【一〇八恋星☆水滸伝】短命二郎・阮小五ルート 第三章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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あけましておめでとうございます!



正月早々出勤しております、まなみんです!!



まあコレ、未来記事なんで今現在12/31ですが!!!(爆)



この記事がupされる頃は、仕事の真っ最中ですわwww



てなわけで、今年はいつもの阮小五レポからのスタートです♪


今年もネタバレでよろしくお願いします('-^*)/




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呉用「では、女は阮小五の部屋にて住まわせよ。お前が見張るのだから、当然であろう」

阮小五「でもっ・・・!」

戴宗「ぷっ・・・」

呉用「・・・戴宗。何か」

戴宗「いーや、お前さんはそのまま鈍感でいてほしいからな。余計な入れ知恵はしねえぜ」

呉用「鈍感とは・・・!」

宋江「あー、いいかな、阮小五、それで」


www宋江さん、ぶった切りwww


阮小五「・・・・・・・・宋江さまがおっしゃるなら」


(これって、つまり・・・私はこれから、阮小五さんの部屋で寝泊りするって・・・事?)


www地下牢よりマシでしょwww




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結局、私の世話は阮小五さんがすることになり、部屋へと案内されることになった。

前を歩く阮小五さんをチラリと見るが、本人は何も気にしていないようだ。



(きっと・・・気にする方がおかしいんだよね)



私は自分にそう言い聞かせ、阮小五さんについていった。

すると、どこからともなくヒソヒソと話し声が聞こえた。



女1「ほらご覧。あれが妖術使いだよ」

女2「話によると、大きな火の玉を出して人を燃やしちまうんだってよ。恐ろしいねえ」


wwwなぜそんな話になるのかwww


(え・・・?何?今の話)


女1「おまけに幻術も使うらしいよ。ほら、あれって水軍の・・・」

女2「本当に、あんな女を自由にさせておくなんて、いったい上は、何を考えてるんだろうね」

阮小五「・・・気にしないで・・・って言っても難しいですよね。すみません。外は外で居心地が悪い思いをさせてしまいますね」



阮小五さんが振り向き、私に頭を下げた。

その申し訳なさそうな表情に、私は慌てて首を横に振る。



郁里「い、いえ。でも、外に出られただけでも感謝です」

阮小五「・・・もし、何かあったら、僕に言ってください。こう見えて、僕、強いんですよ」

郁里「・・・知っています」

阮小五「えっ」

郁里「だって地下牢であんな大きな男の人を三人も倒したんですから」

阮小五「そ、そうでしたね。はは、ははは」



阮小五さんの部屋に行く間も、陰口や冷たい視線は続いていた。



阮小五「どうしてみんながこんなにも張り詰めているのかは、部屋で説明しますね」

郁里「はい・・・」




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郁里「チョウガイ、さま?」

阮小五「ええ、そうです。この梁山泊の前のお頭です。その晁蓋さまが曾家の奴らに殺され、今、梁山泊では仇討ちの準備をしているんです」

郁里「ソウケ・・・殺されて・・・仇討ち?」

阮小五「ええそうです。かたきですから。曾家は」



阮小五さんが冷たい目をした。

そして、いつかの地下牢でのことを思い出した。


wwwそんな昔のことではないだろうwww



(・・・私、勘違いしてた。『殺られる前に殺る』『殺られたら殺り返す』って言ってたのは、ただの思想や過去の教えじゃない。今、ここにいる人たちの、リアルなんだ)


阮小五「僕は本当に晁蓋さまを尊敬していた。その晁蓋さまを、曾家の史文恭という男に殺された」



阮小五さんが唇をかみしめた。

握りしめた拳は、微かに震え、その思いの強さを表している。



(戦争、大切は人を失うこと、どっちも知らない私が言っても、説得力がないかもしれない。それでも・・・)


郁里「話を蒸し返してごめんなさい。それでも私は、どこかで連鎖を断ち切らない限り、戦争は続くと思います」


だ・か・ら!お前にソレを言う資格はないっつの!(-""-;)イライラ・・・


阮小五「・・・ふふふ。どうしても、それは言わないと気が済まないんですね」

郁里「・・・うっとうしいですか?」


ハイ!ウザイです!!(・∀・)


