【有馬志信】第12話 やっぱり君が最高のパートナー!(HAPPY END) | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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※盛大にネタバレしてます!


※最終話、HAPPY ENDルートです!






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押し付けられた、一通の封筒。






絢子「契約終了・・・・・・」


有馬「最初からその話だったはずだ」


絢子「そうだけど・・・まだ3ヵ月たってないのに・・・」


有馬「お前のおかげで、少し、短くなったけどな」






志信さんが言っていた3ヵ月にはまだ満たない。


私自身が、この契約の期間を短くしてしまっていたのだ。






有馬「早く、それで借金返して、親父さんたちをラクにしてやれ。次の職を探すまでの生活費もそれで大丈夫だろ。ちょっと豪華な結婚式だってできるぞ」


絢子「結婚式・・・・・・」


有馬「言ってたよな。結婚は好きな男とするもんだ、って」


絢子「それは・・・・・・」


有馬「これで、お前の夢も叶えられる」






確かに、そういった。


でも、今の私が愛している人は・・・・・・


最初は、絶対に好きになることはない、と思っていた。


でも、今の私は、この人のことを愛している。


猛々しい中に、複雑な心を持ち合わせる、この人が・・・・・・


じっと志信さんの顔を見つめる。




有馬「そんな顔をするな」


絢子「だって・・・・・・」


有馬「だってじゃない。そんな顔をされたら・・・・・・」






言葉を紡ぐより先に、志信さんは私の体を抱き寄せた。


優しく口づけされる。


触れるようなキスは、次第に激しさを増していく。


まるで、互いを求め合うかのように。


言葉よりも体は雄弁だった。






絢子「・・・・・・はぁ・・・・・・っ」


有馬「行こう、送っていく」






唇が離れたと同時に背を向け、歩き出した志信さん。


これで終わりだ、というふうに。


借金からも解放される。


普通の生活に戻れる。


なのに、私の気持ちは重く沈みこんだままだった・・・・・・






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絢子に離婚届を渡し・・・・・・


志信にはそれまでの生活が戻ってきていた。


店の経営から退こうとしたが、従業員たちから引き留められ、復讐のことを知らない家の者たちは、リフレッシュでも、と休みを進めてきていた。






有馬「堅気になるっていうのはなかなか面倒なもんだな」






広い自宅でひとり呟く。






白金「・・・・・・何て顔してるんだ?」


佐治「こんな志信さんを見ることになるなんてな」


有馬「総司!十真・・・・・・!お前ら、いつの間に・・・・・・」


白金「坂井が入れてくれた。ぼんやりとした顔して、情けないな」


有馬「ほっとけよ・・・・・・」






本当に情けない。


絢子がいなくなってから、俺の生活は色を失ったようだった。






白金「今日、同じようにシケた顔した子を見てきたよ」


有馬「は?」


佐治「絢子さん」


有馬「絢子に会ったのかっ?」


白金「魂が抜けたようにフラーッとしてたよ。本当にかわいそうに。利用するために結婚して、用済みになったら金を渡して終わり。鬼畜だな、鬼畜」


有馬「・・・・・・あいつのためだ」






俺のそばにいても、幸せにはなれない。


いまだに持て余している、アイツへの想い。






白金「そうか。じゃあ、俺がもらっても問題ないよな?」


佐治「なんだよ、総司さんより、俺のがいいと思うけどな」


白金「どういう意味だ?」


佐治「変な相続問題でもめることない俺のほうが幸せにできるってことですよ」


有馬「何言ってんだ、お前ら・・・」


白金「血は争えないよなぁ。どうやら、同じ女を好きになるなんて、これも業ってやつかもしれないな」


佐治「血はつながってないのに、俺も絢子さんのこと・・・」


有馬「てめぇら・・・」






思わず立ち上がり、総司の胸倉をつかむ。






白金「なんだ、怒るのか?」


有馬「・・・・・・」


白金「カッコつけるだけ無駄じゃないか?絢子さんのため、とか言いつつ・・・結局、彼女を不幸にしているのはお前だ」


坂井「・・・・・・社長。オレからも、お願いします」






不意に姿を現した坂井が言った。






坂井「すみません、立ち聞きしちまって・・・でも、オレらからもお願いしたいんです。絢子さんがいてくれたほうが、やっぱり社長はいいっスよ」


有馬「坂井・・・」


佐治「・・・・・・だってさ。志信さん」






横から十真も加勢する。






佐治「こんなにみんなに求められてんのにさ。何より、志信さんが絢子さんを求めてんのに。意地を張る必要はないんじゃない?」


白金「お前が・・・こんなことするほど、本気なんだろう?俺たちに奪われた後じゃ、遅いんだぞ」






総司の胸倉をつかんでいた手を離す。


今は辛くても、いつか、これでよかったと思うときがくる。


きっと、絢子にもそんな日がやってくる。


だが・・・・・・






有馬「出てくる」


白金「どこに行くんだ?」


有馬「・・・てめぇらがけしかけたんだろ」


白金「親友として、助言をしただけだよ」






不敵な笑みを浮かべる総司がいた。


こいつが誰かに恋焦がれたときは、思う存分、いじめてやろう、と志信は心に誓った。






有馬「行ってくる」


白金「今度、おごれよ。絢子さんと一緒に」


有馬「ああ」






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絢子「はぁ・・・・・・」






就職面接の帰り道。


