【身近な問題:誤った論理に潜む落し穴】 | 市原市「マナビオ」のブログ

市原市「マナビオ」のブログ

マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


小4分数

 自分の主張を否定された子どもが

「大人ってずるい!」

と言うことがあります。


「AならばBである」という命題に対し、

「BならばAである」を逆、

「AでなければBでない」を裏、

「BでなければAでない」を対偶(たいぐう)と呼びます。


 命題が真実ならば、対偶は常に真実です。しかし、逆と裏は常に真実であるとは限りません。つまり、子どもの言い分に対し「逆」や「裏」を持ち出して、

「おかしいでしょ?だから、あなたの考えは間違っている。」

と言う論法は、不完全さをはらんでいます。


 論理的な矛盾に気づかない大人が、反論の難しい状況を子どもに押し付けることがあります。

 子どもは反論できなくとも、言われたことに

「何か違うな...。」

と感じる敏感さは持ち合わせています。子どもが不信感を募らせないよう、大人も気をつけなればなりません。