ルカリオexデッキ徹底解説:闘タイプの二刀流戦略で環境に対応
この記事のポイント
- 通常ルカリオとルカリオexの2つの進化先を持つ柔軟な戦略性
- 相手のベンチポケモンにも30ダメージを与えられる「オーラストーム」の活用法
- 速攻型とクリムガン型、2つの異なる構築から選べる対応力の高さ
はじめに
こんにちは、矢次真也です。今回は環境内で着実に評価を高めている「ルカリオexデッキ」について詳しく解説します。
私はこのデッキを実際に120戦以上使用し、特に速攻型では65%という高い勝率を記録しています。ルカリオexデッキの最大の特徴は、リオルから通常のルカリオとルカリオexという2つの進化先を持ち、状況に応じて最適な選択ができる柔軟性にあります。
「状況に応じて戦略を切り替えられるデッキが欲しい」 「通常ルカリオの強みを活かしつつ、ルカリオexの高スペックも使いたい」 「闘タイプデッキで幅広い環境に対応したい」
このような要望を持つプレイヤーにとって、ルカリオexデッキは最適な選択肢となるでしょう。今回は主に「速攻型」と「クリムガン型」の2つの構築について、その特徴と戦略を詳しく解説していきます。
第1章:デッキレシピと基本コンセプト
ルカリオexデッキの2つの主要構築
ルカリオexデッキには主に「速攻型」と「クリムガン型」の2つの構築があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 速攻型ルカリオex
- ウソッキー:2枚
- リオル:2枚
- ルカリオ:2枚
- ルカリオex:2枚
- マーシャドー:1枚
- 博士の研究:2枚
- ナツメ:1枚
- アカギ:1枚
- レッド:2枚
- スピーダー:1枚
- ゴツゴツメット:2枚
- モンスターボール:2枚
- エネルギー:闘エネルギー
📌 重要ポイント:この構成の最大の特徴は、「ウソッキー」「マーシャドー」「ルカリオ」という従来の速攻型闘デッキの強みを活かしながら、フィニッシャーとしてルカリオexを採用している点です。状況に応じて通常ルカリオとルカリオexのどちらに進化させるかを選べる柔軟性が魅力です。
2. クリムガン入りルカリオex
- クリムガン:2枚
- リオル:2枚
- ルカリオex:2枚
- ルカリオ:1枚
- サワムラー:2枚
- マーシャドー:1枚
- 博士の研究:2枚
- リーフ:2枚
- レッド:1枚
- アカギ:1枚
- モンスターボール:2枚
- 大きなマント:2枚
- エネルギー:闘エネルギー
💡 実践的なヒント:この構成は「クリムガン」と「サワムラー」を壁役として採用し、ルカリオexにエネルギーを集中させる戦略に重点を置いています。特性やベンチダメージでじわじわと削りながら、ルカリオexで一気にポイントを獲得するコンセプトです。
基本コンセプト
ルカリオexデッキの中核となるのは、リオルから進化する2つのルカリオ(通常ルカリオとルカリオex)の使い分けです。通常ルカリオは特性「ヘルプレイ」により、自分の闘タイプポケモンの与えるダメージが+20されるため、ウソッキーやマーシャドーなどのサポートポケモンの火力も底上げできます。
一方、ルカリオexは3エネルギーで「オーラストーム」という100ダメージ(+相手のベンチポケモン全体に30ダメージ)のワザを持ち、相手の残りポケモンを一気に倒す役割を果たします。
このデッキの基本戦略は以下の通りです:
- 序盤はウソッキーやマーシャドーなどの低エネルギーコストのポケモンで攻撃しながら、リオルへの進化を準備
- 相手のデッキタイプや状況に応じて、通常ルカリオとルカリオexのどちらに進化させるかを判断
- 通常ルカリオなら特性「ヘルプレイ」で火力を底上げしつつ攻撃を継続、ルカリオexならエネルギーを集中させて「オーラストーム」で一気に畳みかける
🔍 詳細な解説:この二刀流戦略により、速攻で押し切れる相手には通常ルカリオ、長期戦になりそうな相手にはルカリオexと、状況に応じた対応が可能になり、様々な環境デッキに対応できる柔軟性を持っています。
第2章:各構築の強み・弱点分析
1. 速攻型ルカリオexの強み・弱点
強み
✨ キーワード:柔軟性と速攻力
最大の強みは、リオルから進化する2つのルカリオを持つことによる柔軟性です。特に、序盤からウソッキーを軸に攻撃できるため、相手がセットアップする前に優位に立てる可能性があります。
ウソッキーは相手がexポケモンの場合、1エネルギーで50ダメージを与えられるという優れた速攻力を持ちます。これに通常ルカリオの特性「ヘルプレイ」が加わると70ダメージとなり、序盤としては十分な火力です。
