【一〇八恋星☆水滸伝】九紋竜・史進ルート 第四章 第十一話~第十五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんばんは!



暑さのせいで、なかなか疲れの取れないまなみんです!!



更新が遅くて大変申し訳ございません(T-T)


疲れのせいか、夜更かしができなくて・・・←年のせい



それでは史進ルート、第四章ラストです('-^*)/




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




響いた悲痛な声。

陳達さんが、私たちの前に立ちはだかった。

そして、陳達さん越しに大量の矢が襲い掛かってくるのが見えた。



史進「陳達!!」

陳達「はあぁっ!!」



陳達さんが、矢に向かって剣を振るった。

矢のほとんどは弾いたけれど、全てではなかった。



陳達「ぐ・・・っ!」

郁里「あ・・・あ・・・陳達、さん・・・」



それ以上、私は何も声を発することができなかった。



史進「馬鹿っ!弱い者は放っておけといっただろう、陳達!」

陳達「へ、へへ。たまたま、ここに立ち止まっちまっただけですよ、頭・・・」



弱々しい笑顔を浮かべた後、陳達さんはその場に崩れ落ちた。



郁里「陳達さんっ!!」

史進「動くな、原!!」

郁里「でもっ!陳達さんがっ!!」

史進「お前が動き、敵の標的にでもなってみろ!陳達の働きが無駄になるだろう!」



きっぱりと言い切った史進さんの唇は、わずかに震えていた。



(あっ・・・・・一番辛いのは、史進さんなんだ・・・)



見ると、楊春さんが目にも止まらない速さで陳達さんに近づき、ぐったりとした体を抱えている。

それも史進さんの計算のうちだったのかもしれない。



史進「逃げ切れるか・・・きわどい・・・」



大蛇は暴れ狂い、史進さんの隊の兵たちは少しずつ数を減らしていた。



郁里「史進さん・・・!」

史進「なんだ」

郁里「囮でもなんでもいい。私を使えないかな」

史進「な・・・っ、何を言っているんだ!?」

郁里「私だからこそ、敵の意表をつけることがあるなら、使ってほしいの」

史進「ふざけたことを言うな、弱いくせに・・・」

郁里「弱いって・・・強いって、なに?史進さん」

史進「どういう・・・意味だ?」

郁里「ただ剣の腕があれば、強いって言うの?」



不思議そう表情を浮かべる史進さん。

一方で、私はなぜか心が・・・落ち着いていた。

その時!



史進「原、ここも危ない。逃げるぞ」



史進さんの声に天空を見ると、狙ったように大蛇が私に踊りかかってきた。



郁里「・・・・・!」



突然、胸のあたりが熱く、熱を持ち始めた。



(なに、これ・・・っ。胸が燃えるように熱い・・・!)



見ると、胸が光を放っていた。

あたり一面を真っ白に染める。

次の瞬間、大蛇が苦しげに身をくねらせ始めた。

そして・・・フッと突然、その姿を消した。



郁里「き、消えた・・・?」



さっきまで、隊を苦しめていた大蛇は、あとかたもなく姿を消していた。

敵陣に焦りの色が見て取れる。



(妖術が使えなくなったとか?)



