こんばんは!
なんだか無性にケーキが食べたいまなみんです!!
そういえば・・・私の父方の祖父母(故人)は、アイスクリームのことを「ケーキ」って言ってたなぁ・・・なんでだろう?結局聞きそびれてしまったよ←どうでもいい情報
では、史進ルート第二章、ネタバレ・ツッコミつきでとっとと行きま~す♪
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(史進さん・・・)
突然、響いた史進さんの声。
騒がしかった大広間がシーンと静まり返り、三人はバツの悪そうな顔をした。
史進さんは私のそばまで来ると、しっかり私の肩を抱き寄せた。
史進「すまなかった・・・大丈夫か」
小声で言う史進さんに、私は小さくうなずいた。
史進「原が、怯えている・・・」
宋江「いや・・・私がいたというのに、すまなかった」
宋江さんが申し訳なさそうに、状況を説明し始める。
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史進「原の面倒を誰が見るかでモメていた・・・そういうことですか?」
宋江「実は・・・そうなんだ」
呉用「怪しいものを野放しにしておくわけにはいかない。即刻、牢にいれるべきだ」
李俊「野蛮だねぇ、軍師ドノは。こういう気高い女は、時間をかけて心をほぐしていくのが・・・」
林冲「李俊くんが言うと、どことなく卑猥だな・・・。ここは、まっすぐ目を見て話し合うのが一番だ」
李俊「これだから、奥手な奴は・・・」
www堂々巡りwww
宋江「・・・とまあ、ずっとこんな感じでね」
(もう、また話が・・・)
自然と、私の肩を抱き寄せてくれている史進さんの着物をきゅっとつかんでしまう。
史進さんも、小さくため息をついていた。
(どの人も悪い人じゃないような気はする・・・。でも、勝手に話を進めないでほしいの・・・。それもこれも・・・声を発することができないからだ。不便だなあ・・・)
林冲「面倒を見るついでに、何か稽古をつけてやるというのはどうかな」
李俊「いいだろう、オレは泳ぎを教えてやろう。そうすれば・・・クククッ」
呉用「はしたない想像をするな。ここは・・・」
再び、呉用さんが言葉を続けようとしたときだった。
私の肩を抱く史進さんの力が強くなった。
(史進さん・・・?どうしたんだろう・・・)
史進「・・・さい」
呉用「え?」
史進「うるさいっ!」
史進さんの大きな声に、大広間は再び静まり返った。
李俊「な、なんだよ、史進・・・」
史進さんの様子に、みんながわずかに戸惑いを見せている。
宋江さんだけが、どこか楽しげに、みんなを様子を見ていた
史進「晁蓋殿のことを忘れたのか!」
(ちょうがい・・・?)
史進「困っているものを助けるのは、晁蓋殿が常々心がけていたこと。その志を忘れて、好き勝手していたのか」
史進さんの言葉に、それぞれがどこか気まずそうな表情を見せる。
史進「林冲」
林冲「あ、ああ」
史進「豹子頭ともあろうものが、なんだこのざまは」
林冲「す、すまない・・・かわいいもんで、つい・・・」
林冲さんが少し顔を赤くして言う。
史進「呉用殿」
呉用「・・・梁山泊にとって最善の方法を選ぶのが、私の役目だ」
史進「聞き慣れぬ名前のため、もしかしたら異国のやんごとない者かも知れぬ」
呉用「・・・・・うむ。今、他国を敵に回すのは確かに得策ではないな・・・」
呉用さんも納得してくれたのか、どこかぎこちなくうなずきながら言った。
史進「それから・・・李俊殿」
史進さんは、李俊さんを見た後、小さく息をついた。
史進「李俊殿は・・・いつもどおりだな」
李俊「おうよ、分かってるじゃねぇか!オレはブレない男だ!」
(それでブレないのはどうなんだろう・・・)
呉用「李俊は少しブレてもいい気がするがな」
李俊「なんだ、軍師ドノ。それはどういう意味・・・」
史進「とにかく!」
また紛糾しそうだった場を、史進さんが一喝する。
史進「か弱きものが頼ってきたのだ。少しは優しくしたらどうだ」
そう言うと、史進さんはふうっと息をついた。
宋江「ふむ・・・」
その時、みんなの様子を眺めていた宋江さんが、口を開いた。
宋江「困っていた彼女を、君の意志で助けた・・・と」
史進「・・・はい」
宋江「そうか、それなら、君が彼女の世話を受け持つといい」
史進「え・・・頭っ!?」
林冲「確かに、宋江さんの言うとおりだな」
史進「なっ・・・」
呉用「史進が自分の意志でつれてきたのだ。最後まで、面倒を見るのは道理といえるだろう」
www陰謀かwww
林冲さんも呉用さんも、宋江さんの言葉に大きく頷く。
(史進さんといれば、少しは安心・・・)
そう思って、私はホッと息をついたのだけど・・・。
史進「いや、俺はまずい・・・」
wwwしゃべるな、とか言っといてそれはないだろうwww
史進さんの返事を聞いて、私の体はこわばる。
(私と一緒にいるのは嫌、ってこと・・・?)
