※盛大にネタバレしてます!!
※ヒロインの名前は「沢村綾」ちゃんです!!
※萌え、ツッコミあり!!
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ひたすら歩き続ける、みんなについていってる。
みんな歩くのがすごく早い。
綾「油断したら、ほんとにおいて行かれそうだよ」
とにかく、はぐれないようにしなきゃ。
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【新撰組】
土方歳三・沖田総司
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??「おや?」
??「なんだ、総司」
沖田「いや、そこの路地に、何やら珍妙な格好の女子が見えたような・・・」
??「どう珍妙なのかも言いやしねぇ、おまえの会話が、よっぽど珍妙だ」
土方さん(〃∇〃)
沖田「ひどいな、歳三さんってば」
土方「呼び方」
沖田「ご無礼いたしました、副長」
土方「まったくお前は、昔から調子のいいこったな」
沖田「あははっ。副長は昔っから不器用ですよね」
土方「もう、くち閉じてろ」
沖田「承知」
土方「さっさと薬買って、おめぇは布団に苔でも生やしてろってんだ」
沖田「・・・不器用だけど、優しいのも昔っから」
土方「くち」
沖田「閉じます」
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【主劇】
綾
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みんなについて歩いていると、延々と続く白い塀が見えてくる。
なんだかとんでもなく大きなお屋敷?
綾「ねえねえ、慎ちゃん」
慎太郎「なんっスか?」
綾「ここってどこなの?」
慎太郎「ああ、長州藩の藩邸っス。最も安全なとこっスよ」
綾「はんてい?安全っていう設定なの?」
www設定とかwwww
慎太郎「設定?まぁ、そうっスね」
慎ちゃんはそう言うと、門番っぽい人にとこに行って、門を開けてもらってる。
門番の人も、時代劇で見るやつそのまんまだし。
うーん、京都には本格的なところがいっぱい残ってるんだなぁ。
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大久保「よし、ご苦労だったな。お前らはもう帰っていいぞ」
中に入った途端に、見下しながらそんなこと言う?普通。
以蔵「・・・・・やはり斬るか」
いま、ボソッとすごいこと言った!
www以蔵だからwww
綾「ダメダメダメ!以蔵っ!斬っちゃダメ!」
以蔵「なんだ、おまえは入って来るな」
綾「ぜったいダメだってば」
以蔵「・・・・・・・」
綾「・・・・・・・・・」
ものすっごく、不機嫌そうな顔をして以蔵は、どこかへ行ってしまった。
気持ちはすっっっごく分かるけど。
偽物の刀とはいえケンカはだめだよ、やっぱり。
慎太郎「すいません。助かったっス」
綾「以蔵ってケンカっぱやすぎるよ」
慎太郎「・・・・・ですよね」
な、なんかすごい疲れてきた。
武士役だからなのかな?
みんな血の気が多すぎるってゆうか、もっとおだやかに、生活すればいいのに・・・。
大久保「さて、私ももう行こう」
てかこの人も、さっきまでケンカ売られそうだったのに、すっごい普通にしてるし。
神経がずぶといのか、キモがすわってるのか、ニブいのか・・・?
大久保「おい、小娘」
綾「は、はい!」
って、またこむすめって!
www自分も返事したじゃんwww
大久保「しばらく、ここにいるのか?」
え・・・しばらくってどういう意味?
私はつい、慎ちゃんの顔を見る。
慎太郎「?」
うっ
私のSOSをわかってない。
でも、龍馬さんと早く合流して旅館に帰らないといけないんだけど・・・。
綾「・・・え・・・・っと、どうなんでしょう・・・」
大久保「ま、どうでもいい」
wwwいいんかいwwww
と言って、大久保さんはそのまま、廊下の奥へ消えていった。
綾「どうでも・・・って」
一瞬でも悩んだ、私が馬鹿みたいじゃん。
wwwドンマイwww
慎太郎「いやぁ、すごいっすね。あの大久保さんを手玉にとるとは」
とってない、とってない!
