「・・・人間の生活を支配し、決定するものは、頭の中の知識や知恵で決まるのではなく、感情や衝動的な欲望、性格などが複雑に絡み合って現実に表面化され(表現され)、良かれ悪しかれ、見えない土台となり、社会に現実化してくる・・・。

とくに日常生活での言動を何よりも強く支配し、人生の方向を決めるのは、その人の性格や性質であるように思われる。
人は普段の生活でも、性格や性質の殻を、容易に脱することができない。

その人の心の癖としての性格や性質が、普段の言葉や行動の隅々まで現れ、支配し、特色づける。(にじみでてくる?)

それらの特有の個性的な内面が現実化した言葉や行為をきっかけとして、その人の人生が展開してゆく・・・。

その人の吉凶禍福や身の上の移り変わりは、頭の中にある知識や思想や知恵だけから、作られるものではない。

頭の中にある知恵や知識が、各人の心に溶け込み、それらが今度は、それぞれの人間的な特色とか性格(個性)を通過して、生活の中に現実化され、初めてその人の運命となり、因縁となるのである・・・」