【一〇八恋星☆水滸伝】九紋竜・史進ルート 第十一章 第六話~第十話【本編】 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんにちは!



朝晩の寒暖差に、ちょっと体がついていかないお年頃のまなみんです!!



朝、寒くね!?←若ぶってみた



てなわけで、エンドに着実に近づいております、史進レポでっす♪


ネタバレですよ~ヘ(゚∀゚*)ノ




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




地を揺るがすような咆哮。

それは梁山泊の兵たちによるものだった。


近所の人、びっくりするね!←違


宋江さんが姿を現したからのようだった。



宋江「梁山泊の同志よ」



宋江さんが口を開いた途端、ピタリと辺りが静まり返った。

その言葉をひとことも聞き漏らすまいと、全員が耳をそばだてている。



宋江「今、梁山泊はこれまでにない危機に陥っている。全ての山塞が攻め上げられ、特に白虎山は苦戦を強いられている。官軍は、我々を全力でつぶそうとしているのだ。しかし、これは、国が我らに脅威を感じているということだ。我々は、そこまで力をつけ、大きくなった。今こそ、官軍に我らの力を見せ付けてやろう!」



おおーっという叫びとともに、兵士たちが一斉に腕を突き上げる。



宋江「死ぬ気で戦うべし。だが、死んではならぬ。・・・難しいけどね」



少し苦笑交じりにそう言った宋江さんの言葉に、全員から笑いが起こる。



宋江「ここに帰ってこよう。できるかぎり全員で。そして必ず、梁山泊に勝利を!ここからが、我らの本当の戦いの始まりだ!」



再び、兵士たちが一斉に叫ぶ。

全軍の士気が、どんどん上がっていくのがわかった。



郁里「宋江さん・・・すごい・・・」

史進「普段は、優しげな人だが、おそらく内に何か激しいものを秘めている方だと、俺は思っている。でなければ、晁蓋殿と共にこの梁山泊を仕切ることなどできないだろうからな」

郁里「そうなんだ・・・」

史進「今は仮だが、頭こそ、新しい頭領にふさわしい方だ。・・・まあ、それもこの戦いが終わってからの話だがな」

郁里「うん・・・」



戦いが終わった後のことを考えるのは、決して悪いことではないと、私は思った。



史進「さてと・・・俺たちもそろそろ進発しなければな。郁里は本当に自分で馬に乗るのか?」

郁里「うん。足手まといにならないようにするよ」



私は、自分のために用意してもらった馬を撫でた。

一人で乗って、史進くんの側についていく。

そのために、一生懸命訓練をしたのだから。



史進「俺の馬に乗ればいいものを・・・」

郁里「史進くんの馬に、負担をかけたくないから。移動のときぐらいは、ね」

史進「・・・そうか」



そう言うと、史進くんは颯爽と馬に乗り、軍の先頭へと駆けていった。

私を一度も振り返らず、行ってしまう。



(あれ?なんだか少し機嫌が悪い?)


陳達「お嬢さんが、頼ってくれなかったから、寂しかったんだよ、頭は」


wwwあ、お元気でしたかwww


郁里「あ・・・そういうことか」

陳達「ほーんとわかりやすいよなぁ、頭は」



くっくっ、と陳達さんが笑いを漏らす。



(そのわかりやすい態度に気がつけなかった私も、まだまだね・・・)


陳達「さあ、俺らも行くか」

郁里「はい!」




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




黒龍騎士団が向かうのは、もっとも厳しい戦線となっている白虎山だ。

私は、史進くんの背中を見失わないように、馬を走らせた。

近くには陳達さんがついてくれている。



(厳しい戦いになるって聞いていたけど・・・どれだけのものになるのだろう)


郁里「っ・・・」



また、胸のあたりが刺すように痛んだ。



陳達「どうした?」

郁里「あ、いえ・・・何も・・・」

陳達「何もねえって顔じゃなかったぞ?」



私は、史進くんのほうをちらりと見た。

ここなら、私たちの話し声は聞こえない。

私は陳達さんにだけ、正直に話すことにした。



郁里「・・・実は、昨日から、連星のある胸のあたりが少し痛くて」

陳達「それ、頭は知ってんのか?」

郁里「いえ・・・余計な心配をかけたくなくて」

陳達「・・・賢明な判断かもしれねえな。頭、アンタのことになると、少しばかり冷静さを失うからなぁ」
郁里「あはは・・・」



そんな場合じゃないとは知りつつも、思わず照れ笑いをしてしまう。

だけどその笑いも、一瞬で消えてしまう。

拭えない不安感が、どうしても私の気持ちを暗くする。



郁里「この痛み・・・もしかしたら、史進くんの身に何かあるとか、悪い暗示なのかも、って思って」

陳達「お嬢さんの能力っていうのは、周りがよくみえる、ってことだろ?例えば相手の考え・・・心も読めたりするのかい?」



私は、周囲がよく見えるときのことを、よく思い出してみた。

敵の場所だけでなく、どこを狙っているのか、どんな作戦なのか、そういったことが、なんとなくはわかる・・・ような気がする。

だけどさすがに、はっきりと考えを読めたりはしない。



郁里「よくわかりませんけど・・・ただ、嫌な暗示だっっていうことは、なんとなくわかるんです。そしてこれが・・・もしかしたら史進くんに関係あることなのかも、ということも」