むしろ、手玉にとって遊ばれてたのはこっちだよ。
綾「あんなこと言っちゃったし、嫌われてると思うけど」
慎太郎「なに言ってんすか」
綾「え?」
慎太郎「大久保さん、姉さんのこと気になって仕方ないって表現っすよ」
綾「そうなの?」
慎太郎「俺だって、大久保さんにあんなに話しかけてもらった事なんてないっすもん」
綾「そ、そうなんだ・・・」
慎太郎「そうっすよ。・・・と、着いた。じゃ、姉さんはあそこの部屋でちょっと待ってて下さいっす
」
綾「あ、うん」
慎太郎「それじゃ姉さん、また後でっす」
綾「ありがと慎ちゃん」
廊下を戻ってゆく、慎ちゃんの背中を見送ってから。
私は案内された部屋に入った。
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ひっ広すぎるよこの部屋!
ちょっと待つにしては、豪華すぎる・・・。
綾「なんか、居心地わるいなぁ・・・」
そわそわしてしまう・・・。
とりあえず、正座してみたのはいいものの。
真ん中だとやっぱり落ち着かないし・・・。
立ち上がって、うろうろするのもどうなんだろう・・・。
いや、でも、やっぱり落ち着かない・・・。
すみっこなら、少しはちがうかな。
綾「あ、この柱、田舎の家の匂いがする・・・」
隅の柱に寄り添って、ちょっとホッとしてみる。
和室の木で落ち着けるって、つくづく私って日本人だわ。
綾「それにしても太い柱。どれくらい大きいんだろう」
目の前の柱に抱きついて、向こう側で自分の手がさわれるか試してみる。
カラララッ
??「ん?」
キャハー!桂さーん!(〃∇〃)
綾「・・・あ」
??「・・・お?」
綾「・・・・・え?」
やや意味不明の言葉が飛び交いながらしばらく時が止まる。
??「ええっと・・・それは?」
綾「あっ!」
見られた!
ひとの家で柱に抱きついてるとこ見られちゃったっ!
綾「ごっごめんなさい!これは、あのっ」
私は、柱から思いっきりはなれて座りなおす。
??「新手の訓練法だろうか?」
笑顔だぁ~(///∇//)
いや、それはだいぶ違ってると思います・・・。
綾「柱が立派で大きかったんで、つい、その、なんだろう・・・か、感動して、すいません・・・」
??「そうかい。謝ることはないよ。お誉め頂き光栄だ」
綾「はい・・・」
しかも、この家の人だったんだ・・・。
うっ、余計に気まずい・・・。
??「ところで、高杉はどこに行ったんだい?」
綾「・・・タカスギ、さん。ですか?」
??「ええ」
綾「ごめんなさい、分からないです」
??「あれ?部屋を間違えたかな」
自分の家なのに部屋を間違えたの?
やっぱ、お客さんとかなのかな?
綾「?こちらのお家の方じゃないんですか?」
??「ああ、いや藩邸の者ですよ。私は長州藩の、桂小五郎といいます」
あれ、この名前ってどっかで聞いたことある。
龍馬さんと同じで、有名人役とかなのかな。
桂「ところで君は?藩邸の中では見たことのない顔だけど」
綾「えっと、慎ちゃんにここで待つように言われてて・・・」
桂「しんちゃん?」
綾「あ、中岡さんです」
桂「ああ、中岡君ね。なるほど、待たされてるんだ」
綾「はい」
桂「そうか、そうか」
あれ?
とか言いながら、桂さんは部屋から出て行っちゃった。
綾「ま、また取り残された・・・」
しかも、今の会話。
すっごい切れ味悪いところで終わったよね。
・・・・・・・・知らない人の家に一人っきりって。
よく考えたら私、すっごい危ないんじゃない?