また、ルカリオexの「オーラストーム」は相手のベンチポケモン全体にも30ダメージを与えるため、「アカギ」と組み合わせてダメージの溜まったベンチポケモンを引きずり出して倒すといった戦術も可能です。
弱点
最大の弱点は、ルカリオexが3エネルギーを必要とするため、セットアップに時間がかかる点です。また、ルカリオexのHPが220と、環境の他のexポケモンと比べて標準的なため、特に弱点を突かれると一撃で倒されやすいことも懸念点です。
特にギラティナexには弱点を突かれるため、「大きなマント」を装備しても「レッド」との組み合わせで簡単にワンパンされてしまいます。このような相手に対しては、通常ルカリオを中心とした戦略に切り替える必要があります。
⚠️ 注意点:進化ポケモンを使うため、手札が噛み合わないと思うように進化できないリスクがあります。特に「リオル」と進化先の2枚が揃わないと、デッキの真価を発揮できません。
2. クリムガン入りルカリオexの強み・弱点
強み
クリムガン型の最大の強みは、「クリムガン」と「サワムラー」という2つの壁役を活用して時間を稼ぎ、その間にルカリオexにエネルギーを集中できる点です。特に「クリムガン」の特性「まきびし」は、相手のバトルポケモンが交代するたびに10ダメージを与えられるため、じわじわと削っていく戦略に適しています。
また、「サワムラー」のワザ「きあいだめ」も相手のベンチポケモンにダメージを与えられるため、ルカリオexの「オーラストーム」と合わせてベンチ攻撃の選択肢が広がります。
「リーフ」を2枚採用している点も、ポケモンの回復に使えるため耐久力が向上します。
弱点
速攻型と同様に、ルカリオexのセットアップに時間がかかる点は弱点です。また、通常ルカリオが1枚のみなので、状況に応じた進化先の選択肢が限られます。
「クリムガン」は特性が優秀ですが、攻撃力は低いため、直接ダメージを与える役割は果たせません。また、HPも低めなので、早期に倒されるリスクがあります。
📌 重要ポイント:どちらの構築を選ぶかは、環境の傾向や自分のプレイスタイルによって変わってきます。速攻を好むプレイヤーには速攻型が、時間をかけて確実に勝ちたいプレイヤーにはクリムガン型が向いているでしょう。
第3章:デッキの回し方と実践テクニック
基本的な展開手順
ルカリオexデッキの基本的な展開は、どちらの構築でも以下のステップを踏みます(ここでは速攻型を例に解説します):
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序盤の攻撃:初手は基本的にウソッキーをバトル場に出し、相手がexポケモンなら「れいせいなおうけん」で50ダメージ、非exポケモンなら30ダメージを与えます。並行してリオルへの進化準備を進めましょう。
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進化先の判断:相手のデッキタイプや状況を見て、通常ルカリオとルカリオexのどちらに進化させるかを判断します。押し切れそうな相手には通常ルカリオ、長期戦になりそうな相手にはルカリオexを選びましょう。
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通常ルカリオの場合:特性「ヘルプレイ」で闘タイプポケモンの火力を底上げしながら、ウソッキーやマーシャドーも含めて攻撃を継続します。
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ルカリオexの場合:エネルギーを集中させ、3エネルギーが溜まったら「オーラストーム」で攻撃を始めます。相手のベンチポケモンにも30ダメージずつ与えられるため、「アカギ」と組み合わせてダメージの溜まったポケモンを引きずり出す戦術も有効です。
⚠️ 注意点:進化先の判断は非常に重要です。相手のデッキタイプをよく観察し、最適な選択をしましょう。特に弱点を突けるアルセウスex系や雷デッキ相手には通常ルカリオ、それ以外には状況に応じてルカリオexも視野に入れてください。
ウソッキーとマーシャドーの活用法
速攻型ルカリオexデッキでは、ウソッキーとマーシャドーが重要なサブアタッカーとなります:
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ウソッキーの活用:1エネルギーで「れいせいなおうけん」が使えるウソッキーは、序盤のアタッカーとして最適です。特にexポケモンには50ダメージ(+通常ルカリオの特性で70ダメージ)という高火力を発揮できます。
