※盛大にネタバレしてます!!
※選択肢は全て5UPのものです!!
※萌え、ツッコミあり!!
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林冲「呉用さん、オレも反対だよ。郁里ちゃんにそんなこと・・・」
史進「俺も・・・・・・気が進まない」
次々と反対の声が上がる。
呉用「それに関しては、私がどうにかする」
呉用はみんなの言葉に淡々と答えるだけだった。
郁里「あの・・・どうして私が・・・・」
曾家・・・敵のところに行く危険な任務に、どうして自分が必要になるのか。
郁里にはさっぱり分からなかった。
呉用「今回は、特に慎重に事を運ばなくてはならない。もし、何かあったときに、君に曾家の気を引いてもらう。いわば、おとりだ」
林冲「呉用さん!」
林冲が掴みかからんばかりに、呉用に詰め寄った。
林冲「郁里ちゃんにそんな危険なこと・・・あんた自身心配じゃないのか!?それなら、いっそオレが女装して行く!」
wwwかわいくなるだろうなwww
呉用「有事のときに林冲騎馬隊がいなくてどうする」
林冲「・・・・・・っ」
阮小五「先生・・・・・・僕も反対です。素人の彼女には、あまりにも危険すぎる。潜入には作法があり、男を誘うにも手順があります。郁里さんにできるとは、とうてい思えません」
呉用「これは、彼女のためでもある」
李俊「・・・・・・?どういうことだ?」
呉用「ここで彼女が怪しい行動を起こさなければ、間者でないという証拠になる」
郁里「えっ・・・・・・」
曾家に忍び込むというよりも、呉用のその言葉が、郁里には一番ショックだった。
(私、まだ呉用さんに疑われているんだ・・・・・・信じるって・・・言ってくれたのに・・・)
呉用「とはいえ、断る選択は与えよう。さぁ、どうする」
呉用が問いかける。
郁里「・・・・」
(どうせ、このまま残ったら疑われるんだ・・・それも・・・・頭にくる・・・・・!)
郁里は呉用を睨み返した。
郁里「・・・行きます」
呉用「そうか」
呉用の目に少し動揺が走った。
林冲「本当にいいの?郁里ちゃん・・・」
郁里「はい。疑われたままなのも、気分よくないですし・・・」
林冲「・・・・・そう」
心配そうに林冲がつぶやく。
その時、呉用が郁里の腕をグッと引いた。
呉用「ぐずぐずしている暇はない。すぐに準備を始める」
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
宋江の”では、めいめいよろしく”の言葉で会議は終わった。
郁里と呉用は部屋に戻ってきていた。
郁里「準備ってなんですか」
郁里は再び疑われたことに腹を立てていた。
でも、呉用はどこ吹く風だ。
呉用「今回は旅の踊り子として曾家に入る。・・・となると、そのままではまずい」
そう言うと、呉用は何やら木箱を取り出した。
郁里「なにを・・・」
呉用「化粧をする」
呉用が慣れた手つきで化粧道具らしきものを用意し始める。
www慣れてんだwww
郁里「・・・お化粧まで得意なんですね!頭も良くて、なんでもできて、色気もあって、素晴らしい人ですね!」
(信じるって言ったことは、反故にしたくせに!)
ツンツンとした言い方になってしまう。
呉用「・・・何を怒っている。それに、普段から女装が趣味のように言うな」
郁里「・・・・・・・・」
(気づいてないのかな・・・この人・・・)
呉用「目を閉じよ」
郁里「えっ」
呉用「おしろいが目に入る」
(この人、自分で私に化粧する気!?)
wwwこの人よばわりwwww
郁里「・・・はい、どうぞ・・・」
目を閉じた郁里の顔に、呉用が化粧を施していく。
緊張しながらも、されるがままにじっとしている郁里。
時折、手と顔が近寄るのを感じ、吐息がかかる。
呉用「・・・目を開けて」
呉用は満足そうに頷いた。
呉用「・・・・よし」
(顔が・・・・・近い・・・・。まつ毛、長いな・・・・・。綺麗な肌してるのに、男っぽさもあって・・・・どうして・・・ドキドキしてる・・・・・・)
呉用「・・・・さあ。最後に紅を引く。薄く、口を開いて」
郁里「・・・・・はい」
呉用は指で紅をすくい、郁里の唇に触れた。
(どうしよう、心臓がもたない・・・)
少しずつ、郁里の体が熱くなっていく。
真剣な呉用の瞳に、体がますます火照っていきそうだ。
呉用「・・・・・・よし、完成だ」
ドキドキしっぱなしの郁里の前に、手鏡が差し出された。
郁里「わ・・・・・・っ。これ、本当に私・・・・?」
鏡に映った自分を見て、郁里は感嘆の声を上げる。
郁里「自分で言うのもなんですけど・・・・綺麗、かも・・・」
呉用「かも、ではない。綺麗だ・・・・」
1:そんなこというんだ←5UP
2:本当に・・・・・?
