愛知県小牧市にメナード美術館で所蔵企画展 日本洋画コレクション
「大地をめぐる6つの断章」が開催されていたので、
年間パスを利用しお出かけの秘書。(18日)
悠久の時の中で生々流転し、様々な姿や表情を見せる大地。
その変化に寄り添い、時には翻弄されながら、かたちづくられる人の営み。
本展は、「大地」にまつわる6つのキーワードとともに、
当館の日本洋画コレクションに
陶芸作品を加えた約40点の作品世界をめぐるものです。
また特集展示では、「大地」のキーワードに関連する作家として、
宮崎進の作品を紹介しています。(チラシから抜粋)
展示目録、チラシ、チケット
特別展示 宮崎進 すべてが沁みる太地
宮崎進(1922-2018)は、造形活動を通して、人の営みや生命の力強さと
向き合い続けた作家です。第二次世界大戦への従軍、そして、
シベリアの大地で捕虜として過ごした4年間の体験を経て、
作家として本格的に歩み始めました。
当館所蔵の全20点の作品により作家の姿に迫ります。(チラシから抜粋)
宮崎進《漂う》2006
面・線・布の物質感が抽象的な画面を織りなしています。
この素材(農産物などを入れる荒い麻布)はシベリアで
捕虜として過ごした際に、物資の乏しい状況下、カンヴァスとして代用した。
宮崎進《Head》1990
貼り付けられる麻布、複雑に重なり合う色面、その間に
生まれる線。抽象的な大画面に女性の顔が浮かび上がり
奥の空間からこちらを覗き込むかのように視線を
投げかけています。
女性の顔・・わかります?
果てしなく続く広大な平原、噴煙を上げ生命力豊かにそびえ立つ山容、
固く踏みしめられた道、地の恵みとしてもたらされる花や実りなど、
「大地」を起点に作品の魅力を紐解きます。
第1章 大地の営み
6つのテーマにより「大地」をめぐる展覧会のはじまりとして、
人の営みの場としての大地に着目し、作品を紹介します。
岸田劉生《道と電信柱》1914
大正初期、開発の最中で、まだ東京の郊外であった代々木付近の風景。
第2章 土を味わう
工芸コレクションの中から、近代以降に制作された土の表情豊かな
陶作品5点を選び、展示します。
第3章 隆起する大地
大地の旺盛な活動を示す山というモティーフについて、
西洋に渡って絵画を学び、大正・昭和に活躍して近代日本を代表する
画家となった安井曽太郎と梅原龍三郎の二人の作品に焦点を当て、ご紹介します。
安井曽太郎《焼岳》1941
描く文様の形態を大胆に省略、強調するとともに、鮮やかな色彩を
白や黒に併せて用いることで強い対照を生み出す「安井様式」を
確立、ゆるぎない評価を確立した。
安井作品は特徴的な鮮やかな色彩により山麓の爽やかな印象が
見事に描かれている。
梅原龍三郎《天地鐘秀》1952
日本の伝統的な美術表現を取り入れながら、芳醇な色彩、
力強く奔放な筆致を備えた画風で独自の油彩画表現を探求した。
第4章 地と足
多くの時間を家の庭で過ごし、生活で目にする動物を徹底して観察し、
本質に迫るべく単純な形・色へと還元して描いた熊谷守一、
足しげく動物園に通って写生に臨んだ須田国太郎の二人の画家を中心に、
大地と足に着目して作品をご紹介します。
熊谷守一《牛》1956
簡潔ながら的確な線と限られた数の色面により、
寝そべる牛が描き出されています。
第5章 風化
有元は、フレスコ画や仏像など、古い作品が時間の作用によって質感を
獲得することを「風化」と表現し、そこに美を見出して愛好しました。
当館所蔵の全3点により、有元作品の魅力の一端に触れます。
有本利夫《近ずいた朝》1979
幕が開かれ、光に照らされた世界が現れつつあります。
幕や舞台といったモチーフのせいか、手前の空間に観客がいて、
その様子を眺めているかのようです。
第6章 花と実り
土壌には、その性質に適した植物が根づきます。芽吹き、成長し、
花が咲き、やがて実りの季節を迎える。大地が育む花や実りは、
土地や季節と結びついたものとして、豊かに私たちの生活を彩り、
風景画、静物画の画題を画家へ供します。
小出樽重《卓上の蔬菜》1930
空間性や物体の存在感よりも、色彩や形や質感を組み合わせることにより、
構図の面白さや装飾性を生み出すことに主眼が置かれた作品。
主に日常的に食卓に並ぶ野菜や果物を配置し、
その形態を豊かな筆触と色彩の効果とともにあらわしています
西洋絵画名作展
ゴッホ、アンソール、ピカソなど、代表的な所蔵作品約15点を展示。
アンリ・マティス《ヴェールを被った女》1942
生涯を通して色彩を追求し、20世紀美術を代表する画家となり、
本作も暖色でまとめられた画面の中、葉の緑がアクセントになっています。
名鉄ハイキングでミニ秘書と観てきた
稲沢市荻須記念美術館で開催されていた
「荻須高徳 リトグラフ展」(11月24日)
パリの街並みを描く画家として知られる荻須高徳(1901-1986)は
リトグラフを晩年となる1967年から始めました。
荻須が愛したパリやパリ郊外、ヴェネツィアの風景作品からは、
油彩画と同様、人々の暮らしや建物の歴史を感じ取ることができます。
当館のリトグラフコレクションにより、
荻須のリトグラフの画業をご紹介します。(hpから抜粋)
作品リスト、チラシ、チケット
小学生は100円。
小4なので、美術にも興味がでてきたのか
展示作品を熱心に観てまわったミニ秘書です。
《靴屋メトロ》1986
《小運河》1972
《金獅子亭》1978
《雑貨店》1986
《インノサンの噴水》1978
荻須が約20年間で制作したリトグラフ全166点のうち
約120点を前後期に分けて展示。
ご訪問ありがとうございます。

















