※この記事は、2013年11月2日に下書きしたものです!※
こんばんは!
風邪を引いて、声がおかしなことになっているまなみんです!!
風邪はノドに来るタイプなんです・・・(涙)
さて、残りわずかとなりましたプレミアムの石神さんルートです♪
本家もいいけど、こっちのシナリオも良かったです( ´艸`)
スチルも素敵でした~
では、ネタバレ・ツッコミありでどうぞ(^-^)/
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私は牧瀬さんと一緒に、数日前、石神さんと会った公園に来ていた。
牧瀬さんが透明なビニール袋に入れられたハンカチを取り出す。
牧瀬「あちらのベンチの陰にこのハンカチが落ちていました。見覚えがありますか?」
亜弥子「・・・」
見せてもらったハンカチは、間違いなくネクタイと一緒に石神さんへ贈ったものだった。
亜弥子「石神さんに贈ったものに間違いないです」
牧瀬「やはりそうですか。近辺の目撃情報を拾ってはいるんですが・・・」
亜弥子「まだ何もわからないんですか?」
牧瀬「今のところは」
牧瀬さんは残念そうに首を横に振る。
不安が雨雲のように広がっていく。
牧瀬「もう一点見てもらいたいものがあります。石神さんと暮らしていた家まで来ていただけますか?」
A:手がかりがあるのか訊く←
B:とりあえずついて行く
亜弥子「石神さんと暮らした家・・・あの家に、何か手がかりが残されていたんですか?」
牧瀬さんは目を細めて少し考えていた。
牧瀬「手がかりになるかどうか現時点では、何とも言えません」
亜弥子「そうですか・・・」
牧瀬「とりあえず、確認していただいた方がいいと思います。行きましょう」
亜弥子「はい」
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
牧瀬さんと一緒に、石神さんとわずかな間暮らしていた家に向かう。
玄関まできたとき、牧瀬さんがポストを指差した。
牧瀬「ポストのカギを無理にこじ開けようとした形跡があります。アナタがここにいたときにこういった傷はありましたか?」
亜弥子「・・・・・」
傷跡をじっと見たけれど、見た覚えがない。
亜弥子「こんな傷はついていなかったと思います」
牧瀬「わかりました」
牧瀬さんはメガネをくいっとあげながら、目を細めてポストを見ていた。
牧瀬「鑑識を呼びます。もっとも指紋は手袋をしているか、ふき取られてついていないでしょうけれど。何かの反応があるかもしれない」
(誰か無理にカギを開けて郵便物を見ようとしたのかな)
牧瀬「他にも痕跡がないか見てみましょう」
牧瀬さんがポストを念入りに見ているとき、私は石神さんと暮らした家を見ながらいろんなことを考えていた。
亜弥子「・・・・・」
(石神さんと、少しの間一緒に暮らした家・・・)
ついこの間のことなのに、胸が疼いた。
亜弥子「・・・この家を見ると懐かしい気持ちになります。ついこの間までお父さんのこと、顔も名前も知らなくて、お母さんが死んで、ずっとおばあちゃんと二人暮し。東京に出てからは一人で暮らしていました。だから、誰かと一緒に住むのはとても楽しかったんです」
wwwなんで、こんなヤツにベラベラしゃべってんのwww
ほとんど独り言だった。
牧瀬「・・・・・・」
亜弥子「監視のためでも、ウソでも・・・なんだか本当の家族みたいな気持ちになれた。家に待っている人がいて、私もその人を待っていて・・・。その人のためを思ってご飯を作って、一緒に食べて」
石神さんの言葉が蘇る。
ぽつりとこぼすように呟いた、あの言葉ーー。
『家族とはこんな感じなんでしょうか』
(石神さん・・・)
牧瀬「石神さんも同じだったと思いますよ」
亜弥子「・・・・・」
思わず牧瀬さんの顔を見る。
その横顔からは相変わらずなんの感情も読み取れない。
ふいに、湿った風が吹き、牧瀬さんの髪がふわりと浮くと見慣れたはずのその表情が全く違うものに見えた。
牧瀬「理不尽に家族を奪われた石神さんにとって、家族としてアナタと過ごした日々は、心の隙間を埋められる時間だったんじゃないでしょうか」
(牧瀬さんも石神さんにご両親がいないことを知ってる・・・・・え?)
