こんにちは!
休みでダラダラ過ごしております、まなみんです!!
レポのupが終わったら、おはぎを作ります~♪
それではのんびり更新中の史進外伝レポです。
ネタバレなのです。
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魯智深「・・・動くんじゃねえぞ」
郁里「は、はい」
私が頷くのを確認すると、魯智深さんは錫杖を目にも留まらぬ速さで一閃させた。
すさまじい音とともに、バラバラと飛んできた矢が地面の上に落ちる。
wwwんなバカなwww
(うそでしょ・・・今のって・・・風圧で矢を?)
平然とした様子で魯智深さんは一本の矢を取ると、藪の向こうに向かって鋭いスピードで投げた。
そしてしばらく耳を澄ますようにじっとしていたが・・・。
魯智深「・・・・・・逃がしたか」
郁里「も、もしかして、矢を投げて当てようと?」
私の言葉には答えず、にっこりと微笑んだ魯智深さんの顔を見て、ハッとする。
郁里「頬に傷が・・・!」
魯智深「ん?この程度、かすり傷だ」
郁里「でも、化膿すると・・・早く戻って手当しましょう・・・!」
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急いで少華山に戻ると、魯智深さんの手当を行った。
郁里「染みますか?」
魯智深「平気だ。郁里さんは手当がうまいね」
郁里「ありがとうございます。梁山泊でときどき安道全先生に教わっているので・・・」
魯智深「ははあ。神医の教え子か・・・郁里さんに手当をしてもらえるなら、戦場でもますます無茶できそうだぜ」
www死なない程度に頑張れwww
相変わらず、本気か冗談かわからない魯智深さんの言葉に目を伏せたとき・・・。
史進「郁里!」
史進くんが部屋に飛び込んできた。
その後ろから、陳達さんや朱武さん、楊春さんのほか、楊志さんも顔をのぞかせる。
史進「怪我はないか!」
郁里「う、うん。ろ・・・右近さんが守ってくれたから・・・」
史進くんの勢いに気圧されながら答える。
史進「・・・」
私の答えを聞いた後、史進くんは魯智深さんに視線を移す。
史進「大事ありませんか」
魯智深「ああ、かすり傷だよ。それに郁里さんが手当をしてくれた」
史進「何より・・・」
史進くんはそう言い、口をつぐんだあと・・・。
史進「右近殿」
史進くんが声を発すると、ピリッと部屋の中に緊張感が走った。
魯智深「何だ」
史進「郁里を守っていただいたことについては礼を言います。しかし、外に連れ出すのはいかがなものか」
魯智深「・・・・・」
史進「梁山泊をめぐって、今、何が起こるか分からないこの時期。現に、こうやって刺客に襲われた。もし、何かあったらどうするおつもりだ」
魯智深さんは笑みを浮かべるだけで、何も答えようとしない。
史進「そもそも、あなたは・・・」
郁里「ま、待って、史進くん!」
出たよ、でしゃばり( ̄∩ ̄#
更に言いつのろうとする史進くんと、魯智深さんの間に割って入る。
史進「・・・なんだ」
郁里「右近さんは悪くないの。私が寂しそうにしていたから、気を使ってくださっただけで」
史進「っ・・・」
郁里「だから、怒るなら、私に怒って」
うわ・・・ウザ(-""-;)てか、史進に恥をかかせるんじゃないよ
史進「・・・一人なら、外へ出ようなどと思わなかっただろう?」
1:たぶん←
2:わからない
3:外に出たかった
郁里「それは・・・」
史進「違うのか?」
郁里「・・・たぶん、出なかったと思うけど」
史進「ならば、やはり郁里を責めることはできない」
楊志「・・・史進」
その時、それまでずっと黙っていた楊志さんが口を開いた。
その場の視線が楊志さんに集まる。
楊志「なぜ、怒る」
史進「・・・?」
楊志「なぜ、右近たちが外に出たことを怒る」
史進「外が危険なのをわかって、出たから・・・」
楊志「剣も握れぬ幼子ではない。何より、達人である右近が共におり、見事に守った。問題はどこにある」
www問題だらけだろうwww
史進「それは・・・」
史進くんが言葉を詰まらせる。
魯智深「梁山泊に入る前から史進のことは知っているが・・・お前、変わったな」
史進「なに・・・?」
魯智深「以前のお前なら、『勝手に外に出て、死ぬなら自業自得だ』と言ったんじゃねぇか?」
史進「・・・・・」
魯智深「自分の身も守れないような弱い人間など必要ない・・・そういう考えかと思ってたが」
魯智深さんの瞳が史進くんを捉える。
その表情は見たことのないものだった。
(もしかして、これが史進くんが知っている本当の・・・『魯智深』さん・・・)
彼の放つ空気に、私は一言も言葉を発することができなかった。
魯智深「なぜ、お前の心が怒りに支配されているのか、当ててやろうか。お前は、郁里さんが別の男と一緒に出掛けたのが悔しかっただけだ」
史進「ちが・・・っ」
史進くんは言いかけた言葉を飲み込んだ。
それから、私をじっと見つめる。
みるみるうちに顔が赤くなっていくのがわかった。
魯智深「どうなんだ」
史進「・・・そうだ」
まさか史進くんがそう言うとは思わず、私まで顔が熱くなっていく。
しかし、魯智深さんはそんな史進くんを見据えたまま、ため息をついた。
魯智深「それでは、頭失格だな。私情に動かされて、私に向かって言葉を投げた。言葉は生き物だ。口を離れた放たれたら、二度とは返ってくることはない。それでもお前は私を詰問した・・・」
史進「う・・・む」
魯智深「それは冷静さを欠いていたからではないのか」
郁里「待ってください!それは・・・っ」
史進くんが何か言うよりも早く、私は声を発してしまっていた。
(史進くんは頭失格なんかじゃない・・)
そう反論しようとしたときだった。
あっちの男についたり、こっちの男についたり大変だね~┐( ̄ヘ ̄)┌
郁里「・・・!」
大きな手が私の口を優しくふさいだ。
楊春「・・・・・」
振り返ると、その手は楊春さんのものだった。
陳達さんを見ると、ゆっくりと首を横に振った。
(黙っていろ、ってこと・・・?)
