※この記事は、2013年6月19日に下書きしたものです※
こんばんは!
雨の日は髪が大爆発のまなみんです!!
梅雨はほんと嫌になります(泣)
のんびり更新しております石神さんルート、本日は4話目です~
ネタバレ・ツッコミにご注意の上、閲覧してくださいね☆
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デパート襲撃事件から数週間が過ぎた。
しばらく私には毎日警護がついていたけれど、あれから何も起きていない。
その日は、お父さんに呼ばれて官邸を訪ねていた。
(用事ってなんだろう?ちょっと緊張する)
官邸の玄関前に行くと、ほうきを持って掃除をしている若い男の人がいた。
(掃除の人じゃないよね。警察官の制服を着てるし・・・)
wwwいや、掃除の人でいいと思うよwww
その人は私を見ると、慌てたようにほうきを立てかけてサッと敬礼した。
真壁「こ、こんにちは!藤堂亜弥子さんですね」
亜弥子「はい」
真壁「初めまして。官邸警備隊の真壁憲太と申します!」
官邸警備隊って実在するのかな?←自分で調べる気はないらしい
亜弥子「は、初めまして。えっと・・・私のこと、ご存知なんですか?」
真壁「はい。以前一柳警部補と広末巡査部長と一緒にいらっしゃるのをお見かけしました」
亜弥子「あ、前にここに来たときですよね」
真壁「そうです!そのときにボーっと亜弥子さんに見とれていたら、後でからかわれてしまって・・・」
真壁さんという人は、ちょっと赤くなった。
真壁「ここにいらっしゃるときはお会いすることも多いと思いますが、今後ともよろしくお願いします!」
そう言うともう一度敬礼して、ニコッと笑った。
亜弥子「こちらこそよろしくお願いします」
真壁さんは私が中に入るまで、ずっと敬礼したまま見守ってくれていた。
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玄関に迎えに来てくれた桂木さんに案内されて執務室に入ると、お父さんは書類や本の山からひょいっと顔を出した。
平泉「亜弥子、元気だったかな」
亜弥子「はい。あの・・・お忙しいんですね」
お父さんは、ちょっと手を止めて戸惑ったような顔をした。
平泉「亜弥子。できれば・・・なんだが、敬語じゃないと嬉しい」
亜弥子「はい。あ・・・うん、お父さん」
そう言うと、お父さんは嬉しそうに笑ったけれど、すぐに真顔になって私の方に歩いてきた。
平泉「この間の事件は片付いたようだから、こうして直接きちんと話をしようと思ってね。・・・・・本当にすまなかった。いきなり父親だという人が現れて、危険な目にあって・・・混乱することばかりだろう」
亜弥子「確かに事件は怖かったけど・・・私もお父さんに会いたかったの。それに・・・私よりお父さんの方が大変だと思う」
平泉「・・・・・」
亜弥子「総理大臣を続けるって・・・大変じゃない?」
平泉「そうだね。でも私には夢があるんだ」
亜弥子「夢・・・?」
お父さんは穏やかに笑った。
平泉「全ての人が安心して幸せに笑って暮らせる国にしたい。そんな国がこの世界のどこにあるんだ?って聞かれたら、まだどこにもないね。政治家として、綺麗事を言ってるだけにみえるだろう」
亜弥子「・・・・・」
平泉「それでも、それが私の夢なんだ」
お父さんはその瞬間、威厳があって内側から力強く光っているような・・・この国の内閣総理大臣の顔をしていた。
亜弥子「お父さんに会えて良かった」
平泉「・・・亜弥子」
亜弥子「本当のことを言うと、まだお父さんのこと、よく知らなくて・・・でも、よくお母さんが話してくれた。人を恨みたくなるようなことがあるなら、それはあなたが人にそうしてるの。人に感謝したくなるようなことがたくさんあったら、それはあなたが人にそうしてるのよって」
平泉「・・・・・」
亜弥子「亜弥子はいろんな人に感謝したくなるような人生を送りなさいって・・・いつも言ってたんだ」
平泉「・・・お母さんらしいね」
