【智多星・呉用】第一章第一話~第五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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大好きゲームのプレイ日記です。

モ○ゲーなどのソーシャルや、月額登録アプリなど、節操無しで乙女ゲームを食い散らかしてます。

攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

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※ネタバレしてます!!

※ヒロインの名前は「原郁里」ちゃんです!!

※登場人物の名前の漢字が変換できない場合は、それに近い漢字を使いますのでご理解くださいm(_ _)m


※萌え、ツッコミ入れるかも・・・・・コメディじゃないから難しいかな?








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すぐそばに体温を感じたような気がした。





(な…に…)




何か、柔らかなものに包まれるような感覚。

その感覚は、知っているような、知らないような…

でも、心は温かなもので満たされていく。





(そうだ…この感覚は…)








目を開くと、まず真っ青な空が見えた。








(あれ…私…)




ぼんやりとした頭で考える。








(私、自分の部屋にいたはずじゃ…それから…)





???「おっ。目、覚ましたみたいだぜ」


(えっ男の人の声…!?)








驚いた私はガバッと体を起こす。








郁里「なっ…」






見ると周囲には、変わった格好の見知らぬ男の人たちが、3人で私のことを取り囲んでいた。








郁里「な…何で…」








状況が飲み込めず、言葉をなくし、口をパクパクと動かすだけになってしまう。








???「君は、何者…?」








一人の優しそうな男性が、座っている私の目線まで腰を落とし、穏やかに尋ねてくる。








郁里「何者、って…」



(自己紹介しろ…ってこと?と言うか、この人たちの格好って何なの…まるで時代物のテレビや映画に出てくるような…)








二人は大きな剣を腰に佩いているし…

一人は大きな扇?のようなものを持っている。








郁里「え…」
???「……」




その扇を手にしている人と視線がぶつかった。

不思議なその力に私はビクッと体を震わせた。






???「……っ」








先に男性のほうが視線を逸らした。








(えっなに…なんだったんだろう、今の…ううん、それより…)




???「おい、何者かって聞いてんだけど?」
郁里「え、えっと…」



(こっちの人は、ちょっと怖そう……それにしても……夢でも見てるの…?)






思わず、私はぎゅうっと自分の頬をつねる。








???「…何してんだ、お前…」

郁里「これって、ひょっとして夢?」
???「は?」





男の人たちは顔を見合せて、眉根をよせた。








???「うーん、要領を得ないね。ひとまず、ここはオレの役割かな…とりあえず、話を聞かせてもらおっか」








私のそばにしゃがんでいた男の人が腕を取り、私を立ち上がらせる。








郁里「えっ、話って…」






腕を取られ、こっちに来い、とでも言うように引っ張られ……








郁里「ち、ちょっと……!」
???「待て」




あの男の人が、それを制した。






???「まずは処刑が先だ」


???「でも、呉用さん・・・・・・」




(しょけい・・・・・・?ごようさん・・・・・・?)






私の腕を掴んでいた男の人が口を開く。


それから、私をちらりと見た。






呉用「何か問題でもあるか、林冲」




(この人は、りんちゅうさんか)




林冲「・・・いや」


呉用「この者は、逃げ出さないように監視するように」






林冲と呼ばれた男の人が頷くのを確認してから、呉用と呼ばれた人は、少し離れた場所でひざまづいている別の男性へと視線を移した。


よく見ると、男性の腕は後ろで縛られている様子だ。


呉用さんに睨まれた男性は、怯えたように体を震わせた。






(なに、この状況。誰か、説明してよっ・・・・・・!)






そんな私の思いを無視して、呉用さんは話を始める。






呉用「塩の道が我々にとって、どれだけ重要なものであるかは、分かっているな?」


男「へ、へぇ・・・」


呉用「その塩の道を使い、自らの私腹を肥やすとは、とうてい、許されることではない」


男「申し訳ありません、呉用さま!ちぃっと魔が差しただけなんです!」


呉用「塩の売買は、莫大な金が動く。それを利用して役人どもは私腹を肥やし賄賂に明け暮れた。我々はそういった役人たちを正そうと集まった。にもかかわらず・・・・・・お前は、役人たちと同じことをした」


