あけましておめでとうございます!
正月早々出勤しております、まなみんです!!
まあコレ、未来記事なんで今現在12/31ですが!!!(爆)
この記事がupされる頃は、仕事の真っ最中ですわwww
てなわけで、今年はいつもの阮小五レポからのスタートです♪
今年もネタバレでよろしくお願いします('-^*)/
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呉用「では、女は阮小五の部屋にて住まわせよ。お前が見張るのだから、当然であろう」
阮小五「でもっ・・・!」
戴宗「ぷっ・・・」
呉用「・・・戴宗。何か」
戴宗「いーや、お前さんはそのまま鈍感でいてほしいからな。余計な入れ知恵はしねえぜ」
呉用「鈍感とは・・・!」
宋江「あー、いいかな、阮小五、それで」
www宋江さん、ぶった切りwww
阮小五「・・・・・・・・宋江さまがおっしゃるなら」
(これって、つまり・・・私はこれから、阮小五さんの部屋で寝泊りするって・・・事?)
www地下牢よりマシでしょwww
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結局、私の世話は阮小五さんがすることになり、部屋へと案内されることになった。
前を歩く阮小五さんをチラリと見るが、本人は何も気にしていないようだ。
(きっと・・・気にする方がおかしいんだよね)
私は自分にそう言い聞かせ、阮小五さんについていった。
すると、どこからともなくヒソヒソと話し声が聞こえた。
女1「ほらご覧。あれが妖術使いだよ」
女2「話によると、大きな火の玉を出して人を燃やしちまうんだってよ。恐ろしいねえ」
wwwなぜそんな話になるのかwww
(え・・・?何?今の話)
女1「おまけに幻術も使うらしいよ。ほら、あれって水軍の・・・」
女2「本当に、あんな女を自由にさせておくなんて、いったい上は、何を考えてるんだろうね」
阮小五「・・・気にしないで・・・って言っても難しいですよね。すみません。外は外で居心地が悪い思いをさせてしまいますね」
阮小五さんが振り向き、私に頭を下げた。
その申し訳なさそうな表情に、私は慌てて首を横に振る。
郁里「い、いえ。でも、外に出られただけでも感謝です」
阮小五「・・・もし、何かあったら、僕に言ってください。こう見えて、僕、強いんですよ」
郁里「・・・知っています」
阮小五「えっ」
郁里「だって地下牢であんな大きな男の人を三人も倒したんですから」
阮小五「そ、そうでしたね。はは、ははは」
阮小五さんの部屋に行く間も、陰口や冷たい視線は続いていた。
阮小五「どうしてみんながこんなにも張り詰めているのかは、部屋で説明しますね」
郁里「はい・・・」
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郁里「チョウガイ、さま?」
阮小五「ええ、そうです。この梁山泊の前のお頭です。その晁蓋さまが曾家の奴らに殺され、今、梁山泊では仇討ちの準備をしているんです」
郁里「ソウケ・・・殺されて・・・仇討ち?」
阮小五「ええそうです。かたきですから。曾家は」
阮小五さんが冷たい目をした。
そして、いつかの地下牢でのことを思い出した。
wwwそんな昔のことではないだろうwww
(・・・私、勘違いしてた。『殺られる前に殺る』『殺られたら殺り返す』って言ってたのは、ただの思想や過去の教えじゃない。今、ここにいる人たちの、リアルなんだ)
阮小五「僕は本当に晁蓋さまを尊敬していた。その晁蓋さまを、曾家の史文恭という男に殺された」
阮小五さんが唇をかみしめた。
握りしめた拳は、微かに震え、その思いの強さを表している。
(戦争、大切は人を失うこと、どっちも知らない私が言っても、説得力がないかもしれない。それでも・・・)
郁里「話を蒸し返してごめんなさい。それでも私は、どこかで連鎖を断ち切らない限り、戦争は続くと思います」
だ・か・ら!お前にソレを言う資格はないっつの!(-""-;)イライラ・・・
阮小五「・・・ふふふ。どうしても、それは言わないと気が済まないんですね」
郁里「・・・うっとうしいですか?」
ハイ!ウザイです!!(・∀・)
阮小五「・・・いえ。肉親のようで・・・そうだな、姉っぽい、といいますか」
郁里「姉・・・」
阮小五「ええ。だから、あなたの言葉は、僕の・・・僕たちのためを思っていってくれているのはわかるんです・・・が・・・それでも・・・やっぱり理想論だと思います」
阮小五さんは、そう言って視線を落とした。
(・・・誠意ある言い方、してくれるんだね。でも・・・憎しみを死でしか拭えないなんて、やっぱりそんなの、そんなの・・・悲しすぎる)
阮小五「あ、すみません。なんだか暗い話になっちゃいましたね。今日は色々あって疲れたでしょう。ゆっくり休んでください」
郁里「ありがとうございます。・・・あ、でも・・・」
はっと、ここが阮小五さんの部屋だと言うことを思い出した。