お父さんは手に持っていた書類をそっと机に戻して、私を見ないようにしたけれど、その目に光るものがあった。
それから少しリラックスして話すことができて・・・。
お母さんの思い出話やお祖母ちゃんの話をしているときだった。
誰かがノックして部屋に入ってくる。
秘書官「総理、そろそろお時間です」
平泉「わかった。時間がなくてすまない。今日来てもらった用事なんだが、実はもうすぐ亜弥子の存在を世間に公表しようと思ってるんだ」
亜弥子「え・・・私を、ですか?」
www他に誰がいるwww
平泉「ああ。ずっと隠せるものではない。公表する前にマスコミに面白おかしく書かれたら、国民の信頼を裏切ることになるし、亜弥子を傷つけてしまう。・・・・・どうかな?」
A:わかった←
B:迷う
(お父さんは、私のことを考えて提案してくれてるんだ。この前みたいなことがあったら、自分ひとりじゃどうにもならないよね。簡単には決められないけど・・・)
亜弥子「わかりました、お父さん」
平泉「ありがとう。それじゃ折を見て会見を開くことにするよ。・・・ただそうなると、また少し制限された日々を過ごすことになると思う。今のうちに羽根を伸ばしてほしいな」
亜弥子「うん」
(そっか・・・公の場に出るってことは、そうなるよね)
平泉「亜弥子には私のわがままで無理ばかりさせてしまうね」
亜弥子「ううん。いろんなことにちょっとずつ慣れていけたらいいと思う。お父さんとも、いろんな話をして・・・少しずつ親子になっていきたいな」
平泉「・・・ありがとう」
お父さんは名残惜しそうに私の顔を見ていたけれど、もう一度秘書官の人に呼ばれて部屋を出て行った。
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お父さんと話を終えると、桂木さんが玄関まで送ってくれた。
桂木「それでは藤堂さん、お気をつけて」
班長に送ってほしい~(〃∇〃)
亜弥子「はい。ありがとうございました」
お礼を言って帰ろうとしたときだった。
桂木「藤堂さん」
亜弥子「はい」
桂木「何か困ったり、悩みがあったらいつでも話してください。藤堂さんを全力でお守りするのが、SPの使命ですから」
亜弥子「ありがとうございます・・・」
班長かっこええ~(〃∇〃)やっぱオトナの男はいいねぇwww
桂木さんは、いつもの温かい笑顔で私を送ってくれる。
途中で振り返ると、桂木さんはまだ私の方を見守ってくれていた。
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それからしばらくしてお父さんから電話があり、私に旅行をプレゼントしてくれることになった。
場所は相談した結果、今は国内にいるより安全だろうということ、治安がいいからという理由で、しばらく台湾に滞在することになった。
wwwこっちは韓国じゃなく、台湾なんだwww
みどり「この間、亜弥子が平泉総理の娘だ・・・って聞いて、びっくりして携帯落としちゃったよ」
亜弥子「私も・・・っていうか、よくわかんないままいろんなことがあったから・・・」
みどり「デパートのことは怖かったでしょう?何ともなくて良かった!台湾では、小杉部長と演劇部の人たちにおみやげ買っていこうね」
みどりはもちろん驚いてはいたけれど、台湾旅行に行くと言ったら心配してついてきてくれることになった。
(みどり・・・優しくて、本当にいい友達だな。余計なことを聞かずに、ただ黙ってそばにいてくれる・・・)
小杉部長は、事情を聞くと何故か大喜びしていた。
(二人とも全然今までと態度が変わらない・・・嬉しいな)
私とみどりは、台北松山国際空港で入国審査を終えてスーツケースが来るのを待っていた。
その時。
大きなシェパードがやってきて、私の前にサッと座り込んだ。
亜弥子「・・・・・?」
すぐに税関職員の人が話しかけてくる。
(え・・・何?)
みどり「別の場所で荷物を開けていいか聞いてるみたい」
亜弥子「うん・・・」
www語学はみどりちゃんの方が得意なのかしらwww
???「パッシブドッグが反応していますね」
(えっ・・・?)
