こんばんは!
なんか、昼前からお腹の調子が悪いまなみんです!!
昨日飲んだのが悪かったのかしら・・・←お酒ダメな人
さて、いよいよ石神さんもブライダル編まで来ました!
両エンド特典とかも、もちろんup予定です~
では、ネタバレ!!
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近頃、何度も夢に見る。
石神さんがプロポーズしてくれた海岸。
その背に透けて見えるのは、石神さんが抱えてきた孤独と心の傷で・・・。
石神「人を愛することは怖い。大切なものができるのは怖い。また、なくなってしまうかもしれない。それに、自分がいなくなった時、人に同じ思いをさせるのは嫌だ。そう思っていた」
・°・(ノД`)・°・何回聞いてもせつない・・・
夢はいつも、そこで途切れてしまう。
その先に、大切な言葉をもらったはずなのに。
夢の中の石神さんは・・・いつまでも、悲しい顔で私を見つめている・・・。
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劇団プラムに所属して一年半。
プロの劇団で厳しい稽古を重ね、次回の公演でようやく準主役に抜擢された。
次の公演はカジノホテルを舞台にした群像劇。
私はホテルマンとして、訪れたお客様と物語を紡いでいく役だった。
www姉さん!事件です!www
MG「今度の劇は観客をホテルの客に見立ててのアドリブも入れるわ!そのために、しっかりと役をつかんでおくようにね!」
全員「はい!」
(新人のホテルマンで、富豪に見初められる役・・・まずはホテルマンとしての立ち振る舞い、言葉遣いを完璧に覚えないと!)
異国での舞台・・・言葉の壁も厚く、私に課せられた課題は山積みだった。
小杉「お疲れさま、亜弥子ちゃん。今日の稽古、かなり熱が入ってたわね!」
亜弥子「初めての大きな役なので・・・小杉先輩やイリアさんたちについていけるように頑張りたいんです」
小杉「ふふ、今の亜弥子ちゃんなら私たちより輝く瞬間もあるはずよ」
稽古を終えてミネラルウォーターで喉を潤しながら、小杉先輩が励ましてくれる。
亜弥子「小杉先輩にそう言ってもらえると自信がつきます」
小杉「お世辞じゃないわよ。亜弥子ちゃんの演技が評価されてるのは、今回のオーディションで明らかになったでしょう?せっかくの大きな役ですもの・・・フィアンセにも、ぜひ観に来てもらいたいんじゃなくて?」
亜弥子「えっ・・・は、はい。でも、難しいと思います」
(石神さんは忙しいから、ロンドンの舞台を観に来るのは無理だよね)
www忙しい以前の問題では?東京⇔ロンドンだよ?www
シンシア「ちょっと待って!聞き流しそうになったけど、亜弥子って婚約者いたの!?」
アンネ「全然知らなかった!いつ結婚するの?」
亜弥子「えっと・・・まだ具体的な日取りとかは決めてなくて。私がロンドンで、彼は日本だから・・・」
ジーナ「ふーん・・・子供っぽいわりには、やることはやってるのね。男をつかまえて日本に残してるなんて」
イリア「ふふっ、実は結婚願望の強いジーナとしては羨ましいんでしょ?」
ジーナ「そ、そんなことないわよ!おかしなこと言わないでよね、イリア!」
イリア「でも、生涯を共にする人を見つけられたのは羨ましいわ。どんな人なの?」
A:サイボーグみたい
B:ぱっと見怖いけど・・・←
C:小杉先輩に聞いてください
亜弥子「ぱっと見は怖いけど、優しい人ですよ」
イリア「あら、亜弥子は強面が好みなの?」
亜弥子「強面っていうか・・・」
小杉「亜弥子ちゃんのフィアンセはインテリメガネ系ですよ」
イリア「結婚式、楽しみね。いつか私たちにも紹介してね」
亜弥子「はい!機会を見て、ぜひ・・・」
(いつになるかわからないし、石神さんが承諾してくれるかわからないけど・・・いつかプラムの皆にも紹介できたらいいな)
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帰りは途中まで小杉先輩と一緒だった。
テムズ川沿いの遊歩道を歩きながら、話題は当然稽古のことになる。
小杉「亜弥子ちゃん、最近、稽古が終わるとバテた顔になってるわね」
亜弥子「一日の力をそこで使い果たしちゃうみたいで・・・帰ってから何もできない日もあります」