史進さんの拒否するような言葉、少し腰がひけている様子に、私は少なからずショックを受けてしまう。
宋江「彼女が望むなら、林冲や李俊が面倒を見てもいい、と私は思っていたんだが・・・どうも、彼女の方が怖がっているみたいでね。しかしその点、史進は怖がられていない様子だ」
史進「え?」
宋江「しかも抱き合うことを拒絶されていない」
郁里「・・・・・!」
史進「こ、これは・・・っ!」
(そうだ、さっき抱き寄せられてそのまま・・・!)
あまりにも自然な流れだったので、忘れていた。
史進「ふ、深い意味はありません・・・!」
史進さんが慌てたように、私から体を離した。
史進「頭、俺には原の面倒は見きれません・・・」
史進さんが、はっきりと宋江さんに向かって告げた。
史進さんが放った言葉に、私は衝撃を受けてしまう。
宋江「なぜだい。彼女は君には心を開いているように見えるが・・・」
史進「・・・・・」
宋江さんの言葉に、史進さんは少し考え込むような表情を見せた。
しばらくの間のあと、史進さんが意を決したように、視線を上げた。
史進「・・・承知。頭がおっしゃるなら、俺に異存はない。だが、この者の、その後の扱いは早めに決めていただきたい」
宋江「・・・わかったよ」
史進さんの物言いに、私はまた少し、ショックを受けてしまう。
www言葉足らずだよねwww
(扱い・・・か。やっぱり、私のことは邪魔なのかな・・・)
宋江「では、暫定的に彼女は史進の預かりということで」
宋江さんの言葉に、その場にいた全員が頭を下げた。
それから宋江さんが部屋を後にしたのをきっかけに、他の人たちも部屋を出て行く。
そして、部屋の中には、私と史進さんだけが残った。
(な、なにかしゃべらなきゃ・・・)
1:戻ってきてくれてよかった
2:宋江さんって優しそう
3:助けてくれてありがとう←
郁里「助けてくれて、ありがとうございました」
史進「・・・別に助けたというわけではない。梁山泊の者として、みながふさわしくない態度をとっていたように感じたから言ったまでだ」
でも、そういう史進さんの顔は少し赤くて・・・。
(やっぱり、私のことを助けてくれたんだ・・・)
史進「・・・ついて来い」
史進さんはそう言うと、背中を見せて先に歩き出した。
私も言われるがままに、ついていく。
郁里「あの・・・!」
史進さんに問いかけようとしたときだった。
後ろから、威勢のいい声がかかった。
???「遅かったじゃないですか、頭!」
一人の男性がこちらに向かって歩いてくる。
史進「陳達・・・いつも言っているだろう。ここで頭はやめてくれ」
陳達「なぁに言ってるんですか、頭!オレにとっちゃ、頭は一人だ。宋江殿は立派だし、確かに梁山泊の頭だが、まだ仮の立場じゃねえか。史文恭さえ倒せば、頭だって一気に梁山泊の頭領に!」
史進「俺はその器じゃない」
史進さんが陳達さんの言葉を遮るようにして言った。
(史進さん・・・?)
