こんにちは!
ちょっとブログをお休みしておりました、まなみんです!!
ただ、次は誰のレポにしようか悩んでただけなんですけどねwww
さて、呉用後伝か史進外伝か石神さんブライダル編か悩んで、結局石神さんと史進を同時進行でやることにしました。
たぶん、時間拘束のある石神さんのレポがメインになると思います。
石神さんのレポが出来ない時間に、史進を進める形かな~
呉用さんにしなかったのは、史進の方が短いし、もう一度後伝をやる勇気がわかなかっただけですwww
それでは、いつものネタバレでどうぞ~
今回は悲しいエンドがありませんので、気軽に楽しめるかと思います(-^□^-)
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それは、大きな戦いの前触れを感じるある日のこと・・・。
私は史進くんへの自分の気持ちに気づきかけていた。
が・・・。
史進「郁里」
昼下がり、史進くんがふらりと姿を現した。
郁里「史進くん、呉用さんとのお話は終わったの?」
史進「ああ」
彼は私に対するほのかな好意のようなものを、言葉の端々ににじませてくれるようになった。
でも。
(決定的な一言は、まだ無いんだよね・・・私自身もよくよく定まっていない感じ・・・)
www中学生レベルwww
史進「・・・む」
郁里「?どうしたの、何か大切なお話でもあった?」
史進「・・・ん。実は、呉用殿から少華山へ戻るように言われた」
郁里「えっ」
(それって・・・つまり・・・史進くんと離れ離れになるっていうこと?)
ようやく気づき始めた気持ちに、軽い昂ぶりを覚えていただけに、いけないと思いつつも、視線は下を向いてしまう。
郁里「少華山で何かあったとか?」
史進「いや。一度、少華山に戻ってこれからの戦に備えろということだ」
郁里「そうなんだ。こっちにはいずれ戻ってくるってことだよね?」
史進「?お前、大事なことを忘れているぞ。俺たちの拠点は、そもそも少華山であって、梁山泊ではない」
郁里「あっ・・・そっか」
(じゃあ、少華山に行く、っていうよりは、帰るってことなんだ・・・)
微量の寂しさに、心がずきずきし始める。
でも・・・。
史進「そういうわけだから、郁里も度の支度をしろ」
郁里「・・・は、はい?」
史進くんの言葉に驚いて、私はハッと顔を上げた。
史進「・・・なんて顔をしている」
郁里「わ、私も一緒に行っていいの?」
史進「俺はお前の世話役だ。・・・お前を置いて・・・どこかに行くわけがないだろ・・・うが」
wwwなぜいきなり照れるのかwww
郁里「・・・うんっ!」
現金なことに急に目の前が開けて明るくなった気がした。
(やっぱり、私、史進くんのこと・・・)
史進「陳達たちには先行して少華山に行ってもらうことにする。郁里は馬に慣れているとは言い難い。だから俺と一緒に、少し遅れていく」
郁里「あ・・・言っても仕方ないことなんだけど・・・お手間かけます」
史進「・・・なんだ、突然改まって。変なやつだな。俺と二人なんだから、余計なことは気にするな」
わずかに笑みを浮かべて言う史進くんに私はコクリと頷いた。
(史進くんと二人で少華山へ・・・)
遊びではない、ということは分かっていたけれど、私の心は自然と弾んだ。
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【呉用から見た景色】
???「呼ばれたみたいで」
呉用「・・・入れ」
扉の外からの声に返すと、するりと男が姿を現した。
呉用「少華山帰還の命令は受けたか」
朱武「戦の準備をするように、ってことは聞いたけど・・・」
朱武がわずかに唇の端を上げた。
朱武「本来の目的は、なに?」
呉用「・・・分かっていたか」
朱武「ふふふ、うちの頭は特に何の疑いも持っていなかったみたいだけどね」
呉用「史進はそれでいい。今回の帰還だが、戴宗が持ち帰った情報が少々不穏でな」
朱武「・・・あの人は確か・・・宮廷を探ってたか・・・」
呉用「うむ。そこで入手したらしいのだ。少華山をつぶす作戦が練られているらしいことを、な」
朱武「・・・ほう。戦略的になかなかだ。敵ながらいいところに目をつけたものだね。少華山は人数は多くはないけど、西の塩の道は僕らが完全に封鎖しているからね。邪魔で仕方ないだろうさ」