私は思わず無言のまま、寝床と阮小五さんを交互に見てしまった。
阮小五「あ、ああ。そうか、そうですよね。気になりますよね。安心してください。僕は外で寝ますから」
郁里「す、すみません。私ってば・・・って、外?外ってどこですか?」
阮小五「外は外ですよ。部屋の外。僕が見張りをしますから、ゆっくり休んで・・・」
郁里「それはダメです!こんなに迷惑をかけて、助けてもらっているのに、部屋まで追い出すなんて。そんなことできません」
阮小五「でも・・・郁里さんが外で寝るのでは、意味がないでしょう」
郁里「でも・・・ダメなものはダメです」
wwwめんどくせー居候だな~www
阮小五「ダメなものは・・・ダメ・・・ふふ。ずいぶんと頑固なんですね、お姉ちゃん」
郁里「・・・・・っ!」
阮小五「そこまで言うのでしたら・・・僕と一緒に寝ますか?」
郁里「・・・ええっ!?」
阮小五「だって、姉弟なら・・・別に嫌でもないでしょう」
wwwイヤ、私は弟となんて絶対嫌だぞwww
1:それも困ります
2:わかりました←
3:え・・・・・
郁里「わかりました。一緒に寝ましょう」
阮小五「ええっっ!?い、いや、僕は、本当はそんなつもりじゃ・・・参りましたね。・・・とにかく、今夜はここで寝てください。明日からのことは、今晩のうちに僕が考えておきますから」
郁里「・・・はい。色々とありがとうございます」
阮小五「・・・いいえ、どういたしまして。では、おやすみなさい」
阮小五さんが部屋を出て行って、一人きりになる。
(地下牢でも一人きりだったけど、今とは違う。きっと、大変なのはこれからなんだろうけど、今までよりも、心が穏やかなような気がする。それはきっと・・・)
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翌朝のこと。
阮小五「見張りに行き先を告げていけば、基本的に出入りは自由です。でも、やはりみんなあなたを疑っていますし、もっと言えば・・・きっと恐れていますから。外に出たら嫌な思いをするかもしれません」
郁里「やっぱり、妖術使いだと思われているんですか」
阮小五「そう・・・ですね。力を持たないものは、持てるものの気持ちはわかりませんから」
(私だって、持てるものじゃないんだけど・・・)
郁里「部屋で大人しくしているほうが、やっぱりいいですよね?」
阮小五「そうかもしれませんね・・・」
ちょっと眉根をひそめた阮小五さんは、すぐに表情を切り替えた。
阮小五「もし、何か必要なものがあったら何でも言ってください。話し相手が欲しければ、誰か呼びましょう」
郁里「・・・お気遣い、ありがとうございます」
阮小五「いいえ。それでは僕は仕事に行ってきます。終わり次第、すぐに帰ってきますから」
郁里「はい。行ってらっしゃい」
阮小五さんを見送ってから、扉を閉める。
阮小五さんは、私がこの部屋でのん気に眠っていた、たった一晩の間に、食事の手配や私のボディーガード的な見張りの人、その他のあらゆる事に備えて、用意を整えてくれた。
その気遣いの細かさに、脱帽する。
ただこればっかりは、わがままと認識しているのだけど、どうしても・・・。
(・・・お風呂、入りたいな)
着替えを用意してもらってはいるものの、ここに来てからお風呂はもちろん、水すら浴びていない。
今まではそれどころではなかったけれど、とりあえず落ち着いた今は・・・。
(さすがに・・・体のにおいとか、平気かどうか、ちょっと気になる・・・後で阮小五さんにお願いしてみよう・・・)
そしてその日の夜、私は阮小五さんにお願いしてみた。
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阮小五「風呂・・・ですか?」
郁里「わがままってことはわかっています。自分の状況もわかっています。でも・・・叶うなら、お願いできませんか?」
阮小五「い、いえ、僕の方こそ女性に対して気配りが足りませんでした!」
郁里「いえ!そんなことありません!」
阮小五「・・・・・っ!」
郁里「すごく、細やかな気遣いをいただいています。本当です。感謝しています」
阮小五「・・・・・と、ともかく、気づかなくてすみませんでした!ふ、風呂ですね。でも・・・見張りを誰にさせるか・・・」
郁里「見張り、ですか?」
阮小五「あ、あなたを逃がさないためではないですよ!風呂場なんて無防備で、その・・・あなたを・・・その・・・」
郁里「あ、あの・・・わかってます」
阮小五「そ、そうですか・・・にしても・・・扈三娘さんしか、思いつかないな・・・でも彼女、今、偵察に出ているし・・・」
(真剣に悩んでくれている・・・だったら・・・)
郁里「あの、阮小五さんにお願いできませんか?」
阮小五「え?ぼ、僕ですか?」
郁里「はい。ご迷惑でなければ・・・」
阮小五「いや・・・迷惑ではないですけど・・・い、いいんですか・・・」
郁里「他に、頼る人もいないので・・・それに・・・あの、弟なら・・・とか・・・」
弟と風呂なんて、絶対嫌だろう!!!( ̄□ ̄;)!!
