【智多星・呉用】第七章 第一話~第五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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※ネタバレしてます!!

※最近ずっと簡易レポでゴメンナサイ!!

※でもツッコミはいつもどおり入れます!!


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郁里は幕舎の出入り口で、呆然と立ち尽くしていた。

呉用と扈三娘はまるで恋人同士のようで、仲睦まじそうに見えた。

しばらくして二人が離れたので、郁里はとっさに物陰に身を隠した。



扈三娘「私が言ったこと・・・忘れないでよ。大切に思っているから言っているのよ」

呉用「・・・分かっている」

扈三娘「女はね、一度の『愛してる』だけじゃ不安になるものなんだから」

呉用「難しいものだな」

扈三娘「あなたでも、そんなふうになるのね」

呉用「・・・・・・」



意味深な会話に、郁里の鼓動が早くなる。



(呉用さん・・・私に好きって言ってくれたんじゃ・・・。え、ひょっとして、ここの世界は一夫多妻制とか!?)


www気持ちは分かるが、落ち着けwww



ますます混乱した郁里は、思わず足音をたててしまう。



呉用「・・・誰だ」



今は顔を合わせたくなかったが、とにかく話をしなければ、と思い、郁里は物陰から姿を現した。

郁里は、言うことを聞かずに無理やりついてきたことを謝る。

呉用は、今からでも遅くないから帰れと言う。



郁里「!帰りません!」


www謝った意味なしwww


呉用「では、せめて邪魔をしないでくれ」

郁里「邪魔・・・」

呉用「考えたいことがあるから、出て行ってくれないか」



呉用の冷たい言葉に、郁里の胸が軋んだ。



郁里「そんな言い方・・・ひどいです」

呉用「今は戦時だ。君に構っている暇はない」

郁里「扈三娘さんとは話すのに、私とは話してくれないんですね」

呉用「なに・・・?」


wwwあーあーあーwww


呉用「扈三娘がどうかしたのか」

郁里「い、いえ。ここに来る途中、扈三娘さんとすれ違ったので、何か話をしていたのかと思って」

呉用「扈三娘は指揮官の一人だからな。作戦について話していただけだ」


(うそ・・・・・・。あの会話、どう考えても戦の話じゃなかった・・・)



呉用の言葉に、郁里の不信感が募っていく。



呉用「何をしている?用が済んだなら、出て行ってくれ」


1:邪魔してごめんなさい

2:力になれることがあったら←5UPアップ

3:梁山泊には帰りませんから


郁里「力になれることがあったら、言ってくださいね」

呉用「できるだけ、君の力は借りたくない」

郁里「そんな・・・」


ウウウ(ノω・、)辛くなってきた・・・



郁里は呉用の幕舎をあとにした。

想いが通じ合ったと思っていたのに、郁里の心は沈んでいくばかりだった。



???「あーあ。素直じゃない上に、鈍いからな、呉用先生は」



その時、誰かの呆れた声が聞こえた。

振り向くとそこには、阮小五と同じくらいの背丈の、見た目はかわいい男の子がいた。



???「ごめんな、見ちまった」

郁里「あなたは・・・?」


(あ、会議のときに、いつも宋江さんのそばにいる人だ)


???「ああ、話すのは初めてだっけ。呂方(りょほう)っていうんだ!よろしくな。宋江さまの身をお守りするのが仕事さ」

郁里「ど、どうも・・・。何か私に御用ですか?」

呂方「ちょっと聞きたいことがあってついてきたんだけど、なんだか声、かけづらくってさ」

郁里「・・・・・・」

呂方「あんたと呉用先生って、恋人同士なんだろう?」


ウン(/ω\)


