※選択肢はすべて5UPのものです!
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
有馬「・・・・・・帰ってくれ」
神山「・・・・・・」
有馬「俺は、アンタのことは許さない」
神山「許さない、などと言っても、私は私の思い通りに全てを進めるよ。全て、ね」
不敵な笑みを浮かべて、神山さんは病室から出て行くと、病室はシンと静まり返った。
白金「俺とお前が異父兄弟、か・・・・・・」
有馬「・・・・・・」
白金「気が合ったというのも、当然、ということか?」
自問自答するように、総司さんはつぶやいた。
志信さんは黙ったままだ。
それぞれが、自分の心を整理しようとしているような、そんな気がした。
でも、二人とも目を合わそうとはしない。
白金「俺、今日はそろそろ帰るよ」
絢子「総司さん・・・・・・」
背を向けた総司さんの服の袖を思わずつかむ。
白金「・・・・・・なんだい?」
絢子「あの・・・・・大丈夫ですか?」
白金「ああ、少し一人になって考えたい」
ポンポンッ、と頭を撫でてほほ笑んだ。
白金「真実を知ることができてよかったよ。でないと、お互いの父親と同じ道を進んでいたかもしれない」
絢子「え・・・・・・」
白金「・・・・・・戯言だ。忘れてくれ」
ショックを受けているはずなのに、総司さんは笑顔を見せたまま、病室を出て行った。
有馬「こっちへ来てくれ、絢子」
絢子「志信さん・・・・・・」
そばに行くと、志信さんは強い力で私を抱きすくめた。
<選択肢>
1:傷が痛みますか?
2:ショックですか?
3:しっかりしてください
絢子「しっかりしてください、志信さん」
有馬「ああ、分かっている。取り乱しているな。急にお前の肌が恋しくなった」
絢子「志信さん、こんなときに何を・・・・・・」
有馬「冗談さ」
強がるようにわずかに微笑む。
その笑みが私の心をえぐる。
有馬「あの男は、俺のモノを次から次へと奪っていくんだな・・・・・。総司が・・・俺の親友が兄・・・?」
苦しげな表情に、私も何を言えばいいのか分からず、戸惑ってしまう。
親友だった2人がこんな複雑な関係だったなんて、その苦しみは計り知れない。
有馬「絢子・・・・・・俺はやっぱりやるよ」
絢子「・・・・・・?何を?」
有馬「復讐だ」
思いがけない言葉。
復讐・・・・・・?その瞳は暗い色を放っている。
絢子「待って、志信さん。復讐って・・・・・・」
有馬「復讐を果たすために、おまえと契約を結んだんだ」
絢子「え・・・・・・」
有馬「すべては、神山巌に復讐するためだった」
復讐という言葉を発するたびに、彼の顔は苦悶に満ちていく。
その顔を隠すように、痛いほど強く私の体を抱きしめた。
きっと、志信さんの心の痛みの半分も、今は分かってあげられない。
私はいつも彼をその痛みから救うことができないのだ。
有馬「神山が言ったことは、真実のすべてじゃない」
絢子「え・・・・・・」
有馬「総司と兄弟ということは知らなかった。おそらく、白金グループが絶対に漏れないようにしていたんだろう。一大スキャンダルになるからな」
絢子「神山さんが隠してる真実って・・・・・・」
志信さんは血が出てしまいそうなほどに、強く強く唇をかみしめていた。
それから、ようやくして口を開いた。
有馬「あいつは殺したんだ・・・・・・」
絢子「殺した・・・・・・」
有馬「おふくろを殺したのはあいつだ・・・・・・」
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
本日分、終了~