【一〇八恋星☆水滸伝】豹子頭・林冲ルート 第六章 第十一話~第十五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんにちは!



まったり連休中の、まなみんです!!



明日、仕事だけどねwww




さて、気持ち悪い展開になっております、林冲レポです笑


これが呉用さんなら萌えたのかって言われると、どうだろうwww


とにかく、いつもどおりのネタバレで行きます~




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




料理中に切ってしまった私の指を、林冲が口に含んで止血する。



林冲「・・・・・・」



林冲の温かい舌が私の指に触れ、熱を帯びる。

そしてその熱は、しだいに体全体へと伝わっていった。



(やだ・・・なんだか、頭の芯が痺れる。それに、胸がドキドキして苦しい・・・よ)



甘く痺れる感覚にぼうっとなりながら、じっと林冲を見つめる。



(そう言えば、林冲はどうして急にあんななことを聞いてきたんだろ?元カレと別れた理由だなんて)


郁里「・・・・・・」



ふと、いつかの戴宗さんの言葉が浮かんできた。




戴宗「ケッ、いつまでも昔の女を引きずってんじゃねぇよ!くだらねぇ・・・」




(昔の女って、つまり元カノだよね?そう言えば、林冲は、前にあんなことを・・・)




林冲「オレは・・・誰かのダンナになるつもりはないよ」


wwwごめん、このセリフ、記憶にないわwww




(あの時は言葉を濁されちゃったけど、もしかして、未だにその人を忘れられないとか・・・?)



また胸がチクリと痛んだ。



(林冲が忘れられない人ってどんな人なんだろ?それに、林冲は・・・)



胸の痛みが、無意識に私の口を開かせた。



郁里「林冲は・・・林冲は、どうして別れたの?戴宗さんが言ってた、昔のオンナって?」

林冲「・・・・・・」



一瞬、上目遣いで私を見たものの、すぐに視線を落とす。

私の指を咥えているからか、答えたくないのか。

林冲は、何もしゃべらなかった。



(私、そんなことを聞いてどうしたいんだろ)



聞いてしまったことを後悔した私は、それ以上は聞けなくて、重苦しい沈黙に、じっと耐えるしかなかった。



林冲「これでよし」



ようやく林冲が私の指から口を離した。



郁里「ありがとう」

林冲「礼には及ばないよ。それで・・・どうして別れたの?」



その言葉に、私はまだぼんやりとしたまま、ただ林冲を見つめていた。


wwwなに、この茶番はwww



1:きいてどうするの

2:知りたいの?←

3:関係ないでしょ



郁里「そんなこと、本当に知りたいの?」

林冲「そりゃ、知りたいよ。郁里がどんな人と、どんな恋をしたのか。それで、オレに教えてはくれないの?」


(自然消滅とはいえ、彼とはもう終わってる。それに、元カレの話なんて、林冲にしたくない)


郁里「・・・・・・」



林冲は、それ以上答えられない私に、小さなため息を吐いてから、椅子に腰かけた。

そして、改めて、私をじっと見つめる。



林冲「郁里は知りたいの?オレの昔のオンナのこと」

郁里「・・・・・・」



返事の代わりに、こくんと頷く。



林冲「そっか。わかった、教えてあげるよ」



林冲はそう微笑むと、静かに話し始めた。



林冲「その昔、オレには婚約者がいたんだ」


wwwその昔、って変な言い方www


郁里「婚約・・・者」



思いもしなかった言葉に、一瞬、頭の中が真っ白になった。

そして、ゆっくりとその言葉の意味を頭が理解しようとする。



(そっか、恋人じゃなくて、婚約者なんだ。だったら話は早いよね。婚約したくらいなんだから・・・)


郁里「その人のこと、すごく愛していたんだね」



自分で言った言葉が、心に重くのしかかり、私は思わず視線を落とした。


wwwうぜぇwww



(だから、林冲はその人を忘れられないんだ)



これ以上にない明確な答えに、次の言葉が見つからない。

すると・・・。



林冲「いや、オレは彼女のことを愛してはいなかったよ」


www最低男の本領発揮www



思いがけない言葉に、はっと顔を上げる。



郁里「え?」


(愛して・・・ない?)



きょとんとする私を見て、林冲が不思議そうな顔をする。



林冲「なんて顔してるの?」

郁里「だって、婚約者なんでしょ?なのに愛してないってどういうこと?」

林冲「どういうことって・・・親が決めた、顔も知らない婚約者を、出会って数日でどう愛せって言うのさ」


www他に言い方ってものがあるだろうがwww


郁里「親が決めた・・・それってもしかして、政略結婚ってこと?」

林冲「もしかしなくてもそうだよ。何をそんなに驚くの?別に珍しくもないし、むしろ・・・政略結婚なんて普通でしょ」



さも当然のように、林冲が言った。



“普通なんかじゃないよ”



そう言おうとして、口を噤む。



(そっか、ここじゃそれが普通なんだ。お見合いみたいなものなのかな。でも・・・それじゃ、林冲はその人を愛してたわけじゃないんだ)



ほうっと安堵のため息がこぼれて、胸の奥がすっと軽くなったような気がした。


www嫌な女だな~www



(やだ・・・私、林冲がその人を愛してなかったって聞いて、心のどこかでほっとしてる。でも・・・)



