こんばんは!
実はハリーポッターを一度も観たことがない、まなみんです!!
コレ言うと、すっごい驚かれるんですがねwww
さて、割と楽しんでます呉用後伝です。
まあ、イライラはしますが、最初やったときほどではないです(笑)
では、ネタバレです。
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(『私は一人だ』って、それじゃあ・・・私は必要ない、ということ?)
にわかにショックを受けて、私は黙り込んでしまった。
呉用「・・・何か誤解をしているようだな。郁里が必要ない、というわけではない」
郁里「・・・」
呉用「ふふふ、不思議か。顔つきを見ていれば、わかるのだ。相変わらず顔は嘘をつかぬな、郁里は」
郁里「・・・・・うっ」
(私って、ちっとも成長してない・・・)
呉用「人は生まれる時も一人、死ぬ時も一人。そういうものだということを言いたかった」
(生まれる時も、死ぬ時も・・・一人)
郁里「確かに、そうかもしれません」
呉用さんの言葉に小さく頷く。
でも・・・。
郁里「私は・・・生まれるときは一人でも、死ぬときは、一緒がいいです。愛する人と一緒にたくさん生きて、その人が息絶えるときは、そばにいたいし。自分が先に死ぬのならば、愛する人にはそばにいて欲しいです」
www恋愛脳www
呉用「郁里・・・」
呉用さんは少し驚いたような顔をしたあと、辛そうに目を逸らした。
呉用「このような時代だからな。それさえも、なかなか難しいことだ」
(それは分かっている・・・でも、そうありたいと願うのは、悪い事じゃないはず・・・)
呉用さんの横顔を見つめながら、そんなことを考える。
呉用「林冲の元へ行く」
そう言うと、呉用さんは部屋から出て行った。
さっきまで小さくなっていた不安が、一気に大きくなる。
(最近、呉用さんが私を避けているような気がする・・・)
会うことも、心と心を触れ合わせることも。
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数日後・・・。
宋江さんからある連絡が入った。
戴宗「梁山泊軍が田虎軍に勝利・・・」
宋江さんから預かったという文を戴宗さんが読み上げていく。
戴宗「お頭は、その足で朝廷に向かう、とのことだ」
林冲「梁山泊に寄らずに?」
戴宗「ああ、少し手間取ったくらいで、グチグチ言われたらしいぜ」
林冲「・・・朝廷も、相変わらずか」
戴宗「まあ、今回はちゃんと勝ったんだ。あちらさんだって、いつまでもイチャモンつけてるわけにはいかねぇだろ。それはそうと、子猫ちゃん・・・」
郁里「は、はい?」
突然呼ばれて、声が少し上ずってしまう。
戴宗「ちょっと、付き合ってもらいたいんだが」
郁里「え・・・」
戴宗「おいおい、オレが誘ったからって毎度体を固まらせちゃ、身がもたないぜ?安心しろよ、やましいことは考えちゃいねえよ」
郁里「そういうことではなく・・・」
(もう・・・何も言っちゃいけない気がする)
戴宗「ふん・・・ってことで、少し子猫ちゃんを借りてくぜ、軍師」
戴宗さんに尋ねられて、呉用さんが私を見やった。
そのまま何も言わずに目を伏せる。
呉用「好きにしろ。私はこれから、林冲と話がある」
戴宗「じゃ、そういうことで。来いよ、子猫ちゃん」
素早く私の手を取ると、戴宗さんは広間を出た。
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戴宗「このあたりで、いいな」
広間を出て少し歩いたところで戴宗さんが足を止めた。
郁里「私に何のご用ですか?」
いつも戴宗さんには、からかわれたり、むやみに触られたりするので、警戒心をあらわにして向かい合う。
戴宗「・・・子猫ちゃん」
でも、今日の戴宗さんは違った。
いつもの人を小ばかにしたような表情はすっかり影をひそめ、とても真剣な表情を見せていた。
郁里「何でしょうか・・・」
戴宗「最近、軍師に変わったところはねえか?」
少し、思案してから、口を開く。
郁里「なんだか・・・これまで以上に、自分の本音を隠しているような気がします・・・」
戴宗「そのあたり、詳しく話して欲しいんだが」
いつもと違う雰囲気の戴宗さんに、思わず小さく頷いた。
でも、何から話せばいいのかわからず、とりあえず最近の出来事を、順を追って話していく。
戴宗「・・・なるほどな」
私の話を聞き終えると、戴宗さんは、何かに納得したように頷いた。
郁里「あの・・・戴宗さん。どうして急に、そんなこと聞くんですか?」
私の問いかけに、戴宗さんはフッと笑みを浮かべた。
戴宗「企んでそうな顔をしていただろ、あの男」
郁里「企む・・・?」
戴宗「ああいう顔をしているときは、必ず何かやらかすんだ。ったく・・・秘密主義もいい加減にしろってんだ」
戴宗さんの言葉に、思わず心の中でうなずいてしまう。
戴宗「とりあえず子猫ちゃんは、軍師のことを監視・・・じゃなかった、面倒見てやってくれ。悪さしねえようにな」
郁里「悪さだなんて。戴宗さんじゃあるまいし、大丈夫に決まってます」
戴宗「はっはー!子猫ちゃんも言うねぇ。悪い男もいいもんだぜ?どうだ、いっぺん試してみるってのは」
www結構です(・∀・)www
郁里「冗談も、ほどほどにしてください」
戴宗「まあいい、じゃあ軍師のことはよろしく頼んだからな」
そう言うと、戴宗さんはそのまま立ち去った。
(戴宗さん・・・一体、何が知りたかったんだろう?)
