【一〇八恋星☆水滸伝】史進外伝 第五章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

こんばんは!



巨人のドラ1、小林くんが結構イケメンなことに今日気が付いたまなみんです!!



野球興味ない方ごめんなさいwww



SPの黒澤ブライダル編がやっと終わったので(結果はドボンwww)、石神さんのブライダル編を再開しようと思ったのですが、史進外伝ももうすぐ終わりなので、このまま史進外伝レポで突っ走ります~


ネタバレで!!!




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史進「左近殿が?それはまことか」

兵「へぇ!オレのすぐそばにいた仲間は斬られて・・・ッ」



兵の人が悔しげに膝を打った。


www「兵の人」ってwww



兵「オレと数人は左近殿からの攻撃を受けながら、逃げまどいました。気が付いたら、本隊ともはぐれていて・・・ッ」

史進「そうか・・・」



史進くんが険しい表情で頷いた。



史進「その時、右近殿は?」

兵「一緒でした。二人でオレたちを攻撃して・・・」



こうして聞いていても、信じられない気持ちでいっぱいだ。

しかし、彼についた無数の傷が何かを物語っている・・・。



(やっぱり、魯智深さんたちは裏切り者なの?史進くんが尊敬している人が間者なのだとしたら・・・)



史進くんの胸中を考えると、私の心も痛んだ。

でも、史進くんは険しい表情は崩さないものの、とても落ち着いていた。



史進「・・・聞きたいことがある」

兵「オレが答えられることならなんでも!仲間を殺ったあいつらに仕返ししてもらわねぇと!」


(・・・うん?)



一瞬、違和感を覚える。



(なんだろう、この感覚)



でも、史進くんは特に気にした様子もなく話を進めていく。



史進「左近殿は剣の達人だ。ずいぶんと見事な太刀筋であったろう」

陳達「頭・・・?」



史進くんの質問に陳達さんも眉根を寄せる。



陳達「そんなこと聞いてどうするんです。あいつらが間者だっていうことはもう間違いねぇ・・・」

史進「あの方に腕で敵うのは俺だけだ。いずれ一騎討ちすることになる。太刀筋を知っておきたい」



陳達さんの言葉が聞こえなかったかのように、史進くんは質問を続ける。

鋭い視線で兵を射る。

わずかに兵がひるんだのがわかった。



兵「ゆ、ゆっくりと剣を抜いたと思ったら、オレらに向かって一突きでした」

史進「・・・そうか。突きの剣なのだな・・・」



フッと史進くんの表情が緩んだ。

それを見て、兵が早口でまくしたてる。



兵「最初から怪しいと思っていたんだ!オレらの隊が村を助けに行ったときだって、宋軍から攻撃を受けているのを見ても助けようともしなかったし・・・ありゃあ絶対に宋軍の間者ですぜ!」

史進「ああ、それについてはこれから精査する。よく無事で戻り、知らせてくれた。お前も怪我を負っているようだな。早く手当てを」

兵「へ、へえ・・・」



よろよろと立ち上がる兵を史進くんは見つめたあと・・・。



史進「・・・待て」

兵「ま、まだ何か」

史進「所属を聞くのを忘れていた。お前、どこの隊だ」

兵「朱武殿の隊です」


(・・・・・・?まただ、違和感・・・)


史進「分かった、行け」



言いながら、史進くんは陳達さん、楊春さん、そして朱武さんに視線を送った。



史進「これは、揺るがしようがない事実だな」



そう言いながら、史進くんが目を伏せた時だった。



兵「頭!右近殿たちが・・・!」

史進「見つかったか」

兵「はい、それが・・・」



兵が言葉を濁す。



兵「五里先に陣を張っています。それから・・・」

史進「・・・他にも何かあるのか」

兵「近くには、宋軍の陣があります」



その場にピリッとした緊張が走った。



陳達「頭・・・」

史進「ああ」



史進くんが頷いた。



史進「怪我で動けない者を除いて、全兵進発の準備を。右近殿たちに対陣する」



一斉に周囲が動き始めた。



(史進くん・・・一体どうするつもりなの?)



準備を始める史進くんの姿を見つめながら、不安は蘇っていく一方だった。



史進「なんだ?」



私の視線に気が付いた史進くんが問いかけてくれた。



郁里「史進くん、戦うの?」

史進「話は聞いていただろう。あれが全てだ」


(史進くんも魯智深さんたちが裏切ったりしていない、ってわかっているはず・・・)


郁里「あの、史進くん。右近さんたちが裏切っていると思う?」

史進「今は、もう、その話をすべきときではない。どうする、郁里。お前は共に行くか?」



1:行く

2:行ってもいい?

