今日、夫の転院が無事に終わりました。
私が病室に着くと、夫はベッドに腰掛けて、
手持ちのカバンを用意して、
転院の準備が整うのを待っていました。
夫が貴重品がないと言い出して、
夫が持っている鍵で、
貴重品ボックスを開けると、
中身は空っぽでした。
夫はすでに手持ちのカバンの中に
自分で入れていているのに、
そのことを忘れてしまったようです。
退院の手続きをするから、
診察券を出してと言っても、
なかなか理解してくれなかったりと、
夫の認知の能力はまだ完全には
回復していないのだと思いました。
普通にコミュニケーションは
取れたりするのに不思議です。
今日の担当の看護師さんに、
「無断で病院の外に出た時以来、
やっと病院の外に出られますね。」
と言われました。
そんなこともありました。
この時あたりから、
夫の精神状態が悪くなり始めて、
まともな会話ができなくなりました。
一応、病名としては
てんかんによる脳障害
ということらしいですが、
この病名も私にはよくわからないです。
実は夫が意識を失ってしまうことは
入院する前から数回あって、
入院中にてんかん発作が繰り返し
起こったことは事実なのですが、
結局てんかんの理由もわからずで。
まぁ、結果論でしかないのかなと。
夫は病院にとっても
ややこしい患者だったと思います。
それでも、
お世話になった看護師さんたちが、
「ここまで回復して良かったですね。」
「転院先でリハビリ頑張ってください。」
と皆さん優しく声をかけて下さって、
夫も笑顔で病棟を後にできたので、
結果的には良かったと思いました。
夫の荷物をキャリーケースに詰め込み、
慌ただしく転院の準備をして、
手配をされた介護タクシーで
夫と一緒に転院先に向かいましたが、
タクシーの中では、
夫は土地勘もあるから
どこを走っているのかも分かっていたし、
久しぶりに病院の外に出られて
嬉しそうでした。
転院先では、夫と一緒に
主治医や看護師さんから
病院の説明などを受け、
病状や私の心配事などもお伝えし、
夫は検査に向かいました。
検査の後で、夫と話ができるのかなと
思っていたら、そのまま夫とは
お別れになってしまったのでした。
今は夫と連絡も取れるし
(LINEが噛み合わないことも多いけど
音信不通だった時よりはマシ)
夫は前向きにリハビリを頑張ると
言っているし、
もうワガママは言わないと誓ってくれたし、
私は夫を信じて回復を待つしかありません。
荷物の整理をしてきた時に出てきた
4月1日に入院した時に渡されたと思われる
入院診療計画書。
入院は1週間程度の予定だったのに、
こんなことになるとは思わなかった。
季節は春から夏へ。