呂方の言葉に、郁里は固まってしまう。

暗くなった郁里に、呂方は慌ててあまり考えすぎるなと言う。

励まそうとしてくれているのは分かるが、郁里の気持ちは浮上しない。



郁里「あ・・・私に何か聞きたいことがあるんですね?」

呂方「あ、うん、阮小五のことなんだけど・・・。つらいこと思い出させちゃって悪いんだけどさ、阮小五と出かけたときのこと、もう一度おれに教えてくれない?」



郁里はみんなに説明したことをもう一度、呂方に説明した。

郁里の話を聞き終えた呂方は、難しそうな表情を浮かべて唸った。



郁里「何か気になることでも・・・?」

呂方「あのさ・・・どうして阮小五と出かけることになったわけ?」

郁里「ああ、それは・・・人で町に出るのは危ないから、誰かについていってもらうように、って」

呂方「自分で阮小五を選んだんだよね?」

郁里「うん。ここに来てから、一番話しやすい相手だったし」

呂方「ふぅん・・・」

郁里「どうかしました?」

呂方「確信は持てないんだけど・・・もしかしたら、阮小五が捕まったのは、計画されたことだったのかもしれない」

郁里「呂方さん、それって・・・どういうこと?」

呂方「もちろん、なんの証拠もないから。今はおれの考えでしかないんだけど・・・」


そう前置きして、呂方が言う。



呂方「あんたに使いを頼むとしても、一人で行かせるわけにはいかない。そもそも、あのあたりの地理に詳しくない」

郁里「ええ・・・」

呂方「だとしたら、絶対に誰かつけなくちゃいけない。誰をつけるかって考えたとき、阮小五とあんたが仲いいのは、みんななんとなく知っていた。呉用先生は忙しかったし、そうなると、阮小五が一緒に行くのはある意味必然だったんだ。そして、町にはいつもより役人が多かったのも、実は・・・分かっていることだった」

郁里「え・・・・・・っ」

呂方「あの日、梁中書の元に朝廷の使いがくることになっていたんだ。そんな中に、梁山泊の人間が入っていくことは危険に決まってるよな」


(そうか・・・これって・・・呉用さんの、作戦だ・・・)


呂方「普段あんなにあんたのことを大切にしていた呉用先生が、どうしてわざわざ危険にさらす必要があったのか。答えはひとつ」

郁里「梁中書に、阮小五くんを捕らえさせたかったから、ね」

呂方「さっすが姉御!呉用先生が見初めただけはある!」



呂方ははしゃいでいるが、郁里は反応に困って黙り込む。



呂方「阮小五なら、確実に一緒にいた姉御を逃がそうとする。たとえ自分を犠牲にしてでも・・・な」

郁里「で、でも、あのときは都合よく林冲さんが来てくれて・・・・・・あ!」

呂方「きっと、呉用先生から林冲どのに指示が出ていたんだよ。梁中書のところに来ている朝廷の使いの様子を伺いに行くようにって。そして、行った先で梁山泊の人間がいるという騒ぎを聞きつけて、助けに行った・・・というわけだ」



呉用のしたたかな計算が見え隠れする。



呂方「それに、阮小五が捕まれば、あの李俊どのだって他人事じゃなくなってくる。阮小五が捕まることで、梁山泊全体の士気は高まった」

郁里「でも、呉用さんは戦いには反対していたはずじゃ・・・」

呂方「それなんだよね・・・。でも、晁蓋さまの仇を討ちたいという気持ちは、誰よりも強いはずなんだ」



呂方の言葉に、郁里は引っかかりを覚える。



郁里「ねえ、呂方さん・・・晁蓋さんの仇って、一体何があったんですか?」

呂方「・・・呉用先生から聞いてないの?」

郁里「ええ・・・」

呂方「そっか・・・。それはまたいずれ・・・知るときがくるよ」



呂方はそう言うと、口をつぐんでしまった。



(呉用さんと晁蓋さん・・・二人の間に何があったんだろう・・・?)


呂方「それにしても・・・姉御って、呉用先生の言うとおり、本当にかわいい人だな」



呂方がにこやかに言った。


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今日はここまで。


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