3:ちゃんと真実を見たい←



郁里「ちゃんと真実を見たい」

史進「・・・俺もだ。自分で全てを確かめるまでは、何も信じない」



そう言う史進くんの表情には強い意志がにじんでいるように見えた。



史進「・・・行くぞ」



ひらりと馬に乗った史進くんが私に向かって手を差し伸べた。



郁里「・・・・・・」



史進くんの目を見つめる。

その瞳には、迷いなどがあるようには見えなかった。



(私は史進くんを信じてついていくしかないんだ・・・)



しっかりと史進くんの手を握った。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




出陣の準備は早急に整えられ・・・私も史進くんの馬に乗り、一緒に魯智深さんたちの陣に向かって一歩一歩進む。



史進「郁里、少し緊張を緩める」

郁里「え・・・」



不意に史進くんが呟いた。



史進「強く、掴まりすぎだ。強い打撃を受ければそれでは落馬する」

郁里「あ・・・っ、ごめんなさい!」



慌てて離そうとしたけれど、史進くんが片方の手で制した。

そして、そのまま、私の手に自分の手を重ねた。



郁里「どうしたの・・・?」

史進「戦をいうものは、いつも大変だ」



突然の言葉に私は目を瞬かせる。



郁里「う、うん・・・。すごく、大変なものだと思うけど・・・」

史進「そして、ひとりでするものではない」



至極当然のことを言われ、私はますます戸惑ってしまう。



史進「・・・変なことを言った。ただ、今、それを実感していたのだ」


(・・・史進くん?)


史進「さあ、見えたぞ・・・」



史進くんが呟いた。

前方に、陣。



郁里「あれが魯智深さんたち?」

史進「ああ。そして左に見えるのは・・・」

郁里「・・・宋軍?」

史進「そうだ。あの距離で陣を敷いていながら、宋軍が攻撃を仕掛けないということは」

郁里「魯智深さんたちと宋軍が通じているということ?」

史進「・・・・・そうだ」



頷いた史進くんに、私はガツンと頭を殴られた気がした。



(本当に魯智深さんが裏切った・・・?)



陣営に近づくと、魯智深さんたちが攻撃態勢に入るのが分かった。



郁里「ね、ねえ、史進くん・・・」

史進「なんだ」

郁里「魯智深さんたちが率いている兵って・・・」

史進「少華山から村を助けるために出て行った。その時に率いていた兵だろう」

郁里「もしかして、少華山の兵同士で戦うの?」

史進「・・・そういうことになるな」

郁里「味方同士で戦うことになるなんて・・・」

史進「戦では珍しいことではない。梁山泊には元宋軍の者も多くいるのだから」

郁里「そうだけど・・・」



その時、目の前の陣か二騎、進み出てくるのが見えた。



(魯智深さん、楊志さん・・・)


魯智深「来たか、史進」



楽しげな様子で魯智深さんが言う。



楊志「彼女にも久しぶりに活躍の場を与えてやれそうだ」



剣をさすりながら、淡々と話す楊志さん。

味方同士がぶつかり合うかもしれないというのに・・・。



史進「まさか・・・あなたがたとこんな形で対峙するときがくるとは思ってもいませんでした」

魯智深「私もだ」



そう言うと、魯智深さんはフッと笑みをこぼした。



魯智深「成長したな、史進。いや、成長したかどうか確かめるのはこれからか」

史進「心配はいらない。存分にその姿をお見せできるはずだ」

魯智深「そうか・・・」



魯智深さんが、くるくると棒切れでも扱うように錫杖を回した。



魯智深「・・・始めるか」



魯智深さんが凄みのある笑顔を思い浮かべたのがわかった。

魯智深さんと楊志さんが下がる。



史進「全軍に伝えろ」

兵「はっ」



史進くんが近くの伝令係りの兵に向かって言う。



史進「楊春、陳達隊は俺の指揮下に。朱武隊のみ、朱武の指示で動くように」

兵「わかりました」

史進「朱武隊は決着がつくまで報告はいらん」



史進くんが言い終え、兵が駆けていく。



(朱武さんは自由に動けっていうこと?どういう意味があるんだろう・・・)



そして・・・。



郁里「史進くん」

史進「なんだ」

郁里「すぐそばに宋軍の兵がいるってことは、魯智深さんたちの隊と挟み撃ちされるかもしれないんじゃ・・・」

史進「大丈夫だ」



私の疑いを史進くんはきっぱりと否定した。



史進「郁里は、ただ守りに徹してくれ。何か感じることがあれば、すぐに伝えてほしい」

郁里「・・・わかりました」

史進「あとは・・・俺に任せてくれていればいい」



自信ありげに言うと、史進くんは私の頭を優しくなでた。



史進「俺はな、郁里。お前と一緒にこうしていられて、心底幸せだと思う。もし生きて少華山に帰れたら・・・お前を・・・」



そこまで言って史進くんは、前方の魯智深軍をにらみつけた。



史進「いいか、お前たち!」



史進くんが振り返らずに少華山の兵たちに向けて声を上げた。



史進「遠慮はいらぬ!思う存分、黒龍騎士団の力を見せつけろ!」



おおっ!と地を揺るがすような声が響いた。



史進「ただ、俺について来い!必ず、お前たちと共に勝利する!」



兵たちの呼応を聞き、史進くんが前を見据えた。

それから馬腹を蹴り、駆け始める。

その振動が私にも強く伝わってきた。

同時に魯智深さんたちの隊も動き始める。



(もう、魯智深さんたちの隊が目の前に・・・!)


史進「かかれ!斬り尽くせ!」



史進くんの突き出した槍はある一点を目指していた。




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テレビを消したら、画面に子供の手形がめっちゃついてるのに気が付いたwww


子供がいなかったら、一種のホラーだな(笑)