こんばんは!
なんだかやたら背中が寒いまなみんです!!
まさか・・・後ろに何かが・・・!?(笑)
さて、石神さんブライダル編もやっと14話目です。
本来15日で済むものに、何日かけてるんだっていうねwww
それでは、ネタバレですよー!
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ロンドンから急きょ帰国した翌日。
私と石神さんは、官邸のお父さんのもとを訪れていた。
wwwそれよりさ、首相官邸ってそんなにサクサク入れちゃうもんなの?www
平泉「急な帰国には驚いたが、会えて嬉しいよ!」
亜弥子「私も・・・電話で顔は見てたけど、元気なお父さんに会えてほっとしてるよ」
平泉「石神君、本当にありがとう。亜弥子を守って事件も解決してくれて」
石神「いえ、私は自分の仕事をしたまでです」
再会を喜んで舞台の報告などを済ませてから、私は石神さんと顔を見合わせて頷いた。
(婚姻届の証人、お父さんにお願いしようって飛行機で決めてたから)
私はバッグから婚姻届を出して、お父さんに差し出す。
亜弥子「お父さん、証人の欄に署名してもらってもいい?」
石神「お願いします」
平泉「もちろんだよ。ようやくだね・・・石神君、あらためて亜弥子のことをよろしく頼むよ」
石神「はい・・・。こちらこそ、よろしくお願い致します」
証人欄にサインをするお父さんの目は・・・かすかに潤んでいるようにも見えた。
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石神「それ・・・今から出しに行くか」
亜弥子「石神さん、お仕事は大丈夫なんですか?」
石神「人をロンドンから呼び寄せておいて、呼び出しの用件は片付いたとさっき連絡があった。全く・・・神谷警視正の人使いの荒さには参る」
石神さんのぼやき方が黒澤さんに似ていて、私はぷっと吹き出してしまう。
石神「どうした?」
亜弥子「今の言い方、黒澤さんが石神さんの人使いが荒いって言うときの言い方とそっくりでした。石神さんも後藤さんも、黒澤さんにいい意味で影響されてますよね」
石神「それには同意しかねるが・・・まあ、黒澤もいい潤滑剤にはなっている気はする。亜弥子がロンドンから帰ってきたら、新しい部屋を探せばいいな」
亜弥子「はい。本籍をこっちに移しておいてよかったです」
官邸を出たその足で、石神さんの住む区の区役所に向かった。
亜弥子「私・・・石神亜弥子になったんですね」
石神「しばらくは慣れないだろうな。オレも亜弥子も」
亜弥子「でも、銀行とかカードとかの変更届を出してるうちに少しは慣れそうです」
婚姻届は無事に受け付けられ、私は晴れて石神姓となった。
石神「石神亜弥子か・・・」
A:語感いいですよね
B:怖そうになりましたね
C:照れくさいです←
亜弥子「ちょっと照れくさいです」
石神「最初は誰でもそうなんだろうな。オレも亜弥子を妻だと紹介するのは照れるだろう」
亜弥子「けど、いつか・・・それが当たり前に思える日が来るんですね」
石神「ああ・・・その日が待ち遠しいな」
亜弥子「これから、どうしますか?」
石神「そうだな・・・少し早いが夕食でも・・・」
駅前の通りに向かう途中で、石神さんが足を止めた。
石神「悪い、電話だ」
亜弥子「呼び出しですか?」
石神「いや・・・裕介からだ」
山野さんからの突然の電話。
その用件は施設に来てほしいという連絡だった。
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山野「急に呼び出して悪かったな。亜弥子さんも一緒の時でよかった」
石神「詳しいことは来てから話すと言ってたが・・・何かあったのか?」
山野「うん。秀樹に会わせたい人がいて。さっき、婚姻届を出して来たんだろう?タイミング的にも、ちょうどよかった」
(山野さんが石神さんに会わせたい人って誰だろう?)