小杉「うーん・・・稽古に情熱を傾けるのも大事だけれど、私生活の基盤がしっかりしてなくちゃダメよ。役者の魂は脆いもの・・・いざというときに支えてくれるのは、プライベートで培ったものなんだから」
亜弥子「そうですよね。稽古しかできていないっていうのも、よくないですよね」
小杉「心に潤いがなければ、演技はうまくいかないわ。最近、彼と話す機会はあるの?」
亜弥子「時々、電話で話してるので大丈夫ですよ」
小杉「次の舞台、日本から来てもらうのは難しいと思うけど、ダメもとで誘ってみたらどうかしら?たまには、そのくらいのワガママもいいんじゃなくて?フィアンセなんだから」
亜弥子「そうですね・・・話くらいはしてみようかな・・・」
小杉「サイボーグ石神といえど、亜弥子ちゃんの前ではデレデレですもの。きっと舞台のお誘い、喜んでくれると思うわよ!」
(そうならいいんだけどな・・・)
小杉先輩といつもの路地で別れ、私はテムズ川を眺めながら歩いていく。
亜弥子「石神さん、元気かな・・・」
会ったのはクリスマスが最後、電話はよくしていると思うけど最近ご無沙汰だ。
(前の電話のとき、少し忙しくなりそうだって言ってたもんね。離れてて寂しいなんて・・・思っちゃダメだよ)
石神さんを恋しく思う気持ちを私は封じる。
自分で追いかけた夢。
たくさんの人たちの力を借りて、今、私はここにいる。
亜弥子「私を守るためにロンドンまで来てくれてる一柳班の皆さん・・・それから応援してくれるお父さんと・・・」
(私の渡英を認めてくれた石神さんの思いに応えるために・・・次の舞台は絶対に成功させたい!)
ロンドンの夕焼けに・・・あの日、背中を押してくれた石神さんの横顔を思い浮かべた。
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卒業公演を終えて数日後に訪れた石神さんの部屋。
私は一通の白い封筒をテーブルの上に置いた。
石神「これは?」
亜弥子「ロンドンの劇団、プラムからの手紙なんです」
石神「劇団プラム・・・小杉さんが所属している劇団でしたか」
亜弥子「はい。小杉先輩のツテで、大学の卒業公演にプラムの方々が来てくれたみたいで・・・私にプラムに来ないかっていうスカウトの手紙です」
向かいのソファに座る石神さんは、表情を変えずに、封筒から私に視線を移す。
石神「もうどうするのかは、決めているのでしょう?」
亜弥子「え・・・どうしてそう思うんですか?」
石神「貴女の目には決意が見えます。ロンドンに行くことを決めているのではないですか?」
亜弥子「い、いえ、そんなことは・・・石神さんに相談して決めようと思ってました。私たちは、その・・・婚約してますし・・・」
婚約という言葉に、思わず赤くなった私に、石神さんが表情を和らげた。
石神「私の意見を聞いてくれるという貴女の考えは嬉しいですが・・・私のことは気にしなくていいんですよ」
亜弥子「そういうわけにはいきません。プラムに所属することになったら、ロンドンで暮らすことになりますし・・・そんなことになったら、石神さんとの結婚も・・・」
石神「結婚はいつでもできます。今は貴女が進みたいと思う道を歩んでください」
亜弥子「いいんですか?ロンドンに行ってしまっても・・・」
石神「寂しいか、寂しくないかの話で言えば、もちろん寂しいです。けれど、私は貴女にいつも輝いていて欲しい。舞台に立つ亜弥子さんは輝いていた。自分の夢を追い続ける力がある貴女は・・・尊敬できるパートナーです」
亜弥子「石神さん・・・」
(尊敬できるなんて・・・でも、石神さんに認めてもらえるのは嬉しい)
厳しい人だから。
そんな石神さんに相応しい人でありたいというのは私の願いだ。
石神「亜弥子・・・」
石神さんが席を立ち、私の隣に座る。
石神「ただし、向こうにいる間、オレのことを忘れるのは許さない」
亜弥子「忘れたりなんかしません。きっと、毎日会いたいって思ってます」
石神「それはオレも同じだ。今のうちに、亜弥子がオレのものだと感じさせてくれ。離れていても、心で繋がっていられるように・・・」
腕が伸ばされ、私は石神さんに抱きしめられる。
触れ合う唇に、私たちは自然に互いを求め合って・・・こうして、私はロンドン行きを決めた。
