【幕末志士の恋愛事情】桂小五郎 第拾五話【GREE版】 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

こんにちは!



本棚の整理をしていたら、収拾がつかなくなったまなみんです!!



ついつい昔の本とか読んじゃって、遅々として進まないとかwww




さて、桂さんレポも残すところ2話・・・。


相変わらずの糖分控えめです(笑)




完レポではありませんが、ネタバレはしまくってます~




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




長かった一日が終わって、朝がこようとしていた。

私たちは今、薩摩藩邸に匿われている。

以蔵と武市さんが無事だという知らせは、まだ入っていない。

私達が川を下っている最中に、半鐘が鳴り出し、寺田屋のある方の空が赤く染まっていて・・・。

入ってきたのは、寺田屋が火事になったという知らせだけだった・・・。



綾「寺田屋、燃えちゃったんですかね・・・」

龍馬「ひょっとしたら、以蔵か武市が火をつけたのかもしれんの・・・」

慎太郎「そうか!新撰組を混乱させるために、あえて火を・・・」

龍馬「うむ」

慎太郎「だったら、きっと武市さんだ!武市さんは、以蔵くんを助けに戻ったんっすよ!」



そう。

薩摩に龍馬さんたちの危機を知らせに来たのは、結局長州の人だけだったらしい。



慎太郎「だとしたら、安心っす。以蔵くんが、武市さんを危ない目に合わせるわけない」

龍馬「そして、武市も以蔵を二度と危ない目に合わすようなことは・・・」

桂「そうだね。どちらにせよ、彼らほどの腕前があれば・・・」



以蔵や武市さんが心配で、私達は自分達の無事を素直に喜ぶことができなかった・・・。

すると、その空気を変えるように慎ちゃんが大きな声を出した。



慎太郎「いや、でも桂さんの腕前には驚いたっす。龍馬さんから、すごいとは聞いていたけど・・・」

桂「すまなかったね、中岡君・・・。結局私は君の思いを無視してしまった・・・」

慎太郎「何言ってるんっすか。桂さんのおかげで、俺たちはここでこうして話せてるんっすよ。だから、謝るなんてとんでもない!でも、普段はどうして、剣を使わずに逃げるんっすか?」

桂「師の教えだよ。刀は所詮人を傷つける道具。だったら、なるべくなら抜かない方がいい・・・。それに、剣では何も解決することはできない。その点は、おそらく坂本君も同じじゃないかな?」

