
要約教室に通う小学校高学年の生徒が、
「恥ずかしいんだけど、幼稚園生のころ、通っていたサッカー教室にお母さんが迎えに来なくて泣いたことがあるんだよねぇ...。」
としみじみ語ってくれました。
文章を書くことが苦手なお子さんは、言葉で意思を伝えることも苦手なことが多いです。そんな彼らが自発的に言葉を発し、しかも感情が伝わるように出来事を語ってくれた時、私は要約教室の効果を実感せずにはいられません。
他人とのコミュニケーションにおいて言葉は重要な役割を担います。"言葉で伝える"とは、自分の発した言葉を相手が理解し初めて成立するものです。
要約教室の目標は「読み手が誤解なく理解できる文章を書く」ことです。自分が書いた文章の善し悪しを判定する為にまだ見ぬ"読み手"を想像し、その人物に敬意を以て「理解してもらえるだろうか?」と常に自問自答せねばなりません。
"伝える技術"の根底にあるのは、"相手の立場に立つ姿勢"だと私は思います。時間はかかりますが、要約教室の効果は生徒の発する言葉にも現れます。