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❤️子どもが自分の気持ちをお話しできるようになる"感情の社会化"のプロセスを考えてみます。
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お子さんを、抱っこして"高い高い"を繰り返すと、大喜びします。浮いた感じが気持ちよくて、ふわふわした気分で大喜びです。そんなとき、ママもパパも自然に「うれしいね」「たのしいね」と声をかけます。そのとき、 子どものからだの中を流れている喜びのエネルギーを、ママとパパが自然に感じ取って、それを言葉にして返すということが自然に起こっています。
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このとき、子どもにとっては、自分のからだの中を流れているエネルギーとしての身体感覚と「うれしい」という言葉が結びつくという学習をしています。
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感情は、からだの中を流れる混沌としたエネルギーにすぎませんが、言葉と結びつくことによって、他者にそれを伝えることができるものになります。
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このプロセスを感情の社会化といいます。
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❤️ポジティブな感情とネガティヴな感情
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うれしい、たのしい、などのポジティヴな感情が社会化されるということは、ごく自然に行われています。
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ところが、怒っている、悲しい、さみしい、不安だ、くやしい、などのネガティヴな感情については、感情の社会化のプロセスを自然にたどることが困難になっています。
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例えば、子どもが積み木をしていて、お気に入りのパーツがあったとします。お友達が来て、そのパーツを使って返さないので、子どもは怒って泣いてしまいました。
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多くの場合「もう泣かないの」「こっちのパーツ使えばいいでしょう」「みんなで仲良くあそぼうね」などの声かけによって、感情をおさめさせようとします。
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しかし、感情が社会化されるためには、「くやしかったねぇ」「いっぱい怒ったね」と、子どもの身体に流れているエネルギーを大人がくみとって言語化してあげるというコミュニケーション が必要なのです。
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そのためには、子どもの身体を流れる心情に共感できるということが求められます。
子どもの身体が不快な感情に支配されてパニックになって、泣いたり怒ったり、すねたり、いじけたり、沈み込んだりしているときというのは、子どもは危機にさらされている感覚を持っています。
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そういう時に、"適切な言葉とともに、大きなママ・パパの身体で抱っこしてもらうと、ネガティヴな感情にさらされても安全でいられる"という体験をすることになります。
そして、自分の身体の中に流れているネガティブな感情「ぐずぐず」は言葉とつながり、安心感に包まれることを通して、学校などの集団生活が可能な程度にコントロール可能になるのです。
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❤️ネガティヴな感情を放っておいてもダメ
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また、不快な感情がいっぱいになって、泣いたりすねたりぐずったりしているときに、放っておかれると、自分ひとりの力で危機から脱出する方法を学びます。
自分ひとりで生きていかなければならない子は、自分を守るために攻撃的、乱暴になるか、心を閉ざし外界の刺激をシャットアウトするなどの防衛を使うようになってしまいます。
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❤️ネガティブな感情もポジティブな感情と同じように"抱っこして、言葉にしてあげる"ことが大切です❣️