【身近な風景:選択がもたらすもの】 | 市原市「マナビオ」のブログ

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マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。

選択がもたらすもの

 市原市の公立小中学校は2学期制です。体育の日を挟んだ短い秋休みを終え、学校では2学期が始まりました。

 

 個別進度学習教室にやってくる小学生達に学校の様子をきくと「学級委員を決めた」という話が、度々でます。

 

 「委員長はAちゃん、副委員長はBちゃんとCくん。」

とある生徒が教えてくれました。

「選ばれたのは"学級委員"って見えるしっかりした子?」

ときくと、

「え~!!しっかりした子もいるけど、そうでもない子もいるよ。Cくんなんてね...」

と続きます。そんな時する、子どもの人物評価は、結構、するどいものがあります(笑)。また、「学級委員」たる人物に求められるものが何であるのか、子ども達は良く分かっています。

 

 「(本人の名)は?」

とたずね、

「え~!!」

と驚く子どもにつづけて

「"ハイッ!私がやります!!"って言ってもよかったんじゃない?」

と言うと、

「そんなの絶対ムリだよ。候補者に名前が挙がったわけでもないのに...」とポツリ。

 

 ムリに子どもの背中を押すつもりはありません。学級委員になることが正解とも思っていません。ただ、「"状況に従った"と思っているかもしれないけれど、実は自分で選択しているんだよ」ということを伝えたい気持ちがあります。

 

 そのように日常を見ることができると、子どもにも行動の選択肢が想像以上に多いことが分かります。そして、学習においても、問題を解決するために、選択肢を探す努力を怠らないようになるのです。