少し史進さんの表情が曇ったように思えて、気になってしまう。
陳達「はははっ、まあその話はおいおいなっ。ところで頭ァ、この女は・・・」
陳達さんが、私の方を興味深げに見る。
史進「今日、梁山泊への道中、困っている様子だったので連れて来た。原郁里という」
陳達「へぇ、よろしく!」
郁里「・・・・・・」
史進「原、こいつは陳達と言う。少華山の第二の頭領だ。だから、口を利いてもいい」
郁里「・・・はぁ・・・。はじめまして、原郁里です。感謝します」
陳達「お、おう。何をだ」
郁里「やっと、しゃべることができました・・・」
陳達「・・・・・・」
wwwwwww
陳達「頭ァ、こいつおもしれぇな」
史進「い、いや・・・原因は俺だ」
陳達「???」
郁里「ところで、少華山・・・って何ですか」
陳達「梁山泊のほかに、少華山という山塞があるんだ。この人は少華山を取り仕切る山賊の頭なんだ」
郁里「へえ、史進さん、偉い人だったんですね・・・」
史進「別にそんなことはない」
(あ、照れた・・・)
郁里「でも、どうして、少華山の人たちがここに?」
史進「呉用殿から呼び出しを受けて、しばらくの間、ここに滞在することになったんだ」
陳達「ちょっと、のっぴきならねぇ事情ができてね・・・」
史進「・・・・・・」
陳達さんの言葉に、史進さんがふっと黙り込んだ。
陳達「それにしても、頭が助けた女ねえ・・・ふぅん・・・」
郁里「な、なにか?」
史進「あまり不躾に見るな、陳達」
陳達「へーい」
史進「・・・先ほどの少華山の話だが」
話を変えるかのように、史進さんが私を見て口を開いた。
史進「俺はしばらくしたら、少華山に帰らなければならない」
郁里「あ・・・」
史進「原を少華山まで連れて行けるとは思えない。だから、そのあとを託す人間を見つけておかなければならないのだ」
(ひょっとして、それで私の面倒を見きれない、って言ったの・・・?)
史進「先ほどの三人は、口ではああ言っているが、そこまで悪い男たちでは・・・」
史進さんの話の途中なのに、思わずホッと息を吐き出した。
史進「・・・・・どうした」
郁里「安心しました」
史進「?何がだ?」
郁里「私の面倒を見るのが嫌だと思われているのかと思って・・・」
史進「・・・・・は?」
郁里「あ、そりゃあ面倒なことを押し付けられるんですから、嫌に決まっているとは思いますけど!でも、もしかしたら、助けたのはいいものの、私と一緒にいるのはもうごめんだ、って思われていたら寂しいな、と思って・・・」
史進「・・・そんなことは、一度も言っていないはずだが」
郁里「・・・・・あ」
陳達「頭、照れてんのか?」
史進「・・・うるさい」
からかうように言う陳達さんの頭を、ゴツンと史進さんが小突いた。
手が出るって、あんまり史進のイメージじゃないんだけどwww
仲良さげな二人の様子を、私はほのぼのとした気持ちで見守る。
(でも・・・そっか。いつか、その少華山に戻っちゃうんだ、史進さん・・・)
ふっと寂しい気持ちが湧き上がり、下を向いてしまう。
(史進さんが先に帰ってしまったら・・・私、やっていけるのかな・・・)
史進「・・・・・原」
郁里「は、はい」
視線を上げると、真剣な史進さんの瞳と目が合った。
史進さんが、じっと私を見つめる。
史進「困っているなら、助けてやる」
見つめる私に応えるかのように、史進さんは言葉を続ける。
史進「しかし、俺は少華山の人間だ。どうせ別の人間が面倒を見るのだ。できるだけ早くその人間を決めた方が・・・」
郁里「史進さん」
私は、史進さんの言葉を遮った。
郁里「私は、別にここにいなければならない理由はありません」
史進「・・・何が言いたい」
郁里「史進さんが少華山に戻るというのなら、私も一緒に行きます」
史進「原・・・」
郁里「ついて行っては、いけませんか?」
私の言葉に、史進さんはわずかに顔を赤くしたが・・・すぐに真顔に戻った。
史進「それは・・・ダメだ。うちの山は厳しい。梁山泊の方が安全だ」
陳達「どういう事情かは知らねえが、こればかりは頭の言うとおりだ。少華山はやめときな、お嬢さん」
郁里「どうしてですか?」
納得ができない私は、思わず食い下がってしまう。
陳達「厳しいんだ・・・生き残ることが」
郁里「生き残ることが・・・?」
思いがけない言葉に、私は息を飲む。
陳達「梁山泊は、戦をしているんだ。この『国』を相手にな」
