
ある脳科学者 が、「赤ちゃんは、話しかけられた母国語の音を集計しており、生後10-12ヶ月後には、母国語特有の音を聞き分けている」と言っています。
算数にも似たことが言えるのではないでしょうか。
子供は、小さな頃から、意味もよく分からずに習った数学的"手続き"を集計して、理解の準備をしているように見えます。そして、取得した"手続き"を再構成しながら、新たな手続きを生み出し、概念理解を深めていきます。この時、"手続き"の再構成が、効率的に行なえるかどうかが、算数理解のキーに思えます。
分からない算数の問題を、本人が"手続き"の類似性を認識できるように説明すると、理解し易くなります。ただ、本人が「理解できた」と言っても、"手続き"の再構成が行われず、新たな"手続き"を追加してしまうこともあり、注意が必要です。