龍馬「まあの・・・。わしは、みんなが笑うちょれるのが、一番じゃと思うちょるきの」

慎太郎「だからって、銃で刀を受けることはないでしょ」



龍馬さんは、自分の手をさすりながらうつむいてしまう。



龍馬「じゃが・・・桂さん。まさか、おんしが来てくれるとはの」

桂「ああ。自分でもなぜあんなことをしたのか不思議だよ・・・」

龍馬「そうかの?理由は綾さんじゃろう・・・」

綾「え!」

桂「はは、まいったな。前から思っていたが、坂本くんは晋作によく似てるよ」

龍馬「やっぱり、綾さんが桂さんとこに行ったがは、運命じゃったようじゃの」

桂「運命?」

龍馬「桂さんは、わしとちごうて頭が良すぎるき、あれやこれやと面倒くさいことをいつも考えすぎる。いうなれば、権謀術数っちゅうやつかの・・・」

桂「それは、ひどい言われ様だが・・・当たらずとも遠からずってとこだね」



そうか。それが、あのニコリ笑顔なんだ・・・。



龍馬「ま、大久保さんといい、政治の世界にはそういうもんが必要なんじゃろう」



たしかに・・・大久保さんの優しさも伝わりにくいもんね・・・かなり。



龍馬「じゃが、案外世の中は単純じゃち、わしは思うちょる」

桂「世の中が単純・・・。君らしいな」

龍馬「裏を読み、先を見通そうとしてもじゃ。結局、裏の裏は表じゃろ」

桂「・・・・・・」

龍馬「どんだけ深く、先を読んだとしても、結局は人のなすこと。どう転ぶかは、わからんき」

桂「・・・そうだね。たまに、何を考えているかわからなくなるよ・・・」



そう言って、小五郎さんは私の方をちらりと見て笑った。



龍馬「じゃったら、己のしたいようにするんが一番じゃないかの?」

桂「それは・・・危険なことだよ」



確かに。

自分勝手に動いて、人を巻き込んでしまうことはとても怖い・・・。


www各ルートで、アナタが散々やってることですなwww



桂「政治はいやでも多くの人の運命を左右してしまう。自分のことしか考えないなんて・・・」

龍馬「ほうかの?わしは、わしのしたいようにすることで、誰かに嫌な思いをさせとうはない。ほいじゃき、みんなが笑うていられるように必死で考える」

桂「みんなが笑える?それは理想だよ・・・」

龍馬「たとえ理想じゃったとしても、わしは理想を簡単に諦めとうはないんじゃ」

桂「!!」

龍馬「要は人は結局、誰かを思いやらずにはおれんのじゃ。桂さんにも、きっとそういう人がおるはずじゃ。少なくとも二人はの・・・」

桂「!!」

龍馬「一人は、つい最近できたようじゃがの・・・」



龍馬さんは、私の方を見てにっこり笑った。



??「なるほどな!しかし、その思いやりとやらで、とばっちりを受けるのは迷惑だな」



突然、障子の外から声がした。

障子を開けて入ってきたのは、大久保さんだった。

なんと、大久保さんもバッサリと髪を切って、洋服を着ていた。



龍馬「おお、大久保さん。こんたびは、えらい迷惑をかけてしもうて、まっことすまんぜよ」


wwwちっともすまなそうじゃないwww


大久保「ふん!相変わらず、君はしぶとい男だ」

慎太郎「それは、大久保さんが、藩邸に医者を用意していてくれたお陰っすよ」



そう。

薩摩藩邸についてすぐ、龍馬さんの治療が行われた。

その時、お医者様が三人も準備していたお陰で、龍馬さんは今、体を起こして話ができている。



大久保「別に、呼んだわけではない。たまたま暇な医者が藩邸にいただけだ」

綾「夜遅くなのにですか?」


wwwwww


大久保「夜だから暇だったんだ。小娘の分際で、余計な口をはさむな」

綾「えぇ、だって・・・」

大久保「無駄口をはさむ暇があるなら茶でも入れてこい!」

綾「はーい。わかりました!」



私が腰を上げて部屋を出ようとすると・・・。



大久保「おい!小娘!」



大久保さんに呼び止められた。



綾「はいはい、わかってます。激渋のお茶ですよね」

大久保「まあまあだ・・・」

綾「え?」

大久保「坂本の傷の処置を医者が褒めていた。小娘にしては、まあまあというところだ」


大久保さんの笑顔、めっちゃ好きだー(///∇///)


