あなたが亡くなってから一年以上経ちました。
数年前に絶縁したもんだから最後に思い浮かぶ貴女の顔はだいぶ幼い顔です。
私、あの時どうしても貴女を許せなかったの。
今も貴女のした発言は許せないと思う。
でもね、それ以上に貴女は私にすごく優しくしてくれたね。
高校で知り合ったね。
最初は共通の友達がいるから話す程度だったのに、いつの間にか何かあったら報告したくなるのが貴女でした。
友達なんて全然いなかった面白みのない私の話にいつも付き合ってくれてありがとう。
同じような相談を何度も何度もしても飽きずに真剣に話を聞いてくれたよね。いつもひょうきんものだった貴女が言ってくれる言葉は意外にも本質をついていて、それに加えて私を救う言葉ばかりでした。
私の悩みよりもずっと大きな悩みを持っていた貴女の痛みをなぜわからなかったんだろう。
というよりも全然話してくれなかったね。
癲癇って病気に悩まされていて、ずっと付き纏う不安と闘ってたね。
そんなに悩んでいたなんて知らなかったよ。亡くなった後に全部、お母様から聞きました。
結局癲癇の発作が原因でおこった事故で亡くなってしまった。
あっけない終わりだったかもしれない。
亡くなった後にお線香あげにいったときに、骨壺に収まった貴女をみたときは泣きました。
身長が高かった貴女が小さく小さくなってしまって、冗談であってほしいと思いました。
大学生時代、悩んだら貴女。恋人の不満があったら貴女。そんな感じで全部全部貴女に話しして心のバランスをとってた私は貴女のことが大好きでした。
朝まで2人でカラオケで騒いでたのしかった。
私が浪人考えてたときに、貴女も浪人することになってたから同じような境遇の人を集めて一晩語り明かしたのも懐かしい。本当にたのしかった。
もうあんな日々は戻ってこないね。
友達になってくれてありがとう。
たくさん遊んでくれてありがとう。
絶縁してる期間もいつか仲直りできたらいいなって思ってました。
思ってることは言わないと伝わらないね。
私のことを親友って言ってくれてありがとう。
私にとっても貴女は親友です。
いつになるかわからないけど、仲直りしたいな。