3:意外な特技ですね
郁里「呉用さんも、そんなこと言うんですね」
呉用「ん?」
郁里「女の人を褒めたりするんだなって」
呉用「・・・・・き、君を褒めたわけではない。私自身の腕を褒めたのだ」
呉用がわずかに頬を赤くした。
(照れてる、のかな)
wwwうんwwww
???「呉用センセ、よろしい?」
(あ、扈三娘さん・・・・・・)
呉用「着物か」
扈三娘「そうよ・・・あら、綺麗にしてもらって」
扈三娘さんの立ち絵もあればいいのにー(・∀・)
郁里「あ、ありがとうございます」
(綺麗なこの人に言われると、逆に恐縮する・・・)
wwwわかるわー(^▽^;)www
呉用「では、扈三娘に教わって着替えを済ませてこい。私も支度をする」
郁里「は、はい」
扈三娘と郁里は一緒に部屋を出た。
郁里「あ、あの・・・・」
扈三娘「どうしたの?」
郁里「呉用さんの女装した姿って、どんな感じなんですか?」
郁里の問いかけに、扈三娘は意味ありげにニッと微笑んだ。
扈三娘「・・・見てのお楽しみよ」
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
扈三娘に手伝ってもらいながら着替えを終えて、郁里は再び広間へ向かっていた。
郁里「・・・この格好、変じゃないですか?」
踊り子用のきらびやかな衣装に、郁里は戸惑っていた。
扈三娘「ふふふ、自信が持てないの?あの人の化粧と、私が最高に気に入ってる着物を貸してあげたのに」
(これ、扈三娘さんのなんだ!)
扈三娘「ま、私に聞くより、男どもの反応を確認するほうが早いんじゃない?」
郁里「は、はい・・・・」
おずおずと広間に入る。
戴宗「おっ」
いち早く郁里の姿を認めた戴宗が声をあげる。
李俊「へぇ・・・・これは脱がせがいのある・・・・・」
www着たばっかなのに、脱がせんなwwww
(サラッと怖いこと言わないで!)
林冲「郁里ちゃん!すごくかわいい!」
郁里「あ、ありがとうございます」
史進「・・・・・・・・・」
郁里と目が合った史進がフイッと横を向く。
wwwwウブだねwwwwww
阮小五「あ!史進さん!郁里さんがかわいいからって照れてる!」
史進「そんなんじゃ・・・・・・!」
宋江「いや、でも思わず見とれてしまう美しさだね」
イヤン(*v.v)。
郁里「ありがとうございます・・・・・」
手放しでホメられてしまい、郁里は頬を赤らめる。
でも・・・・
戴宗「しっかし・・・・あのお方には、かなわないなぁ」
郁里「あのお方って、もしかして、呉用さんですか?」
戴宗「妬けるかい?」
郁里「いえ、別に」
www即答wwww
(女として悔しいけど)
wwwやっぱ悔しいんかいwww
李俊「おっ、主役のおでましか」
(え・・・・・うそ・・・・・・・)
その場の全員の視線が部屋の出入り口に集中する。
そこに立っていたのは、見たこともないような美しい女性・・・・
郁里「だ、誰ですか、あれっ!」
李俊「何言ってんの、軍師ドノだよ」
郁里「え・・・・・ええーっ!?」
戴宗「子猫ちゃんが驚くのも無理ない。アイツが出没した地域では、伝説になるほどの美人だからなぁ。この姿に惑わされた男がどれだけいるか・・・・・」
宋江「つくづく、男にしておくのはもったいない」
宋江さんの顔が赤ーーーーーい!Σ(・ω・ノ)ノ!