阮小五「・・・いえ。肉親のようで・・・そうだな、姉っぽい、といいますか」

郁里「姉・・・」

阮小五「ええ。だから、あなたの言葉は、僕の・・・僕たちのためを思っていってくれているのはわかるんです・・・が・・・それでも・・・やっぱり理想論だと思います」



阮小五さんは、そう言って視線を落とした。



(・・・誠意ある言い方、してくれるんだね。でも・・・憎しみを死でしか拭えないなんて、やっぱりそんなの、そんなの・・・悲しすぎる)


阮小五「あ、すみません。なんだか暗い話になっちゃいましたね。今日は色々あって疲れたでしょう。ゆっくり休んでください」

郁里「ありがとうございます。・・・あ、でも・・・」



はっと、ここが阮小五さんの部屋だと言うことを思い出した。

私は思わず無言のまま、寝床と阮小五さんを交互に見てしまった。



阮小五「あ、ああ。そうか、そうですよね。気になりますよね。安心してください。僕は外で寝ますから」

郁里「す、すみません。私ってば・・・って、外?外ってどこですか?」

阮小五「外は外ですよ。部屋の外。僕が見張りをしますから、ゆっくり休んで・・・」

郁里「それはダメです!こんなに迷惑をかけて、助けてもらっているのに、部屋まで追い出すなんて。そんなことできません」

阮小五「でも・・・郁里さんが外で寝るのでは、意味がないでしょう」

郁里「でも・・・ダメなものはダメです」


wwwめんどくせー居候だな~www


阮小五「ダメなものは・・・ダメ・・・ふふ。ずいぶんと頑固なんですね、お姉ちゃん」

郁里「・・・・・っ!」

阮小五「そこまで言うのでしたら・・・僕と一緒に寝ますか?」

郁里「・・・ええっ!?」

阮小五「だって、姉弟なら・・・別に嫌でもないでしょう」



wwwイヤ、私は弟となんて絶対嫌だぞwww



1:それも困ります

2:わかりました←

3:え・・・・・



郁里「わかりました。一緒に寝ましょう」

阮小五「ええっっ!?い、いや、僕は、本当はそんなつもりじゃ・・・参りましたね。・・・とにかく、今夜はここで寝てください。明日からのことは、今晩のうちに僕が考えておきますから」

郁里「・・・はい。色々とありがとうございます」

阮小五「・・・いいえ、どういたしまして。では、おやすみなさい」



阮小五さんが部屋を出て行って、一人きりになる。



(地下牢でも一人きりだったけど、今とは違う。きっと、大変なのはこれからなんだろうけど、今までよりも、心が穏やかなような気がする。それはきっと・・・)




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翌朝のこと。



阮小五「見張りに行き先を告げていけば、基本的に出入りは自由です。でも、やはりみんなあなたを疑っていますし、もっと言えば・・・きっと恐れていますから。外に出たら嫌な思いをするかもしれません」

郁里「やっぱり、妖術使いだと思われているんですか」

阮小五「そう・・・ですね。力を持たないものは、持てるものの気持ちはわかりませんから」


(私だって、持てるものじゃないんだけど・・・)


郁里「部屋で大人しくしているほうが、やっぱりいいですよね?」

阮小五「そうかもしれませんね・・・」



ちょっと眉根をひそめた阮小五さんは、すぐに表情を切り替えた。



阮小五「もし、何か必要なものがあったら何でも言ってください。話し相手が欲しければ、誰か呼びましょう」

郁里「・・・お気遣い、ありがとうございます」

阮小五「いいえ。それでは僕は仕事に行ってきます。終わり次第、すぐに帰ってきますから」

郁里「はい。行ってらっしゃい」



阮小五さんを見送ってから、扉を閉める。

阮小五さんは、私がこの部屋でのん気に眠っていた、たった一晩の間に、食事の手配や私のボディーガード的な見張りの人、その他のあらゆる事に備えて、用意を整えてくれた。

その気遣いの細かさに、脱帽する。

ただこればっかりは、わがままと認識しているのだけど、どうしても・・・。



(・・・お風呂、入りたいな)



着替えを用意してもらってはいるものの、ここに来てからお風呂はもちろん、水すら浴びていない。

今まではそれどころではなかったけれど、とりあえず落ち着いた今は・・・。



(さすがに・・・体のにおいとか、平気かどうか、ちょっと気になる・・・後で阮小五さんにお願いしてみよう・・・)



