【智多星・呉用】第一章・第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

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※ネタバレしてます!!

※ヒロインの名前は「原郁里」ちゃんです!!

※登場人物の名前の漢字が変換できない場合は、似たような漢字を使いますのでご理解くださいm(_ _)m




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郁里「な、何するのっ!?」




肩からかけていた布をはぎ取られ、胸元を覗きこまれる。



wwwどうしても見たいらしい(*≧m≦*)




(な……なにいったい……!)




体中に恐怖が走る。

私は咄嗟に呉用さんの体を突き放し、胸元を隠した。





郁里「やめて……っ!」




パニックになっている私を呉用さんが真剣な眼差しで見つめている。





呉用「なぜ……君に星がある?」
郁里「ほ、し……?」




パニックになっていた私は、彼の真剣な眼差しに急に我に返った。

そして、自分の胸元に目をやる。

そこにあったのは、大きな丸い形の印。





郁里「これは……!?いつの間に…」




さっき脱いだときは緊張していて、自分の体を見る余裕がなくて気付かなかったけど……

突然、体に現れた大きな印に、ショックで茫然としてしまう。





呉用「連星を持つ女…君は…何者なんだ?」




何度も問いかけられたこと。

しかし、呉用さんの声はひどく戸惑っているように聞こえた。





呉用「君は…」




そう言いながら、呉用さんが一歩、私に近付こうとしたそのときだった。





???「……軍師」



聞き覚えのない声が響いた。

次の瞬間、部屋に一人、男の人が入ってきた。





呉用「戴宗か」


(タイソウ…さん…?)


戴宗「そろそろ、時間だぜ」
呉用「ああ、今行く」




呉用さんが頷くのを見てから、戴宗さんは私に目をやり、ニヤリと笑った。





戴宗「それにしても、軍師に女を強引に押し倒す度胸があったとはねぇ」


呉用「なっ……」
戴宗「あれ、違うのかい?いま、まさにコトに至ろうとしていたんじゃ……」

呉用「そ、そ、そんなことが、あるわけないだろう!私は、気になる報告を受けたから確認しただけだ!」
戴宗「ふうん。迫っているようにしか見えなかったが……」
呉用「…この女に服を与えて、部屋をあてがってくれ!」




顔を真っ赤にした呉用さんは、そう言うと足早に部屋を出ていった。





戴宗「さてと…」




戴宗さんがこちらに視線を向ける。

その目が、いたぶるように私を凝視した……





(……っ!)




自然と少し、警戒してしまう。





戴宗「それでは行こうか、子猫ちゃん








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戴宗さんに案内されたのは、何もない、ガランとした殺風景な部屋。

やっぱりちょっと古めかしくて…時代ものの映画のセットを連想させる。私はそこで、浴衣を分厚くしたような、見たことのないデザインの着物を渡されて着替える。





(今度は、何の部屋だろう……)




一人、不安になっていると、呉用さんが部屋に入ってきた。





郁里「あ……」




先ほどのことが思い出されて、少し体を固くしてしまう。





(あれ……?)




なんとなく、先ほどまでの呉用さんとは、空気が違うような気がして首をかしげる。





(なんだろう……禍々しい空気をまとっているというか……)



郁里「あの…何か御用があったんですか?」




呉用さんの雰囲気が気になって、私は思わず尋ねてしまった。





呉用「っ!!……ああ、先ほどの男を処刑してきた」
郁里「えっ……!」


すーっと血の気が引いていくのがわかった。





郁里「そんな……処刑だなんて、信じられない……」

呉用「不正には死をーー当然のことだ」


(どうして……?そんなに簡単に人を殺すだなんて……っ)




呉用さんがじっと私を見つめる。





(よく分からないけど…私もこの人たちに疑われてるんだよね?ということは……)




恐怖はますます大きく膨れ上がっていき、わずかに体が震えだす。





呉用「……何を怯える」


呉用さんは、私に向かって手を延ばそうとした。





郁里「……っ!」




思わず身を固くすると、





呉用「……っ!」




呉用さんはハッとしたように手を止め……それから、冷静な表情になる。





呉用「今日から、ここが君の部屋だ」
郁里「え…」



(私の部屋…?)