綾「あ、ありがとうございます!」

大久保「ふん!さっさと茶を持ってこい!」


www豹変www



私はお茶を入れるために部屋を出た。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




【長州藩・桂小五郎】




龍馬「二人の知らせは何か入ったかのう?」

大久保「いや・・・」



そう言って、大久保さんは首を振った。



慎太郎「・・・・・」

龍馬「そうか・・・。なら良かった。便りがないのは無事な証拠じゃ。わしは、てっきり大久保さんが気を使っちょるんじゃと思うたぜよ」

大久保「・・・・・」

慎太郎「気を使う?」

桂「二人の訃報を綾に聞かせないためだよ・・・」

慎太郎「え?じゃあ、さっき姉さんにお茶を頼んだのは・・・」

龍馬「ああ。この場から綾さんを外させるためじゃろう。の?大久保さん」

大久保「ふん!まあ、いても良かったのかもしれんがな。まさか、もう名前を呼ぶような仲になっていたとはな・・・」

桂「!!」



ま、まさか、大久保さんはあのことを言っているのか。



龍馬「お、ちゅうことは、桂さんに用事があるようじゃの」

大久保「あの約束はもう、反故と考えていいのかな」



やはり、そうか・・・。



龍馬「約束?」

桂「さて、どうしたものかな・・・」

大久保「こんな、どうということはないことを、いつまでも私一人に握られていても仕方がないだろう」



確かに、本人の前で言われるよりはましかな。

どうせ坂本くんは、ある程度察しているだろう。



大久保「こんなものを、わざわざ君への貸しにしたくもないしな」

慎太郎「どういうことっすか?」

桂「そうですね。かまいませんよ」

大久保「桂くんは、小娘のことを私に頼みに来たんだ。同盟以前にな」

龍馬「・・・なるほど、そういうことじゃったか」

慎太郎「え?姉さんのことを頼むってどういうことっすか?」

龍馬「中岡。同盟のときに桂さんはなんて言ったか覚えちょるか?」

慎太郎「ええ。同盟がならなくとも、薩摩に倒幕を果たしてほしいと・・・。あれには感動したっす」

桂「・・・・・」

龍馬「桂さんは、それを本気で言うちょったちゅうことじゃ。もし、同盟がならんかったら、長州はどうなっちょった?」

慎太郎「あまり想像したくないっすけど、幕府に潰されてたかも・・・」

龍馬「そん時に長州に身を寄せちょる綾さんはどうなる?」



そう。

私はそれが心配だった。

つまらない疑念で、長州藩邸に残るように仕向けたのは私だ・・・。

私や晋作は、志のため道半ばに倒れようと、誰かがその意志を継いでくれれば本望だった。

しかし、そうなったとき残された綾はどうなる?

綾は、最悪、手がかりを調べることもできずに、長州に行くことになる。

だから、私の選択は・・・。



大久保「まさか、同盟を控えたあの時期に私のところに来るとはな・・・たかが、小娘ひとりのために。まあ、あれで桂くん・・・いや長州の不退転の意志は伝わったがな」

龍馬「やはり、桂くんは変わったの。大事な交渉時に、相手に大きな借りを作るようなことをするとは・・・」

桂「まあ、そういわれることも、今となっては素直に受け止めることができるよ・・・」

大久保「この先、手強くなりそうだな。・・・いや、新しいこの国のためには、むしろ頼もしいのか?」

桂「どうでしょうね?私は弱くなったのかもしれない・・・」

龍馬「それは違うぜよ。桂さんは自分の心の声に気付けたがじゃ」

桂「そうなのかな?私にはわかりかねるが、ただね・・・一度だけ、彼女の涙を見たとき、なんて純粋な涙なのだろうと思った。だから私は、あの涙が悲しみで曇るところを見たくないんだ。そのためなら、何だってしてみせる」

龍馬「何でもか・・・。なるほど、吹っ切れた人間の強さじゃの・・・」

大久保「ま、昔の理詰めの頃の君より、次の一手が読みづらくなったのは確かだな・・・」

桂「ありがとう。確かに、誰かを守りたいという気持ちは、私に力を与えてくれるよ・・・」

慎太郎「はぁ~、さすが桂さん。随分理屈っぽいのろけっすね」

桂「は?」



中岡くんの一言は、全く予想外の角度から飛び出した。



龍馬「確かにの。今のはのろけじゃった・・・」

大久保「はははっ!理屈っぽいのろけか!」

桂「ふ、好きなだけ笑ってくれ」



不思議だった。

これまで、晋作以外に心を許すことはなかった。

自分の感情や思考を人に悟らせてはいけないと思い続けていた。

だが、こうして私の目の前で、私のことを笑われているのに、不思議と嫌な感じはしない。



(そうか・・・私は変わったんだな・・・)


