ただいま稲城市南山から戻ってまいりました。バイクでじっくり見て回りましたがステキな街ですね。ドラマの撮影に使われそうな街並みです。
その昔、おばあちゃんの患者さんにこんな話を聞きました。
「この場所は昔は畑で、リヤカーに荷物を積んで一生懸命押しながら急こう配の野山を登ったんだよ。それが嫌でねぇ…でもね、その方のお姉さん曰く、あんた後ろから押してるふりをしていただけじゃない！え～、そうだっけ？ウフフ。」
多分、戦中くらいのお話でしょうか。
それから長い月日が経ち、たくさんの地権者をまとめ上げ、山を開拓・造成し、住宅街、給食センター、メモリアルホール、スーパーなどが出来上がり、一つの街となっていったのがここ10年くらいのことです。
高台から見た写真を載せました。
遠くまで一望でき、眼下に広がる東京の街並みはこれでもかというくらいに建物に埋め尽くされてしまいました。およそ80年前、あのおばあちゃんにはこの高台からどんな風景が見えていたのでしょうか？
長いお付き合いでしたが、やがておばあちゃんはデイサービスのお世話になることになり、会えることは無くなりましたが、このような貴重なお話を聞かせていただいたことは自身の心の財産となっております。
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