戴宗さんの背中を見送りながら、私は小さく首をかしげるのだった。
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呉用「郁里」
その日の夜・・・。
呉用さんがふらりと部屋に姿を現した。
郁里「呉用さん・・・?」
呉用「・・・・・」
呉用さんが一瞬、視線を泳がせた。
呉用「宋江様が戻られるまで、少し時間ができた。だから、久しぶりに郁里と一緒に過ごそうと思ったんだが・・・邪魔だったか」
そう言う呉用さんの顔は、わずかに赤い。
郁里「わ・・・っ、いいんですか?嬉しいです!」
本当に久しぶりのことで、私もつい声が弾んでしまう。
郁里「お茶、淹れますね」
手早くお茶を淹れ、そっと呉用さんに差し出す。
呉用さんは、手にしたお茶をじっと見つめ・・・それから、意を決したように私を見つめた。
呉用「郁里・・・」
真剣な目で、呉用さんに名前を呼ばれ、わずかに鼓動が早くなる。
郁里「はい・・・」
呉用「その・・・戴宗は一体、どのような用だったんだ?」
予想外の呉用さんの質問に、思わず目をぱちくりとさせてしまう。
郁里「戴宗さん・・・ですか?」
(呉用さん、『好きにしろ』とか言ってたくせに、気にしてくれていたんだ・・・)
wwwヒロインちゃんのこういうところ、大っ嫌いですwww
最近、呉用さんが誰かに嫉妬するようなそぶりを見せたことがなかったので、そんなささやかな質問すら・・・
(いつもの、呉用さんだ・・・)
と、嬉しく思えてしまう。
郁里「大したことじゃありません。最近の梁山泊の様子を聞かれただけです・・・扈三娘さんのこととか」
呉用「・・・そうか。まったく、あいつはこんなときまで女のことか」
呉用さんが仕方がなさそうにつぶやく。
(とっさに嘘をついちゃった・・・戴宗さん、ごめんなさい!確かに、呉用さんに気にしてもらえるのは嬉しいけど、戴宗さんが呉用さんの動向を気にしているってことは、やっぱり言わない方がいい気がする)
呉用さんは私の説明に納得してくれたのか、落ち着いた顔でお茶を飲んでいる。
呉用「郁里が淹れるお茶はうまいな」
郁里「ふふっ、おいしいお茶の淹れ方を研究してみました」
wwwヒマ人かwww
呉用「ほう。研究の成果が出ているようだ。とても、香ばしい」
郁里「ありがとうございます」
私にできることは何か、その答えを出すことができずにいた。
けれど、その中でささやかな“できること”を積み重ねてきたのだ。
(少しでも喜んでもらえてよかった・・・)
そんなことを考えていると、呉用さんは視線をあげ、ふと外の風景に視線を移した。
呉用「随分と・・・静かだな」
ポツリとつぶやく。
呉用「しかし、静かな日々というのは、そう続かないものだからな・・・」
郁里「静かな日々、ですか・・・」
呉用「ああ。私の心が穏やかに感じられるのは、郁里といる時ぐらいのものだ。それ以外のときは、ざわざわと、うるさいのだ・・・自分の心の声が、な」
呉用さんが私を見つめる。
でも、それでいて、私を見ていない・・・そんな風に感じる。
呉用「郁里・・・?」
郁里「は、はい」
呉用「どうして、そんな悲しそうな顔をしている」
1:そんな顔していない
2:ちょっと考え事を
3:呉用さんがわからない←
郁里「分からない…呉用さんが・・・」
呉用「・・・私が?」
郁里「口では静かな時を望んでいるようなのに、本心は、違うような気もして」
呉用さんが驚いたように目を見開いた。
呉用「君にはかなわないな・・・触れなくても、私の心の中が見えているみたいだ」
呉用さんがわずかに私との距離を縮めた。
呉用「郁里、君に聞きたいことがある」
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色々大変なときなのに、恋愛至上主義なヒロインちゃんにイライラしっぱなしですwww
呉用さんの態度に一喜一憂しすぎ。
ま、コレ、恋愛ゲームなんだけどね!(爆)