【智多星・呉用】第八章 第十一話~第十五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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※ネタバレしてます!!

※簡易レポです!!



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呉用が優しい表情で郁里を見つめる。



呉用「君を愛せたことで、私の世界は少し変わった。世界は憎しみばかりではない、と思った。君にはずっと笑っていて欲しいのだが・・・私がふがいないせいで、泣かせてばかりだ」



言いながら、呉用はそっと郁里に体を預けた。



★スチル★ 抱き合う呉用さんとヒロインちゃん(〃∇〃)キレイなスチルです!



郁里「そんなこと、ないです」

呉用「郁里・・・?」

郁里「呉用さんと出会えたことで、私も変わりました。ただ、守られているだけじゃなくて・・・私にも、愛している人を助けることができるんだって。それが分かっただけでも、すごく嬉しい」



聞こえるのは、虫の声と、わずかな風の音。

それから互いの鼓動。

呉用が郁里の頬に優しく口づけをする。

それは郁里の心を、温かく、幸せにしてくれるものだった。



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穏やかな夜を過ごした二人は、翌朝、再び曾家を訪れていた。

郁里は正体がバレないよう、男装していた。

それは、史文恭に迫られないようにするためでもあった。



曾索「ふん、よくもおめおめと戻ってきたな」

呉用「命を賭けた作戦に出たにも関わらず、報われぬことこの上なく。できれば曾家にて我が才を活かしたく」

曾索「ふふふ、まあいいだろう。曾家は懐が深いのでな」

呉用「有りがたき幸せ」

曾索「梁山泊軍は、梁中書との戦いが長引いているとのことだが?」

呉用「はい。阮小五を取り返すために躍起になっているようです。今の梁山泊なら、手薄かと」

曾索「そうか。詳しい話は、明日聞く。今日は休むがよい」



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部屋に通されて、郁里はホッと息を吐いた。



郁里「よかったですね、無事に潜入できて」

呉用「ああ。全面的には信用されていないようだが、それも当然」



部屋の外には、屈強な男が二人控えている。



呉用「これからが、正念場だ」



そう言うと、呉用は郁里の体に寄り添った。



郁里「ご、呉用さん!?」

呉用「少し、疲れた。こうしていると、心が安らぐ」

郁里「でも、曾家の人に見られるかも・・・」

呉用「呉用は連れの男に鼻の下を伸ばして、非常にくつろいでいる・・・そう思ってもらえれば、油断のひとつもしてくれるだろう」


(そ、それって、男色ってことじゃあ・・・・・・)



でもそう言いながらも、呉用の体は緊張感に包まれていた。

郁里は敵中で気を張っている呉用を見て、梁山泊のみんなが知らないままなのがやはり悔しかった。

どうにかして、みんなに伝える方法はないのかと考える。

そして、痣に手を当てて、みんなの顔を思い浮かべながら念じてみた。



(届け・・・)



次第に、郁里は自分の体が熱くなっていくのを感じた。



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郁里「ん・・・・・・」



目が覚めると、とてもいい天気だった。

ベッドから起き上がって、大きく伸びをする。

郁里はなぜか、現世に戻っていた。


(あれ・・・・・・?)



ふと、疑問を感じる。



(私、昨日、いつの間に寝ちゃってたんだろう・・・。家に帰ってきて、それから・・・)



思い出そうとしてみるけれど、霞がかかったようになり、何も思い出せない。

郁里は梁山泊で過ごした日々を、すべて忘れてしまっていた。



呉用「君の事を愛していた。誰よりも」



一瞬だけ、脳裏を横切った呉用の顔。



(今のは・・・誰・・・?)



