『ほしのはなし』 北野武
幼稚園児/5分くらい
 
あのビートたけしさんのことですね。
「人には自分だけの星がある」…。
 
学生時代読んだ同氏の詩集『僕は馬鹿になった』に、
「何もなくていい。何もなくていいんだ。
生まれて、生きて、死ぬ。
これだけでたいしたもんだ」
という一節があったのですが、これに通底したものを感じます。
「人間」というものに関する、肯定というか・・・。
 
あまり説明するのも野暮なのですが、簡単にあらすじを。
 
夏休み、おじいさんの家に遊びに行った少年。
おじいさんは、おばあさんを亡くしています。
夜、星空を見上げながら、おじいさんが話してくれること。
 
さらりと、それでいて芯に触れながら、
人が生まれて、生きて、死ぬこと、
宇宙の無限さを感じさせてくれます。
 
お話も沁みますが、仕掛けも流石。
実はこの絵本、16ページ分の1枚の紙が折り畳まれていて、
読み進めるうちに、畳一枚分くらいの大きさに紙が広がります。
つまり…読み聞かせするためには、
広げる練習&一人お手伝いしてくれる人がおそらく必要ですが、
広げていく最中に、子供たちから「おお?おお!」と歓声が上がり、
「これがぼくの星!」「これが格好いい!」と大喜びでした。
 
ちなみに、「夏休み」「スイカ」という言葉が出てくるので、
やはり、夏に読むのが最適かと思います。
 
仕掛けのせいか、所蔵している図書館が少なめなのですが、
おすすめの絵本です。