【一〇八恋星☆水滸伝】智多星・呉用ルート 第九章 第十一話~第十五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!


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※ネタバレしてます!!

※選択肢はすべて5UPのものです!!

※簡易レポですので、選択肢を省略してる場合もあります!!



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梁中書に勝利した梁山泊軍は、速やかに撤収作業が行われ、一路、梁山泊を目指すことになる。

戴宗と扈三娘が粘っているとはいえ、一刻も早く戻らなければならない。

しかしその前に、もう一人いるという間者の洗い出しをすると、呉用が言った。

その言葉に、郁里は気になっている人物がいることを思い出した。



郁里「実は梁山泊にいたときに、呉用さんの部屋の近くで、よく同じ人を見かけたんです」

呉用「何・・・?」

郁里「呉用さんが一度、この部屋の辺りには近づかないように、って注意していたにも関わらず、そのあとも・・・」

呉用「ふむ・・・」

郁里「それ以外でも、気付いたらその人が近くにいたって、そういうことが時々あって・・・」

呉用「分かった。もし、今度その人物が近くに現れたら、こっそりと耳打ちしてもらえるか」

郁里「はい。わかりました」



その時だった。



兵士「呉用さま、宋江さまがお呼びですが」



一人の兵が呉用に声をかけた。



呉用「ああ、分かった」



何の気なしに、その兵を見た郁里は、思わず声を上げた。



郁里「あっ!呉用さん、この人です、間者・・・!」



呉用が慌てて郁里の口をふさごうとしたが、もう遅かった。



兵士「ちっ・・・くそっ!死ね、女!」



剣を抜いた間者が、勢いよく郁里に斬りかかった。



呉用「郁里!」



呉用がとっさに前に出て、その剣を受ける。



呉用「ぬんっ!」



呉用は剣を鞘ごと振り上げると、男に振り下ろした。



間者「ぐっ・・・」

呉用「郁里を傷つける奴は許さん!」



そのまま何度も間者を殴りつける呉用を、郁里が慌てて止めに入る。



郁里「呉用さん、やめて!それ以上は駄目です!」

呉用「なぜだ?こいつは君を・・・」

郁里「でも、情報を聞き出さなければならないでしょう?」



ぎを聞きつけた阮小五が駆けつけてきた。



阮小五「郁里さん!先生!?」

呉用「曾家の間者だ。捕らえて、尋問を」

阮小五「分かりました」



男は阮小五に引き立てられていく。



呉用「よく、あの男だとわかったな」

郁里「よく、部屋の近くで見かける、というのもあったんですけど・・・あの人だけ、目つきが違ったんです。なんだか、ひどくよどんでいるというか・・・」

呉用「やはり、君は天女なのかもしれない・・・」

郁里「え?」

呉用「道理を飛び越えて直感で答えを導き出す」



しかし郁里は、天女と言われてもいまいちピンとこなかった。

その時、呂方の声が響いてきた。



呂方「呉用先生!大変です!梁山泊が・・・・・・っ」



焦った呂方が一気にまくし立てる。



呂方「戴宗どのが率いる隊のほかに、曾索の隊が梁山泊を攻めたらしく・・・扈三娘どのが耐え切れずに退却を・・・・・・!」

呉用「なんだと・・・っ」

郁里「扈三娘さんは、無事なんですよね?」

呂方「ああ。隊に怪我人は出たものの、死者は出ていない」

呉用「しかし・・・予定より早いな」



梁山泊本隊が到着するには、もう少し時間がかかる。



呂方「現在は先行していた林冲どのの騎馬隊が、足止めしているようです。なぜかは分かりませんが、今朝、少し先を行くと言って・・・」



思わず、二人が顔を見合わせる。

実は昨日、呉用は林冲を先に向かわせるべきかどうか悩んでいた。

結局結論は出なかったので、命令も下されなかったのだが、郁里を通じて呉用の考えを知った林冲が、自分の判断で先行したのだった。



呉用「もしかしたら我々は、知らないうちに、また君に助けられたのかもしれない」

郁里「そんな・・・きっと偶然です」

呉用「これで・・・どこまで時間稼ぎができるか・・・」

呂方「あ、そうだ。忘れるとこだった。姉御、宋江さまが呼んでたぜ」

郁里「え・・・・・」



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郁里は呂方に言われて、宋江の幕舎に来ていた。



郁里「宋江さん・・・郁里です」

宋江「ああ、来たか。まあ、そこに座って」

郁里「?はい・・・失礼します」



郁里が腰を下ろすと、宋江はにこやかに話し出した。



宋江「たまには、呉用とではなく、私とじっくり話をしてみないかい・・・?」

郁里「お話・・・ですか。一体何の・・・」

宋江「あなたの今後について」



ドクン、と郁里の心臓が大きく揺れた。



宋江「この戦いが終わったら、あなたが元の世界に戻れる方法を探りましょう」

郁里「え・・・」

宋江「今回の戦いであなたがいてくれたことは、我々にとってはとても大きなことだった。あなたがいなければ、多くの同志を失っていただろう。しかし・・・あなたの存在はとても危険だ」



にこやかな笑顔は崩さないままに、宋江は話を続ける。



宋江「三巻の書の話はしたよね?」

郁里「はい・・・呉用さんからも、続きを少し・・・」

宋江「あなたのおかげで得るものは多い。しかし、同時に、世界に与える影響も多大なようだ。そして、何よりあなたの存在は・・・・・呉用を惑わせる」



優しげな表情のままの宋江の言葉は、郁里の心をえぐった。



宋江「呉用はあなたの言動全てに左右されやすい。ときとして、あなたのために感情的になることも・・・。これからの呉用は、梁山泊を導いていかなければならない人間のうちの一人です。女性に惑わされるようなことがあってはならない・・・・・私の言いたいことは分かるね?」



宋江の優しい声色は、郁里の心を真綿で締め付けていく。



宋江「よく、考えてみてください」

郁里「・・・はい・・・・・・」



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宋江の幕舎をあとにすると、呉用がいた。



呉用「郁里!」

郁里「どうしたんですか?呉用さん」

呉用「いや・・・何かあったのか?表情が暗いが・・・」

郁里「大丈夫です。呉用さんこそ、どうしてここに?」

呉用「わ、私も・・・ちょっと宋江様に用が・・・」

郁里「そうだったんですね。ごめんなさい、私が少し長くお話ししてしまっていて」

呉用「い、いや。気にする必要はない」



呉用はそっと郁里の頬を撫でた。



呉用「どうした?やはり、何かあったのでは・・・」

郁里「・・・・・」

呉用「私の力になれることがあったら・・・なんでも話してほしい」



どこか寂しげに、呉用が言った。



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宋江さんが、ちょっと嫌な人になってる。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

でも好きだけど(笑)