最期の迎え方〜5〜 | Manablo

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日常のこと、BUHIのこと、 たまーに歌うたい♪


『アビーを眠らせることは出来ますか?』


先生は私の問いに


『睡眠薬は出せます。でも強い薬だから飲ませたらもう目覚めないかもしれません。』


そう答えました。


悩みました。


いざ、もう目覚めないかも


と言われたら


怖くて怖くて


押し黙る私


その時、旦那さんが言いました。


『処方してください』


すると先生は


『わかりました、とりあえず2錠お出しします。もし目覚めなかったら直ぐに病院に連絡してください。』


そう言って薬を処方してくれました。


その日の夜に飲ませる


そう決めていたのに


いざその時になると踏み切れなかった。


旦那さんに言いました。


もう一晩だけ待って欲しい


もしかしたら睡眠薬飲まなくても


アビーは鳴き叫ぶことなく


落ち着いた状態で


過ごせるかもしれない


そう思った


そう思いたかったんです。。


案の定、その日の夜


鳴き叫び 苦しがり


アビーは発作を繰り返しました。


飲ませなかったことで


苦しい思いをさせてしまった


そう思ってまた泣きました。


翌日の夜


意を決して睡眠薬を投与しました。


嘘のようにスヤスヤと


アビーは眠りに落ちました。


久しぶりに私達も睡眠時間を


しっかり取ることが出来ました。


そのままずっと


夜中に鳴き叫ぶこともなく


アビーはぐっすり眠っていて


翌日は旦那さんが会社に出社


私の母も夜になったら


実家からやって来てくれることに


なっていたので


昼間はアビーと私


ふたりっきりの時間でした。


在宅勤務でずっと旦那さんが居たし


母もずっと来てくれて居たので


久しぶりに


アビーとふたりだけの時間。。


サークルの中に入って


眠るアビーを抱きながら


ずっと過ごしていました。


ずっとアビーに話しかけていました。


アビー


アビー大好きだよ


ママとパパとアビー


ばぁばもみんなずっと家族だからね


アビー


アビー愛してるよ


ずっとずっと


アビーはママの子だからね


アビーに何度もチューしながら


問いかけていました。


夕方、母がやって来て


アビーと一緒にサークルの中


収まっていた娘(私)を見て


『何!?どうしたの!!?』と


ついに娘が狂ってしまったと


思ったらしいです(-; )


大丈夫です、あなたの娘


昔からこんなですよ。


夜になって旦那さんも帰宅


アビーの寝顔を見つめながら


母と旦那さんと夕食を済ませ


一息入れた時でした。


ずっと眠ったままのアビーが


そろそろ薬が切れてくる時間で


覚醒してくれるかな?と


思っていた矢先でした。


アビーは覚醒しそうな気配を


見せていましたが


少し荒めに息をしてるのか


肩で息をする感じに


苦しいかなと


傍でずっと見守っていました。


旦那さんが顔を覗くと


アビーは目を開けていて


じっとパパの顔を見つめて


私の顔も見つめてくれました。


するとゆっくりと


息が落ち着き始め


あれすごく静かになった。。


と思うのと同時に


アビーにみんなで声をかけてました。


アビー 大丈夫だよ


パパもママもばぁばも


みんなずっと一緒にいるよ


怖くないよ


ひとりじゃないからね


アビー 愛してるよ


アビー 大好きだよ


アビー


ありがとう


本当にありがとう


ずっと一緒だよ



アビーはみんなの声を聴きながら


静かに呼吸を止めました。



私達が望んだ


安らかな最期でした。




アビーは最後まで


本当に本当に


本当にお利口さんでした。


みんなが揃うのを待ってくれて


居たんだと思いました。


最期の瞬間が安らかだったから


と言って


悲しみは変わりません。


どんな最期であっても


悲しくて苦しくて


それは絶対変わらない


でも、苦しむ姿を


見ることなく


発作を起こさせずに


最期を迎えられただけで


本当に良かったと


睡眠薬を導入して良かったんだと


私は思っています。


賛否両論あると思いますが


こんな最期の迎え方もある


こんな選択も出来ることを


皆さんにも知ってもらいたいと


思ってブログに書かせて頂きました。


同じ病気を経験してしまう


ワンちゃんが


これから先居るかもしれません


役に立つかはわかりませんが


同じ病気を経験した一例として


残したいな


話しておきたいなと思いました。




ブログを書くにあたって


色んな辛かったことを思い出し


精神的に本当に辛くて


更新が遅くなってしまい


すみませんでした。