私の、そんな曖昧な回答を、陳達さんは真剣に聞いてくれた。

そして、考え込む。



陳達「それなら・・・頭が何か思い悩んでる可能性があるか。もしくは、この戦いの最中、頭が追い詰められるようなことがあって、心を乱されるかもしれない、ってことか・・・」


(史進くんが心を乱される事態って、戦の中で、そんなことがあり得るかな?あるとすればせいぜい、ミミズを見ちゃったとき・・・くらいじゃないかな)


陳達「お嬢さん、もう少し馬の速度、あげられるかい?」

郁里「あ、はい、たぶん」

陳達「できるだけ、頭のそばにいてやってくれ。別に気にするわけじゃねえが、お嬢さんがいることで、頭の士気も上がるし・・・」

郁里「・・・はい」

陳達「それに、どうやら、ようやく想いも通じ合ったらしいしなっ!」

郁里「なっ・・・」

陳達「照れんな、照れんな。もうみんなが知ってることなんだからよ」



昨晩は、出陣直前ということもあって、あまり思い返さなかったけれど、よく考えたら、見られていたんだ・・・あの瞬間を・・・。



陳達「・・・頼んだぜ、頭のこと」



不意に陳達さんが真剣な表情になる。

私は、コクリと頷いた。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




進発を始めて、一日目の夜・・・。

自分の馬を休め、軽く荷物の整理をした私は、史進くんの姿を探した。

パチパチと薪が弾ける音が響くたき火の前に、史進くんはいた。



史進「・・・・・」

郁里「史進くん?」



ぼんやりと炎を見つめる史進くんに声をかける。



郁里「どうしたの?疲れちゃったのかな」


wwwお母さんかwww


史進「いや・・・それより、郁里こそ、疲れていないのか?」

郁里「意外と大丈夫みたい」

史進「そうか。辛くなったら、すぐに言え」

郁里「うん、ありがとう」



史進くんの隣に腰かける。

二人で静かに炎を眺めていると、ふいに史進くんが呟いた。



史進「・・・なんとなく、曾家と当たりそうな気がする」


(曾家・・・晁蓋さんを殺した史文恭がいるっていう・・・)