石神「貴女は、麻薬所持の嫌疑をかけられています」
亜弥子「石神さん!」
そこには、石神さんが厳しい顔で立っていた。
亜弥子「どうしてここに・・・?あ、え・・・ま・・・麻薬っ!?」
パニックで頭がぐるぐるする。
石神「・・・どうもやっかいなことになりそうなので、同行致します。お友達の方は先に滞在予定のホテルでお待ちください。かなりの時間を要すると思います」
みどり「は・・・はい」
亜弥子「す・・・すぐに連絡するね」
みどりは何が何だかわからない、といった顔で少し青くなっていた。
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石神さんと係員の人と一緒に移動した。
デイパックを開ける前にいろいろ質問される。
石神「“最初に確認しておきたいんですが、持ち込みが禁止されているものはお持ちじゃないですよね?”と聞いています」
係りの人からリストを見せられた。
(えーと・・・ワシントン条約で禁止されている動物に偽ブランド品に麻薬・・・そんな!)
亜弥子「も、持っていません!」
係りの人は、機内に持ち込んでいたデイパックの中の物をテーブルに並べだした。
中を探っていた係員の手がふと止まる。
亜弥子「え・・・」
係員がかざしたものは、とても小さなビニールの小袋だった。
係員「これはなんですか?」
亜弥子「私の物じゃないです・・・」
係員の人は、何か言いながら私をどこかに連れて行こうとしている。
石神「等一下(ちょっと待ってください)」
石神さんは、警察手帳を見せて何か話していた。
係員の人は眉間にしわを寄せて、何か早口で言いながら首を振っている。
石神さんは強い調子で返す。
石神「不封(ちがいます)」
石神さんはため息をついて、係員の人を部屋の仕切りの向こうに呼んでいる。
亜弥子「・・・・・」
(何を話してるのかな・・・)
かなり長い時間がたった。
その間ずっと話し声が聞こえる。
(なんであんなものが入ってたんだろう・・・あれって本当に麻薬?石神さんはどうしてここにいるんだろう・・・みどり、心配して待ってるだろうな・・・)
wwwのん気な子www
部屋は薄暗くて、何も悪いことをしていないのに、どんどん気分が沈んでいった。
(そういえば、前にニュースで見たことがある。日本人が、どこかの国に麻薬を運び込もうとして、現地で逮捕されてたっけ。確かその国で死刑が執行されちゃったって見たような・・・)
“死刑”の文字がちらついて、頭が真っ白になった。
www極端だねwww
その時、石神さんと係員の人が仕切りから出てきた。
石神「行きましょう」
亜弥子「え・・・」
石神「長居は無用です」
きょろきょろしていると、石神さんは険しい顔のまま、私の腕を引いてその場を離れた。
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亜弥子「あ・・・ありがとうございます。石神さんは・・・どうしてここに?」
石神「・・・・・」
石神さんは、話そうかどうしようか迷っている顔をしていた。
亜弥子「それに、私のデイパックに入っていた袋はいったい・・・。あと・・・私、どうして帰れることになったんですか?」
矢継ぎ早にいろいろ質問する私に、石神さんは独り言のように答えた。
石神「・・・台湾の毒品危害防制条例で二級の麻薬、しかもごくわずかな量だからなんとかなりましたが・・・」
亜弥子「・・・・・」
石神「とりあえず、詳しい話はホテルでします。いったん小竹さんのいるホテルに向かいましょう」
A:どうしてみどりの苗字を?
B:そうですね←
亜弥子「そうですね、お願いします。みどりも心配してると思いますし・・・あれ、そういえば、みどりのことって紹介しましたっけ?」
石神「・・・・・」
石神さんは私の顔を見て冷ややかに言った。
石神「それが公安です」
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空港からタクシーを拾うと、石神さんはすぐに運転手に行き先を告げた。
石神「我想要去南京東路一段、多謝(南京東路一段に行きたいんですが、お願いします)」
(びっくりした・・・私の泊まる予定のホテルの住所まで・・・)
さっき石神さんが言った言葉が浮かぶ。
『それが公安です』
亜弥子「・・・・・」
私はみどりにこれからすぐホテルに向かうことをメールした。
見知らぬ街でタクシーに乗っているといろんな不安や疑問でいっぱいになって・・・。
石神さんの横顔をそっと見つめる。
(私、石神さんがいなかったらどうなってたんだろう・・・)
石神さんは、タクシーの窓から、どこか懐かしい感じのする台湾の街並みを見つめていたけれど・・・。
石神「・・・・・」
その顔は依然として厳しいままだった・・・。
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第4話でした (。・_・。)ノ
ちなみに選んでいる選択肢は、いい方とは限りません!
たぶん、いやきっと間違っているwww