つい、流れで付いてきちゃったけど、はやく旅館に行かないと、カナちゃん心配してるよね。
あれから、けっこう時間たってるし。連絡だけでもしておきたいんだけど・・・。
・・・・・連絡・・・・・・。
綾「あ!携帯!!」
wwwようやく気づいたかwww
やだ、私なんで忘れてたんだろ!
カナちゃんに、電話かメールすれば、一発じゃん!
綾「かばんかばん・・・っと、あった携帯!」
って、ちょっとまって・・・まじで・・・?
・・・ここ・・・圏外になってるんだけど・・・
(・∀・)ま、そうだろうねwww
よりにもよって、そんなぁ・・・。
桂「やあ、おまちどうさま」
綾「きゃっ!」
ふりむくと、すぐそこにお盆を持った桂さんが立っていた。
桂「っと・・・驚かせてしまったかい?」
綾「いや、あの」
桂「お客さんに、お茶の一つも出さないで悪かったね」
そう言って、目の前にお茶とお菓子を置いてくれた。
もしかして、さっき会話が変なとこで終わったのって。
これを取りに行ってくれてたのかな?
桂「どこまで話していたんだっけ?」
綾「あ、私が中岡さんに連れられてきて・・・」
桂「ああ、そうそう。中岡君のね。どういう知り合いなの?」
どういう・・・っていうと・・・なんて説明していいんだろう。
拾われた感じ?
いやいや、そんな犬じゃじゃいんだし・・・。
桂「訳ありのようだね」
察してくれたのか、桂さんはにっこりほほ笑む。
綾「なんか、私怪しいですよね」
桂「なぜ?」
綾「だって、みんな当たり前みたいに着物なのに、自分だけこんな格好してるし・・・」
ヘコみ気味の、私の呟きを聞いた桂さんは、急に笑い出す。
桂「君が怪しいか。なるほど、たしかに怪しいところばかりだね」
綾「・・・ですよね」
桂「そんなにたくさん、怪しい要素をぶら下げて、堂々とここまで入ってきた密偵なら、とても私のかなう相手じゃないな」
綾「?」
ミッテイ?って?
桂「すまない。本当はね、君のこと中岡君から少し聞いていたんだ」
綾「・・・え?」
桂「事情はだいぶ大まかだが、聞いているよ。行くあてに困っているんだってね」
綾「はい・・・」
行くあてというか、ただの迷子というか・・・。
桂「私たちで役に立てることがあったら言ってごらんなさい。何なら、逗留してもらっても構わないよ」
綾「トウリョ?」
桂「ふふ。とうりゅうとは、泊っていっては如何かという意味だよ」
綾「いや、あの、泊るとこはあるんで大丈夫です」
桂「それはよかった。他に困ったことがあれば、遠慮なく言ってくれていいからね。なにせ世話になりどおしの、坂本くんが連れてきたお客さんだ。大事にしない訳にはいかないよ」
桂さんはそう言うと、少しだけ真面目な顔をする。
桂「ところで、正直なところを話してほしい」
綾「はい」
桂「君はどこから来たんだい?」
綾「どこ・・・・って」
急に不安に襲われた。
なんでだろう・・・。
・・・正直に言っても、信じてもらえない気がする・・・・・。
携帯が通じなくて、着物の人ばっかりで、町にもビルとか全然ないし。
ってゆうか、全部が時代劇のセットみたいだし・・・。
何かがおかしいって、心のどこかでずっと思ってた。
だって、龍馬さんなんか、東京を知らないって言ってたし・・・。
嘘をついて、私をからかってる感じじゃなかった・・・。
そもそも、まず、台から落ちたら違う場所に居ました!なんて。
・・・信じる人がいるわけないよ・・・。
私は、ついついうつむいてしまう。
綾「・・・・・・・・・・・・・・・」
