こんにちは!
子供の急病でちょっと寝不足なまなみんです!!
夜中にいきなり吐くんだもん・・・・°・(ノД`)・°・
さて、ちまちま続けております石神さんレポ、今日は三話目です~
いつもどおりネタバレで、いつもどおりSPに厳しくまいりますヘ(゚∀゚*)ノ
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
公務がすべて終わり、私は次の日の晩に昴さんやそらさん、黒澤さんと夕食をとっていた。
昴「ここは何を食べてもうまいな」
そら「いい店知ってたな、黒澤」
黒澤「上海に来たら、オレ絶対一度はこの店来るんですよー。皆さんに喜んでもらえてよかったです!」
亜弥子「焼き小龍包もスープがたっぷりで本当に美味しかったし・・・」
黒澤「亜弥子さん、いきなり口に入れてやけどしそうになってましたよね」
A:熱くなかった
B:忘れてください←
C:冷ましてから食べた
亜弥子「それは忘れてください・・・」
そら「みんなで美味しいものを食べるって楽しいよね」
亜弥子「はい」
その時、少し離れたテーブルをさりげなく見ていた昴さんがそらさんに目配せした。
昴「入り口近くの3番テーブルの男、どこかで見たことないか?」
そらさんはすぐには振り返らず、追加でデザートを頼みながらチラッとそちらを見た。
そら「んー・・・言われてみると」
黒澤さんは振り返らず、そのまま杏仁豆腐を食べながら頷いた。
黒澤「オレも最初からどこかで見たことあると思ってて。実は上海の街中でも見かけたんですよ」
昴「・・・・・」
(私は見たことない人かも・・・)
男の人は誰かを待っているらしく、何度も携帯を見ている。
その時、レストランの入り口に見覚えのある人が現れた。
亜弥子「あっ!」
昴「石神・・・」
www「見覚えのある」って、彼氏だろwww
そらさんと黒澤さんも振り返った。
そら「スパイ石神、なんでここに?」
石神さんは驚いたことに3番テーブルの男の人の所に歩いて行った。
そして笑顔でテーブルにつこうとした途端、私たちに気がついた。
石神「亜弥子さん・・・それにお前達も・・・」
石神さんは一瞬戸惑ったような顔をしたけれど、すぐに歩いてこちらへやってきた。
亜弥子「石神さん、お疲れさまです。食事ですか?」
wwwなぜ他人行儀なのかwww
石神「ええ。彼は私の幼馴染で、食事しようと思って待ち合わせをしていたんです」
(幼馴染・・・石神さんの?)
その時、その男の人も私たちのテーブルに来て、丁寧に頭を下げた。
山野「初めまして。山野祐介(やまの・ゆうすけ)と言います。秀樹とは、小さな頃からの親友です」
私たちも立ち上がって山野さんに挨拶をした。
そら「広末そらです。スパイ・・・あ、いや・・・石神さんとは職場の仲間というか、強敵と書いて(とも)と言うか、そんな感じです・・・」
www大昔のジャンプのマンガにありそうな読み方だなwww
昴「初めまして。一柳昴です。石神さんには仕事で大変お世話になっています」
そら「プッ」
石神「・・・・・」
(昴さん、すごい笑顔・・・)
黒澤「石神さんのかわいい部下の黒澤と申します。いつも身も心も鍛えられすぎて灰になる寸前です」
山野さんは明るく、優しい笑顔でひとりひとりと握手をしながら丁寧な挨拶をしてくれた。
山野「いつも秀樹・・・いえ、石神がお世話になっています。無愛想ですが、いい奴なんで。これからもよろしくお願いします」
私が挨拶しようとしたとき、石神さんが私を紹介してくれた。
「紹介してくれる」って、大きいよね!(°∀°)b
石神「それから、この女性が藤堂亜弥子さん。オレの・・・」
山野さんはちょっと驚いたような顔でじーっと私を見た。
山野「もしかして、秀樹の話していた最愛の・・・」
石神「バ・・・!」
石神さんはその場で固まって怖い顔になった。
そらさん、黒澤さんはつつきあいながら笑いをこらえている。
昴さんは知らん顔をしていた。
昴「石神、良かったらみんなで一緒にどうだ?」
(昴さん、ちょっと楽しんでるよね・・・)
石神「いや、申し訳ないが内々の話がある。・・・・・それでは失礼」
山野「え?いいの?オレもお前の普段の様子が聞きたいのに・・・」
石神「いいって言ってるだろう!行くぞ!」
山野「分かった分かった。では失礼します」
石神さんは山野さんを引きずってテーブルに戻ってしまった。
二人は少し食事をして、すぐに帰ることにしたようだった。
山野さんはお店を出るとき、とても優しい笑顔でじっとこっちを見て頭を下げた。
石神さんは何故か顔を赤らめて、山野さんをぐいぐい引っ張って連れて行ってしまった。
そら「昨日電話で話してたのは、あの人だったのかー。つまんないな。それにしても『秀樹の話していた最愛の・・・』だってさ。聞いた?亜弥子ちゃん!」
A:『ハイサイ』の聞き間違いかもしれない
B:赤くなる←
C:そんなこと言ってました?