山野さんは奥のドアに向かうと、品の良い初老の男性を私たちの前に連れてきた。
石神「こちらは?」
山野「昔、お前を引き取ると言ってくれた叔父さんだよ」
石神「!」
叔父「立派になったね」
叔父さんは嬉しそうに目尻にシワを寄せ、石神さんの手を取った。
石神「貴之、叔父さん・・・ですか?」
叔父「名前、憶えていてくれたんだね。私が秀樹君に会ったのは、君がまだ赤ん坊の頃だったが・・・。今は警察官として働いていると聞いて安心したよ」
石神「・・・この施設の方々がよくしてくれましたので」
叔父「秀樹君がどんなふうに育ったかは、山野さんやこの施設の皆さんからうかがった。幼くして両親を失い辛かっただろうに・・・よく頑張ったね」
貴之叔父さんは目を潤ませて石神さんを見つめる。
石神「・・・確かに、辛いことも悔しいこともたくさんありました。けれど・・・今は大切な人もいますし、部下にも仲間にも恵まれています」
叔父「そうか・・・それはよかった」
石神「幼い頃の経験があったから、今があると思っています」
山野「それに秀樹は自分で、独りで生きていくことを選んだんだろう?後悔はしないって決めて」
石神「ああ。たとえ子供であろうと、自分で決めた道だ。辛いことがあっても、それはオレが選んだ道だ」
(石神さんは小さい頃から厳しく生きてきたんだ・・・)
その瞳に宿る鋭さは石神さんの環境が作ったものなのだと、あらためて知って胸が痛む。
石神「ただ・・・叔父さんには申し訳なかったと思っています。ご厚意を無碍にしてしまって・・・」
叔父「いや、むしろ私が謝らなければ・・・これまで何もできずに・・・」
石神「貴之叔父さんに私の面倒を見る責任はないのですから、お気になさらないでください」
叔父「こちらのお嬢さんと結婚するそうだね。結婚式にはぜひ呼んでほしい」
石神「・・・ありがとうございます」
戸惑いながらも、石神さんが嬉しく思っているのが伝わってくる。
(よかった・・・入籍した日に石神さんの叔父さんに会えて・・・)
石神さんと連絡先を交換して、また連絡することを約束してから、叔父さんは施設をあとにした。
石神「裕介、お前は人を驚かせるのが好きだな」
山野「嬉しいサプライズは寿命を延ばすんだよ。サプライズついでに、もう一つ・・・おーい!お前たち~、出てきていいぞ~!」
山野さんがパンっ!と手を叩くと、奥から子供たちが駆けてくる。
子どもたち「ヒデ兄、亜弥子おねーちゃん、結婚おめでとうー!」
石神「これは・・・」
亜弥子「みんな・・・」
山野「秀樹から入籍したって報告聞いてから、準備したから急ごしらえだけど・・・」
女の子「パーティーの用意してあるの!ケーキはこれから一緒に作って!」
wwwもう夕方じゃないの?ケーキ作るの時間かかるのにwww
子供たちに手を引っ張られて、私たちは微笑み合う。
石神さんが私の肩を抱き寄せると、子供たちから拍手が贈られて。
私は隣で頬が赤くなるのを感じながら笑っていた。
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日本に滞在中は石神さんの部屋に泊めてもらった。
ディスカスが泳ぐ水槽を眺められるのも、とりあえず今日が最後だ。
(明日にはロンドンに戻らなきゃいけない・・・あっという間だったな)
最後の夕飯はすき焼きを用意した。
山野さんと三人で食べた思い出の料理だったから。
亜弥子「そろそろかな。本部を出るってメールから20分くらいだし・・・」
時計を見ると、ちょうど玄関のカギが開く音が聞こえた。
亜弥子「おかえりなさい!」
黒澤「ただいま~」
wwwアンタに言ってないwww
亜弥子「え、黒澤さん!?」
石神「勝手に人の家に入るな」
黒澤「い、痛い!耳引っ張らないでください!」
黒澤さんは一回玄関の外に出され、石神さんが部屋に上がったあとに入り直してくる。
亜弥子「黒澤さんもロンドンから戻られたんですね」
黒澤「はい、昨日。石神さんと亜弥子さんが入籍されたとうかがって結婚祝いを一番乗りです!」
石神「オレが呼んだわけじゃない。勝手についてきただけだ」
黒澤「まあまあ、そう言わずに」
亜弥子「立ち話も何ですから・・・今夜すき焼きなんですけど、よかったら黒澤さんも食べて行きませんか?」
黒澤「ぜひ!と言いたいところですけど、石神さんの冷凍ビームが怖いので」
亜弥子「れ、冷凍ビーム?」
黒澤「それに、さすがのオレでも新婚ほやほやのお二人の邪魔はできません。改めて、ご結婚おめでとうございます。石神さん、亜弥子さん」
黒澤さんは綺麗に包装された包みを石神さんに手渡す。
石神「・・・気を遣わせて悪いな」
亜弥子「ありがとうございます」
黒澤「夫婦茶碗です。ちゃんと使ってくださいね。お二人がご結婚されて、本当に嬉しいです。末永くお幸せに!」
石神「黒澤・・・」
黒澤「ではでは、大切な用事は済ませたので・・・これでドロンです!」
黒澤さんは慌ただしく帰っていってしまう。
亜弥子「夕飯、食べていってくれればよかったのに・・・」
石神「またの機会でいいだろう。亜弥子が帰る前の晩くらいは二人きりで過ごしたい。それとも黒澤がいた方がいいのか?」
wwwここの表情がかわいい~(〃∇〃)www
A:賑やかなのもいいかなって
B:聞かなくてもわかりますよね?