桂「ああ、ごめん。脅かすつもりはなかったんだ」
綾「あ、いえ。なんと言うか、自分でも何かよく分かってなくて・・・」
桂「なるほど。じゃあ、よく分かっていないことの断片でもいい。話してくれないかい?」
綾「でも・・・」
桂「私はそれを疑うつもりも、問い詰めるつもりもない。ただ聞いておきたいんだ」
やさしそうな笑顔だな・・・。
そうだよね・・・みんなも優しくしてくれてるし、嘘じゃないことだもん。
話しておくべきだよね。
私はゆっくり深呼吸をする。
綾「私、東京から来たんです」
桂「・・・うん」
綾「で、小さいお寺のとこで急に地震がきて、台みたいなとこから落ちちゃって。気が付いたら、知らないとこに居たんです」
桂「・・・そうか」
綾「私、京都くわしくないし困ってたら、龍馬さんたちが助けてくれて。それで、旅館に連れてってくれることになって」
桂「うん」
綾「そして、色々あって、今、ここに・・・」
桂「わかった」
綾「途中、嘘っぽかったですよね・・・?」
桂「ああ、嘘っぽいな」
そういうと、桂さんは困ったように、でも楽しそうに笑った。
私も思わず、つられて笑ってしまう。
綾「桂さんは東京わかりますか?」
桂「残念ながら。不勉強のせいかな」
綾「ここって・・・日本ですよね?」
桂「そうだね」
綾「何で着物を着た人しか、いないんですか?」
桂「君のような格好のものがいないのは何故か?ということかな?」
綾「あ、はい。龍馬さんには、この格好は危ないといわれました」
桂「それは異国の着物だからね。他の攘夷派に見つかったら、穏やかなことにはならないだろうね」
綾「イコク?ってさっきも誰か言ってました。あと、ジョウイハ?ってなんですか?」
桂「ふむ。・・・・・・大体分かった。ちょっとこちらへおいで」
桂さんは、お茶とお菓子のお盆を持つと、立ち上がった。
綾「あの、どこへ・・・」
桂「うちの頭にも相談してみよう」
綾「カシラ?」
桂「ええ、高杉晋作ですよ」
行きましょう、といって部屋を出る桂さんを追いかける。
慎ちゃんにはここで待ってろって言われてたけど。
かってに出歩いて、大丈夫なのかな・・・・・。
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??「おもしろい!!すっげーおもしろい!!」
私の目の前で、仁王立ちで高笑いをあげているこの人。
さっき桂さんの言ってたカシラで、高杉晋作さんっていうらしいけど・・・。
高杉「お前の持ってきたものは、見たことのないカラクリだらけだ!」
綾「は・・・はぁ・・・」
け・・・携帯まで取られた・・・。
すっごい無邪気で、子供みたい。
この人がほんとに、桂さんより偉い人なの?
高杉「おい!もっと面白いものを出せ!」
綾「いや、もう無いです・・・」
高杉「この棒はなんだ!?」
綾「あ!勝手にカバン見ないでくださいっ!」
高杉「どうやって遊ぶものだ!やって見せろ!」
www晋作さん、カワユス(≧▽≦)
綾「って、ただのボールペンじゃないですか・・・。ほら、字もちゃんと書けるし」
カバンの中にあった生徒手帳に、適当にぐちゃぐちゃ書いてみる。
って、わっ!
高杉「おおおお!!!!何だ!!何かが紙に現れたぞ!!!」
ま・・・また奪い取られた・・・。
もうやだ、この人・・・疲れる・・・。
桂「晋作、乱暴をするもんじゃないよ」
高杉「お前!!」
突然、目の前に現れた高杉さんの顔に声も出ない!
高杉「おまえ・・・さては・・・未来から来たなっ!?!」
・・・・・・・・・・は?