男「そ、それは・・・」






淡々と、そして理路整然と話す呉用さん。


彼の話に、まったく無関係の私ですら、納得してしまった。


でも・・・・・・






呉用「乱された規律はどのように正されるべきか・・・分かっているはずだ。よって、説明は省く。・・・・・・蔡福」


蔡福「へい」






呉用さんがくいっと首を動かす。


すると、横に控えていた大きな刀を持った人が、男の後ろに立った。


不穏な空気に、肌にぶわっと鳥肌が立つ。






郁里「あ、あの・・・もしかして・・・」






隣にいる林冲さんのほうを向く。






郁里「あの人・・・」


林冲「・・・うん。これから処刑する」


郁里「そんな・・・!」


呉用「・・・」






呉用さんが、私をひと睨みした。


その眼光に私が射すくめられたのを見届けると、彼はひざまづいた男に向き直る。


蔡福と呼ばれた男の人が刀の刃を確かめている。






(嘘・・・冗談とかじゃなくて?本当に”処刑”をするっていうの?これじゃあ、集団リンチじゃない!)






ギラリと怪しい光を放つ刀。


直観でその刀はおもちゃや作り物ではないことがわかる・・・






(ここは、映画やドラマの世界じゃなくて、ましてや私が見ている夢でもなくて・・・現実に起こっていることで・・・)






男が刀をゆっくりと振り上げた。






男「ひいぃっ!」




(えっ、うそっ!!)




呉用「・・・・・・やれ」


郁里「ダメですっ!」






反射的に叫んでいた。


全員が私の顔を見た。


その様子にたじろんだものの、私の口は止まらなかった。






郁里「ダメです、人を殺すなんて・・・!何考えてるんですかっ!縛った人を殺すなんて、残酷すぎます!」


???「へぇ・・・」






頭巾をした大きな男の人が、楽しげに、口笛を吹いた。






呉用「・・・なぜ、かばう?」




<選択肢>


1:当たり前のことだから←5UPアップ


2:殺されるところを見たくない


3:殺すなんてよくないこと




郁里「当たり前のことだからです。人を殺すのはいけないことです」


呉用「殺さねばならないときもある。そしてこの国は人の血の上に成り立っている」




(あれ・・・?)






口ではひどいことを言っている呉用さんだったけど、不意に悲しげな表情を見せた気がした。






(気のせい・・・?)






呉用さんが、一歩、私に近づく。






呉用「・・・この男には不正の疑惑のほかに、間者である疑いもかかっている」


男「ご、呉用さま!オレは決して間者など・・・!」


呉用「女、この男をかばうということは・・・ひょっとして、お前も間者か」


郁里「か・・・かん・・・?」




(かんじゃって、なに・・・!?)




呉用「・・・・・・答えられぬか。これは詳しく話を聞く必要がありそうだな」


林冲「・・・蔡慶に頼めばいいのかな?・・・・・・気が進まないけど」


呉用「いや」






私を連れて歩き出そうとした林冲さんを、呉用さんが再び制する。






呉用「話は私が聞く」


林冲「え?呉用さんが?」






驚いたような表情を浮かべる林冲さん。


見ると、他の人たちもポカンとした表情をしていた。






呉用「私の部屋に通してくれ」






そう言うと呉用さんはフイッと背を向けた。






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私はずいぶんと時代がかった部屋に連れてこられた。


見張りの男性が部屋の外に立つ。


つまり、軟禁された、ということだ。


じたばたしても仕方ないので、ひとまず手近な椅子に腰を下ろした。






(古い中国のお屋敷みたい。でも、ずいぶんと殺風景だな。必要最低限の家具しか置かれてない・・・・・・っていうか、私は今どうしてこんなところに軟禁されているの!?)