(そ、宋江さんまで・・・・・。いくら男の人とはいえ・・・宋江さんは信じてたのに・・・・)
wwwwwwww
李俊「いや、俺は男でもいけるぜ」
(・・・・・・・っ!この人は予想の斜め上を・・・・)
www危険人物発見ですなwwww
呉用「下品なことを言うのはやめていただきたい、李俊」
周りの人間にからかわれる呉用。
(なんだか、自信をなくしそう・・・・・・)
(´・ω・`)ドンマイwwww
郁里がほんの少しだけ落ち込んでいると・・・
呉用「何を呆けている。やらねばならぬことが山積しているのだぞ」
郁里「は、はい!」
呉用が郁里のそばまで来て、手を取る。
呉用「君は踊りの経験は?」
郁里「フォークダンスくらいしか・・・」
wwwwwwwwwwwww
呉用「ふぉー・・・・?」
郁里「あ、いえ!ほとんど経験はないです!」
呉用「そうか。せめて三曲は踊れるようになってもらいたい」
郁里「あの、私、あまり得意ではないんですけど・・・・」
呉用「下手でも構わない。見習いとして連れてきていることにして、できるだけ君は踊らなくて済むようにはする。ただ、準備を怠ると、いざというときに馬脚を現してしまう」
郁里「はい、それはなんとなくわかります」
(プレゼン前に、同じこと部長に言われたっけ)
www異世界に飛んでも会社員は会社員かwwww
呉用「手本を一度見せる」
そう言うと、呉用はシャンと背筋を伸ばして立った。
すると突然、周囲の者が酒を酌み交わし始めた。
(ちょっと、何してるのこの人たち!まさか、呉用さんの舞で一杯、とか・・・・・・?し、信じられない・・・)
呉用がひと呼吸おいて、ゆったりと舞い始める。
郁里はその姿に、視線が釘づけになってしまった。
呉用の舞に合わせて、周囲が楽器を弾き始めた。
林冲が二胡を弾き、扈三娘が筝を爪弾く。
いつしか手拍子も始まり、街の美女伝説にはこの舞も一役買っているのだろうと、郁里は感心したのだった。
呉用の舞が終わり、郁里は惜しみない拍手を送った。
郁里「すごいです!呉用さん!」
呉用「感心してる場合か。次は君の番だぞ」
郁里「え?ちょっとハードル高くないですか?」
呉用「はあどるが何かは知らぬが、真似ごとでよいのでやってみろ」
郁里「わ、わかりました・・・」
呉用の真剣な目に押されて、郁里は見よう見まねで舞を始めてみる。
呉用「・・・踊りの素質はないに等しいな」
www容赦なし、バッサリwwwww
それから郁里は、周囲に冷やかされながら、手取り足取り呉用に舞を教えてもらうのだった。
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その日から数日間、呉用からみっちりと舞のトレーニングを受けた郁里は、林冲からお世辞で絶賛されるくらいには踊れるようになった。
そして二人は、曾家荘に向かって出発することになった。
万が一間者がいた場合に備えて、二人はこっそりと抜け出すように梁山泊を後にした。
呉用「最初はどうなることかと思ったが・・・ずいぶんと上達したな」
郁里「・・・時間がかかりましたけど」
郁里がなかなか舞をマスターできなかったため、出発が遅れたのだ。
呉用「努力した分は上達している。自信を持ちなさい」
呉用が少し笑った。
(呉用さんが笑うなんて、珍しい・・・よね。・・・阮小五くんに自慢できるんじゃない・・・?・・・って、何考えてるんだ、私)
郁里はこの前から自分の変化に戸惑っていた。
呉用に微笑まれたり、体に触れられたりすると、胸が熱くなる。
もしかして、呉用さんのこと・・・・・?と思ってみるが、目の前にいるのは『美しい女性』
(・・・・ま、まさか私・・・そっちの方にも・・・・・!?)
思いもよらないことを想像し、郁里は一人であたふたする。
呉用「何をしている」
郁里「・・・・・はぁうっ!い、いえ、踊りの練習を・・・」
呉用「・・・・・そんな怪しげな踊りは教えていない」
wwwwwwwwwwwwwwww
郁里「すみません・・・・」
そんな郁里の落ち込みは無視して、呉用は空を見上げた。
呉用「そろそろ日が暮れてきた。野宿の準備をするぞ」
女の子に野宿なんてっ(。>0<。)
比較的、岩や木が少ない場所を見つけて、二人は野宿の準備を始める。
郁里「ふう・・・」
呉用「疲れたか」
郁里「あ、はい。さすがにちょっと」
呉用「どう見ても山歩きに慣れた風ではないしな。とにかく、体を横にして休め」
そう言うと、呉用はさっさと横になった。
眠くなるかどうか不安だったが、とにかく休むために郁里は呉用と背中合わせに横になった。
(相変わらず呉用さんは、クールというか、そっけないというか)
ツンデレですな!(≧▽≦)
(それにしても、野宿、かぁ・・・)
そう考えて、郁里はハッとした。
(そういえば何も考えてなかったけど、これからしばらくの間、こうして呉用さんと二人っきりで・・・!?彼氏でもない男の人と何度も夜を共にするなんて・・・)
www夜を共にするってwww
(しかも、超絶美人な女装をしている人と・・・・。なんなの、この複雑な環境っ!)
今の今まで気づかなかった事実に、郁里は今更のように緊張しはじめたのだった。
wwwドンマイwww
その時。
ガサッ
(え・・・・・・)
郁里の背中で、呉用が寝返りを打つ音がした。
チラリと背中側に顔を向けると、ハッとするような美人の呉用の顔がそこにあった。
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二章は神目線にしてみたけど、なんかメンドクサイし面白さも伝わりにくいし、何より自分が読み返してモヤモヤするので、三章から元のレポに戻します(爆)