保護者の皆さまが「生きる力」をもった子に育てたいと願っておられます。
では、どうすれば「生きる力」をもった子に育つのでしょうか。
例えば、教室には中学生のお子さんが時々入会してきますが、お母さんの後ろから
うつ向いて自信なさそうに入ってくるケースが多いのです。
「簡単なテストをしてみましょうね。」と言うと、「え!テストをさせられるなんて。」と、
テストと聞いただけで、身構える訳です。
なぜなら今までテストで良い点数を取ったことがないからです。
自信がないので、「出来ない。」と思ってしまいます。
つまりお勉強の世界で「できる体験」をしてきていないのです。
また失敗するかも知れない、叱られるかもしれないと思ったら、何もしない方が
身の安全と考えてしまいます。
ところが逆に、テストが大好きなお子さんがいます。
テストを受けて「できた体験」をしてきたお子さんは、やった!という達成感を持ち、
ほめられる、認められる、信頼される体験をしていますから、
よし!他のこともやってみようと、やる気満々になります。
全く対照的な世界ですね。
どの子も、「できる」「できた」体験を積み重ねることで、
「生きる力」を持つ子どもに近づくのではないでしょうか。
また、「できる」「できた」体験をするには、自分の力でやるしかないのです。
お母さんが代わりにピアノの練習をしてくれたから、ピアノが上手になった、
「水泳の上達法」というビデオをたくさん観たから、すぐ泳げるようになったお子さんは
いないですね。
やはり、自分の手や足、目、耳、頭を使わないと、「できる」「できた」体験をすること
ができません。
ということで、公文は50年以上前から、お子さんが「できる」「できた」体験、
つまり成功体験を積み重ねることで、「生きる力」を持った子どもに育つ
のではないかと提言してきました。
では、どうすれば「できる」「できた」体験をすることができるのでしょうか。
次回は、そのお話をさせていただきます。