C:二人きりがいいです←
亜弥子「石神さんと二人がいいです」
石神「わかってる。そうだと思って黒澤を帰したんだ」
亜弥子「黒澤さんには、あらためてお礼させてください。食事が先でいいですか?石神さん」
石神「亜弥子も石神だろう?まだ慣れないのか?」
亜弥子「あ・・・ひ、秀樹さん・・・」
(つい、習慣で石神さんって呼んじゃう・・・)
www私、夫と付き合い始めのころ、何度も間違って元カレの名前で呼んでたわwww
石神「まだ入籍してから一週間ちょっとだ。少しずつ慣れればいい」
亜弥子「秀樹さんだけ先に名前で呼んでたからズルイです」
石神「そう言うな。オレだって敬語をとるのに、それなりの苦労はしたんだ。先にシャワーを浴びてくる」
亜弥子「わかりました。上がったらすぐに食べられるように準備しておきますね」
秀樹さんの言う通り、しらたきの近くにはお肉を置かないようにしつつ、すき焼きを楽しんだ。
片づけの後、私もシャワーを借りて・・・この日は早くベッドに入った。
亜弥子「今日、みどりに入籍を報告したんです」
石神「そうか。そういえば、一柳たちからも祝いのメールが来てたな」
亜弥子「はい。みどりに結婚式のことを聞かれたので、多分式は挙げないと思うって答えておきました」
石神「すまない・・・オレの仕事のせいで」
亜弥子「いえ、わかってたことですから気にしないでください」
石神「だが、オレも亜弥子のウェディングドレスは見たいからな・・・写真くらいは撮ろう」
亜弥子「はい!それができれば、充分です」
石神「亜弥子・・・」
秀樹さんが体を起こした。
横になっている私の髪を優しく梳いてくれる。
石神「前に・・・好きになったことを謝ったことがあったな」
亜弥子「あ・・・私を泣かせるからって・・・」
石神「ああ・・・だが、あの時の言葉は取り消す。亜弥子を好きになったことは謝ることじゃない。オレにとって誇らしいことだ。だから、きっとまた泣かせるだろうが・・・それでもオレを愛していてくれ・・・」
真っ直ぐに見つめられ、私は涙が溢れてくる。
起きて秀樹さんの両手を強く握った。
亜弥子「どんな時も秀樹さんを愛し続けます」
(秀樹さんが前を向いてくれているのがわかる。もうきっと・・・黙って私の前からいなくなったりはしない)
石神「誰かを愛する意味をオレは亜弥子から教えてもらった。辛いことでも分かち合うこと、相手を信じて気持ちを預けることも時には必要なんだな」
亜弥子「はい。私がこれまで秀樹さんにたくさん助けてもらったように・・・私も秀樹さんの力になりたいです」
石神「ありがとう、亜弥子。オレに愛する力を与えてくれて・・・」
秀樹さんが口づけながら、私をベッドへと寝かせる。
石神「辛くなったら言ってくれ・・・だからと言って止められそうにないが・・・」
亜弥子「大丈夫です。私は大丈夫ですから・・・」
秀樹さんの全てを感じさせてください・・・。
そう言う間もなく、口づけは深いものに変わる。
石神「亜弥子と出逢って・・・オレは生きる意味を知った気がする・・・」
求めてくる手を受け止めて。
私は全身で秀樹さんを感じていた。
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翌日、私はロンドンに向かう飛行機の中にいた。
(泣かずに旅立ててよかった)
見送りに来てくれた秀樹さんと笑顔で別れることができた。
離れていても強くつながっていると信じられるから。
(ロンドンで夢を叶えて・・・胸を張って帰れるように頑張らないと!)
変わったのは姓だけだけれど、それだけで世界が違って見える。
澄み切った青空は一際青く、太陽は輝いているように感じられた。
愛する人を思って見る景色は、こんなにも美しい。
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長い・・・長いよ、シナリオが!!
無駄な文章多いし・・・←暴言
なんか・・・10話くらいでも十分まとまりそうなんだけど( ̄ー ̄;