亜弥子「い、石神さん、私のいないところで何を話しているんでしょう・・・」
そら「あ、顔が赤い!」
黒澤「山野さん、石神さんと対照的に爽やかな好青年でしたねー」
www対照的ってwww
そら「さらっとひどいこと言った!じゃあ、石神は陰険な邪悪青年なんだ!」
wwwそこまでは言ってないwww
黒澤「今言ったのは広末巡査部長ですからね」
そら「ひでえ!」
二人が帰ってからずっと黙っていた昴さんは、ハッとした顔をした。
昴「思い出した」
亜弥子「?」
昴「山野祐介。元外交官だ」
黒澤「えっ・・・ああっ!あの、事件に巻き込まれた?」
そら「あ・・・そう言えば聞いたことがある。確か外交官を解雇されたとかいう」
亜弥子「解雇、ですか?」
昴「ああ。不祥事を起こした」
(不祥事・・・?あの人が?そんな人には全く見えなかったけど・・・)
それから、みんなはポツポツ山野さんの話をした。
そら「確か・・・山野さんって、ハニートラップに引っかかって軍事密約の中身を中国に売ったとか・・・」
(ハニートラップ・・・色仕掛けってこと?)
昴「ハニートラップと情報を売ったのは誤報だ。山野さんは彼女がクイーンビーという国際手配の女スパイとも知らず、同情して話を聞いたり助けたりしていた。オレは女スパイの経歴を照合したけど、彼女はまだあどけない少女だった。貧しい農村出身で、弟は重い病を抱え、家族を助けるためにスパイになったらしい」
亜弥子「そんな・・・」
昴「クイーンビーは山野さんを睡眠薬で眠らせ、その間にパソコンから情報を盗んだんだ」
そら「優しそうな人だったから、同情して利用されちゃったんだね・・・」
亜弥子「・・・・・」
昴「いろいろあって事件は解決したが、山野さん経由で情報が漏洩したのは本当だ」
黒澤「その盗まれた密約を盾に、日本は中国に一方的な条約を結ばされそうになったんですよね・・・」
昴「ああ。山野さんは情報を売ったという疑惑は晴れたけど、軍事密約が漏れた責任を取らされて外交官の任を解かれたんだ」
(貧しい、悲しい境遇の子に同情して話を聞いているとき、薬で眠らされて情報を盗まれたんだ・・・。相手が国際手配の女スパイとも知らずに・・・。山野さん、今は何をしてるのかな)
黒澤「でも、なんで上海にいるんでしょうね。ボランティアだったかな?・・・第二の人生を歩んでるって聞きましたけど」
そら「ね。それにスパイ石神と幼馴染なんてびっくりだよ」
昴「・・・・・・」
黒澤「オレがさっき街中で山野さんを見たときは、地元公安局らしい人間と話してたんですよね」
そら「地元公安局・・・?」
昴「・・・オレも、ここに来る前に山野さんが目つきの鋭い男と話し込んで、その後、金を渡しているのを見た」
そら「えっ・・・お金?」
昴「顔になんとなく見覚えがあったから注意して見てたんだけどな。山野さんが話してた相手はどう見ても裏社会の人間だった」
wwwどう見ても裏社会の人間ってwww
そら「地元公安局に裏社会の人間・・・」
昴さんがちらっと私を見た。
黒澤「どっちも一般人が話す相手じゃありませんね・・・」
そら「元外交官がいったい何してるんだろう」
昴「公安が『協力者』として何かの事件に使ってるんじゃないのか?」
黒澤「一般人に『協力者』として依頼をすることはありますけど、登録されて情報管理されてますし、あの人は違いますよ」
そら「うわっ!やだやだ、公安のそんなダークな話、聞きたくない!」
亜弥子「・・・・・」
黒澤「石神さんに限って、いくら幼馴染でも何かに利用するようなことはしないと思いますけどね」
そら「でも、ずいぶんと心を許してそうだったよね。スパイにしては珍しく」
