【一〇八恋星☆水滸伝】呉用後伝 第六章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんばんは!


連休を取って帰省しておりました、まなみんです!!


休み明け・・・がっつり仕事残ってるとか、あり得んし(笑)


さて、腰痛をかばいながらの呉用さんレポです。

思ったことはなんでも口にする李逵に、イライラしっぱなしですwww

ネタバレです。



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呉用さんがこちらに向かって歩いてくる。


郁里「呉用さん?どうしたんですか?」
呉用「・・・・・」


呉用さんは何も言わずに、私の手を取り、歩き出した。


郁里「何かあったんですか?」


言いながら、ふと、引かれている手首が痛くて視線を落とす。


(手袋・・・?)


それも、ずいぶんと分厚いもののようだ。


(私に気持ちを読まれたくないってこと?それとも、みんなに自分の気持ちを伝えたくないだけかな・・・)

wwwどちらにしても、難儀よのう(´・ω・`)www


困惑したまま、私は呉用さんに手を引かれ歩き続けた。



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呉用さんが向かった先は、誰も使っていない空き部屋だった。
見覚えのある着物がいくつかかかっている。


(あれは・・・曾家に潜入したときに、呉用さんが来ていた踊り子の衣装だ・・・)

呉用「・・・・・」


呉用さんはそのうちの一枚を取った。
そして、それを私に羽織らせる。


郁里「この着物・・・重い・・・っ」
呉用「潜入で着ることを目的としてあつらえた物だからな。もしものことがあった場合に、自分の身を守るため、着物が二重になっていて、その間に細い鉄の糸を編んだものが挟んであるのだ」

wwwスパイ養成着物かwww

(こんな重いものを着て、呉用さんは踊っていたの・・・!?)


とてもじゃないけれど、この着物だとせいぜい早歩きで精一杯だ。

wwwどんだけ重いんだwww


呉用「もし・・・この先、何かあったときには、これを着て梁山泊を抜け出せ」
郁里「どうして、いきなりそんなことを・・・」


私が震える声で尋ねると、呉用さんの表情がゆがんだ。
それから・・・少しの間のあと、呉用さんは突然、強引に私の体を引き寄せた。
そして、力いっぱい、私の体を抱きしめる。


郁里「呉用さん・・・?」
呉用「・・・・・」


不安にかられ、名前を呼んでみても、呉用さんは黙っているだけだった。


郁里「あの・・・呉用さん」
呉用「・・・・・」
郁里「誰が何と言おうと、私は呉用さんを信じています。たとえどんなことがあっても、そばにいます」
呉用「いや、危険があれば、逃げてほしい。君の命が奪われることが、何よりも、私にとっては苦痛なのだ」
郁里「大丈夫です、呉用さん。私の命が危険にさらされるようなことはありません。私には・・・梁山泊には呉用さんという名軍師がついているじゃないですか」


わずかに体が離された。
私を見つめる呉用さんの瞳が揺れる。
悲しい色だった。


呉用「突然こんなことをして、すまなかった。私は部屋に戻らなければ」


私から体を離し、そのまま視線をそらした。


呉用「田虎制圧が始まれば、また忙しくなる」
郁里「はい」
呉用「君は、引き続き馬麟の手伝いをしてくれるか」
郁里「・・・分かりました」
呉用「私のところには、しばらく来る必要はない」


胸がきしむ。
でも、何も言わずに、真っ直ぐ呉用さんを見つめた。


郁里「・・・はい」
呉用「その着物は、君が持っていてくれ」


それだけ言うと、呉用さんは私の顔も見ずに部屋を出ていってしまった。
私はその場に座り込んだ。


郁里「痛い・・・」


呉用さんに抱きしめられた部分が、まるで氷のように冷たく、痛かった・・・。




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史進さんが梁山泊を進発して数日が経った。
ほかに呂方くんも自分の兵を率いて進発していった。
それ以外の人たちは、宋江さんを通じて、出陣を辞退したらしい。

www職務放棄だなwww


郁里「こんなことがあっていいんでしょうか・・・」


馬麟さんの仕事を手伝いながら、ぽつりとつぶやく。


馬麟「梁山泊に残った軍のこと・・・ですよね」
郁里「はい」
馬麟「本来なら、許されないことだと私は思います。しかし、状況が状況ですから・・・私も何人かの隊長たちと話をしてみたんですが、皆、出陣することを嫌がっていました」

(この状況を、呉用さんはどんなふうに思ってるんだろう?)