林冲の昔のオンナが政略結婚での婚約者だったってことは理解した。

でも、問題はまだ尽きない。



郁里「その人とは、どうして婚約を解消したの?それに・・・愛してないのに、どうして今でも忘れられないの?」

林冲「ふふふ、今日の郁里は質問ばっかりだね。彼女とは婚約を解消したわけじゃないんだ・・・彼女は、オレと結婚する前に・・・・・・死んだんだ」

郁里「・・・亡くなった?病気か何か?」

林冲「いいや、彼女は・・・殺されたんだ」



林冲の言葉に、心臓がドクンと鳴った。

そして、さっきとは違う、不安定な鼓動を打ち始める。



(だから婚約解消したわけじゃないってこと・・・?)


郁里「その人はどうして、その・・・」



“殺された”という言葉は口に出すには重すぎて、私はつい語尾を濁してしまう。



林冲「どうして・・・か。そうだね・・・」



林冲は、一度、唇をきゅっと結んでから、静かに口を開いた。



林冲「オレの判断が彼女を死に追いやったんだ」

郁里「・・・林冲の判断?」

林冲「うん、話せば長くなるんだけど・・・」



林冲は、そう前置きして話を続けた。



林冲「まだ役人として帝に仕えていた頃、オレはある人の悪事を見逃したんだ」


(正義感の強い林冲が、悪事を見逃す?)


林冲「悪事って言っても、あくまで朝廷にとっての、だよ。そう・・・その人がやろうとしていたことは、オレにとっての正義だったんだ」



その言葉に、はっとする。



郁里「もしかして、その人って梁山泊の・・・?」

林冲「そうだよ、梁山泊の人だよ」


(その人っていったい誰なんだろう?)


www頭悪すぎwww


林冲「その時は、つつがなくことが進んだんだけど、後から、ひょんなことがきっかけで、オレが梁山泊の仲間だってことになって」

郁里「それで?」



林冲が小さく息を吸った。

そして、一点を見つめたまま口を開く。



林冲「オレと係わりある者が、みんな殺された。オレの家族も、オレの婚約者だった彼女も」

郁里「・・・・・・」

林冲「酷い話だよね、彼女にはなんの罪もないのに。まだこのオレと、所帯さえ持っていなかったっていうのに。ただ、オレと係わりがあるってだけで、殺されたんだ」



林冲が悔しそうに唇を噛みしめた。



林冲「彼女が殺された時、オレが誰かを愛し、所帯を持つってことは、こういうことを覚悟しなければいけないんだって、気付いたよ。だから、その時オレは・・・今後、誰とも結婚はしない・・・誰も愛さないって、決意したんだ」

郁里「そんな・・・林冲はそれでいいの?」

林冲「いいとか悪いとかじゃないんだ。オレはこれからもいろんな判断をすることになる。そして、そのたびに誰かを傷つけ、死なせてしまうかもしれない。だったら・・・オレはもう誰も愛すべきじゃない!そうだろ・・・?」


wwwそうだろ?って、ここまで思わせぶりなことしといてかwww


(そんな・・・そんなのってないよ・・・林冲は何も悪くないじゃない、それに彼女だって・・・)


林冲「郁里がそんな顔をしなくてもいいんだよ。それに、これはもうちゃんとオレの中で片付いている話なんだから」


www自己完結型www



そう言って、林冲は私の頭にぽん、と優しく手を置いた。



郁里「・・・・・・」

林冲「思わせぶりな態度を取っていたとしたらごめん。でも、安心して。オレは郁里を傷つけるつもりはないし、何より、キミを絶対に失いたくないから」

郁里「・・・・・・」



林冲の悲しそうな笑みに、言葉が浮かばない。



林冲「さて、料理の続きをしようか。って、もう遅くなっちゃったから、後はオレがやるね。郁里はそこで見てて」

郁里「林冲」

林冲「大丈夫だって、料理下手な郁里よりも、怪我上がりのオレの方が、美味いものを作ることができるよ」



意地悪そうに微笑んでいても、林冲の目にはまだ悲しみが残っていて、無理に笑おうとするその姿に、私の胸が痛む。



(そうやって、あなたはずっとその傷を抱えてきたんだね。無理やり笑顔を作って、自分の心を隠して・・・私に何か、できることはないのかな?私に、林冲の傷を癒す方法は・・・)




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あれから、やけに明るい林冲との食事を終え、私は自分の部屋に戻ろうとしていた。



(やっぱり無理してたな。無理して笑う林冲なんて・・・見てるこっちが辛くなる)


wwwお前が振った話だっただろうがwww



ふと足を止め、大きなため息をこぼしたときだった。



???「ため息をひとつ吐くと、幸せが一つ逃げるんだぜ、お嬢ちゃん」



後ろから、いきなり誰かが抱きついてきて、耳元でそうささやいた。

あまりにも驚いたのと、その甘く低い声に、思わず体がビクッと反応する。



(こ、これは・・・?)




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来たか!林冲ルートの真骨頂www


ほんとね、あそこまでしといて、思わせぶりな態度でごめんとか、殴るぞテメーだわ笑