弓のお話 | マナベヴァイオリン工房

弓のお話

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楽器の善し悪しもさることながら

楽器よりも高い弓を使う方もいるくらい

弓を変えるだけで音色も大幅に変わると言われてます



弓は主にフェルナンブコという豆科の木で作られていています

フランス弓が良いと言う事は知られてますが

実際、良い弓がたくさん生産されていたのは1800年代後半

フランスでは染料をとる為に大量に輸入されてました

そのため良い弓をたくさん作れる環境にありました

現在では世界的にも非常に貴重な木である事と

フェルナンブコから、最上級の音響特性で取れる部分はほんのわずかで

弓が非常に高価なものになるというのがわかります


では良い弓の選び方ですが

弓の重さは均一で作られますが、よく見ると太さが違います

それは木の密度がそれぞれ違う為、重さが同じでも太さが変わってくるのです

細いものほど密度が高いといえます

フェルナンブコは非常に硬くて加工しにくい材料であるため

密度が高く固いものほど反りの戻りがあまりないということです


弓や楽器の善し悪しは弾き手との相性もありますので簡単に説明できませんが

製作側からの知恵袋として参考にしていただけたら幸いです