亜弥子「理不尽に家族を奪われた・・・?」
牧瀬「なんだ、聞いていないんですか」
牧瀬さんはポストを開け閉めしながら、どうでもいいことのように言った。
牧瀬「石神さんのご両親は、二十数年前に起きた無差別テロに巻き込まれて殺されたんですよ」
亜弥子「え・・・」
Σ(゚д゚;)えぇ!?
(無差別テロ・・・?殺された?)
牧瀬さんは無表情のまま恐ろしい話を口にした。
牧瀬「相手は白昼堂々と人の多い遊園地でアンホ爆薬を使ったらしいです。死傷者は数十人に及びました。石神さんのご両親は爆薬の直撃を受け、跡形もなく吹っ飛んだらしいですよ」
怖い言い方すんなぁっ!ヾ(。`Д´。)ノ
亜弥子「あ・・・跡形もなく・・・」
初めて聞く壮絶な話に、体の奥がゾワリと震えた。
牧瀬「幼い石神さんはその時たまたま着ぐるみショーかなにかの方に走っていって、一瞬だけその場を離れた。そのため巻き込まれずに済んだと聞きましたけど、ただ、爆発の瞬間は確かに目にしたはずだ」
牧瀬さんはポストを開け閉めしていた手をぴたりと止めた。
亜弥子「・・・・・っ」
牧瀬「そりゃあ両親が目の前でこっぱみじんになったらトラウマになりますよね。あらゆるものを疑ってかかる性格にもなるわけだ」
wwwじわじわ本性が出てるwww
亜弥子「・・・・・」
いつになく饒舌な牧瀬さんを、違和感を持って見ていた。
(牧瀬さん、なんでこんな話を顔色ひとつ変えずに話せるんだろう。なんだか怖い・・・)
牧瀬「そういえば、このテロはアナタを襲ったあのデパート襲撃事件に似ているところがあるんですよ」
亜弥子「・・・どういうことですか」
牧瀬「日中わざわざ人が大勢いる場所を狙ってきた点。そして事件そのものが別の犯罪を隠すためのダミーだったと見られている点です」
(別の犯罪を隠すための・・・ダミー・・・)
牧瀬「テロ犠牲者の中に大物政治家の議員秘書がいましてね。当時の週刊誌を見返すと、その政治家が自分の汚職事件を隠すために証拠隠滅を図ったのでは、などという憶測も載っていました」
亜弥子「・・・・・」
牧瀬「まあ、事件は表向き、精神を病んだものの突発的な犯行として処理されましたけど、犯人も爆発に巻き込まれて死んでいるから、犯人が何を考えて犯行を企てたかなんて誰にもわからない」
亜弥子「・・・・・」
(牧瀬さんの目・・・なんにも感情が見えなくてやっぱり怖い・・・)
牧瀬「石神さんが今回の事件・・・アナタに異様に肩入れしたのも、自分から両親を奪った事件を思い出したからなんじゃないかなぁ」
牧瀬さんは無機質な瞳で私をじっと見ていた。
(何かを思い出す・・・こんな目を前に一度・・・)
牧瀬「石神さんらしくもない。この事件を解決しても、死んだ両親が生き返るわけでもないのにね」
(どこだっけ?)