呉用「今回は先方も本気らしい。作戦立案は、あの蔡京が担ったそうだ」
朱武「・・・あの涼やかな顔で、陰険なことをしてくる彼か。ってことは、少華山にすでに密偵が潜り込んでいる可能性もあるねぇ・・・ん?・・・はは、なるほど。それで頭にはあえて『準備のため』と命じたわけか。彼、顔に出るからねぇ」
呉用「・・・今回の宮廷の作戦は梁山泊の西の守りを左右するものになるだろう。敵兵も軽く少華山の倍は出陣するとにらんでいる」
朱武「おやおや、たとえ僕らが急いで帰山しても、このままだとちょっと不利だね」
呉用「それも見越して援軍を送ることにした。すでに少華山に向けて進発しているはずだ」
そこで朱武はわずかに顔をしかめた。
朱武「援軍?敵に警戒してくださいって大声で叫ぶようなもんじゃない?」
呉用「援軍は二名だ。心配には及ばん」
朱武「二名・・・?ははあ、そういうことか」
呉用「うむ。史進が全幅の信頼を寄せる二人だ。今は名を伏せるが、会えばすぐにわかる」
www一度シナリオクリアしてると、ここの話がよくわかるわwww
朱武「了解・・・。なかなか楽しくなってきたね。では、僕と陳達、楊春は先行して帰還するように命じられているので、これにて失礼」
呉用「朱武」
腰を上げようとした朱武を呼び止める。
呉用「あまり遊び過ぎるな」
朱武「過ぎなければいいのでしょう?呉用殿にまでそんなことを言わせるとは・・・ふふふ、頭も罪な男だね」
そう言うと、朱武は静かに部屋を出て行った。
史進に少華山に帰還するように命じたときのことをふと思い出す。
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史進「郁里・・・いえ、原を伴ってもよいでしょうか」
呉用「・・・なぜだ」
史進「離れたくないのです」
wwwサラッとwww
呉用「・・・なっ!?かっ・・・勝手にしろ!」
wwwこっちは免疫不足www
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(あの女が史進をたらし込んでいる死間・・・という可能性は・・・まあ、無いに等しいとは分かっているが・・・念のため、手は打っておくか)
www策士めwww
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【郁里から見た景色】
急ピッチで少華山に戻る準備は進められ・・・。
私は史進くんと一緒に梁山泊へ戻ることになった。
宋江「郁里さんは少華山は初めてだったね」
郁里「はい!どんなところか楽しみです」
www遠足気分www
呉用「梁山泊以外のところを見るのも良い勉強になるだろう」
戴宗「固ぇなあ、軍師は。オレほどじゃねぇが、少華山にもいい男はいるからしっかり見分して来い」
史進「・・・戴宗殿。俺より強い男などあの山にはいない」
wwwそういう意味ではないwww
戴宗「・・・強い男なんて誰も言ってねぇんだがな・・・」
(相変わらず変なところで負けず嫌いだなあ・・・)
みんなの様子を苦笑いを浮かべつつ見守る。
(しばらく、梁山泊のみなさんとはお別れか・・・そう考えると、ちょっと寂しいな)
史進「・・・・・」
そんなことを考えていると、史進くんがじっと私を見つめていた。
郁里「どうしたの?」
史進「いや・・・もしかして、ここに残りたいのかと」
郁里「えっ!?それは、みんなと少しの間お別れするのは寂しい、とは思ったけど」
史進「けど?」
(妙に熱心に聞いてくるな、史進くん・・・)
少し身を乗り出すようにして問いかけてきていた史進くんに、きょとんとしていると・・・。
李俊「おい、お嬢ちゃん」
郁里「ひゃっ・・・びっくりした、李俊さん。どうしたんですか?」
私の肩を抱き寄せるようにしながら李俊さんは真剣な表情で口を開いた。
李俊「少華山なら女にかけちゃボンクラばかりだから大丈夫かと思うが・・・念のために言っておく」
wwwボンクラばかりってwww
郁里「は、はあ・・・」
李俊「くれぐれも、ハゲボウズには気をつけろ」
郁里「ハゲボウズ?誰のことですか?」
李俊「とにかくボウズが近づいてきたら、警戒するんだ。女の身の危険と思え!」
(っ!?それをあなたが言いますか!?)
