※ネタバレしてます!!
※選択肢は全て5UPのものです!!
※簡易レポですので、選択肢を省略してる場合もあります!!
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呉用「何か困っていることがあるなら言ってほしい。できることがあるなら、力になりたいんだ」
真剣な表情で呉用が言う。
郁里はさっきの宋江との会話を全て話してしまいたかったが、呉用を困らせるだけだと、言葉を飲み込む。
呉用「大丈夫か・・・?」
郁里「だ、大丈夫です、本当に・・・」
呉用「本当に?」
郁里「はい」
呉用はそれ以上追求してこなかった。
呉用「行こうか」
郁里「はい」
呉用が郁里の手を取り、二人は歩き出した。
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翌日、本隊はようやく梁山泊にたどり着いた。
呉用「状況は?」
林冲「梁山泊に入ろうとする軍は蹴散らした。戴宗と扈三娘の擬態も成功中。曾家が梁山泊本隊の到着に気付いた様子はないし、まだ自分たちが有利だと思っているはずだよ」
呉用「そうか。・・・この戦い、必ず・・・勝つ」
林冲「もちろん!」
呉用「このあと、戴宗が反転し、背後の曾家の軍を攻める。そして、後方から、梁山泊本隊で攻め上げる」
林冲「分かりました」
呉用「そして、全隊に伝令を。史文恭を見つけたものは、容赦なく討て」
シン、とその場が静まった。
宋江「今こそ、晁蓋どのの仇を討つときだ」
静かだけど、肌に粟が立つような・・・そんな闘気があたりにみなぎる。
呉用「以上。みなの武運を祈る」
しばらくして・・・
梁山泊から狼煙が上がった。作戦開始の合図だ。
曾家の軍に混乱が走っているのが、遠目からでもよくわかる。
郁里が本営から戦いを見守っていると、後方にいた梁山泊軍本隊も動き出したのがわかった。
郁里「・・・始まりましたね」
呉用「ああ。・・・・・・郁里、この戦いが終わったら、君に話したいことがある」
郁里「・・・分かりました」
緊張した呉用の横顔に、郁里はわずかに胸騒ぎがした。
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郁里が医者の安道全の手伝いをしていると、戴宗がやってきた。
曾家は潰走を始め、勝利は目前だという。
だが、肝心の史文恭が見つからないらしい。
そのため苛立つ呉用を、癒してやってほしいという。
その時ちょうど、呉用がやってきた。
戴宗は早々に退散し、呉用と郁里は二人きりになる。
呉用「君に頼みたいことがある」
郁里「私に頼みたいこと・・・?」
真剣な表情でいう呉用に、郁里の背筋が思わず伸びた。
呉用「明日の戦いは私も戦場に出る」
全体の戦況を見るため、いつも本営にいる呉用が、戦場に出るのは珍しい。
呉用「そこで・・・君に一緒に来て欲しい。君を戦場に連れ出すのは危険なことだと分かっている。しかし、君にそばにいてほしいんだ」
郁里「私・・・呉用さんの力になれるなら、なんだってやります」
呉用「・・・ありがとう」
郁里「それで・・・戦場に出てまで呉用さんがやりたいことってなんですか?」
呉用「・・・史文恭をおびき出す」
郁里「史文恭をおびき出すって・・・」
呉用「我々の目的は、曾家を倒すこと。そして、史文恭を討ち、晁蓋さまの仇をとること・・・。しかし、これから私がしようとしていることは、独断でやること。曾家の軍勢に囲まれてしまえば、手も足も出なくなる」
郁里「・・・はい」
呉用「私が命を落とすこともあるだろう」
郁里「そんなの・・・っ」
呉用「聞くんだ、郁里」
呉用は淡々と言葉を続ける。
呉用「もし、私が命を落としてしまった場合は、君の力を使って、その旨を全軍に伝えてほしい」
郁里「え・・・それって・・・」
呉用「そうだ。みなに伝えたのち、君は元の世界にもどることになる」
郁里「そんな・・・」
呉用「私が死んだ瞬間、君は危険にさらされることになる。しかし、力を使えば、元の世界に引き戻され、安全は確保される」
郁里「でも私は・・・呉用さんを助けるために、自分の力を使いたいです・・・」
呉用「君の気持ちは嬉しい。しかし、私は最悪な状況も考えなければならない。たとえ、最悪な状況になっても、梁山泊が勝てるように・・・」
それが梁山泊の軍師である呉用の望みでも、郁里は従いたくなかった。
郁里「嫌です、呉用さん・・・。呉用さんのためだったら、力を使う覚悟はできています。でも・・・戻りたく・・・ないっ・・・」
声を絞り出すように言った後、郁里はその場に泣き崩れた・・・。
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仕事のシフトが変わってPCに向かう時間がなくなったよ(笑)
今回、すっごい省略しちゃった。
後で読んで、話わかんなかったらどうしようwww