牧瀬「・・・おや?」
亜弥子「・・・・・」
牧瀬「どうしました」
亜弥子「・・・・・」
牧瀬さんが一歩近づく。
私は半ば無意識に一歩後ろに下がった。
そのときだった。
どん、と背中が何かに触れる。
亜弥子「・・・・・?」
振り返ろうとした瞬間だった。
口を何か布のようなもので覆われた。
亜弥子「んっ」
もがいたけれど・・・どんどん気が遠くなっていった。
薄らぐ意識の中・・・。
正面で立ち尽くす牧瀬さんの瞳を見た。
(牧瀬さんの目・・・そうだ・・・デパートの襲撃犯に似てる。私に銃を突きつけたときの・・・犯人の感情のない目に・・・・・)
牧瀬さんの口元に不敵な笑みが浮かんだ瞬間、私は意識を手放した。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
水音がする。
目を開けると、猛烈な頭痛がした。
頭に手をやろうとして、後ろ手に縛られていることに気がついた。
(ここ、どこだろう・・・)
座ったまま首をめぐらせて、辺りを見る。
暗闇にじょじょに目が慣れると、すぐ隣に牧瀬さんも縛られて段ボールに寄りかかって座っていた。
亜弥子「牧瀬さん・・・牧瀬さん」
小声で何度か声をかけると、牧瀬さんはゆっくり目を開けた。
wwwノーメガネだと、子供みたいな立ち絵www
牧瀬「亜弥子さん・・・」
牧瀬さんは頭を起こして周囲の様子をうかがっている。
牧瀬「・・・どうやら私たちはさらわれたようですね。申し訳ありません!私がついていながら・・・」
wwwしっらじらしいwww
亜弥子「ここは・・・」
牧瀬「おそらく海岸近くの倉庫でしょう」
(・・・そういえばかすかに波の音がする?倉庫・・・なのかな。暗くてよく見えない。牧瀬さん、メガネがなくても結構見えてるんだ。ダテだったのかな)
wwwバカだなwww
牧瀬さんは体や手先を動かして、縄が外れないか試しているようだった。
私も後ろ手であちこち探るが、結ばれたロープが固くびくともしない。
牧瀬「・・・ゆるまない軍隊式の結び方だな。石神さんを狙っていた連中か」
牧瀬さんがそう言った瞬間だった。
バン!
突然倉庫の扉が開いた。
強烈なライトに照らされ、まぶしさに私も牧瀬さんも顔をしかめる。
そこには屈強な体つきの男たちがズラリと並び、こちらに銃を向けていた。
リーダー「お目覚めだね。総理のお嬢さん」
男たちの真ん中に立つ顎ヒゲを生やした男がニッと笑った。
亜弥子「・・・・・」
リーダー「初めまして。リーダーのタカダです。まあ偽名だけどね」
後ろにいる男たちがゲラゲラ笑った。
リーダー「平泉総理に先ほど辞任を要求する声明を送った」
思わずタカダと名乗った男をキッと睨みつけてしまった。
リーダー「勇ましいお嬢さんだ。だがいつまでもつかな?」
そう言って男はゆっくりと私のもとに歩いてくる。
リーダー「声明の内容は亜弥子の命が惜しければ、24時間以内に辞任を発表するように」
男は私の額にピタリと銃を突きつけた。
リーダー「要求をのまなければ娘の命は保証しないとね」
亜弥子「・・・・・」
リーダー「この場で泣きわめくかと思ったら、意外に落ち着いたお嬢さんだな」
リーダーらしい男は私を見て不敵に笑っている。
牧瀬「・・・誰の差し金だ」
リーダー「答えると何かメリットがあるのかね?」
牧瀬さんは相手を無表情に見ていた。
牧瀬「冥土の土産にはなる」
wwwなら、お前ひとりで冥土へ行けよwww
牧瀬さんの答えを聞いて、男はニヤッと笑った。
(今は・・・時間稼ぎをしなきゃ)
亜弥子「せめてそれくらい聞いてからじゃないと・・・死んでも浮かばれません。デパートの襲撃事件も、台湾で私のカバンに麻薬を入れたのも、その人の差し金なんでしょう?たとえ父が辞任を発表したとしても、その人は私を生きては返さない。その必要はない。だから、教えてください」
リーダーはひゅうっと口笛を吹いた。
