こんにちは、学びスタジオ®︎東大阪瓢箪山教室の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、中学受験の問題について書きます。
中学受験で出題される算数の問題は、
普通、小学校では習いません。
しかし、中学受験の問題は、
考える力を身につける要素かいっぱい詰まっています。
♥東大・京大合格に導く思考力を身つける格好の素材
それは、
私立トップレベル中学校の入試問題です。
「入試問題を解いていれば、
中学受験を希望する子どもの役に立つ」
というだけではありません。
中学入試の難しい問題を使って
考える訓練をしっかり行い、
頭が柔らかくなっていれば、
大学受験で必要な思考力を
養うことにつながります。
中学受験で要求される思考力が、
確実に大学受験にも、
直結しているということです。
♥灘中の入試問題
「8桁の整数12345678に下のような操作を100回続けて行ってできる整数は〇〇〇〇〇〇〇〇です。
操作:左から1、2、3、4、5、6、7、8番目の数字を、それぞれ左から2、4、6、8、1、3、5、7番目に移す。
つまりABCDEFGHをEAFBGCHDにする。」
一読しただけでは、
問題の意味を理解できません。
何を求められているのかがわかったとしても、
簡単には解けません。
♥“なぜ”を考える
❶なぜ、ABCDEFGHがEAFBGCHDになるの?
❷何か規則性がないかな?
❸10回まで書いてみよう!
実際にやってみると、
❶この操作を6回繰り返せば、
元の数字に戻ることがわかります。
❷あるいは3回目で、
最初の数の並びとちょうど反対になることに気づきます。
❸「1」が、どう動くのかに注目して考えることもできます。
♥内容を把握するための"熟考"が考える力を養う
算数の入試問題には、
このような良問がたくさんあります。
問題文を一読するだけでは解けません。
問題を見て鉛筆をすぐに手にする子どもは、
ほとんどいません。
たいていの子どもは、
最初は問題を熟読します。
何が問われているのかを理解しなければ、
考え始めることができないのです。
♥問題の内容を情景図や線分図を使って表す
♥図を描くことの大切さ
❶問題の意味をより深く理解できるようになり、
問題を違った角度から見ることもできるようになります。
❷数量関係を正しく把握できているかどうか
確認できます。
線分の長さをどう表現するかも
考える訓練になります。
❸図をきちんと描くことも、
頭を鍛える訓練になります。
定規を使って10㎝の長さの線を、
正確に引くことができる。
900円を三等分する線分図を描く時に、
きちんと三等分できる。
図を描くことで数量感覚を養うことができます。
図を丁寧に正確にバランスよく描くことで
問題を表現し、
答えを求めていきます。
♥まとめ
小学校では習わない
中学受験で出題されるいろいろな問題は、
もちろん中学受験の対策のために学びますが、
それだけにとどまらず、
大学受験につながる思考力を
養うことにもなります。
一読するだけでは理解できない問題文を、
内容を把握するために熟考し、
問題の内容を図に描きます。
中学受験をするということは、
大学受験に必要な思考力を
育てることにもつながります。