何言ってるの、この人・・・。
桂「ずいぶん突飛なことを言ってのけるものだね」
綾「え、ええ」
よかった、常識人がそばに居て。
wwwwwwwwwwwwww
高杉「だったら、お前はどこから来たんだ!言ってみろ!」
綾「だから、東京だって言ってるじゃないですか」
高杉「そんな国は知らん!お前は日本人なんだろう!?なのに、こんな面白いものをたくさん持っている!だったら、未来の日本から来たとしか考えられん!!お前は未来から来たんだ!!そうだろう!?さぁ早く白状しろっ!!」
wwwちょー笑顔wwww
迫り来る高杉さんから顔をそむけると、桂さんが横でくすくすと笑っていた。
綾「か、桂さーん・・・」
桂「いや、すまない。あまりにも晋作が楽しそうだから」
高杉「邪魔したら切腹だぞ、小五郎!」
桂「邪魔はしないさ。ただ、そんなに詰め寄るもんじゃないよ。娘さんが怯えているじゃないか」
高杉「ん?そうか?」
そうそう!!
思いっきり顔を、コクコクとうなずかせる。
高杉「お前が面白すぎるからだ。許せ!」
一応、謝ってるのかな?これ。
wwwいちおう、ねwwww
高杉さんは私から離れると、どかっと座りなおした。
高杉「さぁ、聞かせろ!未来はどんな感じだ?」
綾「どんなって・・・普通ですけど・・・」
高杉「おまえが来ると言う事は、時間移動の手段は、すでに作られていると考えていいのだな」
綾「・・・未来から来たって設定のままなら、そうかも知れませんね・・・」
高杉「時間を移動できるくらいなら、あれはどうだ!月に行くくらいの進歩はしているのだろうな!?」
綾「あ、それはありましたね」
高杉「おまえももちろん、行ったことがあるのだろうな」
綾「いや、まさか私は・・・」
高杉「なんだ、ないのか?」
綾「はい、すいません・・・・・」
なんで私、謝ってるの?
月に行ったことがなくて、謝る女子高生って、私くらいのもんじゃないだろうか・・・。
wwwそうだねwwww
桂「さて、晋作。彼女についてだが・・・」
高杉「おもしろい!おまえ、ずっとここにいろ!」
綾「えっ!」
桂「おい、無茶を言うな。彼女には彼女なりの考えだってあるんだ」
高杉「やだっ!ここにいろ!でなきゃ外国と戦争だ!」
桂「外国って、イギリスとの戦争はあれほど痛い目見たじゃないか」
高杉「じゃあ、俺はもう帰る!長州帰って畑でも耕す!」
桂「参ったな」
綾「あの、少し考えさせてください。私もまだ混乱している状態で・・・」
控えめな感じで言ってみる。
とりあえず、一旦高杉さんから離れて、慎ちゃんたちの迎えを待たなきゃ・・・。
高杉「そうか!混乱しているのか!」
高杉さんはいきなり立ち上がると、なにをどう納得したのか、うんうんとうなずき始める。
高杉「よしっ!こいつに部屋を用意しろ!とびっきりの部屋だ!全員物音をたてるな!こいつが集中できる場をつくるんだ!音を立てた奴は、その場で切腹だ!あっはっはっはっはっ!」
きゃぁぁぁぁ!やめてーっ!