wwwあ、先つっこまれたwww
史進「おい、原」
李俊さんとひそひそ話していると、少し不機嫌そうな史進くんの声が響いた。
史進「挨拶が済んだなら、そろそろ行くぞ」
郁里「はい・・・あ」
私は辺りを見回してあることに気がつく。
史進「どうかしたか」
郁里「林冲さんがいないな、と思って」
史進「確か、今は梁山泊にいるはずだが・・・」
呉用「林冲には私から伝えておこう。最近は野道も物騒だ。そろそろ出発したほうがいい」
史進「では・・・」
宋江「気を付けて」
史進「ありがとうございます」
みんなに見送られて、私と史進くんは梁山泊を出発した。
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私たちを乗せた馬はゆっくりと進み始めた。
後ろから抱きしめられるようにして乗る馬にも少し慣れてきた・・・気がする。
郁里「史進くん、もう少し速くても大丈夫だよ?」
史進「・・・急ぐべきところは急ぐ。あまり先走っても疲れるだけだ。心配するな」
やっぱり私に気遣ってくれているのかな、と思いつつ、史進くんとこうやってのんびりと旅ができるのは少し嬉しかった。
(とは言っても、これから少華山でどんなことがあるか分からないんだけどね)
史進「・・・不安か?」
急に黙りこんだ私を気遣うように史進くんが言った。
1:一緒だから平気
2:楽しみ←
3:少しだけ
郁里「楽しみだよ。初めてのところに行くと思うと、うきうきする」
史進「お前のいいところだ。正直、そういうところが好ましいし、眩しい」
(・・・恥ずかしいです、やめてください)
wwwドライな切り返しwww
後ろから優しく史進くんの声が響く。
その時・・・。
ザザザッ!
草が押しのけられ、ぬっと馬と人の影が現れた。
馬の向きを変え、史進くんが影に向かってすばやく剣を抜く。
???「よかったよかった。追いついた」
(え・・・この声)
史進「林冲!?」
林冲「いやあ、驚いた。気がついたら、もう出発したっていうからさ」
お邪魔虫キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
郁里「あ・・・っ、わざわざ見送りに来てくれたんですか?」
林冲「ううん、違うよ」
www邪魔しに来たに決まってんじゃんwww
私の問いかけに林冲さんは満面の笑みを浮かべた。
林冲「オレも一緒に行こうかと思って」
史進「なっ!?・・・何故だ。少華山に用はないだろう」
(ああ史進くんの声がとっても不機嫌に・・・)
でも、林冲さんはそんな史進くんを気にした様子もない。
林冲「ちょっと用があるから途中までだよ。少華山の手前で引き返す」
史進「・・・手前まで一緒なのか」
林冲「まあね。史進が変な気を起こさないように、ちょっとは見張らないとさ」
史進「変な気なんて起こすかっ!!」
林冲「わかんないよー。お前、直情型だから。我慢が利かなくなるとこうムラムラっと・・・」
史進「するかっ!!!」
林冲「ほお・・・じゃあさ、たとえば、だよ?もし突然の雨に降られて、洞窟か何かに二人で逃げ込んでさ、たき火しながら服を乾かしている間、郁里ちゃんが裸でぶるぶる震えていたら・・・どうする史進」
史進「なっ・・・なんだその環境がやけに限定された質問は!こんな短い旅でそんな事件が起こるものか!」
www今日はよくツッコミを先越されますwww
林冲「わかんないよー、史進には事件を引き寄せる体質みたいなものがあるから」
史進「不吉なことを言わないでくれ!」
(林冲さん、絶対からかってる・・・)
郁里「あの、用って任務ですか?」
林冲「ううん、オレの個人的な用事」
林冲さんはニコニコしながら言うけれど、その用が何かを言う気はないらしい。
史進「ならさっさと行け。俺は郁里を伴っているからゆっくり進む」
林冲「おうおう、郁里だって。ほかの人の前では原って呼ぶくせに」
史進「茶化すな!早く行け!」
林冲「オレも急いでないから一緒に行くよ」
史進「・・・無理するな、林冲」
林冲「まさか、無理なんてするわけないじゃないか。一人での旅はつまらないなあ、と思っていたから願ったり叶ったりだ」
史進「・・・・・・」
(これは・・・)
ニコニコと笑顔を浮かべている林冲さんに対し、不機嫌そうな史進くん。
私は思わず二人の顔を見比べてしまう。
林冲「それとも・・・」
林冲さんはますます楽しそうな表情で史進くんに問いかけた。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
やっぱ史進はかわいいな~♪
林冲登場ににやにやしてしまいましたwww