こんにちは。
1995年といえば、何を思い出されますか?
Windows95 が出始めた頃、
まだノートパソコンはモノクロが主流、
一般向けに発売されたカラー3色刷りのプリンタも、
まだまだドットが荒く、
こんなもんなのかなぁと思ったことを、思い出します。
そこから、どんどんパソコン画面は見やすく
プリンタの出力もキレイ になりましたよね。
カラーの色再現性がよくなったんですね。
私が、とても便利で使いやすくなった
と感じている一方で、
カラーが急速に、周りに氾濫し始め、わかりにくくなった…
と感じていらっしゃる方がいることを知りました。
色の見え方の特性は、人それぞれ違います。
隣の人がどんな色の見え方をしているかは、
誰にも、どうしようにも、わかりません。
ただ、大勢の人が見えているであろう色を、
見えない色弱者の方々が、
日本人の男性の場合、20人に1人(5%)
女性の場合、500人に1人(0.2%)いらっしゃる。
NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構
伊賀公一氏は、
色弱者でいらっしゃいます。
そして、カラーコーディネーター1級の資格や、
運転免許証をお持ちです。
(信号機は見分けられるように配慮されています)
でも、ふだんの生活の場面では、
赤系の色と緑系の色は、やはり見分けにくいようです。
鉄道路線図、プレゼンなどのグラフの凡例、
カレンダーの祝日の赤が黒字の日にちと見分けられない(日曜日以外)、
銀行などにある「只今の受付番号」の赤、
などなど。
カラーユニバーサルデザイン
~すべての人にやさしい「色のバリアフリー」~
を聴講した中で、
色弱模擬フィルタ「バリアントールパンケーキ」
を使用し、
色弱者の色の見分けにくさを体験して、愕然。
ちなみに、赤いレーザーポインタは全く見えませんでした。
緑のレーザーポインタは見えました。
今回見たのは、モニタに映し出される
(光の色である)画像や色のサンプル。
色は、色名とトーン(明度と彩度)で表されますが、
どうも、トーンが似ていると、見分けにくいようです。
青っぽい、黄色っぽいとまだわかります…
モノクロが主流だった1995年以前の方が、
世の中、わかりやすかったと感じる方々がいる。
「この色」に関して、
明度をあげたら見やすいのか、彩度をあげたら見やすいのか
そういう問題ではないような…印象です。
世の中のサインや看板などで、
特に、わかりやすい色を選ぶには、
デザインを決める段階において、
色弱者が参加されることが、望ましいように感じました。
例えば、
赤と緑の配色は、目立ちますが、
ポスターや看板に使うと、
色弱者は全く読めないかも。
それが危険を伝えるメッセージであればなおさら、
気をつける必要性があるんですね。
お読みいただきましてありがとうございます。