桂「大丈夫、晋作のきつめの冗談だよ。」
綾「うっ・・・本当ですか?」
高杉「冗談の訳ないだろう!やるぞ!徹底的に無音だ!虫一匹なかすな!」
綾「って、言ってますけど」
相変わらず苦笑いで、桂さんは私の耳元でそっと囁く。
桂「心配いらないさ。最初に物音立てるのは、間違いなく晋作だから」
綾「・・・あ、そうかも・・・」
桂さんは笑いながら、優しくうなずいた。
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最初の部屋にまた案内されて、しばらくじっとしていた。
ほんとに静かで、なんだか落ち着かない・・・。
これから私、どうすればいいんだろう。
とにかく龍馬さんたちと、旅館に行くしかないんだけど・・・。
・・・まさか、ね。高杉さんの言ってたこと、信じるわけじゃないけど・・・。
そう考えた方が、納得出来ることばかりなのは確かなんだよね・・・。
高杉「ぎゃああああ!小指ぶつけたっっ!!!」
遠くからの叫び声が、お屋敷中に響き渡る。
綾「・・・ほんとに一番さいしょ・・・」
とたんに、お屋敷中からいろんな生活音が聞こえてきた。
・・・なんだか、ちょっと口元がゆるむ。
綾「憎めない人だな・・・高杉さんって」
慎太郎「やあ、どうっすか?」
ガラッと戸を開けて、慎ちゃんが入ってきた。
慎ちゃんのニコニコ笑顔を見たら、なんだかすっごく安心してきた。
綾「さっきまで高杉さんと、大変だったんだよ!」
慎太郎「桂さんから聞いたっす。だいぶ気に入られたようっすね」
綾「私が持ってきたものが、ね」
慎太郎「あははっ!桂さんの口ぶりだと、そんなことはなさそうっすけど」
綾「すごくよくしてくれようとしてるのはわかるんだけど・・・」
慎太郎「そうっすね。で、そのことで。実は今おれ寺田屋に行ってきたんですが、その・・・今日姉さんが泊る予定は無いそうっす」
綾「え!?」
慎太郎「他にも、ここらの宿は全てあらって来たんっすけど・・・その・・・どこも」
綾「ないんだ」
慎太郎「はい・・・・・」
・・・うん、夢。これは、マンガみたいな夢なんだ。
都合のいいことばっかりじゃないよね。
大丈夫、いつかは目が覚めるって!
・・・・・うん、いつかは・・・・・ちゃんと帰れるはず・・・・・・。
綾「・・・慎ちゃん」
慎太郎「あのっ、おれがまだ探し切れてないのかも」
綾「ううん、ありがとう。今日会ったばっかりなのに、いっぱい探してくれたんだよね。すっごい嬉しいよ」
慎太郎「そんなこと・・・」
綾「私は大丈夫だから。ここにいてもいいって桂さんと高杉さんも言ってくれたし」
慎太郎「あ、龍馬さんも。姉さん行くとこがないだろうから、寺田屋に来たらいいと言ってたっす」
綾「ほんとに?」
慎太郎「はいっす。そうしたら、姉さんの好きなとこを選びましょう」
綾「・・・そっか。じゃあ私は・・・」
<攻略キャラクター選択>
1:坂本龍馬(土佐藩・佐幕開国派)寺田屋
2:岡田以蔵(土佐藩・佐幕開国派)寺田屋
3:武市半平太(土佐藩・佐幕開国派)寺田屋
4:桂小五郎(長州藩・尊王倒幕派)長州藩邸
5:高杉晋作(長州藩・尊王倒幕派)長州藩邸
6:中岡慎太郎(土佐藩・佐幕開国派)寺田屋
7:沖田総司(新撰組・佐幕攘夷派)西本願寺屯所
8:土方歳三(新撰組・佐幕攘夷派)西本願寺屯所
9:大久保利通(薩摩藩・尊王攘夷派)薩摩藩邸
10:藤堂平助(新撰組・攘夷派)西本願寺屯所
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
以上が序幕、いわゆるプロローグです!とにかく、長い!!
そして序幕には平助くんは出ません(笑)
最初から10人全員選択できるわけではありません。
沖田・土方・大久保・藤堂の4人は、メインの6キャラすべて攻略後からプレイ可能です。(エンドの種類は問いません)
別記事でも書きましたが、平助くんはGREEでしかプレイできません。
ちなみにヒロインちゃんが頭悪すぎる件は(坂本龍馬を知らなかったり、大久保利通を知らなかったり、桂小五郎を知らなかったり、高杉晋作を知らなかったりwwww)、大久保ルートでその理由が明かされます!ちょっと強引でいきなりすぎて、取ってつけた感じがするけどね(笑)