【一〇八恋星☆水滸伝】智多星・呉用ルート 第十章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!


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※ネタバレしてます!!

※選択肢はすべて5UPのものです!!

※簡易レポですので、選択肢は省く場合もあります!!



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郁里「私は、元の世界に戻りたくなんかないんです・・・っ」

呉用「郁里・・・それは・・・」

郁里「だって・・・梁山泊のみんなのことも、呉用さんのことも、覚えてないんですよ!?」

呉用「なに・・・?」



それは、郁里がもとの世界に戻ったとき、一番ショックで、悲しかったことだった。



郁里「こんなに呉用さんのことが好きなのに・・・そのことさえも、覚えていなかったんです!」



呉用の表情に戸惑いの色が現れる。



郁里「私は呉用さんのことを忘れたくない!この気持ちをなくしたくないんです・・・」



泣きながら訴える郁里の身体を、呉用がそっと抱きしめた。



呉用「郁里・・・」

郁里「それに・・・っ。勝利も私も、両方手に入れる方法を、考えるんじゃなかったんですか・・・。天才なんでしょ・・・!梁山泊の頭脳なんでしょ・・・!それくらい・・・朝飯前なんでしょ・・・っ!」

呉用「所詮私は、自分の身をおとりにすることぐらいしか思いつかない。戦いに敗れ、そばにいられなくなってしまうなら・・・私が次に考えるのは、君の幸せだ」

郁里「嫌!そんなの嫌・・・!」

呉用「郁里、私が死んだそのときは、元の世界に帰るんだ。そして私のことなど忘れて、幸せな人生を歩め」



壊れてしまいそうなくらい、呉用は郁里を強く抱きしめた。



呉用「できることなら、私がこの手で幸せにしてやりたい・・・」



呉用の腕の中で、郁里はただ涙を流すことしかできなかった。




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翌日、二人は戦場へと出た。



呂方「本当に、史文恭は出てくるんでしょうか・・・」

呉用「ああ、おそらく」



死ぬ覚悟をしている呉用は、呂方を郁里の護衛につけ、万が一郁里が力を使わなかった場合、郁里を連れて戦線を離脱するように呂方に言いつけていた。



呉用「史文恭は執念深い男だ。二度裏切られたことを根に持っているだろうし、何より郁里に執着しているようだった」

呂方「姉御に?」

呉用「私に尋問しているときも、郁里のことばかり聞いてきた。正直に話せば、郁里は自分の女にして、いい生活をさせてやると」

呂方「とんでもねえ野郎だな・・・。で、姉御の守り方は・・・?」

呉用「史文恭が現れたら、何よりもまず先に郁里の安全を考えてくれ。郁里は、林冲、史進、戴宗に連絡を」

郁里「はい」

呂方「呉用先生は・・・」

呉用「私のことは捨て置け。郁里を守り抜くことが、お前の最大の使命だ、呂方」

呂方「・・・承知」

呉用「・・・行くぞ」



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戦闘が開始され、呉用があちこちに指示を飛ばす。

そしてしばらく経ったころ・・・。



呂方「先生、あれ・・・・・!」



呂方の指差した先に、史文恭がいた。

まだこちらには気付いていないようだ。

郁里が林冲たちに、史文恭がいたことを伝える。



郁里「・・・・・・つ!」



ふいに、めまいが襲う。



呂方「姉御!大丈夫か!?」

郁里「・・・う、うん」



すると、史文恭の部隊が郁里たちに気付いたようだった。

まっすぐに向かってくる。



呂方「呉用先生、ここはいったん引いて、林冲どのたちが到着するのを待ったほうが・・・!」

呉用「いいや、ここで引きつける」

呂方「そんな!無茶です!」

呉用「呂方は郁里を連れて早く逃げろ!」