wwwバカでもわかるねwww
そんな私たちをよそに、魯智深さんが言葉を続ける。
魯智深「私情に満ちた脳髄を省みろ」
魯智深さんの言葉に史進くんはグッと黙り込んだあと・・・。
史進「・・・失礼をした。申し訳ない」
絞り出すように言った後、史進くんは部屋を出ていった。
(史進くん・・・!)
それから、ようやく、楊春さんが私から手を離した。
郁里「楊春さん、どうして・・・っ」
朱武「うふふふ・・・わからないかねえ・・・頭を思ってのことさ」
陳達「内部の人間だけなら『いつものこと』と笑って済ませられるが」
そこで陳達さんは言葉を切り、ちらりと楊志さん、魯智深さんを見やった。
陳達「『客人』に迷惑をかけるのはよくねえ。おまけに、それを女にかばわれたとあっちゃあ、頭も立つ瀬がねぇだろ?」
(・・・それは・・・確かにそうかも。私も頭に血が昇ってた)
郁里「・・・ありがとうございます、楊春さん」
楊春「・・・・・」
陳達「どういたしまして、だとさ」
その言葉に私は思わず笑みを漏らす。
郁里「でも・・・史進くんのこと、追いかけてもいいですか?」
陳達「ああ。俺からも頼む」
陳達さんの言葉に大きく頷き、私は部屋を飛び出した。
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陳達「・・・さてと、お嬢さんも出て行ったし・・・」
陳達がゆっくりと魯智深、楊志のほうを振り向く。
陳達「そろそろ聞いてもいいころだよな・・・おい・・・あんたたち、何者だ」
魯智深「ん・・・どういう意味でぇ」
www江戸っ子かwww
陳達「頭の大切な客人とは聞いている。しかし、右近、左近なんて名前の奴らは聞いたことがねぇ」
魯智深「お前さんだって、全ての塞の人間の名前を知っているわけじゃねぇだろう」
陳達「頭が敬意を払っているのはさっきのことからも十分わかった。それならきっと、相応の人間なんだろう」
魯智深「何が言いてえんだ」
陳達「あんたら、本当に梁山泊の人間か?右近に左近。本当の名か?」
魯智深「・・・・・」
陳達「おい。黙秘というのは男らしくねぇんじゃねぇか」
陳達が一歩前に出た。
朱武「まあまあ」
そんな陳達の肩を朱武が掴む。
朱武「右近殿が言ったことは、何も間違っちゃいない。むしろ、娘さんのことで頭がいっぱいになっている自分の姿を自覚できて、史進君にとっても、逆によかったんじゃないかい?」
楊春「・・・・・・」
陳達「楊春の言う通りだ。そんな姿を知らないほうが頭は幸せだ」
朱武「うふふ、二人ともなかなかひどいね。恋に惑わされている自分を知ることも、短い人生には必要な通過儀礼だよ。この僕だって、娘さんのことを思うと夜も・・・」
陳達「今はそういう話をしている場合じゃないだろう」
www一蹴www
少し乱暴に陳達が朱武の手を振り払った。
陳達「まあいい。そのうち、納得のいく説明をしてもらう」
そういうと、三人はそろって部屋を出た。
部屋を出ると、朱武が真っ先に口を開いた。
朱武「無理に今、正体を突き止めなくてもいいんじゃないかな」
陳達「尻尾を出したときに、つぶせばいいってわけかい。悠長だな」
朱武「悠長?ふふふふ、この僕に向かって悠長って言った?・・・冷静を装ってはみたものの、娘さんに好き放題手を出すハゲに、僕も少々頭にきていてね。もし本当に僕より先に手を出してみろ、この神機軍師が・・・」
陳達「・・・お、おいおい、なに物騒なこと考えてるんだ?」
朱武「ふふ、うふふふふ・・・」
楊春「・・・・・」
陳達「・・・ああ。ほんとにな。こういうときのコイツが、一番怖ぇ」
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三人が部屋を出て行った先を見つめながら、楊志は口を開いた。
楊志「史進はずいぶんと慕われてるな」
魯智深「そうみてぇだな。・・・少しいじめすぎたか」
楊志「さて・・・それでどうだ。わかったのか。あれだけ史進に恥ずかしい思いをさせたんだ」
魯智深「・・・やっぱり、やりすぎだと思ったか?」
楊志「・・・・・」
魯智深「まあ、その話はいいか」
魯智深の目に鋭さが宿る。
魯智深「逃がしたのは口惜しいが・・・逃げる奴らの姿は見た」
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