呉用「何者か分からない君を、野放しにしておくわけにはいかない」
郁里「…」

呉用「だからと言って、牢につなぐほど危険とも思えぬ」
郁里「は……あ……」

呉用「隣は私の部屋になる。このあたりには人はあまり来ない」


(えっ……なら……)



呉用「逃げようなどとは思わないほうが身のためだ。君はここでは目立つ存在。逃げたとわかれば、問答無用に斬られる」
郁里「…斬…られ……る」

呉用「梁山泊は、それ自体が自然の要塞となっている。逃げ出そうとしても、道に迷い飢え死にするか、獣に食われる結末。大人しくしていることだ」


(リョウザンパクって聞いたことがあるけど、地名かな…)



呉用「それから、ここでは働かざるもの食うべからず、だ。ここにいる間は私の手伝いをしてもらう」
郁里「手伝い…?」

呉用「もし君が間者だとして…重要な情報が欲しいなら、うってつけの部屋と役目だろう?」
郁里「まだ……男だと?」

呉用「そ……そうではないっ!秘密を盗むものなら、という意味だ」
郁里「…疑われている…んですね」

呉用「むしろ、君には疑うべき要素しかない。しかし、逆に疑いを確信にする要素もない」


(グレーだから、とりあえず様子を見ようっていうこと……?)


呉用「早くここから出たいなら、自分の本当の正体を明らかにすることだな」




そう言って、呉用さんは部屋を出ていく。





(つまり、隣の部屋に置いて監視をするぞってことかな…)




その事実に、心が重く沈みこんでいく。



そのとき……





???「郁里さん、入っていいですか?」







そう言って姿を現した男性。






(誰・・・?一体、何の用だろう・・・?)






私の警戒心が伝わったらしい。


彼はニコリと笑った。






???「阮小五、といいます」


郁里「ゲンショウゴ・・・・・・さん?」


阮小五「はい、よろしくお願いします。おなか空いたでしょう?食事を持ってきましたよ」






阮小五さんが差し出したお盆の上には、お饅頭とお茶が乗っていた。


とてもおいしそうな湯気が立ち上がっていたけれど・・・・・・






(これ・・・食べて大丈夫なのかな?毒が入っていたりとか・・・)




(-""-;)失礼なヤツ・・・






でも、そんな疑いの心とは裏腹に、おなかがグゥ、と鳴った。






郁里「あ・・・・・・」


阮小五「やだなぁ、大丈夫ですよ。毒なんて入っていませんから」


郁里「あ・・・はは・・・・・・」




(私ったら、顔に全部、出ちゃってるのかな・・・・・・)






阮小五さんは、にこやかに私の様子を見ている。






(これは、食べろっていうプレッシャーだよね・・・・・・)






空腹だったこともあり、せっかくなので、お饅頭を一つ手に取り、頬張る。






郁里「ん・・・・・・!」


阮小五「どうですか?」


郁里「おいしい!」


阮小五「それはよかった!」






お饅頭の中には肉の餡がしっかりと入っていた。


皮は少し硬い気がするけれど、それでも思っていたよりずっとおいしかった。






阮小五「・・・しばらく、ここにいることになったんですよね」






私が饅頭を食べたことを嬉しそうに見ながら、阮小五さんが言う。






郁里「・・・ここの部屋を使うようにって。それから、呉用さんの仕事を手伝えって・・・・・・」


阮小五「へぇ!先生の!?」






阮小五くんが驚いたように目を丸くした。






阮小五「珍しいですね。先生が自分の仕事を誰かに手伝わせるなんて」


郁里「そう・・・なんですか?」


阮小五「どんなささいなことでも、ご自身でやられてしまう方ですから」






阮小五さんが少し寂しそうな声を出す。






(先生、って言ってたし、この人は呉用さんのことを慕っているのかな・・・?)






阮小五「それに、先生が女の人とこんなにも長く話しているところを、初めて見ました」


郁里「えっ!でも扈三娘さんは・・・・・・」


阮小五「扈三娘さんには少し慣れた、かな。二言、三言が限度でしょうね。それ以外は、必要以上に近づこうとはされないですし」




(そうだったんだ・・・・・・)




阮小五「もしかしたら・・・・・・先生はあなたを気に入ったのかもしれません


郁里「そんなまさか!とてもじゃないけど、そんな風には思えません」






阮小五さんの言葉に私は首をかしげる。






阮小五「ま、そのうち分かるでしょう」


郁里「・・・・・・はい」






まだ首を傾げている私に、阮小五さんがニコッと笑いかけてくれる。






(呉用さんのことはよく分からないけど、阮小五さんはホッとする感じ・・・・・・)




いい子だよね(≡^∇^≡)阮小五、大好きだ♪






私は初めて少し心が落ち着いていくのを感じた。






*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:






すっかり夜も更け・・・・・・




私は布団の中にいた。


でも、目は冴えてしまっていて、睡魔が訪れる気配はない。






(眠れないなぁ・・・・・・)






そう思いながら、何度目かの寝返りを打ったときだった。






???「・・・・・・女」






どこからか、私を呼ぶ声が響いた。




www「女」だけで自分のことだと思っちゃうんだwww




(誰・・・・・・?)