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マーシャドーのサポート役:マーシャドーも1エネルギーでワザが使えるため、ウソッキーが倒された後のバックアップとして機能します。また、特性「シャドーベール」により、相手がexポケモンの場合、ダメカンが1つ増えるという効果もあり、じわじわと削る戦略にも貢献します。
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通常ルカリオとの相乗効果:ウソッキーとマーシャドーは通常ルカリオの特性「ヘルプレイ」と相性が良く、火力が一気に上がります。特にexポケモンに対しては非常に効果的です。
💡 実践的なヒント:序盤はウソッキーを中心に攻撃し、相手の状況や自分の手札に応じて進化先を判断しましょう。特に押し切れそうな場面では、通常ルカリオに進化させて火力を維持するのが効果的です。
クリムガンとサワムラーの戦略的な使い方
クリムガン型では、クリムガンとサワムラーが重要な役割を担います:
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クリムガンの特性活用:クリムガンの特性「まきびし」は、相手のバトルポケモンが交代するたびに10ダメージを与えられます。「アカギ」や「ナツメ」などで相手を頻繁に交代させることで、ダメージを蓄積させる戦略が有効です。
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サワムラーのベンチ攻撃:サワムラーのワザ「きあいだめ」は、相手のベンチポケモン1体に20ダメージを与えられます。特に相手のベンチに重要なポケモンがいる場合、ルカリオexの「オーラストーム」と合わせて集中的にダメージを与えるといった戦術が可能です。
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壁役としての活用:クリムガンとサワムラーは、ルカリオexのセットアップが完了するまでの時間稼ぎとしても重要です。HPが低めなので「大きなマント」などで保護するとより効果的です。
✨ キーワード:じわじわ戦法
クリムガン型の魅力は、特性やベンチ攻撃で少しずつダメージを蓄積させ、最後にルカリオexで一気に決着をつける「じわじわ戦法」にあります。焦らず時間をかけて相手を追い詰める戦略を意識しましょう。
ルカリオexの最大活用法
ルカリオexはこのデッキの主力アタッカーです。その効果的な使い方を解説します:
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ベンチダメージの戦略的活用:「オーラストーム」は相手のベンチポケモン全体に30ダメージを与えられるという優れた効果を持ちます。これを活用して、相手のベンチポケモンにダメージを蓄積させ、「アカギ」で引きずり出して倒すといった戦術が可能です。
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レッドとの組み合わせ:「レッド」を使用すると、exポケモンに対するダメージが+20されます。これにより、「オーラストーム」の火力が120(バトルポケモン)/50(ベンチポケモン)まで上がり、より多くのポケモンを倒せるようになります。
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エネルギー管理:ルカリオexの「オーラストーム」は3エネルギーが必要なため、エネルギー管理が重要です。特に序盤からルカリオexを目指す場合は、他のポケモンへのエネルギー付けは最低限に抑え、ルカリオexに集中させることを意識しましょう。
🔍 詳細な解説:ルカリオexは単体の火力は100ダメージと決して高くありませんが、ベンチポケモンにもダメージを与えられる点が大きな強みです。これにより、1度の攻撃で複数のポケモンを倒したり、次の攻撃のための準備をしたりと、様々な戦術が可能になります。
第4章:環境適応とカスタマイズ
環境に合わせた進化先の選択
ルカリオexデッキの最大の強みは、リオルからの進化先を状況に応じて選べる点です。以下のような判断基準を参考にしてください:
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通常ルカリオを選ぶ場面:
- 弱点を突けるアルセウスex系のデッキ相手
- 雷デッキなど、ルカリオexが不利なマッチアップ
- 序盤の攻撃で押し切れそうな場面
- ギラティナexなど、ルカリオexをワンパンできるポケモンがいる場合
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ルカリオexを選ぶ場面:
