
ある生徒が、複雑な形の水槽に水を入れたり、止めたり、抜いたり、物を沈めたりして、入った水量から、水槽の大きさを求めるという、とてつもなくややこしい「容積の変化」の問題を解いていました。メートルやリットル、分や秒など正確に単位換算をし、分数の複雑な計算も解いて水槽のある寸法を算出しました。
解法に抜かりはなく、完璧に思われましたが、残念ながら、答えは間違っていました。何故なら、問われている寸法は、算出した寸法の一部であるため、最後にもう1回だけ、ひき算が必要になるからです。
出題者が仕掛けた最後の罠に引っかかることほど悔しいことはありません。
「得た教訓は何?」
ときいた答えが、このホワイトボードでした。
敗因分析は、本人がするのが一番です。自分を客観視することで、次第に問題の評価もできるようになるからです。