陳達さんが言った言葉に、私は思わず目をぱちくりとさせてしまう。
陳達「まあ、オレなんかは、そんな高い志を持って戦ってるわけじゃねえけど。生きづらいこの国がもうちょっとよくなればいい、くらいは思ってる」
史進「梁山泊の力は、この国全体からみれば小さなものだ。しかし、その小さな力は、日に日に大きくなっている。当然、国も放置できなくなりつつある。できることなら、潰したい・・・と考えているだろう」
陳達「国が軍を梁山泊に出すってなったとき・・・その急先鋒になるのが、少華山ってわけさ」
(つまり・・・国に対して叛乱、クーデターを起こしてるのが梁山泊で・・・その一番危険な役を担っているのが・・・史進さんたちの少華山・・・)
よくできました(・∀・)
陳達「真っ先に戦場を駆け抜けるのが、オレたちってわけ。だからよお、少華山には精鋭中の精鋭がそろっているんだ。李逵さんの部隊と並んで、ここぞというときに強えぇから・・・軍師をはじめ、皆の信頼を得ている」
少華山の話をしているときの陳達さんは、どこか得意げに見えた。
史進「・・・それだけに、気の緩みは許されない」
ふいに、史進さんの表情が険しいものになった。
陳達「お嬢ちゃん、オレたちは普段から厳しい生活をしている。常に、ぎりぎりのところに身をおいているのさ・・・。それが、頭の率いる黒龍騎士団の強さの理由よ」
そう言って、陳達さんは胸をそらした。
陳達「つーわけで、そんな中にお嬢さんを連れて行くのは無茶ってなわけだ。それに・・・」
陳達さんが言葉を続けようとしたときだった。
ドタドタドタ・・・
地面が揺れるようなたくさんの大きな足音が近づいてきた。
(な、なに・・・?)
陳達「ったく、あいつら・・・」
バタバタという大きな足音と共に現れたのは、たくましい男たち。
wwwなにか、においそうwww←失礼
男「いたいた、頭ァ!陳達さん!」
史進「お前たち・・・外で待っていろといったはずだ」
男「いいじゃねえですか、ちょっとくらい」
男「こっちにくることは滅多にないんですから」
(この人たちって・・・みんな、史進さんの部下・・・?顔は怖いし、いかにも山賊、って感じ・・・)
www出た、ヒロインちゃんの毒舌www
(・・・だけど、なんだかカラッとしていて、気持ちのいい笑顔をする人ばかりだな・・・。それにしても・・・)
郁里「・・・怪我・・・」
男「・・・あん?」
郁里「みなさん、どこかしら大きな怪我をされているんですね」
陳達「え?」
郁里「あ、でも、史進さんだけは無傷・・・」
陳達「・・・お嬢さん、あんた・・・よく見てんな」
史進「・・・・・・」
郁里「史進さんが怪我がないのって・・・」
史進「強いからだ」
www自分で言っちゃったよwww
私の言葉に、史進さんはきっぱりと言い切った。
史進「強ければ、怪我をすることもない」
(えっ、そんな言い方をしたら、他のみなさんが・・・)
私がそんな感想を抱いている間に・・・史進さんの顔は少し厳しいものになっていき・・・そのまま背を向け、その場から立ち去ろうとした。
1:追いかける
2:黙って見送る←
3:陳達に話しかける
(なんだか、声をかけてはいけないような雰囲気・・・)
呼び止めたかったけれど、私は何も出来ずにその背中を見送る。
史進「・・・・・・」
(史進さん、なんだか少し、悲しそうだった・・・?史進さん・・・優しい人なのに、どうして部下の人たちには厳しい態度ばかりとるんだろう)
私は、史進さんの背中を追って走り出した。
陳達「おい!?お嬢さん・・・!」
引き止める陳達さんの声も無視して、史進さんを追いかけた。
(史進さん・・・どこ行っちゃったんだろう・・・見失っちゃった)
史進さんの姿を求めて、辺りを見回していたときだった。
郁里「!?!?」
私は突然、後ろから誰かに抱きつかれ・・・口を押さえられた・・・。
耳元でかすかに笑う声が聞こえる・・・。
私は、完全に身の自由を奪われてしまった・・・。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
はい、第二章でした~
陳達って、最初こんなだったんだwww
今じゃすっかり、問題児をまとめる真面目なお兄さんみたいな感じなんだけど(笑)←あくまで私の主観
てことで、本日の私的名ゼリフ~
「李俊は少しブレてもいい気がするがな」 by 呉用さん
全く、同感ですwww
以上!!