オリジンパルキアデッキ徹底解説:3つの主要構築と1-1-2戦略
この記事のポイント
- 相手に1-1-2のポイント獲得を強要する優れた耐久戦略
- 運が良ければ序盤から120ダメージを出せる爆発力
- 3つの異なる構築から自分のプレイスタイルに合った選択が可能
はじめに
こんにちは、矢次真也です。今回は環境で確固たる地位を築いている「オリジンパルキアデッキ」について詳しく解説します。
私はこのデッキを実際に150戦以上使用し、特にマナフィ&パルキアex型では66%という高い勝率を記録しています。その最大の特徴は、相手に「1-1-2」でポイントを取らせる戦略を強制できる点にあります。
「既存のパルキアexデッキの弱点を克服したい」 「運に左右されるものの、序盤から高火力を発揮できるデッキが欲しい」 「相手に3枚のポケモンを倒させる構築に興味がある」
このような要望を持つプレイヤーにとって、オリジンパルキアデッキは最適な選択肢となるでしょう。現在は「マナフィ&パルキアex型」、「マナフィ&ギャラドスex型」、「マナフィ&ゲッコウガ型」の3つの主要構築があり、それぞれ独自の強みを持っています。それらの特徴と戦略を詳しく解説していきます。
第1章:デッキレシピと基本コンセプト
オリジンパルキアデッキの3つの主要構築
オリジンパルキアデッキには、主に3つの構築があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. マナフィ&パルキアex型
- パルキアex:2枚
- オリジンパルキア:2枚
- マナフィ:2枚
- 博士の研究:2枚
- ナツメ:1枚
- カスミ:2枚
- リーフ:2枚
- アカギ:1枚
- カイ:2枚
- モンスターボール:2枚
- 大きなマント:2枚
- エネルギー:水エネルギー
📌 重要ポイント:この構成は全体的にバランスが良く、特にパルキアexの「ディメンションストーム」で150ダメージという高火力と、ベンチにも30ダメージを与えられる点が大きな強みです。
2. マナフィ&ギャラドスex型
- コイキング:2枚
- ギャラドスex:2枚
- マナフィ:2枚
- オリジンパルキア:2枚
- カイ:2枚
- 博士の研究:2枚
- リーフ:2枚
- サカキ:1枚
- モンスターボール:2枚
- ポケモン通信:1枚
- ゴツゴツメット:2枚
- エネルギー:水エネルギー
💡 実践的なヒント:この構成もパルキアex型と同様に相手に3枚のポケモンを倒させる戦略を取りますが、フィニッシャーにギャラドスexを採用している点が特徴です。パルキアexと比べると進化の手間はかかりますが、ワザを連発できる強みがあります。
3. マナフィ&ゲッコウガ型
- オリジンパルキア:2枚
- マナフィ:2枚
- ケロマツ:2枚
- ゲコガシラ:2枚
- ゲッコウガ:2枚
- 博士の研究:2枚
- カスミ:2枚
- リーフ:1枚
- アカギ:1枚
- カイ:2枚
- モンスターボール:2枚
- エネルギー:水エネルギー
🔍 詳細な解説:この構成は、進化ラインが含まれるため少し不安定な面もありますが、オリジンパルキアで序盤から運次第で120ダメージを出せる「ロマン」があります。
基本コンセプト
オリジンパルキアデッキの最大の特徴は、相手に「1-1-2」のポイント獲得を強要できる点にあります。既存のパルキアexデッキではマナフィが倒された後にパルキアexが倒されると即負けになってしまう弱点がありましたが、オリジンパルキアを間に挟むことで、相手はマナフィ→オリジンパルキア→パルキアexという順番で3枚のポケモンを倒す必要があります。
さらに、オリジンパルキアの「テンポラルクラッシュ」はコイントスで表が出れば120ダメージという高火力を発揮できるため、序盤から攻めることも可能です。マナフィのエネルギー加速と組み合わせることで、早期から高い打点を狙える点も大きな特徴です。
⚠️ 注意点:ただし、マナフィを序盤に起動できないと展開が不利になる点は要注意です。そのため、「カスミ」を採用してバックアップとしています。
第2章:各構築の強み・弱点分析
1. マナフィ&パルキアex型の強み・弱点
強み
✨ キーワード:高火力と安定性
最大の強みは、パルキアexの「ディメンションストーム」で150ダメージという高火力を出せる点です。これにより、ほとんどのポケモンをワンパンで倒すことができます。また、ベンチにも30ダメージを与えられるため、「アカギ」と相性が良く、ダメージが溜まったベンチポケモンを倒すことも可能です。
オリジンパルキアとの組み合わせにより、「大きなマント」で対策されることも少なくなります。オリジンパルキアで先に打点を稼いでおけば、パルキアexのワンパン圏内に入れやすくなるためです。
相手に3枚のポケモンを倒させる戦略は、相手のリソースを消費させ、時間的猶予を生み出す効果があります。
