久しぶりに夜の街を歩いた。
交通量が減った時間帯に道路工事を始める作業員たち。
トラックの荷台から赤く点滅する標識と手を忙しく動かし交通整理をする人。
百貨店の閉店後に作業する施工員の人たち。
その横を通る人たち。
その横を残業終わりのサラリーマンや退勤後のアルバイト生、飲み会終わりの学生たちが通る。
そして、わたしもその人たちとすれ違う。
一人で歩いていると周りの様子がよく見える。
楽しそうに会話しているグループがあれば「楽しそう」とわたしも思い。
疲れた顔で飲食店に入る人を見れば「大変そうだな」と思う。
夜の街でも誰かしらが明日のために働いている。
夜になっても街はずっと動き続けている。
家に着き夜の12時を過ぎても部屋から道路を走る車のエンジン音が聞こえる。
わたしが眠りについても多分動き続けている。
ずっと休みなく動き続けている。