【一〇八恋星☆水滸伝】史進外伝 第三章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんにちは!



休みでダラダラ過ごしております、まなみんです!!



レポのupが終わったら、おはぎを作ります~♪



それではのんびり更新中の史進外伝レポです。


ネタバレなのです。




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魯智深「・・・動くんじゃねえぞ」

郁里「は、はい」



私が頷くのを確認すると、魯智深さんは錫杖を目にも留まらぬ速さで一閃させた。

すさまじい音とともに、バラバラと飛んできた矢が地面の上に落ちる。


wwwんなバカなwww



(うそでしょ・・・今のって・・・風圧で矢を?)



平然とした様子で魯智深さんは一本の矢を取ると、藪の向こうに向かって鋭いスピードで投げた。

そしてしばらく耳を澄ますようにじっとしていたが・・・。



魯智深「・・・・・・逃がしたか」

郁里「も、もしかして、矢を投げて当てようと?」



私の言葉には答えず、にっこりと微笑んだ魯智深さんの顔を見て、ハッとする。



郁里「頬に傷が・・・!」

魯智深「ん?この程度、かすり傷だ」

郁里「でも、化膿すると・・・早く戻って手当しましょう・・・!」




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急いで少華山に戻ると、魯智深さんの手当を行った。



郁里「染みますか?」

魯智深「平気だ。郁里さんは手当がうまいね」

郁里「ありがとうございます。梁山泊でときどき安道全先生に教わっているので・・・」

魯智深「ははあ。神医の教え子か・・・郁里さんに手当をしてもらえるなら、戦場でもますます無茶できそうだぜ」


www死なない程度に頑張れwww



相変わらず、本気か冗談かわからない魯智深さんの言葉に目を伏せたとき・・・。



史進「郁里!」



史進くんが部屋に飛び込んできた。

その後ろから、陳達さんや朱武さん、楊春さんのほか、楊志さんも顔をのぞかせる。



史進「怪我はないか!」

郁里「う、うん。ろ・・・右近さんが守ってくれたから・・・」



史進くんの勢いに気圧されながら答える。



史進「・・・」



私の答えを聞いた後、史進くんは魯智深さんに視線を移す。



史進「大事ありませんか」

魯智深「ああ、かすり傷だよ。それに郁里さんが手当をしてくれた」

史進「何より・・・」



史進くんはそう言い、口をつぐんだあと・・・。



史進「右近殿」



史進くんが声を発すると、ピリッと部屋の中に緊張感が走った。



魯智深「何だ」

史進「郁里を守っていただいたことについては礼を言います。しかし、外に連れ出すのはいかがなものか」

魯智深「・・・・・」

史進「梁山泊をめぐって、今、何が起こるか分からないこの時期。現に、こうやって刺客に襲われた。もし、何かあったらどうするおつもりだ」



魯智深さんは笑みを浮かべるだけで、何も答えようとしない。



史進「そもそも、あなたは・・・」

郁里「ま、待って、史進くん!」


出たよ、でしゃばり( ̄∩ ̄#



更に言いつのろうとする史進くんと、魯智深さんの間に割って入る。



史進「・・・なんだ」

郁里「右近さんは悪くないの。私が寂しそうにしていたから、気を使ってくださっただけで」

史進「っ・・・」

郁里「だから、怒るなら、私に怒って」


うわ・・・ウザ(-""-;)てか、史進に恥をかかせるんじゃないよ


史進「・・・一人なら、外へ出ようなどと思わなかっただろう?」



1:たぶん←

2:わからない

3:外に出たかった



郁里「それは・・・」

史進「違うのか?」

郁里「・・・たぶん、出なかったと思うけど」

史進「ならば、やはり郁里を責めることはできない」

楊志「・・・史進」



その時、それまでずっと黙っていた楊志さんが口を開いた。

その場の視線が楊志さんに集まる。



楊志「なぜ、怒る」

史進「・・・?」

楊志「なぜ、右近たちが外に出たことを怒る」

史進「外が危険なのをわかって、出たから・・・」

楊志「剣も握れぬ幼子ではない。何より、達人である右近が共におり、見事に守った。問題はどこにある」


www問題だらけだろうwww


史進「それは・・・」



史進くんが言葉を詰まらせる。



魯智深「梁山泊に入る前から史進のことは知っているが・・・お前、変わったな」

史進「なに・・・?」

魯智深「以前のお前なら、『勝手に外に出て、死ぬなら自業自得だ』と言ったんじゃねぇか?」

史進「・・・・・」

魯智深「自分の身も守れないような弱い人間など必要ない・・・そういう考えかと思ってたが」



魯智深さんの瞳が史進くんを捉える。

その表情は見たことのないものだった。



(もしかして、これが史進くんが知っている本当の・・・『魯智深』さん・・・)



彼の放つ空気に、私は一言も言葉を発することができなかった。



魯智深「なぜ、お前の心が怒りに支配されているのか、当ててやろうか。お前は、郁里さんが別の男と一緒に出掛けたのが悔しかっただけだ」

史進「ちが・・・っ」



史進くんは言いかけた言葉を飲み込んだ。

それから、私をじっと見つめる。

みるみるうちに顔が赤くなっていくのがわかった。



魯智深「どうなんだ」

史進「・・・そうだ」



まさか史進くんがそう言うとは思わず、私まで顔が熱くなっていく。

しかし、魯智深さんはそんな史進くんを見据えたまま、ため息をついた。



魯智深「それでは、頭失格だな。私情に動かされて、私に向かって言葉を投げた。言葉は生き物だ。口を離れた放たれたら、二度とは返ってくることはない。それでもお前は私を詰問した・・・」