弱点
最大の弱点は、マナフィスタートに依存する点です。マナフィが序盤に起動できないと、オリジンパルキアもパルキアexも十分なエネルギーを確保できず、展開が大幅に遅れてしまいます。
また、「テンポラルクラッシュ」や「カスミ」のコイントスなど、運に左右される要素も多いため、安定性という面では若干の不安があります。
2. マナフィ&ギャラドスex型の強み・弱点
強み
最大の強みは、パルキアex型と同様に相手に3枚のポケモンを倒させる戦略を取れる点です。加えて、ギャラドスexは「ハイドロレイジ」でワザを連発できるため、エネルギーがトラッシュされないという利点があります。
「ゴツゴツメット」を採用することで、相手に返しダメージを与えることもできるため、ジワジワと相手のHPを削っていく戦略も可能です。
弱点
ギャラドスexは進化が必要なため、コイキング→ギャラドスexという進化ラインが安定しないリスクがあります。また、パルキアexと比べると最大ダメージが140と若干低いため、HPの高いポケモンをワンパンで倒しにくい点も弱点です。
マナフィスタートに依存する点はパルキアex型と同様で、マナフィが序盤に起動できないと展開が厳しくなります。
3. マナフィ&ゲッコウガ型の強み・弱点
強み
💡 実践的なヒント:マナフィ&ゲッコウガ型の最大の強みは、オリジンパルキアで運次第で序盤から120ダメージを出せる「ロマン」があることです。加えて、「カイ」を採用することで耐久力も確保できます。
ゲッコウガも含めた3体のアタッカーを持つことで、状況に応じた柔軟な攻めが可能になります。特にゲッコウガの特性は相手のベンチにもダメージを与えられるため、「アカギ」での逃げ場を作らせません。
弱点
最大の弱点は、ケロマツ→ゲコガシラ→ゲッコウガという2段階進化が必要な点です。進化が安定しないリスクが高く、手札が噛み合わないとゲッコウガを出せないまま試合が終わってしまう可能性もあります。
また、他の2つの構築と同様に、マナフィスタートに依存する点も弱点です。特に進化系のゲッコウガを採用しているため、マナフィのエネルギー加速がより重要になります。
第3章:デッキの回し方と実践テクニック
オリジンパルキアデッキの基本的な展開手順
オリジンパルキアデッキの基本的な展開は、どの構築でも以下の3ステップが基本となります:
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マナフィでエネルギー加速:序盤はマナフィをバトル場に出し、オリジンパルキアとパルキアex(またはギャラドスex/ゲッコウガ)にエネルギーを加速させます。
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オリジンパルキアをフィニッシャーより先に起動:マナフィが倒された後は、オリジンパルキアをバトル場に出して攻撃を開始します。この時点から発生するエネルギーはすべてフィニッシャー(パルキアex/ギャラドスex/ゲッコウガ)に集中させます。
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フィニッシャーでポイントを取り切る:オリジンパルキアが倒された後、最後にフィニッシャーを出して相手を倒していきます。オリジンパルキアで相手のHPを削っておくことで、フィニッシャーのワンパン圏内に入れやすくなります。
📌 重要ポイント:この順番を守ることが「1-1-2」戦略の鍵です。マナフィが倒された後にすぐフィニッシャーを出してしまうと、相手に2枚のポケモンを倒されただけで負けてしまうため、必ずオリジンパルキアを間に挟みましょう。
マナフィの効果的な使い方
マナフィはこのデッキの中核をなすポケモンで、そのエネルギー加速能力が展開の速さを決めます:
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初手での優先度:初手ではマナフィを最優先でバトル場に出し、可能な限り早くエネルギー加速を始めましょう。
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加速対象の選択:基本的には1回目のエネルギー加速はオリジンパルキアに、2回目以降はフィニッシャーに行うのが理想的です。
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「カイ」を使った長期戦:マナフィはできれば2回以上エネルギー加速を行いたいので、HPを40回復すれば倒されない場面では「カイ」を使ってマナフィの行動回数を増やしましょう。
⚠️ 注意点:マナフィが初手で出せない場合は、「モンスターボール」や「博士の研究」などのサーチカードを使って積極的に探しましょう。また、マナフィが出せない場合のバックアップとして「カスミ」も重要です。
