【一〇八恋星☆水滸伝】阮小五ルート 第一章 第一話~第五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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Merry Christmas!



イブだというのに、体調崩してしまったまなみんです!!



もう大丈夫ですがwww



さて、やろうかどうしようか悩んでいた阮小五ルートのレポ、やっぱやっちゃいますwww


呉用さんの後伝にしようかとも思ったんだけど、私、後伝二度とやりたくないので(爆)



それではいつもどおりの・・・・・・です!!





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???「兄貴!兄貴!ちょっと来てくれ」

???「何を慌ててやがる。世の中に慌てることなんざ、寝床で失敗するか、突然女が湧いて出てくるくら・・・い・・・・・・なんだこいつ」

???「知らねえよ。湧いてきたんじゃねーの」



遠く、どこからか聞こえてきた男の人の声で、意識が戻った。



(ん・・・なんだろ、なんだかすごく体が重くてダルい・・・目も開けられないくらい・・・)



???「・・・こいつ、どこから流れてきた」

???「兄貴。ここは湖だぜ。潮の流れなんてねえよ」


(あれ?私、テレビつけっぱなしで寝ちゃったのかな。ダメだ。本格的に寝る前にちゃんと消さないと。でも、体が動かない・・・)


???「冗談くらい軽く受け流せ。いつも言ってんだろうが」

???「兄貴の冗談はわかりにくくていけねえ」


(・・・あ、あれ?)



少しずつはっきりしてくる意識と感覚が、目を開けてなくても異変を知らせる。

生暖かい空気、泥臭いにおい、そして人の気配。



(ち、違う。テレビじゃない。確かに近くに人がいる。それにこの感じ・・・ここは私の部屋じゃ、ない!?と、とにかく、状況を確認しなきゃ・・・)



私は恐怖に耐えながら、そっと薄目を開いた。


wwwやっぱり張順と李俊の二人かwww


薄暗い中、男の人が二人、私を見下ろすように立っていた。

暗くてよく見えないけれど、一人は大きな人。

もう一人は小柄な人だ。

でも話し方からして、二人とも大人であることは間違いない。



???「で、どうする?李俊の兄貴。とりあえず牢屋にでもぶちこんどくか?」

李俊「この女が天女だったら、真っ先に祟られるのはお前だな、張順」

張順「・・・その冗談はさすがに流せねえよ。物騒だな」



その会話から、どうやら大きな人がリシュン、もう一人がチョウジュンという名であることがわかった。



(リシュンとかチョウジュンって、日本人の名前じゃないよね?・・・それに、やっぱりここ、外だ。ってことは、まさか・・・誘拐された・・・?)



考えたくない結論に、一気に恐怖が襲い掛かってくる。

体は小刻みに震えだし、じっとしていることに耐えられなくなった手が、無意識に砂を掴み、ジャリっと小さな音をたてた。



李俊「・・・おっ、目をさましたかい、お嬢ちゃん」

張順「ようこそ梁山泊へ。って、残念ながらまだ水門だけどな」



反射的に起きようとした体の上に、李俊さんという人がまたがった。

そして品定めでもするような目で私を見下ろす。



李俊「ヘタに動かない方がいい。動くとグサッといくぜ。あのチビがよ」


(えっ・・・)


張順「おれかよ!だがまあ、お前が動けばおれより先に兄貴が動くさ。なんせ兄貴は、女だろうと子供だろうと容赦ねぇからよ」

李俊「ばっか。俺は女にだけは優しいんだよ。女に限っては、梁山泊イチ極楽に近い男って言われてるんだからな」


wwwそれはほめ言葉ではないだろうwww


張順「・・・へえへえ」

李俊「ここは流すなよ・・・。お前、実兄に似てねえな。相変わらずの野暮天だ」

張順「・・・今、アイツは関係ねえだろうよ。なあ、嬢ちゃんよ、どう思うよ」

郁里「え?・・・わ、私?」



1:黙る

2:笑う←

3:頷く



不思議なもので、人はどうしていいかわからなくなると、笑ってしまうようで。

私は無意識のうちに、ぎこちない笑みを浮かべていた。



郁里「は・・・はは・・・」

張順「・・・何がおかしいんだ。別に兄貴みたいに冗談なんか言ってねえぞ」


wwwアンタの服がおかしいwww


(は・・・はは・・・怖いよお・・・)



どんな反応をしても悪い予感しかせず、私はただ固まることしかできなかった。

そんな私の顔を、李俊という人が至近距離から覗き込む。



李俊「さあて、それじゃあご案内するとしようか。アンタの望む梁山泊へとな」



温かい吐息が私の頬を撫で・・・言いようの無い恐怖に、背中に冷たい汗が流れた。



(リョウ・・・ザンパク・・・?)




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郁里「こ、ここ・・・は?」



地下へと続く、暗くて長い階段を下りた先にあったのは、土の壁で囲まれた部屋。

テレビや映画で見たことのあるそれは、紛れもなく・・・。



張順「地下牢だ」

郁里「私を牢屋に?どうして?」

張順「・・・ずいぶんと不思議なところを疑問に思うんだな。怪しいヤツはとりあえず牢にぶちこむ。これ、常識、な」


(私が怪しいってどういうこと?私は誘拐された、被害者じゃないの?)