どういうことか確かめようと、史進さんの方を振り向いた。

すると・・・。



史進「・・・・・っ!」



見ると、史進さんがうずくまったまま、わずかにうめいている。



郁里「史進さん!どこか怪我しましたか!?」



慌てて、そばへと駆け寄る。



史進「・・・くそっ。俺は・・・また・・・また・・・!」

郁里「え・・・・・?」



史進さんが震える声で何かを吐き出すように小声でつぶやく。

しかし、何を伝えようとしているのかは、わからない・・・。



兵士「頭!高廉が突っ込んできます!」



味方の叫ぶような声に、ハッと視線をあげた。

見ると、恐ろしい形相で敵軍がこちらに向かって突撃してくるのが見える。

どうやら大将らしい人が、先頭に立って馬を駆っている様子。

きっとあれが高廉だろう。

その剣幕に、背筋が冷たくなる。



郁里「史進さん!ここは危険です!逃げましょう!」

史進「・・・・・」



史進さんの顔はまだ、真っ青だった。

わずかに何かに怯えるように、体が震えていた。

敵はすぐそこまで迫っていた。



高廉「お前がこの隊の大将か!よくもやってくれたな、覚悟しろっ!!」


wwwよくもやってくれたな、って変なのwwwお互い様だろ、戦争中なんだからwww


郁里「史進さん!逃げて・・・っ!」



そう叫んだときだった。

あたりに、刃の交わる鈍い音が響いた。


www「刃の交わる音」って、決して鈍い音ではないと思うよwww


郁里「みなさん・・・!」



見ると、史進さんの隊の人たちが、必死に高廉を食い止めていた。



兵士「おい、あんた!今のうちに頭を・・・!」

郁里「は、はい!」



味方のみんなは、壁を作るようにして私と史進さんを守ってくれている。

高廉たちの激しい攻撃に歯を食いしばりながら耐えていた。



郁里「史進さん!あなたが立たないと、みんなが・・・!」

史進「あ、ああ・・・」



かろうじて、返事はしてくれたものの、史進さんの呼吸は荒く、相変わらず顔色は悪いままだった。

少しずつ、高廉に押され始める。



郁里「史進さん、立ってください!」

史進「・・・・・」

郁里「大丈夫です、負けたりしません!かならず、宋江さんたちが助けにきてくれます!」



力の限りそう叫ぶと、近くにいた味方の一人が剣を振りながら私に話しかけてきた。



兵士「どうして、そう思う!」

郁里「え・・・だって・・・高廉が本隊に勝ったら、負けて逃げる人たちを追いかけるんじゃないですか?それなのに、お城に引き返そうとしたら・・・頭の良い呉用さんなら、何かに気付くんじゃないかと・・・」

兵士「はっ!なるほどな!おいみんな、うちの隊に朱武殿のような知恵者が増えたぜ!」



その声に、壁をつくっていた仲間のみなさんが、笑い声と共に気を入れ直した。



(・・・・・?遠くに、また新しい土ぼこり・・・)



遠くから、たくさんの馬の蹄の音が近づいてくるのが聞こえた。

忍び寄る死の予感に、私は体を固くする。



兵士「おおっ・・・!あんたの予想は当たったな!」

郁里「え・・・・・っ!」

兵士「あれは、本隊だ!!」

???「郁里ちゃん!無事か!?」



駆けつけたのは・・・。



郁里「林冲さん!!」

林冲「!史進・・・?」



林冲さんが、史進さんに気遣わしげな視線を投げかける。



林冲「・・・!まさか!」

郁里「え?」

林冲「郁里ちゃん、話はあとだ。誰か!早く史進を馬に乗せろ!」



その間にも襲い掛かってくる高廉の兵を押し返しながら、林冲さんが叫ぶ。

徐々に本隊が高廉軍の周囲を囲みだし、形勢は逆転した。

しばらくして、高廉軍は城の方角に逃げていった。



(あっ・・・逃げられた・・・。でも・・・とにかく・・・助かった!)



死神の鎌が、喉元から去っていくのを感じながら・・・私は全身の力が抜けて、立てなくなってしまった。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




本陣の林冲さんや宋江さんが来てくれたおかげで、私たちはどうにか切り抜けることができた。

怪我をした人たちを治療したり、食事をとったりと、激戦を終えた全軍が、今リラックスしている。



郁里「陳達さん・・・大丈夫ですか?」

陳達「ああ・・・すまねえな、心配かけて」

郁里「!謝らないでください。私たちを守ってくれたせいで・・・」

陳達「いいんだ、俺がそうしたかったんだから・・・。それより、頭はどうだい。大丈夫か?」

郁里「・・・みたいです」

陳達「・・・よかった」



そう言うと、陳達さんは目を閉じた。


( ̄□ ̄;)!!



郁里「陳達さん!?」

軍医「今は静かにしてやってくれ。とにかく、体を休めることが必要だ」

郁里「は、はい・・・」


ビックリしたわ!死んじゃったかと思ったじゃん!!