オリジンパルキアの戦略的な使い方
オリジンパルキアは中継ぎアタッカーとしての役割を持ちますが、その使い方次第でゲームの流れが大きく変わります:
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コイントスの有効活用:「テンポラルクラッシュ」はコイントスで表が出れば120ダメージという強力な攻撃です。特に序盤では積極的に攻撃を仕掛け、運が良ければ相手に大きなダメージを与えることができます。
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フィニッシャーのための打点計算:オリジンパルキアでの攻撃は、後に控えるフィニッシャーのワンパン圏内に入るよう、打点を計算して行いましょう。例えば、パルキアexの「ディメンションストーム」(150ダメージ)で倒せる範囲を狙います。
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タイミングの見極め:マナフィが倒された後、すぐにオリジンパルキアをバトル場に出すことが重要です。これにより、フィニッシャーを温存できます。
💡 実践的なヒント:オリジンパルキアの「テンポラルクラッシュ」は運に左右されますが、表が出なくても30ダメージは確定で与えられます。相手のHPが少ない時は、このリスクの少ないダメージだけでも有効活用しましょう。
フィニッシャーの最大活用法
フィニッシャー(パルキアex/ギャラドスex/ゲッコウガ)の活用法は構築によって異なります:
パルキアexの場合
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エネルギーの集中:オリジンパルキアが出た後は、発生するエネルギーをすべてパルキアexに集中させ、「ディメンションストーム」が使えるよう準備します。
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ベンチダメージの活用:「ディメンションストーム」はベンチのポケモンにも30ダメージを与えられるため、「アカギ」と組み合わせることで、ダメージが溜まったベンチポケモンを倒す戦略も有効です。
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最後の切り札としての温存:パルキアexは必ず最後の切り札として温存し、マナフィ→オリジンパルキア→パルキアexという順番を守りましょう。
ギャラドスexの場合
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連続攻撃の準備:ギャラドスexは「ハイドロレイジ」でエネルギーがトラッシュされないため、一度セットアップすれば連続して攻撃できます。十分なエネルギーを準備しておきましょう。
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ゴツゴツメットとの併用:ギャラドスexは「ゴツゴツメット」と相性が良いので、返しダメージも含めて相手を圧迫する戦略を取りましょう。
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進化のタイミング:コイキングからの進化タイミングは重要です。早すぎるとギャラドスexが狙われ、遅すぎると間に合わないため、相手の手札状況などを見極めて進化させましょう。
ゲッコウガの場合
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特性ダメージの活用:ゲッコウガの特性「シュリケン」を活用して、相手のベンチにもダメージを与えることで、逃げ場を作らせない戦略を取りましょう。
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進化の安定化:2段階進化となるため、「ポケモン通信」や「モンスターボール」を積極的に使って進化ラインを揃えることが重要です。
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カイとの併用:「カイ」を使ってHPを回復させることで、ゲッコウガの生存率を高め、特性と攻撃を最大限に活用しましょう。
✨ キーワード:段階的攻略
どのフィニッシャーを選ぶにせよ、「マナフィ→オリジンパルキア→フィニッシャー」という段階的な攻略が、このデッキの最大の強みです。この流れを意識して、相手に3枚のポケモンを倒すことを強要しましょう。
第4章:カード選択のカスタマイズと環境適応
入れ替えカードの検討
デッキを自分のプレイスタイルや環境に合わせて調整する際、以下のカード交換を検討するとよいでしょう:
マナフィ&パルキアex/ギャラドスex型