ようやく現状を整理しようと頭が働きだしたそのとき。


呉用さんを含めた三人の男の人が部屋に入ってきた。


そして、呉用さんが私の正面に座る。






呉用「・・・名は」






静かな問いかけ。






郁里「原郁里です・・・」






どんなことを聞かれるのだろう、とわずかに警戒してしまう。


そこから始まったのは、めまいがするような質問の数々だった・・・・・・








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呉用さんの質問・・・・・・という名の尋問は、夜にまで及んだ。






呉用「一体・・・・・・どういうことなんだ」






呉用さんが不可解な表情を浮かべた。


他の人たちも、同じような様子だった。






(私は聞かれたことにちゃんと答えているつもりなのに・・・)




呉用「お前が生きている時代は、いつだと言った?」






先ほどされた質問が繰り返される。






郁里「21世紀です」


呉用「そもそも・・・・・・世紀とはなんだ?」


郁里「先ほども言いましたが・・・西暦を100年単位で区切ったものです」


呉用「西暦、とは?」


郁里「・・・確か、ヨーロッパの年号で・・・あれ?違ったっけ・・・」




(;´▽`A``私もあらためて聞かれるとわからんかもwww




李俊「・・・怪しいねぇ、実に怪しい」






李俊さんがニヤニヤと笑いながら言った。






李俊「この怪しさは、ごまかしているのとは違うように思えるね。案外、あんた、仙人か何かか」


郁里「せ、仙人・・・・・・?」




(サングラスのはげたおじいさんしか思い浮かばないっ!)




wwwそれを思い浮かべるのもどうかとwwww




李俊「・・・・・・きちんと答えねえと、この兄さんの尋問は永遠に続くんだぜ・・・・・・人ごとながら、同情するねぇ~」


郁里「・・・」






呉用さんたちから聞かれることは、ごく基本的なことなんだけれど、改めて聞かれると、分からないことが多い。


そのせいで、私の怪しさがますます印象づいていく。






(どうしよう・・・もっとちゃんと勉強しておくんだった)




(・∀・)/お勉強は大切!




李俊「もしや、男の布団に潜り込んで、最中にグサッ・・・・・・なんて種類の間者かい?ま、それならこの兄さんは、死なないだろうけどな。ねぇ、軍師ドノ?」




(はい?・・・・・・どういうこと?)




呉用「・・・・・・李俊」






呉用さんが低い声で話し始める。






呉用「話は私が聞くと言ったはずだ。戯れ言は控えよ」


李俊「こりゃあ、失礼」






李俊さんが肩をすくめる。






呉用「少し、この女と二人で話をさせてくれ」


林冲「二人で・・・?」


呉用「何か問題でもあるか」


林冲「だって・・・女性だよ?」


呉用「態度も発言も奇天烈極まりない。人を煙に巻く話術は私もそこそこ学んだつもりだが、この手合いは性別すら偽っている疑いがある。いや、確実に偽っている」


林冲「・・・そうかなぁ・・・まあ、オレも李俊くんも、もう少し付き合うよ・・・・・・っていうか、いた方がいいと思う」


呉用「好きにするがいい、私の考えに間違いはない」




(???どういうこと?女性だっていうことが何か問題があるのかな・・・?)






林冲さんは呆れた顔で、李俊さんはさらにニヤニヤした顔で私を見ている。






呉用「さて・・・」






呉用さんが、こちらに一歩近づいた。


思わず、ビクリと体を震わせてしまう。






呉用「・・・あれだけ、怪しいことを放言してきたのだ。持ち物も確認したほうがいいな」


郁里「持ち物を確認・・・?」


呉用「その服を脱いでもらおう」


郁里「ふ、服を脱ぐって・・・!」




(き、急にそういう尋問!?どうしよう・・・・・・怖い・・・・・・っ!)






呉用さんの言葉に今まで感じなかった恐怖が、全身の冷や汗とともに襲い掛かってくる。






(この状況・・・どう考えても呉用さんの目の前で脱げってこと・・・・・・だ)




www見たいんだよ、きっとwwww




(いや・・・・・・そんな恥ずかしいこと・・・・・・いやっ!)






思わず立ち上がり、後ずさろうとしたけれど・・・・・・






呉用「動くな」






静かだけど、威圧感のある声。


自然と体が、その”命令”を聞いてしまう。






(どうしよう・・・・・・!)




呉用「ふん、脱げぬか。そうだろうな、偽りであれば当然のことだ」


郁里「えっ・・・えっ・・・・・・?」




(どういう意味ーっ!?)




wwwそういう意味www






呉用さんはそう言うと、ずんずんと近寄ってくる。






(え・・・・・・?え・・・?)