大久保「お、そうだ。桂くん、すまんが小娘にこれを渡してくれ」



そう言って、大久保さんは私に丸い筒を差し出した。



大久保「茶をいれてこいと言ったはいいが、茶葉は私が持っていたのを失念していた」

龍馬「・・・なるほど、大久保さんらしいの」


わかりづらい優しさ~(〃∇〃)ステキー


大久保「さて、何のことやら」



私は大久保さんから茶筒を受け取り、部屋を出た・・・。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




【主劇・綾】




大久保「お、そうだ。桂くん、すまんが小娘にこれを渡してくれ」



私は、大久保さんのその言葉を聞いてあわててしまう。



綾「大変だ・・・小五郎さんが出てきちゃう・・・」



そう。

私はみんなにお茶をいれようとしに行く途中で、薩摩藩の人に声をかけられた。

大久保さんが、私が来たら、一度部屋に戻るように伝えてほしいと言っていたと言う事だった。

私は、すぐ部屋へ引き返した。

そして、知ってしまった・・・。



綾「小五郎さん・・・」



やっぱり、私はずっと守られていたんだ・・・。

あの時、ちょっと薩摩藩に用があると言っていた小五郎さん。

まさか、私のことを心配してくれていたなんて・・・。



(小五郎さん・・・)



私は、部屋に飛び込んで小五郎さんに駆け寄りたい気持ちを懸命に抑えた・・・。

急いで立ち去ろうとしたとき、後ろから声をかけられた。



桂「綾かい?」



私は振り返る。



桂「ひょっとして、今の話を聞いていたのかな?」



・いやだな。聞いてません

・何のことですか?

・ありがとうございます!←



綾「ありがとうございます・・・」

桂「それは、聞いていたってことかな?」

綾「ごめんなさい。藩士の人に、すぐに部屋に戻るようにって言われて・・・」

桂「謝ることはないよ。どうやら、不遜なお節介焼きの仕業みたいだ・・・。少し癪だけど、彼のお節介に乗ってみようかな・・・」

綾「え?それってどういう・・・」



言いながら、私は涙で目の前がにじんできていることに気がついた。



綾「あ、ごめんなさい。なんで涙が出てきちゃったんだろう・・・」

桂「そんなこと、全然気にする必要はないんだけど、参ったな・・・。そんなところから話を聞かれていたなんて・・・」

綾「そ、それは、えっと・・・」

桂「いや、いいんだ。別に綾を責めてるわけじゃない。私は、ただお礼が言いたかっただけなんだ」

綾「お礼?」

桂「ああ。君のおかげで、どうやら自分の心をつかめたみたいだ・・・ありがとう」



それを聞いた瞬間、こらえていた涙が頬を伝う。



綾「あ・・・」

桂「前にも言ったけど、泣きたいときは泣いていいんだよ、綾」

綾「でも・・・」

桂「泣き顔は、見られたくない?」

綾「・・・・・はい」

桂「そうか・・・。実は、その涙を上手に隠す方法があるんだけど・・・知ってるかい?」

綾「・・・どういう方法ですか?」

桂「私の胸に顔をうずめるんだ。・・・こちらにおいで」


(///∇///)ぎゃお!



そう言うと、小五郎さんはニコリと笑って両手を広げた。



綾「もう、意地悪!」


なんで!?Σ(・ω・ノ)ノ!


(でも、大好き・・・)



私が小五郎さんに向かって一歩足を踏み出したとき。

一人の藩士が、廊下を走ってきた。



藩士「只今、長州藩邸より早馬が参りました!桂さんに火急の用とのことです」

綾「!!」

桂「!!」



私も小五郎さんも、その火急の用の内容がすぐ想像できた。

でも、その想像が外れていることを、私達は心の底から願った。




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さて、次はいよいよ最終話です!



いつもどおりの完レポ・アメ限・ツッコミなしでっす!



終わったら・・・何かレポはしますが、それが何かは未だに未定です~



ってことで本日の私的名ゼリフ~




「夜遅くなのにですか?」 by小娘ちゃん




あのやりとり、めっちゃ好きwww


何度も言うように、ヒロインちゃんのツッコミがするどいとニヤニヤしてしまいます( ´艸`)




以上!!