007中学受験のすすめ ~中学受験の問題は、大学受験のための思考力を養う | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

 

こんにちは、学びスタジオ®︎東大阪瓢箪山教室の奧川えつひろです。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

今回は、中学受験の問題について書きます。

 

中学受験で出題される算数の問題は、

普通、小学校では習いません。

 

しかし、中学受験の問題は、

考える力を身につける要素かいっぱい詰まっています。

 

♥東大・京大合格に導く思考力を身つける格好の素材

それは、

私立トップレベル中学校の入試問題です。

「入試問題を解いていれば、

中学受験を希望する子どもの役に立つ」

というだけではありません。

中学入試の難しい問題を使って

考える訓練をしっかり行い、

頭が柔らかくなっていれば、

大学受験で必要な思考力を

養うことにつながります。

中学受験で要求される思考力が、

確実に大学受験にも、

直結しているということです。

♥灘中の入試問題

「8桁の整数12345678に下のような操作を100回続けて行ってできる整数は〇〇〇〇〇〇〇〇です。

操作:左から1、2、3、4、5、6、7、8番目の数字を、それぞれ左から2、4、6、8、1、3、5、7番目に移す。
つまりABCDEFGHをEAFBGCHDにする。」

一読しただけでは、

問題の意味を理解できません。


何を求められているのかがわかったとしても、

簡単には解けません。

♥“なぜ”を考える

❶なぜ、ABCDEFGHがEAFBGCHDになるの?
❷何か規則性がないかな?
❸10回まで書いてみよう!

実際にやってみると、
❶この操作を6回繰り返せば、

元の数字に戻ることがわかります。
❷あるいは3回目で、

最初の数の並びとちょうど反対になることに気づきます。
❸「1」が、どう動くのかに注目して考えることもできます。
 

 

♥内容を把握するための"熟考"が考える力を養う

算数の入試問題には、

このような良問がたくさんあります。

問題文を一読するだけでは解けません。
問題を見て鉛筆をすぐに手にする子どもは、

ほとんどいません。


たいていの子どもは、

最初は問題を熟読します。

何が問われているのかを理解しなければ、

考え始めることができないのです。

♥問題の内容を情景図や線分図を使って表す

♥図を描くことの大切さ

❶問題の意味をより深く理解できるようになり、

問題を違った角度から見ることもできるようになります。

❷数量関係を正しく把握できているかどうか

確認できます。


線分の長さをどう表現するかも

考える訓練になります。

❸図をきちんと描くことも、

頭を鍛える訓練になります。


定規を使って10㎝の長さの線を、

正確に引くことができる。

900円を三等分する線分図を描く時に、

きちんと三等分できる。

図を描くことで数量感覚を養うことができます。

図を丁寧に正確にバランスよく描くことで

問題を表現し、

答えを求めていきます。

♥まとめ

小学校では習わない

中学受験で出題されるいろいろな問題は、
もちろん中学受験の対策のために学びますが、
それだけにとどまらず、
大学受験につながる思考力を

養うことにもなります。

 

一読するだけでは理解できない問題文を、

内容を把握するために熟考し、

問題の内容を図に描きます。
 

中学受験をするということは、

大学受験に必要な思考力を

育てることにもつながります。