体を起こし、目を凝らす。






呉用「・・・・・・」






部屋に入ってきたのは、呉用さんだった。




www夜這いでつかヘ(゚∀゚*)ノ






郁里「な・・・何か御用ですか・・・?」


呉用「生きているかどうか確認しただけだ」






そっけない言葉に、思わず私はひるんでしまう。






呉用「生活に不都合はあるか?」




<選択肢>


1:不都合なことだらけ


2:まだわかりません


3:心配してくれてるの?←5UPアップ




郁里「心配してくれてるんですか?」


呉用「・・・そういうわけでは、ない。ここでお前が生活していく上での不便を調査しておきたかっただけだ」


郁里「・・・そうですか」






ふいっと呉用さんが視線を逸らす。


でも、その顔は少し赤い気がした。






(阮小五さんは私が呉用さんに気に入られている、って言ってたけど・・・そっけないし、ちょっと威圧的だし。やっぱりそんなふうには見えない)






一人、首を傾げてしまう。






呉用「今日はせいぜい休んでおくといい。明日からは、それなりの働きを見せてもらう」


郁里「はい・・・・・・」






私が頷くのを確認してから、呉用さんは部屋を出て行こうとする。




そのとき・・・・・・






郁里「呉用さん、腕・・・・・・」






月明かりに照らされた呉用さんの腕に、わずかに傷があるのが見えた。




えっ?腕が見えるって、呉用さんどんなカッコなの!?Σ(・ω・ノ)ノ!






郁里「呉用さん、どこかで怪我を・・・・・・」






どこかで怪我をしたらしい腕を見せてもらおうと、私は彼に近づこうとした。


しかし・・・・・・






呉用「寄るな・・・っ!」






彼は一歩後ずさる。




(TωT)ヒドーイ






(えっ・・・・・・)






本来なら、傷ついてしまう行動だけれど・・・・・・・


見ると、呉用さんの顔はビックリするほど、真っ赤だった。






呉用「・・・・・・・・・」




(な、なんであんなに顔が真っ赤なの・・・・・・?)




wwwwwwwwwwww




郁里「呉用さん、顔が真っ赤ですけど・・・・・・体調でも悪いんですか?」


呉用「・・・・・・なん・・・でもな・・・い」


郁里「でもちょっと、苦しそう。ひょっとしたら熱があるとか・・・」






呉用さんの額に向かって手を伸ばそうとする。


でも、その手も巧みに逃れられてしまう。






郁里「・・・そんなに触られるのが嫌ですか?」




(ここまで避けられると、さすがに少し傷つく・・・)




呉用「そ・・・そういうわけではないっ」






慌てたように否定する呉用さん。






(もしかして・・・阮小五さんが言っていたことって、つまり・・・・・・呉用さん、実は女性が苦手、とか・・・・・・?)






そんなことを考えていると・・・・・・






呉用「・・・・・・った






呉用さんが何か小さく呟いた。






郁里「え?」


呉用「・・・・・・昼はすまなかった」


郁里「えぇっ?」


呉用「それだけだっ!」






逃げるようにして呉用さんが部屋から出ていく。






郁里「えぇぇぇぇぇぇっ!?」




(昼って・・・男と勘違いしたこと・・・・・・?えっ、もしかしてまさか・・・・・・それを言うために、わざわざ・・・?)






真っ赤になっていた呉用さんの顔を思い出す。






(クールな人だと思っていたけど・・・・・・あんな顔もするんだな・・・・・・)






そんなことを考えながら、再び布団の中に潜り込む。






(意外と、話しているうちに仲良くなれるかも・・・・・・?)






自然、頬が緩む。


今度は、どうにか睡魔がやってきそうだった。






*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:






翌朝・・・・・・




私は用意されていた着物に着替えると、隣の呉用さんの部屋を訪れた。






郁里「呉用さん」






外から声をかけるけれど、返答はない。






(どうしたんだろう・・・・・・?)




郁里「失礼します」






そっと部屋の中に入る。


すると、すぐに机の上につっぷしている呉用さんの姿が。






郁里「・・・・・・?」






そっと体を揺り動かす。






郁里「起きてください」






少し大きく揺さぶったときだった。






郁里「きゃっ・・・・・・!」







突然、体を起こした呉用さんが私の体を床に押し倒した。




きゃあ(〃∇〃)






呉用「・・・・・・・・・」


郁里「ご・・・呉用さん!?」






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本日はここまで。




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