大きなため息をつく。






絢子「こんなに就活が難しいだなんて・・・・・・」






思ったよりも、志信さんの事件で私の記事を目にしている人が多かった。


今回の面接官はしっかりと記事を見ていたようだった。


親の借金、結婚、会社の退職、おまけに離婚・・・・・・


自分でも、そんな人は雇わないかもしれない。






絢子「まあ、まだ離婚はしてないんだけどね・・・」






自嘲気味に笑みをもらしたときだった。


前方に、見覚えのある姿があった。






絢子「沢渡くん・・・」


沢渡「よう。久しぶり」


絢子「どうしたの!?びっくりしたぁ・・・」


沢渡「お前が会社辞めてから、ときどき来てたんだけど、いつもいなかったみたいだから」


絢子「あ・・・・・・」






志信さんと結婚してから、携帯も変えていたし。


もちろん、家には戻ってきていなかった。






絢子「ごめんね。ちょっといろいろあって・・・・・・」


沢渡「みたいだな。詳しいことはしらないけど」


絢子「まあ、ね・・・・・」






これまでの数ヶ月のことが思い出される。


本当に、いろんなことが起こって、終わっていった。






絢子「で、どうしたの?」


沢渡「いや。実はちょっとデートの誘いに」


絢子「デート?」


沢渡「映画の前売り券買ったから、一緒にどうかな、と思って」






少し、照れながら言う沢渡くんに顔がほころぶ。


優しい、誘いの言葉。


以前なら、喜んでOKしていただろう。


でも、今は・・・・・・






絢子「ごめ・・・・・・」


???「悪いな。遠慮してもらえるか」






後ろから聞き覚えがある声が響いた。


おそるおそる、後ろを振り返る。




絢子「え・・・・・・うそ・・・・・・」






そこにいたのは、志信さん、だった。






有馬「よう」


絢子「志信さん!?」


有馬「シケたツラ、してんな」






志信さんが、グシャグシャと私の頭を撫でまわす。


それだけのことなのに、懐かしくて、懐かしくて、涙が出そうになる。






沢渡「誰だ?あんたは」


有馬「元・旦那だ」


沢渡「えっ?」






それだけ言うと、志信さんは私の手を引いて歩き出した。






沢渡「えっ・・・・・・おい!待てよ?」


有馬「・・・坊ちゃんにこいつは相手にできないぜ。ほか、探してくれ」


沢渡「何を・・・・・・っ」


有馬「もしくは、男らしく、拳で奪い合ってもいいが?」


沢渡「なっ・・・・・・」






志信さんの言葉とわずかににじみ出た殺気に沢渡くんがたじろいだ。


その間に、さっさと歩き出す志信さん。




有馬「何、口説かれてんだ」


絢子「映画に誘われただけで・・・・・・」


有馬「ハッ。いまどき、高校生でももっとマシな誘い方をするぞ」






顔は笑っていたけど、目は怒っている。


そんなふうに感じた。






有馬「悪かったな。せっかくのデートのチャンスを奪って」


絢子「そんなこと・・・・・・」






それよりも、今は志信さんが会いに来てくれたことがうれしかった。






有馬「・・・それにしても、本当にシケた顔、してやがるな」


絢子「それは・・・ちょっと・・・」


有馬「何かあったのか?」


絢子「就職の・・・面接で・・・落とされちゃって・・・」


有馬「不況だからな、仕方ねーだろ」






ごく普通の会話に思わず笑みが漏れた。






有馬「俺が就職先、あっせんしてやろうか?」


絢子「だ、大丈夫です!志信さんにまた、迷惑をかけるわけには・・・」


有馬「最高の就職先を用意してやったんだけど、もういらなかったか?」






ニヤリと笑いながら、本当にいいのかと聞いてくる。


その顔は、以前の志信さんらしい、意地悪な笑顔。






有馬「永久就職先なんだけど」


絢子「え・・・・・・」






目の前にヒラリと出されたのは、見覚えのある用紙だった。






絢子「婚姻届!?」


有馬「俺んとこに来ないか」


絢子「え・・・」


有馬「夜の世界で生きてきた。俺にはやっぱりあの仕事が向いてるんだ。そのことで、お前に迷惑をかけることもあるかもしれない。でも・・・もう、お前がいない世界は考えられない」


絢子「志信さん・・・」






ツ、と涙が頬を伝った。






有馬「・・・返事は?」


絢子「断るわけ、ないです・・・・・・」






バッグから封筒を取り出す。






有馬「これは・・・」


絢子「まだ、離婚してないの、私たち」


有馬「は・・・・・・ははは・・・・・・そうか・・・・・・」






志信さんは私から離婚届を受け取ると、ビリッと二つに裂いた。


それから細かく破き、それを天高く放り出した。


ひらひらと紙片が舞う。






有馬「俺と一緒に帰るぞ」


絢子「・・・・・・はい」


有馬「もう一度、やり直そう。ちゃんと、夫婦として」






強く抱きしめられた。


乱暴に口づけられ、鼓動が跳ね上がる。


私の背中を撫でる大きな手のひらがいとおしかった。






有馬「・・・愛してる」






耳元で初めてささやかれた、愛の言葉。






絢子「私も・・・志信さんが、好き・・・・・・」






ようやく交わせた契約。


永久に切れない、契約を。






~有馬志信 HAPPY ENDクリア~






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やっと終わった~




もー主役の男女が揃って病み気味で、途中よっぽどやめようかと思ったけど、なんとか頑張った(笑)




あと、シナリオ全体を通して日本語おかしいとこ多すぎ!誤字も多すぎ!




とりあえず、有馬ルートをハピエンで終えることができました。完全無課金です。ヤレヤレ。




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