そして、私の服に手をかけ・・・・・・






ぐいっ!!!






(っっっ!!!!)






私のブラウスの胸倉をつかまれた!


胸倉を掴まれたと同時に、私の胸元が少し開かれた。


自然、悲鳴を上げそうになったのだが・・・・・・






呉用「む・・・・・・・むね・・・・が・・・・・・・・・あ・・・・・・る?む、胸がある!胸があるではないか!」




wwwあるに決まってんだろーwwww




なぜか呉用さんが怒り出してしまい、私は悲鳴を上げるタイミングを逸してしまった。




www胸があることで怒られるなんてwwww






呉用「お、女!?・・・女・・・・だとっ!」




(な、なんなの、この反応・・・・・・顔を真っ赤にして・・・胸をじっと見ないで・・・・・・っ!!)




林冲「ほら・・・・・・だから言ったのに・・・」


李俊「だぁーーっはっはっはっはっ!いや、サイコーサイコー!お嬢ちゃん、アンタ最高だよ!だっはっはっ!!」






林冲さんは私の肩に布をかけてくれ、李俊さんは呉用さんを指さしてお腹を抱えて大笑い。


一方の呉用さんはというと・・・


顔を真っ赤にして部屋を飛び出していった。






林冲「ごめんね・・・あの人、自分が正しいと思い込むと結果を見るまでそれを信じちゃう癖があって」






林冲さんはそう言ってため息をついた。






(えっ・・・・・・襲われる・・・わけじゃ・・・なかったんだ・・・・・・)






急に、体中の緊張が抜ける。


林冲さんはとても紳士的に振舞ってくれて、李俊さんもちょっと目線がヤラしいけど、特に手を出してきそうな雰囲気は無かった。




ーーしばらくして


呉用さんは一人の女性と一緒に部屋へと戻ってきた。






扈三娘「この子がそのお嬢さんね?」


呉用「・・・・・・ああ」


扈三娘「初めまして、私の名前は扈三娘よ」


郁里「・・・・・・・・・」




(こ、今度は何・・・それにしても、こさんじょう、さん。変わった名前の人が多くて、覚えられるかな・・・・・・それに、きれいな人だなぁ・・・)




(-""-;)それより、ごあいさつしなさい。名乗って挨拶してくれたんだから




扈三娘「怪しいものを持っていないかどうか、確認すればいいのね?」


呉用「・・・た、頼む!」


扈三娘「・・・・・・そんなもの持っているようには見えないけど。悪意は感じられないし」


呉用「念のためだ」


扈三娘「・・・・・・と言うより、それぐらい自分でやればいいのに」






そういう扈三娘さんはどこか楽しそうで。


声にはからかいの色が帯びているような気がした。






(この二人、仲がいいのかな・・・・・・?)




呉用「とにかく・・・早くしてくれっ!」






呉用さんが私に背を向ける。


それにならって、林冲さんと李俊さんも後ろを向く。




www部屋から出てけよwww






扈三娘「じゃあ、ちょっと失礼」




(女の人とは言え、緊張するな・・・・・・)






下着姿になり、脱いだ服も扈三娘さんが確認していく。


それから、胸元に目を留めた。






扈三娘「・・・・・・その胸につけているもの、いいわね」




(えっ、ブラのことかな・・・・・・)




扈三娘「・・・・・・じゃあ、大丈夫よ、着て」






私が再び服を着て、肩から布をかけている間に、扈三娘さんは呉用さんに何か耳打ちをする。


それから扈三娘さんと一緒に林冲さんと李俊さんも出て行き・・・・・・


部屋の中には、私と呉用さんの二人っきりになった。




www気まずいね(σ・∀・)σ






呉用「・・・・・・・・・」






呉用さんが黙ってこちらへ歩いてくる。






(え・・・・・・)






それから、私のブラウスに手をかけ・・・・・・






郁里「きゃあ!」






強引に、私の胸元を・・・・・・






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とりあえずここまで。


一章全部まとめられるかと思ったけど、思ったより長くて出来なかった!


三つに区切るか、前・後編でまとめるか、簡易レポにして一章にするか・・・・




すこし考えますorz




ペタしてね