阮小五「は、はは。それ、言葉のあやだったんですが・・・そうですか・・・そうですよね・・・では、よろしくお願いします」
何だか仕事の挨拶のように頭を下げて、私はお風呂に入ることになった。
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郁里「ふあー。気持ちいいっ!」
久々のお風呂に、まさに羽を伸ばすような気分で思い切り腕を伸ばした。
(それにしても、ここに来る間も、白い目で見られたな。でもあれは疑っているって言うより、怯えているって感じ。やっぱり私のこと、化け物みたいに思っているのかな・・・)
いつの間にか現れた胸の印に触れてみる。
光の玉の前で熱を帯び、光を放ったそれは、今見る限り、ただの模様にしか見えない。
(いったい何なんだろう、これ。私がここに来たことと、何か関係があるのかな・・・)
もう一度腕を伸ばし、大きなため息を吐いたときだった。
カサッ
郁里「え?」
どこからか微かな音がし、慌てて体を湯船に沈める。
(今、何か物音がしたような気がしたけど・・・)
息をひそめ、辺りをうかがってみるものの、特に異変はない。
(気のせいか・・・そうだよね、阮小五さんが外で見張ってくれているんだから。そうだ。あんまり阮小五さんを待たせる訳にはいかないし、そろそろ出なくちゃ)
郁里「お待たせしました」
阮小五「いえ。ゆっくりできましたか?」
郁里「はい。おかげさまで。ありがとうございました」
阮小五「どういたしまして。では、戻りましょうか」
郁里「え?阮小五さんは入っていかないんですか?」
阮小五「えと、僕は・・・」
郁里「私、待っていますからどうぞ。阮小五さんだって、お仕事で疲れているでしょう?」
阮小五「・・・いえ、僕が風呂に入っていると、あなたをまも・・・ンッ!あなたを監視するものがいなくなります」
郁里「ふふふ。意地っ張りですね。お姉ちゃんは信用なりませんか」
wwwまだソレ続けんの?(-з-)www
阮小五「いっ、いえ!そういうわけでは・・・で、では、お言葉に甘えて。あの、できれば風呂のすぐそばにいてください。何かあったらすぐに呼んでください」
郁里「はい。わかりました」
阮小五さんを待ちながら、なんとなく暗い景色を眺める。
郁里「・・・あれ?」
(なんだかいい匂いがする。近くで花でも咲いてるのかな?)
甘いけれども爽やかな、嗅いだことのないいい匂いがして、私は草むらに視線を移した。
www外にいんの?湯冷めするよwww
でも、そこにはただ草が生い茂っているだけで、花は見当たらない。
(花もないのにこんなに香るなんて、一体何なんだろう?)
時間を持て余していたのと、単純に興味を持ったこともあり、私は一人で草むらの方に歩いて行った。
すると・・・。
郁里「っっ!」
草むらの奥から光る二つの目。
そして、私に気づいたその目が、ギロリとこちらを見た。
(め・・・目が合った・・・)
郁里「げ・・・阮小五さんっっ!」
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
それでは皆様、本年もよろしくお願いします~(≧▽≦)