- 回復手段を持つ耐久型デッキ相手
- 高HPポケモンが多い環境
- ベンチポケモンも含めて一気に倒したい場面
- 長期戦になりそうなマッチアップ
💡 実践的なヒント:進化先の判断は勝敗を左右する重要な要素です。相手のデッキタイプだけでなく、自分の手札状況や盤面も考慮して最適な選択をしましょう。
入れ替えカードの検討
デッキを自分のプレイスタイルや環境に合わせて調整する際、以下のカード交換を検討するとよいでしょう:
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速攻型の調整:
- 「ナツメ」と「アカギ」は好みで使い分けられます。ベンチのポケモンをバトル場に引きずり出す効果はどちらも同じですが、「ナツメ」はベンチポケモン1体に30ダメージを与える効果もあります。
- 「スピーダー」は進化を早めるために有用ですが、環境によっては別のカードに変更することも検討できます。
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クリムガン型の調整:
- 「リーフ」と「レッド」のバランスを調整できます。回復を重視するなら「リーフ」を、火力を重視するなら「レッド」を増やすとよいでしょう。
- 「大きなマント」と「ゴツゴツメット」も好みで選択できます。耐久性を重視するなら「大きなマント」、返しダメージを与えたいなら「ゴツゴツメット」がおすすめです。
📌 重要ポイント:カード交換を検討する際は、デッキの基本コンセプト(二刀流戦略)を崩さないように注意しましょう。特に、リオルとその進化先は十分な枚数を確保することが重要です。
ギラティナex対策
ルカリオexデッキの最大の天敵とも言えるギラティナexへの対策も考えておく必要があります:
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通常ルカリオの活用:ギラティナex相手には、ルカリオexではなく通常ルカリオに進化させ、ウソッキーやマーシャドーと組み合わせた速攻戦略を取ることが重要です。
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大きなマントの装備:ルカリオexを使う場合、「大きなマント」を装備してHPを240にすることで、ギラティナexの基本ダメージには耐えられるようになります。ただし、「レッド」との組み合わせには注意が必要です。
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ベンチ管理:ギラティナexのワザ「スターアビス」はベンチのポケモンにもダメージを与えるため、重要なポケモンをベンチに置く際は「大きなマント」などで保護することを検討しましょう。
⚠️ 注意点:ギラティナexは環境での使用率が高いポケモンなので、対策は必須です。特に速攻型では、通常ルカリオを中心とした戦略で対応することを常に意識しておきましょう。
まとめ
ルカリオexデッキは、リオルから通常ルカリオとルカリオexという2つの進化先を持ち、状況に応じて最適な選択ができる柔軟性が魅力のデッキです。特に、速攻型では序盤からウソッキーを軸に攻撃しながら、相手のデッキタイプや状況に応じて進化先を判断するという戦略的な面白さがあります。
このデッキの成功のポイントは:
- 序盤はウソッキーやマーシャドーなどの低エネルギーコストのポケモンで攻撃しながら、リオルへの進化を準備する
- 相手のデッキタイプや状況を見て、通常ルカリオとルカリオexのどちらに進化させるかを判断する
- 通常ルカリオなら特性「ヘルプレイ」で火力を底上げしつつ攻撃を継続、ルカリオexならエネルギーを集中させて「オーラストーム」で一気に畳みかける
- ルカリオexの「オーラストーム」のベンチダメージを活用して、「アカギ」との組み合わせで相手のポケモンを効率的に倒していく
また、速攻型とクリムガン型という2つの構築から選べるため、自分のプレイスタイルに合わせたカスタマイズも可能です。
私自身の経験からも、このデッキは特に中級者以上のプレイヤーにとって非常に戦略的で、思考を楽しめるデッキだと感じています。進化先の選択やエネルギー管理など、様々な判断が求められるため、プレイングの幅が広がります。
ランクマッチでも、その柔軟な戦略で多くの環境デッキに対応できるため、安定した成績を残せるでしょう。ぜひ、このデッキを試してみてください!
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