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(石神さんに会いたいな・・・)
部屋に着き、私は石神さんからもらったネックレスに軽く触れる。
『タンザニアの夜』と呼ばれるその石は深い紫色で、部屋の明かりを弾いていた。
亜弥子「石神さんが忙しいなら、私が石神さんのところに行けばいいんだよね。次の公演が終わったら少し休みをもらって、日本に帰ろうかな」
小杉「次の舞台、日本から来てもらうのは難しいと思うけどダメもとで誘ってみたらどうかしら?」
亜弥子「とりあえず、舞台の日程だけでも話してみようかな」
メールを打とうとパソコンを開くと、ちょうど、石神さんからテレビ電話の着信が入った。
私は驚きながら慌てて通話ボタンを押す。
亜弥子「は、はい!」
石神「今、大丈夫ですか?」
亜弥子「私は大丈夫です。でも、日本はまだ夜明け前なんじゃ・・・」
(石神さん、何だか疲れてるみたい)
石神「夜勤明けです。そちらは夕食が済んだ頃かと思ってかけてみました」
亜弥子「私も今、ちょうど石神さんにメールしようと思ってたところなんです!こんなタイミングで石神さんから着信があってビックリしちゃいました」
石神「なら、私たちは同時にお互いのことを考えていたということですね」
亜弥子「はい・・・そうですね」
少し照れながら返事をすると、石神さんの表情が優しくなる。
石神「亜弥子の顔を見てから寝た方が、夢見がいいだろうと思ったんだ」
A:私の夢を見てくださいね
B:ゆっくり休んでくださいね←
C:私の写真を枕の下に入れて・・・
亜弥子「石神さんは、これからお休みなんですね。ゆっくり休んでくださいね」
石神「ああ。亜弥子と話ができたから、今日は穏やかな気持ちで眠れそうだ」
亜弥子「私も幸せな気持ちで眠れそうです」
声はいつもの冷静な声だけれど、その表情が和らいでいて私は頬を染める。
亜弥子「石神さん、まだお仕事忙しいんですか?」
石神「いろいろと抱えていますが、この程度大したことありません。亜弥子さんの方はいかがですか?」
亜弥子「稽古は大変ですけど、その分やりがいもあるし充実しています。舞台の公演日程が出たんですけど・・・」
私は講演スケジュールを石神さんに伝える。
亜弥子「チケット送ってもいいですか?もし・・・石神さんの都合がついたら観に来てもらえたらって・・・」
石神「少々お待ちを。今、仕事のスケジュールを確認します」
亜弥子「あの、無理ならいいんです・・・」
wwwなんて他人行儀な恋人同士www
石神「・・・その日程なら、多分平気だな」
亜弥子「え!本当ですか!?」
石神「私も無休で働いているわけではありません、公務員ですから。ちょうど、その週は連続した休みがあるんです」
www別に普通に「連休」って言えばいいじゃんwww
亜弥子「それじゃあ・・・」
石神「ああ、亜弥子の晴れ舞台楽しみにしている」
亜弥子「やったっ!実はチケットに私の名前も小さく載ってるんです」
石神「そうなんですか。更に楽しみが増えました」
(´・ω・`)石神さん・・・敬語とタメ口がちゃんぽんで疲れます・・・
(石神さんが私の舞台を観に来てくれる!)
思わず大きい声を上げて喜んでしまった私に石神さんがクスッと笑う。
石神「話してよかった。一日の疲れがどこかに消えていった。亜弥子の笑顔は、どんなものよりオレを元気にしてくれるな」
亜弥子「私でも石神さんの力になれるなら、すごく嬉しいです。私のワガママでロンドンに来ているんで・・・」
石神「オレはただ傍にいるより、自分の道を歩んでいる亜弥子の方が好きだ。稽古、頑張ってください」
亜弥子「はい!」
おやすみとおやすみが重なり、私たちは通話を終える。
(石神さんが私の舞台を観に来てくれる・・・)
www大事なことなんで二度言いました的なwww
嬉しくて気分が高揚してしまい、目が冴えてしまった。
亜弥子「明日も朝から稽古なのに・・・すぐ眠れそうにないし、台詞の練習でもしようかな」
夢を追うことを選んだ私の背中を押してくれた石神さん。
その気持ちに応える成果を見てほしくて・・・。
to be continued
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