呂方「しかし・・・!」



そうしているうちに、史文恭の部隊が接近してきていた。

先行してきた兵士たちが、呉用に斬りかかる。



呉用「早く・・・!逃げるんだ、郁里!」



かろうじて斬撃をかわした呉用が叫ぶ。



郁里「やっぱり、嫌です!」

呂方「駄目だ、姉御!引くよ!」



1:でも、呉用さんが

2:呉用さんも助けて←5UPアップ

3:呉用さんも一緒に



郁里「呉用さんも助けて、呂方くん!」

呂方「ムチャ振りってやつだよ、そりゃあ・・・」

呉用「郁里、私にかまうな!」

呂方「ちっ、なんとか方法は無いかな・・・」



そのとき、呉用に背後から斬りかかろうとした兵士が、いきなり矢に射られて倒れた。



李俊「お前らザコは、俺が相手だよ!」

郁里「李俊さん!どうして・・・!」



そこにいたのは、兵を引き連れた李俊だった。



李俊「お嬢ちゃんの伝えてくる声が耳に煩くてさ~。心安らかに戦ってらんないワケ。そのカワイイ顔に傷がついたらと思うと・・・」

郁里「あ、あの!お褒めの言葉は後ほどゆっくり聞きますので・・・」

李俊「・・・約束だぜ?さぁて!いっちょ暴れとくか!」



李俊の登場で、形勢は一気に逆転した。

分が悪いと思ったのか、史文恭はあっさりと退却していった。



呉用「助かった、李俊」

李俊「どういたしましてー」

呉用「史文恭を仕留められなかったのは口惜しいが・・・」

郁里「でも、どうして李俊さんにも思念が届いてしまったんでしょう?」

李俊「今日は、ほぼ軍師ドノの頭ん中がダダ漏れだぜ」

呉用「えっ」

李俊「作戦が分かるのはいいんだけど、軍師ドノのお嬢ちゃんに対する熱い思いまで届くもんだから、みんな剣を交えながら苦笑してるぜ。こんな戦い、生まれて初めてだよ・・・全く」

呉用「と、とにかく、一度本営に戻って作戦を立て直すぞ」



呉用が少し慌てたように、馬を進めた。



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李俊のおかげでどうにか切り抜けた郁里たちは、本営へと戻った。



林冲「史文恭は逃げたか・・・」

史進「奴は・・・用心深い」

林冲「晁蓋様の件で、自分が恨みを買ってるのはわかってるだろうからねぇ・・・」



その場がシンと静まり返る。



宋江「呉用はよくやってくれた。史文恭が討てなかったのは・・・あやつの運がよかったからとしか言いようが無いだろう」

呉用「・・・はい」



呉用の表情は冴えなかったが、郁里は内心、呉用が無事でホッとしていた。

それぞれが物思いに耽り、場に沈黙が訪れる。

それを破ったのは、林冲だった。



林冲「これからのことだけど・・・やっぱり、郁里ちゃんの力は、最大限に使うべきだと思う」

郁里「え・・・」

林冲「今、呉用さんの考えていることは、郁里ちゃんを通じて逐一伝わってきている。今までは呉用さんの考えが分からなくて、動きづらい部分があったけど、今回は呉用さんの動きにあわせてそれぞれが考えて動けるようになっているんだ」

史進「・・・命令された以上のことが・・・できている」

林冲「郁里ちゃんはまだ、力を制御できないみたいだけど、できるだけ呉用さんのそばにいて、オレたちに作戦を伝えてもらうのが一番いいと思うんだ」

呉用「・・・・・・」



呉用は一瞬沈んだ表情を見せた。



呉用「分かった。郁里はできるだけ私のそばに置き、作戦が伝わるようにしよう」



郁里は思わず呉用を見た。

二人の視線が絡み合う。

郁里の心を、暗い予感がよぎった。



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ひっさびさのレポです!

よりによって、クライマックスで更新が滞るとかwww

誰も読んでないかもしれませんが、とりあえずごめんなさいm(_ _ )m

全ルート共通ですが、この辺になると、誰もヒロインちゃんの言葉を聞きゃしないですね(笑)

お前の考える「幸せ」を押し付けてくんなぁ~!と叫びたいもんです、ハイ(・∀・)