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カスミ→ヒカリ:マナフィを序盤に展開できると「カスミ」が腐りやすくなるため、「ヒカリ」に変更することでエネルギー移動の柔軟性が増します。
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ナツメ→アカギ/カイ:好みやプレイスタイルによって使い分けが可能です。「アカギ」でベンチ入れ替えを狙うか、「カイ」で耐久力を上げるかの選択になります。
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大きなマント→ゴツゴツメット:ベンチ攻撃が多い環境では「ゴツゴツメット」が刺さりますが、その場合、ギャラドスexでワンパンしづらくなる点に注意が必要です。
マナフィ&ゲッコウガ型
- カイ→ポケモン通信:進化事故が気になる場合は「ポケモン通信」を採用することで、進化ラインを揃えやすくなります。ただし、耐久力が下がるというトレードオフがあります。
📌 重要ポイント:デッキ調整を行う際は、基本的なコンセプト(マナフィでエネルギー加速→オリジンパルキアで中継ぎ→フィニッシャーで決着)を崩さないように注意しましょう。
現環境での立ち位置
2025年3月現在、オリジンパルキアデッキは環境内で一定の地位を確立しています。「ゲットチャレンジ・後半」が開催中のこの時期、相手に3枚のポケモンを倒させる戦略は特に有効です。
⚠️ 注意点:しかし、現環境ではアルセウスex&ディアルガexデッキなどの高火力デッキも多く存在しているため、マナフィの生存率を高める工夫が必要です。「カイ」や「リーフ」を効果的に使い、マナフィの行動回数を増やすことを意識しましょう。
主な対策と対応方法
このデッキに対する主な対策と、それに対応する方法について考えてみましょう:
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マナフィ狙いへの対策:相手はマナフィを最優先で倒そうとしてくるため、「カイ」で回復しながら、できるだけエネルギー加速の回数を増やすことが重要です。
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運に左右される点への対策:「テンポラルクラッシュ」や「カスミ」のコイントスは運に左右されるため、それだけに頼らない戦略も考えておく必要があります。基本的なエネルギー加速と「1-1-2」戦略を常に意識しましょう。
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進化事故への対策:ギャラドスex型やゲッコウガ型では進化事故のリスクがあるため、「ポケモン通信」や「モンスターボール」を効果的に使って進化ラインを揃えることが重要です。
💡 実践的なヒント:相手のデッキタイプを早めに見極め、それに応じた展開を意識しましょう。例えば、アグロデッキに対しては「カイ」で耐久力を高め、コントロールデッキに対しては「アカギ」でベンチ操作を行うなど、状況に応じた対応が勝利への鍵となります。
まとめ
オリジンパルキアデッキは、相手に「1-1-2」のポイント獲得を強要する独自の戦略と、運が良ければ序盤から120ダメージを出せる爆発力を併せ持つ、非常にバランスの取れたデッキです。
3つの主要構築(マナフィ&パルキアex型、マナフィ&ギャラドスex型、マナフィ&ゲッコウガ型)から選べる柔軟性も大きな魅力で、自分のプレイスタイルや環境に合わせた選択が可能です。
このデッキの成功のポイントは:
- マナフィを優先的にバトル場に出し、エネルギー加速を最大限に活用する
- マナフィが倒された後はオリジンパルキアをバトル場に出し、フィニッシャーにエネルギーを集中させる
- オリジンパルキアが倒された後、最後にフィニッシャーで決着を付ける
- 常に「1-1-2」戦略を意識し、相手に3枚のポケモンを倒させるように立ち回る
私自身の経験からも、このデッキは特に中級者以上のプレイヤーにとって非常に戦略的で、思考を楽しめるデッキだと感じています。マナフィスタートに依存する点や運要素はありますが、それを考慮した上で立ち回れば、現環境でも十分に戦えるデッキです。
現在開催中の「ゲットチャレンジ・後半」でも、その耐久性と戦略性を活かして活躍できるでしょう。ぜひ、このデッキを試してみてください!
あなたもオリジンパルキアデッキで、相手に3枚のポケモンを倒させる戦略を体験しませんか?
この記事は2025年3月17日時点の情報に基づいています。ゲームのアップデートやメタの変化により内容が変わる可能性がありますので、最新情報は公式サイトやGameWithの最新記事をご確認ください。
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