どこへ行っても、気の抜けない強敵ばかりだとはいえ、どうか、史進くんの相手が曾家でだけはあってほしくない。


wwwヘンな日本語www


私は、史文恭と史進くんの事情を聞いたときから、そう考えていた。

でも・・・敵討ちの機会を求めているであろう史進くんにとっては、必ずしもそうではないのかもしれない。



郁里「・・・心、乱れてる?」

史進「いや、意外と冷静だ。今は白虎山を、梁山泊を守らなければ、という気持ちのほうが強い」

郁里「史進くん・・・本当に強くなったね」

史進「お前のおかげだ」



史進くんはそう言うと、私の肩を抱き寄せ、コツンと顔をあわせた。



史進「口づけをしたい気分だが・・・戦の間は、お預けだな」


wwwだね(・∀・)www


郁里「当たり前でしょっ」



冗談っぽく言い合って、微笑を交わす。



史進「この戦いが無事に終わったら・・・少し、二人で遠乗りにでも出かけよう」

郁里「うん!デートだね」


wwwデート、言うなwww


史進「でぇと?」


wwwほら、そうなるでしょwww


郁里「そう。恋人同士がおでかけすることを言うの」

史進「・・・恋・・・人、か」



史進くんは、噛みしめるようにそう言った。

そして、言いにくそうな表情になって、続ける。



史進「・・・ひとつ、聞きたいことがあるんだが」

郁里「なに?」

史進「元いた場所に戻りたいとは思わないのか?」



時々、本当に忘れてしまいそうになる。

私は、もともとここの人間ではなかったということを。


www私もその設定、すぐ忘れる(・∀・)www


元いたところが恋しい気持ちは、今も変わらない。

だけど・・・。



郁里「・・・少し前までは、思っていたよ。早く帰りたい、って」

史進「・・・・・」

郁里「でも、今は思わない」

史進「なぜだ」

郁里「だって、元いた世界には、史進くんはいないもの。私は、史進くんのそばにいたいから・・・」

史進「郁里・・・」



史進くんが泣き笑いのような笑みを浮かべた。

私のうぬぼれかもしれないけど・・・もしかしたら史進くんは、私がいつか帰るかもしれないということを、不安に思ってくれていたのかもしれない。



史進「この戦い、必ず、勝ってみせる・・・」

郁里「うん・・・!」



その時だった。



兵士「頭!」

史進「・・・どうした」



ただならぬ様子で、兵が駆けてきた。



兵士「梁山泊から、使いが・・・!」



駆けてきた兵は、呼吸を整える間すら惜しむかのように、肩で息をしながら、史進くんに報告を始めた。



史進「梁山泊から?」

兵士「官軍からの攻撃を受け、現在、応戦中とのこと・・・」

史進「なにっ・・・」

兵士「戻られますか?」

史進「・・・・・」



史進くんは腕を組み、少しの間考え込んでいた。

やがて、迷いのない表情で、顔を上げる。



史進「いや・・・俺たちはこのまま進もう」

郁里「いいの?史進くん」

史進「梁山泊には、李俊殿がいる。それから、頭も・・・」



彼らの強さを、信じていないわけじゃない。

むしろ、私みたいな素人が心配したら、失礼なくらいだろう。

だけど・・・。



郁里「今、梁山泊に残っている軍はそう多くないんじゃ・・・」

史進「しかし、もし、俺たちが反転し・・・背後から官軍に襲われでもしたら、ひとたまりもない」

郁里「あ・・・」

史進「俺たちは、振り返ってはならない。李俊殿を信じて、前に進もう。一刻も早く白虎山を助け出し、梁山泊に戻ることが一番だ。・・・伝令」

兵士「はっ」

史進「陳達のみに状況を伝えよ。その他の兵には黙っておけ。動揺はさせたくない」

兵士「わかりました」



立ち去る兵を見送った後、史進くんは膝の上でグッと拳を固めた。

そしてまた、炎を見つめる。



(史進くん・・・本当は助けに戻りたかったんじゃ・・・)


郁里「大丈夫・・・?」

史進「ああ。仲間を信じることも強さだ。・・・違うか?」

郁里「・・・違わないよ」



史進くんに、私は微笑んで頷いた。

史進くんが信じるものは、私も信じる。

だからきっと大丈夫・・・そう思えた。



郁里「なんだか、史進くんが成長して遠くに行っちゃったような気分」


wwwだから、アンタはお母さんかwww


史進「・・・それは、俺がお前に対してずっと感じていたものだ」

郁里「え?」
史進「強く、美しく、そしてはかない。まさに、お前は俺にとって高嶺の花だった」

郁里「・・・史進くんってときどき、ものすごく恥ずかしいことを真顔で言うよね」

史進「何が恥ずかしいことなんだ?」

郁里「・・・わからないならいいんです・・・」

史進「変な奴だな。だが、最近以前より、少し強くなったおかげで、お前のことが近くなったような気がしている」



そう言うと、史進くんはとても嬉しそうに笑みを浮かべた。

今よりも、もっともっと史進くんとの距離が縮まるのなら、私も嬉しい。

私も、気付けば満面の笑みになっていた。



史進「待っていろ。俺は、もっとお前の近くにいくから・・・」



史進くんの指がそっと私の頬をなでた・・・。

私は、史進くんの瞳をじっと見つめた。



史進「・・・お前、全然自分の魅力がわかってないだろ」

郁里「え?」

史進「お前にそんな目で見られて、自分がよく平静でいられるものだ、と最近思う」



1:史進くんの経験値が低いからだよ

2:そんな目ってどんな目?

3:見ないようにする←



郁里「じゃあ、見ないようにする・・・」

史進「・・・別に無理をする必要はないが、俺が理性を保てるときだけにしてほしい」

郁里「へっ?」

史進「でないと、何をしてしまうか、わからない」


(〃∇〃)何でもしてください!


郁里「な、なにそれ・・・」



顔を赤くしながら言う史進くん。

つられて私の頬も熱くなる。

あんまりにも恥ずかしくなってしまって、私は史進くんから目線をそらした。

そのかわり、頭を史進くんの肩に預ける。

私たちはしばらくそのまま、薪が弾ける音を聞いていた。



史進「そろそろ寝ろ」

郁里「うん」



お互いに照れてしまって、まともに顔を見られないまま、私たちはそれぞれの寝床に向かった。



朱武「全く・・・相変わらずもどかしいことだよねぇ・・・」

陳達「まあまあ、それがお嬢さんと頭のいいところだ」

朱武「本来なら、こう、優しく彼女を押し倒してだね・・・」


www野営地でかwww


陳達「わかった、わかった。そろそろ俺たちも寝るぞ」



おせっかいで優しい副将たちに見守られていたとも知らずに・・・。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



穏やかな宋江さんが内に秘めている激しいもの・・・。


ぜひ!!見てみたいっ!!!



てことで、本日の私的名ゼリフ~




「死ぬ気で戦うべし。だが、死んではならぬ。・・・難しいけどね」 by 宋江さん




さすが宋江さん、いいこと言いますwww




以上!!