そしてその日の夜、私は阮小五さんにお願いしてみた。




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阮小五「風呂・・・ですか?」

郁里「わがままってことはわかっています。自分の状況もわかっています。でも・・・叶うなら、お願いできませんか?」

阮小五「い、いえ、僕の方こそ女性に対して気配りが足りませんでした!」

郁里「いえ!そんなことありません!」

阮小五「・・・・・っ!」

郁里「すごく、細やかな気遣いをいただいています。本当です。感謝しています」
阮小五「・・・・・と、ともかく、気づかなくてすみませんでした!ふ、風呂ですね。でも・・・見張りを誰にさせるか・・・」

郁里「見張り、ですか?」

阮小五「あ、あなたを逃がさないためではないですよ!風呂場なんて無防備で、その・・・あなたを・・・その・・・」

郁里「あ、あの・・・わかってます」

阮小五「そ、そうですか・・・にしても・・・扈三娘さんしか、思いつかないな・・・でも彼女、今、偵察に出ているし・・・」


(真剣に悩んでくれている・・・だったら・・・)


郁里「あの、阮小五さんにお願いできませんか?」

阮小五「え?ぼ、僕ですか?」

郁里「はい。ご迷惑でなければ・・・」

阮小五「いや・・・迷惑ではないですけど・・・い、いいんですか・・・」

郁里「他に、頼る人もいないので・・・それに・・・あの、弟なら・・・とか・・・」


弟と風呂なんて、絶対嫌だろう!!!( ̄□ ̄;)!!


阮小五「は、はは。それ、言葉のあやだったんですが・・・そうですか・・・そうですよね・・・では、よろしくお願いします」



何だか仕事の挨拶のように頭を下げて、私はお風呂に入ることになった。




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郁里「ふあー。気持ちいいっ!」



久々のお風呂に、まさに羽を伸ばすような気分で思い切り腕を伸ばした。



(それにしても、ここに来る間も、白い目で見られたな。でもあれは疑っているって言うより、怯えているって感じ。やっぱり私のこと、化け物みたいに思っているのかな・・・)



いつの間にか現れた胸の印に触れてみる。

光の玉の前で熱を帯び、光を放ったそれは、今見る限り、ただの模様にしか見えない。



(いったい何なんだろう、これ。私がここに来たことと、何か関係があるのかな・・・)



もう一度腕を伸ばし、大きなため息を吐いたときだった。



カサッ



郁里「え?」



どこからか微かな音がし、慌てて体を湯船に沈める。



(今、何か物音がしたような気がしたけど・・・)



息をひそめ、辺りをうかがってみるものの、特に異変はない。



(気のせいか・・・そうだよね、阮小五さんが外で見張ってくれているんだから。そうだ。あんまり阮小五さんを待たせる訳にはいかないし、そろそろ出なくちゃ)


郁里「お待たせしました」

阮小五「いえ。ゆっくりできましたか?」

郁里「はい。おかげさまで。ありがとうございました」

阮小五「どういたしまして。では、戻りましょうか」

郁里「え?阮小五さんは入っていかないんですか?」

阮小五「えと、僕は・・・」

郁里「私、待っていますからどうぞ。阮小五さんだって、お仕事で疲れているでしょう?」

阮小五「・・・いえ、僕が風呂に入っていると、あなたをまも・・・ンッ!あなたを監視するものがいなくなります」

郁里「ふふふ。意地っ張りですね。お姉ちゃんは信用なりませんか」


wwwまだソレ続けんの?(-з-)www


阮小五「いっ、いえ!そういうわけでは・・・で、では、お言葉に甘えて。あの、できれば風呂のすぐそばにいてください。何かあったらすぐに呼んでください」

郁里「はい。わかりました」



阮小五さんを待ちながら、なんとなく暗い景色を眺める。



郁里「・・・あれ?」


(なんだかいい匂いがする。近くで花でも咲いてるのかな?)



甘いけれども爽やかな、嗅いだことのないいい匂いがして、私は草むらに視線を移した。


www外にいんの?湯冷めするよwww


でも、そこにはただ草が生い茂っているだけで、花は見当たらない。



(花もないのにこんなに香るなんて、一体何なんだろう?)



時間を持て余していたのと、単純に興味を持ったこともあり、私は一人で草むらの方に歩いて行った。

すると・・・。



郁里「っっ!」



草むらの奥から光る二つの目。

そして、私に気づいたその目が、ギロリとこちらを見た。



(め・・・目が合った・・・)


郁里「げ・・・阮小五さんっっ!」




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それでは皆様、本年もよろしくお願いします~(≧▽≦)