天気予報では晴れのはずの北九州・・・今日は雨ですね。
週末ですね。皆さん、如何お過ごしですか?
 
久しぶりのゆっくりした日曜日・・今日は家でのんびりしています。
 
皆さん、「パンドラ」って聞いたことがありますか?
パンドラのエピソードについては、よく聞く「パンドラの匣(はこ)」と言いますが、
正確には「壺(つぼ)」だったといいます。
 
今でも、「選択を誤って、取り返しのつかない結果を招いてしまった行為」を指して、
「パンドラの匣をあけてしまった・・・」と、表現する場合があります。
 
でもこのパンドラ・・実は人の名前。人類最初の「女性」なんです。
ご存知でしたか?
 
ギリシャ神話によると、大神ゼウスが神々の世界を創り、その尊さを周知するため、
人間界を創りました。
正確には人間はプロメテウスが土と水で創り、初めは男しか存在しなかったのです。
「人間はあまりにも苦労知らずだ。思い通りにならないこともあってこそ、成長があるのに。」
そう考えた大神ゼウスは「人間の女」を創ることを思い付きました。
 
そして、極上の美女を創り上げたのです。
名前はパンドラ。 ・・「すべての神からの贈り物」という意味を持つ。
 
ゼウスはパンドラに贈り物をします。
「この贈り物(壺)は大切なものだから、絶対に開けてはいけないよ。」
そう言われて人間界へ送り出されたのです。
 
男ばかりの人間界。女が交じり・・どうなったかは皆さんの想像の通りです。
男たちはいつもパンドラに優しかった。言えば何でもしてくれて、大切にされて・・。
パンドラもその綺麗な美貌で男たちを癒した。
 
何でも思い通りになる毎日。幸せ・・。幸せ・・。退屈。
パンドラはふと、あの壺に気付きます。
 
「開けてはいけない・・。だったよね。」
「・・・。」
「開けてはいけないものをどうして持たせるの。」
「・・・。」
 
「ああ・・退屈。(あの壺を開けてみたい!)」
「・・!」
「どうして今まで気付かなかったのかしら。蓋を開けたって、天の上のゼウス様に見えるわけないのよね。」
 
パンドラは壺の蓋を開けてしまいます。
すると、壺の中から負の思いたちが一気に出てきました。
 
 
「やっと、、、出られた。」・・・壺から聴こえてきます。
 
「嫉妬」
「恨み」
「裏切り」
「盗み」
「不安」
「争い」
「殺意」
「後悔」
「不満」
「貧しさ」
「病気」
「死」
 
パンドラは慌てて蓋を閉めます。
でももう全て出てしまったよう・・。
 
これまでに存在しなかった数々の苦しみがこの世に満ち溢れてしまった。
「哀しみ」
「自己嫌悪」
パンドラは「とんでもないことをしてしまった。」と、後悔・・
 
するとまた、壺の中から聴こえてきました。
「大丈夫。心配しないで、私を出して。私は悪いものに押しやられて、つい忘れがちになる思い・・」
パンドラは最後まで蓋を開けました。
 
最後に残った思い  ・・・それは「希望」。
 
 
この世にはもうたくさんの苦しみが存在してしまった。
人々はその苦しみから逃れられないだろう。
それが、人それぞれの運命であり、人それぞれの人生になる。
 
その逃れられない苦しみも「希望」さえあれば、人は生きていける。
「希望」を持っていれば、苦しい道のりも少し軽く感じるだろう、
共に生きる人を支えることが出来るだろう。
 
でも・・
「希望」は思い出さないと、「希望」ではない。
人がいつも思い出して、胸に強く思わないと希望とならない。
負の思い・出来事は思い出さなくても、人の身にどんどん降りかかってくる・・。
どんなに苦しくても「希望」を持てば道は拓けてくる。
 
結局のところ、この世の始まりは男と女・・
この先の未来を創るのも男と女・・
 
何がどうなっても男と女・・
 
それぞれの生き方が何通りもある。
言うまでもなく。
 
 
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