史進「う・・・む」

魯智深「それは冷静さを欠いていたからではないのか」

郁里「待ってください!それは・・・っ」



史進くんが何か言うよりも早く、私は声を発してしまっていた。



(史進くんは頭失格なんかじゃない・・)



そう反論しようとしたときだった。


あっちの男についたり、こっちの男についたり大変だね~┐( ̄ヘ ̄)┌



郁里「・・・!」



大きな手が私の口を優しくふさいだ。



楊春「・・・・・」



振り返ると、その手は楊春さんのものだった。

陳達さんを見ると、ゆっくりと首を横に振った。



(黙っていろ、ってこと・・・?)


wwwバカでもわかるねwww



そんな私たちをよそに、魯智深さんが言葉を続ける。



魯智深「私情に満ちた脳髄を省みろ」



魯智深さんの言葉に史進くんはグッと黙り込んだあと・・・。



史進「・・・失礼をした。申し訳ない」



絞り出すように言った後、史進くんは部屋を出ていった。



(史進くん・・・!)



それから、ようやく、楊春さんが私から手を離した。



郁里「楊春さん、どうして・・・っ」

朱武「うふふふ・・・わからないかねえ・・・頭を思ってのことさ」

陳達「内部の人間だけなら『いつものこと』と笑って済ませられるが」



そこで陳達さんは言葉を切り、ちらりと楊志さん、魯智深さんを見やった。



陳達「『客人』に迷惑をかけるのはよくねえ。おまけに、それを女にかばわれたとあっちゃあ、頭も立つ瀬がねぇだろ?」


(・・・それは・・・確かにそうかも。私も頭に血が昇ってた)


郁里「・・・ありがとうございます、楊春さん」

楊春「・・・・・」

陳達「どういたしまして、だとさ」



その言葉に私は思わず笑みを漏らす。



郁里「でも・・・史進くんのこと、追いかけてもいいですか?」

陳達「ああ。俺からも頼む」



陳達さんの言葉に大きく頷き、私は部屋を飛び出した。





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陳達「・・・さてと、お嬢さんも出て行ったし・・・」



陳達がゆっくりと魯智深、楊志のほうを振り向く。



陳達「そろそろ聞いてもいいころだよな・・・おい・・・あんたたち、何者だ」

魯智深「ん・・・どういう意味でぇ」


www江戸っ子かwww


陳達「頭の大切な客人とは聞いている。しかし、右近、左近なんて名前の奴らは聞いたことがねぇ」

魯智深「お前さんだって、全ての塞の人間の名前を知っているわけじゃねぇだろう」

陳達「頭が敬意を払っているのはさっきのことからも十分わかった。それならきっと、相応の人間なんだろう」

魯智深「何が言いてえんだ」

陳達「あんたら、本当に梁山泊の人間か?右近に左近。本当の名か?」

魯智深「・・・・・」

陳達「おい。黙秘というのは男らしくねぇんじゃねぇか」



陳達が一歩前に出た。



朱武「まあまあ」



そんな陳達の肩を朱武が掴む。



朱武「右近殿が言ったことは、何も間違っちゃいない。むしろ、娘さんのことで頭がいっぱいになっている自分の姿を自覚できて、史進君にとっても、逆によかったんじゃないかい?」

楊春「・・・・・・」

陳達「楊春の言う通りだ。そんな姿を知らないほうが頭は幸せだ」

朱武「うふふ、二人ともなかなかひどいね。恋に惑わされている自分を知ることも、短い人生には必要な通過儀礼だよ。この僕だって、娘さんのことを思うと夜も・・・」

陳達「今はそういう話をしている場合じゃないだろう」


www一蹴www



少し乱暴に陳達が朱武の手を振り払った。



陳達「まあいい。そのうち、納得のいく説明をしてもらう」



そういうと、三人はそろって部屋を出た。

部屋を出ると、朱武が真っ先に口を開いた。



朱武「無理に今、正体を突き止めなくてもいいんじゃないかな」

陳達「尻尾を出したときに、つぶせばいいってわけかい。悠長だな」

朱武「悠長?ふふふふ、この僕に向かって悠長って言った?・・・冷静を装ってはみたものの、娘さんに好き放題手を出すハゲに、僕も少々頭にきていてね。もし本当に僕より先に手を出してみろ、この神機軍師が・・・」

陳達「・・・お、おいおい、なに物騒なこと考えてるんだ?」

朱武「ふふ、うふふふふ・・・」

楊春「・・・・・」

陳達「・・・ああ。ほんとにな。こういうときのコイツが、一番怖ぇ」




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三人が部屋を出て行った先を見つめながら、楊志は口を開いた。



楊志「史進はずいぶんと慕われてるな」

魯智深「そうみてぇだな。・・・少しいじめすぎたか」

楊志「さて・・・それでどうだ。わかったのか。あれだけ史進に恥ずかしい思いをさせたんだ」

魯智深「・・・やっぱり、やりすぎだと思ったか?」

楊志「・・・・・」

魯智深「まあ、その話はいいか」



魯智深の目に鋭さが宿る。



魯智深「逃がしたのは口惜しいが・・・逃げる奴らの姿は見た」




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Enterを押すとき、いつもとなりの7を押してしまう・・・


イライラするぅ~!