リーダー「案外頭のいいコだ。気に入ったよ。まさにそのとおり。平泉総理が要求を呑もうと呑むまいと、オレ達の仕事はお嬢さん達をここで始末する約束でね。仕事が終われば始末代金と日本国政府が発行した正式なパスポートを受け取れるんだ。別の国で別の人間として新しい人生を過ごすつもりだよ」
牧瀬「依頼者は偽名に金と正式なパスポートを用意できる人物というわけか。結構な権力者だな。その情報だけでもかなり黒幕は絞られる。お前らはハイノリか?」
リーダー「フン、バカいえ。日本人だよ。海外の工作員じゃない」
牧瀬さんが小バカにするように笑った。
牧瀬「失礼。あまりにも日本語が不自由だったもので」
リーダー「!!」
その途端、すごい音がしてとっさに目をつぶった。
男がその辺にあったドラム缶を蹴倒した音だった。
リーダー「口のきき方に気をつけろよ!エリートのおぼっちゃま」
亜弥子「・・・・・」
牧瀬「・・・・・」
牧瀬さんは相変わらず無表情で男を見つめる。
リーダー「ああっ!むしゃくしゃするっ!」
男は銃を向けたまま私と牧瀬さんを睨みつけた。
リーダー「フン、念入りに始末しろって言われてるからちょうどいい。この場でやってやる。平泉総理は生き別れの娘とやっと再会。そして、親子の愛情が深まってきたタイミングで、無残な姿の娘とご対面。波多野大臣はその悲しみにくれる姿をニュースじゃなくその目で見たいんだとよ?」
wwwちょwww黒幕www
亜弥子「波多野大臣・・・?」
(波多野大臣・・・って・・・あの防衛大臣の?)
リーダー「波多野大臣は平泉総理が邪魔なんだとよ。防衛庁はとにかく闇の金が絡んでるからねえ」
亜弥子「・・・・・」
リーダー「ほら、泣いて命乞いでもしてみろよ」
A:無視
B:話を引き延ばす←
亜弥子「パスポートとお金。そんな約束、本当に守られると信じてるんですか?汚い仕事だけやらされて、裏切られることもあるんじゃないですか」
リーダー「・・・・・」
男たちの間で、微妙に動揺したような空気が流れる。
リーダー「動揺させようったって無駄だぜ。こっちには確実なバックがついてるんだ」
亜弥子「・・・・・」
リーダー「ほら。命乞いすれば助かるかもしれないんだぜ?」
亜弥子「・・・お断りします」
リーダー「・・・・・」
怒りに燃えた男は銃を持ったままさらに私に近づいてきた。
引き金にかけられた手に力がこもったように見えた。
亜弥子「たとえ・・・父が退陣しても、あなたたちの思うようにはならないと思います。父は・・・総理大臣としてテロに屈したりしない」
リーダー「なんだと?」
亜弥子「それに、もし父が退陣して私が殺されたとしても・・・日本の警察は決してあなたたちを野放しにしない」
リーダー「日本の警察になにができる?」
(テロで殺された石神さんのご両親・・・どんな思いだったんだろう・・・小さかった石神さんを残して・・・石神さんはどんな思いで警察官になったんだろう・・・)
亜弥子「そんなことない・・・日本の警察は・・・」
牧瀬「・・・・・」
皆の顔が・・・私を守ってくれるいろんな人たちの顔が浮かぶ。
亜弥子「石神さんは・・・」
石神さんのかすかに笑った顔が浮かんだ。
涙が頬を伝う。
悔しくて涙がこぼれるのもかまわずに叫んだ。
亜弥子「・・・絶対にあなたたちを許さない!!」
リーダー「死ね!!」
バン! バン! バン!
その瞬間、あちこちから爆発音が響いた。
to be continued
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
キズナミッション発生~
今回はちまちま貯めてたキズナが余裕で足りてましたwww
そしてここでついに・・・親密度がSになりましたヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