李俊「ってことだ。悪いな、お嬢ちゃん」



李俊という人が、私の背中を牢屋の中に押しやった。

私がヨロヨロと中に倒れこんだ瞬間、ガシャンと重い音が響く。



郁里「ちょ、ちょっと待ってください!だ、出して!」



慌てて立ち上がり、鉄格子に手をかける。

しかしそれは、太く、がっしりとして、私の力ではビクともしない。


www当たり前だwww



張順「大人しくしてりゃ、間者だろうと、そうでなかろうと乱暴はしねえよ。だから安心しな」



張順という人が、私に向かって凄みのある顔で微笑んだ。



郁里「・・・・・」

李俊「そういや、阮小五はどうしてる?」

張順「兄貴、それは・・・」



張順という人が、チラリと私を見た。

でも、私にはその意味がわからない。



(ゲンショウゴ、さん?)


李俊「・・・別にそれくらい聞かれても構やしねえのに・・・。まあいい。俺は阮小五のところに行ってくる。お前は軍師ドノに適当に報告しとけ」

張順「オウ」

郁里「え・・・あ、あの・・・」



二人は私を無視して話をすると、牢屋から出て行ってしまった。



郁里「そ・・・んな・・・」



薄暗く冷たい地下牢に一人取り残される。

それは、まるで闇の中に放り込まれたような感覚。



郁里「いったい、私は・・・」



混乱した頭を必死に落ち着けようと、何度も大きく深呼吸した。



(お、落ち着け、私。と、とにかく、な、何が起きたか、一度、せ、整理を・・・)


www落ち着けwww



しかし、何度深呼吸をしても、落ち着くどころか逆に息は荒くなり・・・心臓は飛び出しそうな速さで鳴り出した。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:






郁里「・・・・・」



私は、冷たい土の床の上に体育座りしたまま、ぼんやりと鉄格子の向こうを眺めていた。

訳もわからず、閉ざされた闇の中に放り込まれたあの時の、気が狂いそうになるような恐怖は、もうない。

恐怖がなくなったわけでも、慣れたわけでもない。

長い時間、いくら泣き、叫び、暴れても、誰も来てはくれなかったし、どれだけ考えても、答えどころかヒントすらない。


www暴れたんだwww


そうして時間が過ぎていくうちに、私は何も考えられなくなっていた。

ただひとつのことを除いては。



郁里「・・・お腹、減ったな・・・」


wwwそれかwww


(ここに来てから、何も食べてない・・・私、このまま死んじゃうのかな・・・)



目から涙が溢れた。

何度も何度も泣いて、もう涙を拭う気力すらない。



郁里「お腹・・・減った・・・」



私はそのまま、また目を閉じた。



郁里「・・・・・・」

???「あの」

郁里「・・・・・・」

???「・・・生きて、いますか?」



ふいに誰かの声が聞こえて、目だけ開く。

すると、鉄格子の向こうに、私を覗き込むようにして見ている男の子がぼんやりと見えた。



(・・・見たことの無い子だな・・・男の子・・・かな?)



私は、はっとしてすぐに体を起こした。

そして、牢の一番奥に行き、壁に身を寄せるようにして、外をうかがう。



(あの子・・・私を、殺しに来たの・・・?)



自分が囚われの身であることを思い出すと同時に、忘れていた恐怖が蘇り、一気に呼吸と鼓動が早くなる。

心臓が握りつぶされているかのように苦しくなり、私は思わずその場にしゃがみこんだ。



???「・・・あ、ああ。生きていたんですね。よかった」



男の子は、いきなり動いた私を見て、一瞬驚いた顔をしてから、すぐに安堵のため息を吐いた。



(あれ・・・?)



今までとは違う雰囲気を感じた。

持っていた灯りに照らされたその顔は、ごくごく普通の男の子で、少なくとも、今から私を殺そうなんて思っているようには見えない。



(この子は、何者なの?もしかして、私を助けに来てくれた・・・?)



わずかな希望が灯り、おずおずと声をかけてみる。



郁里「あの、あなた・・・は?」

???「僕は阮小五といいます。今からあなたを・・・」



阮小五と名乗る彼の顔つきが変わった。

それは、さっき一瞬だけ見せたあどけない顔ではなく、無表情で、感情が全くわからない冷たい顔。



(え・・・何?この子。急に、雰囲気が変わった・・・?)


阮小五「これからあなたの尋問を行います。いいですね?」

郁里「尋・・・問?」

阮小五「はい。できればこちらも穏便に済ませたいので、余計な事は慎んで下さい。抵抗すれば、こちらも手段を講じなければなりません」



彼は淡々と事務的にそう言うと、鍵を開け、牢の中に入ってきた。

突然の事に、私は何も反応することができず、ただしゃがみこんだまま彼を見上げる。



阮小五「もう一度いいます。余計なことはくれぐれも慎んで下さい。では、立ってください」

郁里「え・・・」

阮小五「立ってください」



少し低く、威圧するような声に、慌てて立ち上がる。

すると彼は、一つ肩で息をすると、じっと私を見据えた。



阮小五「まず、お名前は?」

郁里「原、郁里、です」

阮小五「・・・変わった名前ですね。では、原郁里さん」

郁里「・・・・・・」

阮小五「身体検査をさせてもらいます。全ての服を・・・脱いでいただきます」




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なんか、話がめっちゃ長かったような気がする(笑)


李俊と張順のコントが長かったせいか?