昴「亜弥子」
亜弥子「・・・はい」
昴「憶測で動くことは間違いのもとだ。お前は何があっても石神を信じてやれよ」
言われるまでもありません!(`・ω・´)
亜弥子「はい。もちろん信じてます」
黒澤さんとそらさんが心配そうな顔をしているのが見えた。
昴「ただ、山野さんは不確定要素が多すぎるな」
亜弥子「・・・・・」
(山野さん、とても優しそうな人だったし、何かあるとは思えないけどな・・・。それに、石神さんがあんなに優しい顔になる親友を疑うのは嫌だ・・・)
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
日本に戻る飛行機の中で、石神さんのことを考えていた。
私がぼんやり窓の外を見ていると、隣にいた昴さんが声をかけてきた。
!!また隣にいるし!!( ̄□ ̄;)
昴「少し休めよ」
亜弥子「はい・・・」
昴「黒澤に、山野さんの身辺情報を軽くチェックするように頼んでおいた」
亜弥子「・・・・・」
昴「何かあると決まったわけじゃない。情報を集めないと何もできないからやってるだけだ。お前はあんまり気にするな。今の段階で考えても意味がない」
亜弥子「はい・・・」
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
日本に戻って一週間。
私は部屋で携帯を見ながら、ため息をついていた。
あんなに毎日あった石神さんからの連絡が極端に減ってしまった。
(石神さん、どうしてるんだろう・・・忙しいのかな。最近メールしてもほとんど返事がないし・・・)
これまでも、連絡が中々取れない日々が続いたこともある。
けど・・・今回は妙な不安を感じてしまった。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
私は公務のスケジュールを聞く名目で、官邸に来た。
(石神さんのことを誰かに聞けたらいいなって思うけど・・・)
その時、廊下の向こうから黒澤さんがやってきた。
黒澤「あ、亜弥子さん!」
亜弥子「黒澤さん。この間は上海でありがとうございました。楽しかったです」
黒澤「オレも亜弥子さんとご飯が食べられて楽しかったです!カワイイ人と食べると美味しさも倍ですね」
亜弥子「今日はどうしたんですか?」
wwwスルーかwww
黒澤「石神さんがいないからめちゃくちゃこき使われて・・・。あの人やっぱり人間じゃないですね。よく一人で終わらせてたなー。サイボーグって呼ばれるのも無理ないですよ~なんて・・・」
(石神さんが、いない・・・?)
亜弥子「石神さん、海外とかに仕事に行ってるんですか?」
黒澤「え!石神さん、亜弥子さんと休暇を過ごしてるんじゃないんですか?」
亜弥子「えっ?休暇?」
混乱した頭で黒澤さんの言葉の意味を考える。
黒澤「・・・石神さん、数日前から休暇を取ってるんですけど・・・」
亜弥子「・・・・・」
(((゜д゜;)))
黒澤「知らなかったんですね・・・。あの人にしては珍しく、まとめて休みを取ったから、オレはてっきり亜弥子さんと甘い日々を過ごしてるのかと・・・」
(石神さん、どうしたの・・・なんで連絡をくれなくなっちゃったのかな・・・まさか石神さんに何かあったとか・・・)
黒澤さんが不安そうな私を見て、心配そうな顔をしていた。
to be continued
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
班長・上海編とリンクしてますね。
アレで石神さん人気が出たといっても過言ではないからね~
それでは、4話で会いましょう!(。・ω・)ノ゙