振り返ると、史進さんがわずかに首をうなだれて座っているのが見えた。

きっと、全責任を一身に帯びているのだろう。

私はそっと、そばに近づいた。



郁里「史進さん・・・」



声をかけると、史進さんはわずかに体を震わせた。



郁里「あ・・・史進さん、腕・・・」



見ると、腕には矢傷があった。



史進「・・・・・」

郁里「ありがとうございます、史進さん」

史進「え・・・・・?」

郁里「助けてくださって。本当に死ぬかと思いましたが、史進さんのおかげで生き残れました」

史進「・・・そんなことは、ない」



史進さんの声は、驚くほど小さいものだった。



史進「俺は、弱いな。朱武を怪我させ、陳達を瀕死に追いやり、味方をたくさん失った・・・」

郁里「・・・・・」

史進「俺のせいで・・・。とてもじゃないが・・・追いつけない」

郁里「・・・追いつけない?」



史進さんの言葉の真意を探ろうとしていると・・・。

背中から穏やかな声がかかった。



林冲「史進、郁里ちゃん。・・・・・二人とも、ここにいたのか」

郁里「林冲さん・・・」

林冲「陳達は、どう?」

郁里「・・・まだ、何とも」

林冲「そう・・・。心配だろうとは思うけど、仕事は仕事だ。これから今後についての会議をするらしい。二人とも、来てくれるかな」

郁里「・・・はい」



史進さんも小さく頷き、重い腰をゆっくりとあげた。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




宋江さんの幕舎で、会議は始まった。

すんなりと勝てたわけではないせいか、全員表情がかたい。

宋江さんは、それでものんびりとした構えで現状を説明した。



宋江「・・・高廉は逃がしてしまったね。現在、高廉は籠城。しばらくは膠着状態かな」

林冲「籠もられると、城攻めは厳しいなぁ・・・。犠牲もばかにならないし」

宋江「うん。それに、高廉には妖術もある」



私は、あの大蛇の姿を思い出して、小さく身震いした。

隣で史進さんが、ちらっと私を見た。


(気にして、くれたのかな?)



宋江「とはいえ、梁山泊に喧嘩を売るために柴進を捕らえた高廉だ。できれば、ここで徹底的に叩いておきたい」



場が緊張感に包まれる。



宋江「喜ばしい報告もある。柴進を取り戻せたことだ。史進が瞬時に状況を判断し、機転をきかせてくれたようだね」

史進「俺は何も。柴進殿を助けに行くことを思いついたのは、原ですから」

宋江「ほう・・・・・それは、ずいぶんとお手柄だ」



全員の視線が私に集まる。



1:たまたまです

2:大したことはしてません

3:史進さんのそばにいたから←



郁里「それはきっと・・・史進さんのそばにいたからだと思います」

史進「え・・・?」

宋江「・・・・・ほう」

郁里「史進さんのそばにいると、頭が冴えるんでしょうか・・・」

宋江「・・・ふふ、そうかもしれないね」

史進「・・・・・」



宋江さんが、意味ありげな笑みを浮かべる。

史進さんはというと、少し顔を赤らめていた。



(あれ、私、何か変なこと言ったかな?)


www無意識の罪www


宋江「今、呉用が新たな策を練っている。それまでは警戒しながらも待機する。何か意見は・・・?」



宋江さんは周囲を見渡した。

しかし、誰も声をあげる人はいない。



宋江「うん。なら、会議はこれで終わりとしよう。しばらく、動きはないと思うが、各自気を緩めないようにね。油断は、身の破滅だ」



宋江さんの言葉に全員がうなずくと、会議は自然と散会した。



史進「・・・・・」



史進さんは、じっと何か考えこんでいるようだった。



(今は、そっとしておいたほうがいいかな?男は一人になりたいときがあるって、陳達さんも言っていたし・・・)



そう思い、一人で幕舎を出ようとしたときだった。



史進「・・・原」

郁里「は、はいっ?」



手首を掴まれ、呼び止められた。

思わずドキッとして声が上ずってしまう。



史進「・・・ちょっといいか」




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




戦場のシーンは、ツッコミどころがあんまないので寂しいですwww


っていうか、宋江さんの戦装束は派手すぎじゃ・・・


大将は、あえて派手なカッコするものなのかな?(兵の士気を上げるためとか・・・)




てことで、本日の私的名ゼリフ~



「いいんだ。俺がそうしたかったんだから」 by 陳達



カッコイイ!!さすが少華山の数少ない常識人間www




以上!!