暗に、部屋を訪れることを拒否されたあの日以来、呉用さんとは会っていない。


馬麟「郁里さん・・・?」
郁里「あ、ごめんなさい。つい、考え事を・・・」
馬麟「いえ、呉用先生のことを心配していらっしゃるんでしょう?」
郁里「私が心配しても何にもならないんですけど・・・」
馬麟「そんなことありませんよ。郁里さんは呉用先生の心の支えなのですから。何もしなくても、その存在だけで、呉用先生の力になれているはずです」
郁里「・・・・・」

(本当に、そうなのかな・・・)


呉用さんと両想いになってから、ずっと模索しつづけていること。
それは、この梁山泊で私に何ができるか、だった。


(今、強くなるための訓練をしてみたって意味がないよね。呉用さんの気持ちをみんなに伝えたくても、呉用さんは触れられること自体、拒否しているんだし。だったら、私には何ができるんだろう)


そんなことを考えていると・・・不意に、外から騒がしい声が聞こえてきた。
騒がしい物音を聞きつけて、私と馬麟さんは広場に出た。


郁里「これは、史進さんの・・・」
馬麟「どうやら、黒龍騎士団の皆さんのようですね」
郁里「田虎との戦を終えて帰ってきたんでしょうか?」


その私の問いかけに、馬麟さんが首をひねる。
それもそのはずで、戦が終わったという連絡は私たちの耳には入っていなかったからだ。
聞いていたのは、田虎を相手に苦戦しているらしい、ということだけ・・・。


馬麟「私はちょっと呉用先生のところに行ってきます」


馬麟さんの背中を見送ると、なんとはなしに周囲を見回し、史進さんの姿を探す。


郁里「史進さん!」
史進「原か」
郁里「あの・・・戦は終わったですか?」


おそるおそる尋ねると、史進さんはグッと唇をかみしめた。
それが全てを物語っていた。


史進「田虎に不意を襲われ・・・撤退を余儀なくされた」


悔しげな表情。
普段、あまり感情を表情に出さない史進さんなだけに、それほど、今回の戦で負けたことに悔いがあるのだろう。


(そうだよね・・・負けて悔しくない人なんて、いないに決まってる)


ふと、史進さんの腕に視線を落とすと・・・。


郁里「史進さん、怪我してるじゃないですか!」
史進「ああ・・・矢がかすっただけだ。大したことはない」
郁里「ダメです!こういう小さな傷が大きな病気につながることだってあるんですよ。手当てしますから、座ってください」


半ば無理矢理、史進さんを手近な場所に座らせ、手当てを始める。


史進「・・・やはり、俺では駄目だな」


手当てをする私の手元を見つめながら、史進さんがポツリと呟いた。


郁里「駄目って、どういうことですか?」


史進さんの思いがけないマイナス発言に、思わず手を止めて聞き返してしまう。


史進「迷いを持ちながら戦をしていては、勝てる戦にも勝てないということだ」
郁里「史進さんの中にも、やっぱり迷いがあるんですか?」


私が尋ねると、史進さんはフッと笑みを漏らした。


史進「知りたいなら力を使え。俺の言葉なんかより、そのほうがわかりやすいだろう」


1:史進さんの口から聞きたい←
2:読まなくてもわかる
3:気がひける


郁里「史進さんの口から聞きたいです」
史進「俺は言葉にするのはあまりうまくない」
郁里「梁山泊の人たちって、みんな照れ屋ですよね」
史進「は・・・?」

wwwいいリアクションwww

郁里「李俊さんも似たようなことを言ってましたから」
史進「・・・戦いながら、思ったんだ」


一瞬の間の後、史進さんがぼんやりと遠くを見ながらつぶやいた。


史進「晁蓋殿が生きていたら、どうなっていたんだろうと」


私は会ったことがない晁蓋さん。
でも、亡くなってもなお、彼を慕っている人はたくさんいる。


(晁蓋さんがいたら、今とは状況が違っていたのかな・・・)


そんなことを考えていると。


???「郁里さん、史進さん!そ、宋江様が・・・っ!」


焦ったように、私たちを呼ぶ声が聞こえてきた。



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リアルタイムでプレイしてたときは、ホントに嫌でしょうがなかった後伝ですが、すごく楽しいwww

なんでだろう?