代表の真部です。

久しぶりのブログ更新です。

 

今日は、児童精神科医で信州大学の教授・本田秀夫先生の著書「知的障害と発達障害の子どもたち」を紹介します。

本田先生は発達支援では著名な先生で、これまでも著者や講演を聞いていて、飽きていた(ごめんなさい💦)のですが、
知的障害にフォーカスを当てているのが新鮮で購入することにしました。

 

知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書 648)

 

内容としては

・知的障害の定義など基本

・早期支援の重要性

・知的障害の解説

・ゆっくりにみえない軽度知的障害と境界域知能

・勉強について

・育て方:大人になった時の状態から逆算する

・進路選択

など幅広くカバーされています。

 

重要なことは、

早き気づき、支援を受け始める

・お子さんのゆっくりを理解して育てる

 →安心できる環境を提供

 それがうまくいかないと、情緒が乱れる2次障害のリスクとなる

大きくなったら本人の自己決定を大事にしよう

であることを本田先生が強調されています。

 

あ、もっと重要なことが・・・

児童発達支援事業所は、保護者も見学したり、参加できるところをおすすめします、と書かれていました。

理由は、保護者の方が相談にのってもらいやすいからです。

 

コンパスでは、家族支援や子育てサポートという形での保護者の方の相談にも対応しております。

私自身、療育と同じぐらい家族支援を重視しておりますし、それがコンパスを立ち上げた大きな理由の1つです。

 

評価は10段階の8です。

内容については値段以上ですが、文字数が多く、保護者の方によっては内容が難しいかもしれません。

保護者向けに書かれたと思いますが、支援者の方にも読んでほしい1冊です。

支援に役立つと思います。