記憶を探ろうとしたときだった。

郁里の携帯の着信音が鳴った。



郁里「はい!」

上司「なにやってんだ!今日はプレゼンの打ち合わせで9時集合だと言っただろうが!」

郁里「え・・・・・」



時計を見ると、すでに9時を回っていた。



郁里「すみません!今行きます!」



慌てて着替えていたとき、腕に見覚えの無いブレスレットがあるのに気付いた。

いつ買ったのだろうと思い出そうとしていると、また呉用の顔が浮かんだ。



呉用「君に渡そうと取り寄せた。気に入ってくれたか?」



呉用を全く憶えていない郁里は、不思議に思いながらも慌てて家を出た。



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一日の仕事を終えて帰宅した郁里は、帰るなりベッドの上に倒れ込んだ。



(なんなんだろう・・・フラッシュバックのようによぎる映像は・・・)



今日一日、郁里はそのフラッシュバックに悩まされていた。



郁里「疲れてるのかなぁ・・・」



ベッドから起き上がると、その瞬間、古びた本が一冊、視界に飛び込んできた。

あの日、古本屋で買った本だ。

本を手に取る。

途端に・・・郁里の頬を涙が伝った。

悲しくて、胸が痛くて、涙が止まらなくなった。

次第に視界が暗くなっていく。



郁里「なに・・・これ・・・」



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呉用「・・・・・・!郁里!」



焦ったような呉用の声。

揺さぶられる体。

郁里はゆっくりと目を開けた。



郁里「ひゃっ・・・呉用さんっ?」



目の前に呉用のドアップ。



郁里「どうかした・・・ご、呉用さん!?」



力いっぱい抱きしめられて、郁里は思わず驚きの声を上げてしまう。



呉用「急に消えだしたから・・・っ」

郁里「え・・・・・・」

呉用「何の前触れもなく、姿が消え出したから・・・もう会えないのかと・・・」



呉用に抱きしめられて、郁里は体の力が抜けていった。

自分の頬に涙のあとがあるのに気付いて、さっきのは夢じゃないと確信した。



郁里「呉用さん・・・・・・」

呉用「・・・?」

郁里「私・・・ちょっとの間、元の世界に帰っていたみたいです」

呉用「なに・・・・・・?」

郁里「私、どのくらい、いませんでしたか?」

呉用「そう長くはないが・・・」

郁里「戻ったら、私がここに来た日の翌日の朝でした。1日、仕事に行って、家に帰って、それでこっちに戻ってきたみたいなんですけど・・・」

呉用「・・・・・・」



なぜこんなことが起こったのか不思議がる呉用に、郁里は故意に力を使おうとしたことを話した。

大きな力を使おうとすると、元の世界に戻ってしまうのかもしれない。

呉用は、前の世界に戻ってみてどうだったか、帰りたくなったかと郁里に聞いた。



1:少し

2:懐かしい気分になった

3:帰りたくない←5UPアップ



郁里「帰りたくないです。だって、元の世界には呉用さんはいませんから・・・」



呉用が郁里を抱きしめる。



呉用「離したくない・・・・・・っ。だが・・・」

郁里「言わないで・・・。それ以上は、言わないで」

呉用「・・・・・・・・・ああ」



呉用は、そんな大きな力を使って誰に何を伝えようとしたのか聞いた。

しかし郁里は、「秘密です」といって口をつぐんだ。



呉用「君が消えている少しの間に、戴宗が来た」

郁里「えっ・・・・・・」

呉用「梁中書軍と梁山泊軍の様子について、知らせてくれた」

郁里「何か変化が・・・・・・?」

呉用「いや。未だに交戦中らしいが・・・苦戦しているようだ」

郁里「そうですか・・・」

呉用「それにしても・・・よかったのかもしれないな」

郁里「何がですか?」

呉用「君の世界に戻る方法が、分かったということだ。これで、帰ろうと思えば、いつでも帰れる」



郁里は呉用の言葉に不安を覚えた。

二人の視線がぶつかる。



呉用「・・・戻る気はないのか?元の世界へ」

郁里「ご、呉用さんは・・・・・・っ。私が戻ったほうがいいって言うんですか?」

呉用「そんなこと、思うわけないだろう!」

郁里「・・・・・・・・・!」

呉用「ただ・・・君は・・・・・ここに居続けてはいけない人間であることも・・・確かだ」



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一〇八恋星☆水滸伝 呉用ルート 第八章 第十一話~第十五話でしたっ(≧▽≦)


第九章 第一話~第五話へ続きます!


イベント優先ですので、レポ少々遅れるかもです。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



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